1/7
プロローグ1 謎の世界のとある2つの存在
不思議な力がその場には渦巻いていた。
その力は、とても穏やかであるが、とても普通の人がそこに滞在する事は出来ない位の力も持っていた。
そこには永遠と思える時空間、無限と思える夢幻間が存在していた。
そして、その空間の中で2つの影が蠢いていた……。
「……人として、この世界の均衡を保つのは容易ではないはずだが……」
そう言って、謎の存在Aは──を見てそう呟いていた。
「ええ、確かにそうなのですが、あの人は非常に良くやってくれています。
出来るならば、このまま永きに渡り、この世界一帯を統括する者となり、在り続けて欲しいものです」
謎の存在Bは──を見て穏やかに話していた。
「……ならば、あの従者達に感謝しないとな。
……後、アイツらにもな」
「全くですね」
そう言って、謎の存在達は──達を見ながら、話し続けていた……。
「……しかし、最近は少し歪んでいるんですが……」
「それくらい、許容範囲内だ。彼らなら問題ない」
「……だと、良いんですが……」