表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/7

          3話

           3話

「恩返しさせて欲しいのです」


そんな事を知らない女性に突然言われ、更には俺が

どんな人だったかも分からず混乱していると、姫乃さんはどこかへ電話をかけると病室に1人の女性が入ってきた


「お嬢様、この男性が言っていた方ですか」

「えぇ、自分の命をも投げ出して私を助けて

 頂きましたの」

「えぇと姫乃さん、この方は?」

「自己紹介が遅れて申し訳ありません、私は

 お嬢様の護衛兼相談役の瑞木美琴(みずきみこと)

 と申します」

「よ、よろしくお願いします」


なにか上品な雰囲気や話し方をしているのがどこか気になっていたら、まさか姫乃さんがお嬢様だという事、そしてさっき自己紹介をしたモデル体型の女性をしている美琴さんが護衛役という事に驚いていた


「さぁ、行きますよ」

「美琴、そんなに強引なやり方ではついてくるものも

 きませんわよ、こういう子には優しくしないと」

(美琴さんは無理矢理お姫様抱っこ、姫乃さんは恋人繋ぎで引っ張る辺り、どっちもどっちな君が…まぁ気にしないでいよう)


姫乃さんに恋人繋ぎで連れられた先には高級車が止まっていて美琴さんが運転、後部座席に姫乃さんと隣り同士で乗る事になっていた


「今回、このまま私達の屋敷に向かうつもりでしたが

 一つ、あなたに寄っていただき屋敷で暮らすか

 どうかを判断していただきたいのです」

「そう、海難事故に遭う前にあなたが持っていた

 フェリーの切符に書かれていた名前で

 分かりましたの」

「さぁ着きましたよ、ここからはあなたが決める事です、私達は車の中で待っていますので」

「やだ、私も行く!」

「お嬢様、お気持ちは分かりますが、堪えて下さい」


なんというか、姫乃さんも凄まじい記憶力でハイスペックさを持っていて驚きを隠せないまま、俺はある場所に下され2人に見守られながらある場所を歩いていた

「お兄ちゃんだ!お兄ちゃん帰ってきた〜!!

その言葉と共に子供達が俺の元に駆け寄りその次に母親の雰囲気を思わせる女性が駆け寄る


「おかえり!優斗君!!」

「優斗…?」

「その様子、この前ニュースになってた、もしかして君があの記憶喪失のフェリーの事故の生存者?」

「そうみたいです」

 (ニュースになってたんだ…病室にいたから知らなかったな…)

「よかった無事で!君の名前は天月優斗だよ!!

 ここはね、君が大学まで暮らしてた孤児院で私は

 桜井咲月(さくらいさつき)だよ、今は刺激を与えれないからここまでしか言えないけど、これからどうするの?」

「新しい家族が出来たのでそっちに身を寄せようかなと思います」

「またよかったら新しい家族と一緒に顔を見せに来てね」

「はい!」


孤児院にいたという話を聞かされるがそこまでの経緯までは話してくれなかった

きっと、自分で思い出すのを待ってるのかそれとも話しづらい事なのかが分からずも姫乃さんの待つ車へ戻る事を、「新しい家族」の元へ行く事を決めてその場を去る


「このまま帰ってこないのかしら」

「ずいぶんと彼がお気に入りなのですね」

「だって普段はあんなに優しくてかっこいいのに寝顔は可愛いなんて反則なんですよ」

「まぁ何はともあれ、彼が戻ってくることを祈りましょう」

「あ、あれは!」

「ただいま〜!、っておわっ!!」

「お嬢様ったら心配しすぎですよ、向かう前から彼の目には覚悟が決まった目をしていましたから」

「そんな風に見えていたんですか」

「美琴、車を出して屋敷へ向かいますよ」


そして車は姫乃さん達の屋敷へと向かうのだった






最後まで読んで頂きありがとうございました!!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ