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料理ギルドに行こう ①

 マツリは不貞腐れていた。


「ミロクさーん! リュウさーん! なんで私の持ってきたお団子食べちゃうんですかぁ!」


 と、ミロクとリュウがお団子を食べてしまったからだ。

 この街にはお団子が売っていなく、マツリが持ってきていた団子しかなかったのでそれを楽しみに帰り道を歩いていた。

 だがしかし、帰ってみるとなく、ミロクに訪ねると目をそらしていたのでミロクが犯人だろう。


 予想は的中していたが、まさかリュウも犯人だとは思わなかった。


「まあまあ。拠点に帰ったら食べれるんやし……」

「一日一本団子なんです! まだ私今日のお団子食べておりません!」

「なんやその日課……」


 一日一団子。

 どれだけ団子が好きなんだろう。


「キャトラ、作れたりしないか?」

「まぁ、できなくもないんやけど……。うちよりほかにいいところあるやん。例えば料理ギルドとか……」

「料理ギルドなんてものあるんだ……」

「ああ、あるぞ。昨日キャトラと行ってきた。素材さえ用意してくれればどんな料理でも作るっつってたぜ」

「ならそこにいこう! 作ってもらおうそうしよう!」

「自分で尻拭いはしないのか……」


 ミロクたちは意気揚々と出て行ったので私たちもついていった。





 料理ギルドに入る。

 内装はというとレストランのような感じだ。どこか高級そうなレストラン。私たちは中に入り席に座る。

 すると、料理人の格好をした女性がこちらに近づいてくる。その顔は……。


「小町?」

「あ、先輩。イベント以来ですね」

「あ、ああ。お前ここのギルドにいたのか?」

「そうですそうです。私ってほら、料理好きじゃないですか。ゲームならいろんな食材手に入るでしょ? だから料理してるんです」

「まぁ、小町は料理上手だからな……」


 高校時代に料理を食べたことがある。レストランで出されていても問題ないくらいにはおいしかった。

 今は確か定食屋を開いていたはずだ。最近行けてないから行きたいが……。


「先輩の嫁に行く準備は整ってますよ」

「冗談を言うな。女同士だ。それより一つ頼んでもいいか?」

「なんでしょう?」

「串団子作れるか?」

「あー、材料はちょうどありますからいいですよ。えっと、先輩と……」

「俺はミロク。こっちがリュウでその男がナックル」

「うちはキャトラや。このミツネと同じギルドメンバーやねん」

「どうも。私はコマッチです。小町でいいですよ」


 コマッチ……。


「なぜコマッチ?」

「名前決めるときに本名はだめと言われたので……」

「だからってコマッチは……ぷっ」


 私は思わず笑ってしまう。


「お嬢さん! お団子作れるんですね! 天才ですか……」

「あれ、先輩この人は?」

「あ? ああ。NPCのマツリ。串団子が好きなやつでな」

「へぇ、だから串団子を……。あ、でも団子好きならあれも好きじゃないですかね?」

「あれとはなんですか?」

「届いたらのお楽しみってことで。先輩たちもそれでいいですか?」

「いや、俺は甘いものはそこまで得意ではないから……」

「まぁまぁナックル。女子は甘いもんすきなんやから付き合えや」


 ナックルはキャトラを白い目で見る。


「女子っていう歳でも……」

「なっ……うちはまだ22や! 20代前半やで!?」

「えっ、私とタメじゃなかったのか?」

「そうなの?」


 てっきりキャトラは24だと思っていたが。


「え、みんな年齢違うん? え、何歳なん?」

「俺とミツネはタメだ。24歳」

「僕は23かな?」

「俺は26。一番年上だぞ」

「ええ!? うち最年少なん!?」


 キャトラ最年少なのか……。







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笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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