2話《異世界転生→ピンチ》
2話です!
楽しんでいってください!
どれくらいの時間が経ったかわからない。
不意に感じた眩しさに、匡近は目を覚ました。
”眩しい”という感覚に違和感を抱きながらも、匡近は立ち上がりゆっくりとまぶたを上げる。
そこに広がるのは、地平線まで続く草原と、雲ひとつない青く澄み切った空だった。
あまりの絶景と開放感に感動し、しばらくの間惚けていた匡近だが、ある違和感に気づき、我に返った。
「・・・え? 太陽・・・2つある・・・。ん? んー・・・どこなんだろ。ここ。なーんか思い出せないんだよなー」
まるで寝起きのように頭が回らず、夢ではないかと疑う匡近だが、確かめるように自分の頬をつねると、「痛ってぇ・・・」そこには確かな痛みがあった。
と、段々と冴える五感が、ある情報を脳へ伝える。
足が感じる揺れを、耳が大群が地を踏みしめ寄る音を伝えた。
音の聞こえた方へ、匡近は目を凝らす。
地平線から見える、土埃を上げて迫るナニカに、姿は見えずとも恐怖を感じる。
迫ってくるそれは、見かけよりも早いようだ。
明瞭となるその影は、
「イノシシ・・・?」
立派な牙を持った四足獣であった。
「やばいやばいやばいって! え? 俺の方に来てるっぽくね?」
自然と、足が動く。
だが、人とイノシシ(?)では、スペックの差がありすぎた。
もう追いつかれてしまいそうで、匡近が諦めようとしたその時・・・
・・・空間が、光り輝いた。
読んでいただき、ありがとうございました!
次話もできるだけ早く上げれるように頑張ります!
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