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異星万物語
『もう一つの地球のような惑星の八百万の話』
これは、とある著名な作家が書いた小説の書き出しである。その小説は作家の祖国では一時代を築く程の人気小説となった。
しかし、まもなくして作家の祖国は他国に侵略され、傀儡国家となった。
作家の思想は支配国には邪魔になるものだった。
そこで、作家の書いた書物は隈なく焼かれた。
最後には作家も処刑された。
しかし、作家が処刑されてから約六十年後
全て焼かれたはずの書物が隣国で原稿のコピー品が発見された。ページ順はごっちゃになり、そこだけは不明となってしまっていたが…
そして、二年後
コピー品を改めて刊行した。しかし、ページ順はわからないままの物だった。が、この小説は順序が大切だったのだ。
これで異世界万物語と言う小説の歴史は終わり。
次回からは、本の内容を書いていこう。