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trance world  作者: 篠田幸彦
プロローグという名の前戯
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プロローグの前に前菜を

これはこれはどうも。

この度は私達を見つけて下さり、誠にありがとうございます。

『お客様』の目に触れたのならば、精一杯この『演目』を成功させて見せようと思います故、どうぞよろしくお願い致します。

突然だけどさ、異世界転生って言葉を君は知っているだろうか。

まぁ、読んで字のごとくって感じだよね。

異世界に転生する。


じゃあさ、異世界転送はどうだろう。

流れ的にわかると思うけど、異世界に転送されるってこと。


このふたつの違いが君にはわかるだろうか。

些細だがかなり大きな違いさ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


……そう。その通りさ


この違いは『身体が変わっているかいないか』だ。


……いやいや、お前何当たり前のことを言っているんだよ~みたいな顔しなくてもいいじゃないか。酷いなあ


確かにこれは当たり前のことなのかもしれない。

でもこれはとても重要なことなのだよ。


まず前者の異世界転生。

これはさっき言った通りだけど、何らかのハプニングで異世界で新しく生まれ変わっちゃったってやつだね。


ハプニングというかきっかけは、正直なんでもいいんだ。

トラックに跳ねられようが、電車に引かれようが

なんなら階段で頭を打ったとか、寝て起きたら~ってのでも。


……話がちょっとそれちゃったね。

まぁさっきみたいな『きっかけ』で目が覚めると

赤ちゃんになってたーとか女騎士になってたー

とかビーストマスターになった!とかチート主人公とかね。

そこらへんもなんでもいいんだけど。


つまり何が言いたいかというと、

こんな感じの所謂『異世界転生』は身体が今までの自分だったものとは別のものなんだ。


だって生まれ変わってるからね。

同じ人生をやり直してるとか、そういう訳でもないし。

って、ボクはおもってる。


だから、異世界転生は「身体が変わる」





後者の異世界転送はどうだろうか。


これもきっかけは正直どうでもいい。

だってどうやっても異世界に行くきっかけってだけで、そこに大した意味や理由なんて無いんだから。


んで目が覚めたら知らない場所にいましたーだの目覚めたら知らない女の子が目の前にいましたーみたいな。

やっぱりこの辺も所詮ただの確率イベントみたいな

ただの通過点だからなんでもいいんだけど。


でもここからは大事なことだよ。


そんな確率イベントみたいな通過点を視界にとらえて脳みそにそれを送って状況を咀嚼するのは紛れもなく

紛れもなくさっきまでの自分自身だということ。

見た目も中身も正真正銘のさっきまでの自分であり、

身体ごと別の場所にワープした状態。


それが異世界転送であり、『身体は変わらない』。


ボクが言いたいのはそーいうこと。

それだけと言われればそうなのかもしれない。

でも君にはとても大切な事だと思うよ。



……なにせ今この現状が『そう』なんだから。




ね?そうでしょ『姫原定斗』君?

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