番外編 自覚
ユグドラシルが可愛い話です。
楽しんでいってください!
最初は魔力に惹かれた。
精霊というのは生物が持つ魔力を可視化でき、基本的に魔力は透明である。
そこに邪心が宿り、魔力は濁っていく。
だから魔力の透明度が高いほど、邪心を持たないのだ。
匡近のは輝いていた。見たことがなかった。
気になって気になって、話していると、ただの良いやつだってわかった。
魔法が好きだった。だから一人で極めた。そして教えたかった。
誰かと一緒にさらに高め合いたかった。
気がついたら精霊神なんて呼ばれて、皆は私を畏れる。
魔法で撃ち合いなんて、誰もしてくれない。
匡近はやってくれた。妾が教えた魔法も全部使いこなした。
妾が精霊神であることなど気にもせずに。
ただ純粋に魔法を楽しんでいた。
嬉しかった。楽しかった。
野営なんて初めての経験だった。
でも、ワクワクした。
幾千年と時が過ぎても、子供心というのは消えぬものじゃな。
いつしか考えていた。
明日はどんな魔法を教えよう。
もしかしたら妾も知らない魔法を創り上げるやも知れぬ。
王都。世界樹ほどではないが賑わっておるの。
じゃが、まさか冒険者試験で極聖級を使うとは。そこまでせんでもなぁ。
宿か。久方ぶりのベッドじゃな。指輪は寝心地が悪いし。
それにしても不思議じゃ。近頃匡近の目が見れんくなっておる。
顔が熱を持ち、言葉がうまく出ない。胸が高鳴り、呼吸さえおぼつかない。
こ、混浴!? いっしょにおふろにはいるのか・・・?
裸を見せ合うのか? ま、まぁ、匡近なら、いい・・・か。
む、見ようとせんな。妾は魅力がないのか?
あ、そういえば一部屋でいいって言ったのじゃったな。
匡近はベッドで寝かせて、妾はいつもどおり指輪でも良いが、・・・一緒に寝たいな。
・・・寝れん。妾が提案したことじゃが、すぐ後ろに匡近がいると考えると緊張するのじゃ・・・。
すやすや
「違いますよ!!」
ふわっ! なにごとじゃ! あれ? 匡近が目の前に・・・。ん? 妾、匡近に抱きついて・・・!
ついつい指輪に逃げてしまったのじゃ。
なぜじゃろうな・・・。
読んでいただき、ありがとうございました!
次話もできるだけ早く上げれるように頑張ります!
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