表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
393/404

未開の地攻略 ②

 朝日が昇ってくる。

 私とナックルはログアウトしているミロクたちの体の近くでただただひたすら見張っていた。未開の地は生易しくはない。こういうことをしていかなくてはならないというのが厳しいな。


「さすがに眠いな」


 と、ナックルが漏らす。

 私も少しばかり眠い。というのも、今現在の時刻は五時。すでに起きている時間は24時間を経過したのだ。さすがに眠い。

 徹夜している頭の状態なので、すでに少しフラフラだ。


 私たちがそう話していると、突然目の前から轟音が鳴り響いたのだった。


「なんだ?」

「魔物だろう」


 私は刀を構える。

 そして、そのままその土煙が上がっているほうに走り向かった。私はそのままとびかかり、刀で切り払う。

 ナックルもそのままぶんなぐった。


「カエルだ」

「カエルだな」


 ただ、でかいカエル。

 仰向けになり、倒れていた。まだ死んではいないようだが、このまま放置していても危険だろう。私は刀で切りかかろうとすると。

 ゲコオオオオオオオ!!


 と、大きな声で鳴いた。


「うるせえ!」


 と、ナックルがぶんなぐると、そのまま消えていく。

 

「最後の鳴き声にはびっくりしたな……。ん?」


 なんだか轟音が響いてきた。地響きもしてきた。


「な、なんだか嫌な予感がするぞ」

「奇遇だな。俺もだ」


 私は刀を構える。

 すると、私たちの目の前には大量の魔物の大群が攻め寄せてきていたのだった。もしかするとさっきのカエルの咆哮……。それで引き寄せられたのかもしれない。

 仲間呼びと同じことなのだろうか……。ここから逃げたいがあの人数を移動させるのは無理がある。


「しょうがない……! マツリをたたき起こせ! あとは、召喚!」


 私は玉藻前、ヴィアンを召喚した。

 

「なんじゃこんな朝早くに……。っと。なるほどのぅ」

「キシャアアア!」


 状況を理解したようで、すでに戦いの準備をし始めていた。

 後ろではナックルがマツリを起こしていた。マツリは眠たい目をこすり、こちらを見て驚いていたがすぐに立ち上がり、戦闘準備をし始めた。


「すごい数ですねぇ」

「仲間を呼ばれてな」

「災難でしたね。では、やりましょうか」


 そういって、マツリは一体の魔物を一撃でぶちのめした。ヴィアンも蜘蛛の糸でからめとり、そのままとびかかる。

 玉藻前は魔力を凝縮した弾を数発放ち魔物に当て、そのまま、ぶんなぐりにいった。


「ナックル、私たちもいくぞ」

「そうだな」


 私も刀を持ち切りかかる。

 急所を狙い、一撃で落とした。ナックルもそのまま拳をふるい、地面に思いきりたたきつける。この魔物の大群をどうにかしないといけないので私たちは必死だった。

 眠いという状況もあり、余計なことを考えていない。


「とりゃあ! ミツネさん、いきました!」

「ん」


 マツリが魔物をぶん投げる。こちらに向かって落ちてくるので刀で切り伏せる。

 ああ、早く終わらないだろうかこの状況。さっさと終わらせて私たちは眠りたいのだ。だから……。自分で動くしかないのだろう。

 私はさらに体の動きを早くする。


「はぁ!」


 さらに素早く! 一撃で!









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ