第2話 初の決闘?!
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昼までには授業が終わった。授業が終わり午後のほうはクランで訓練などをするらしい。
「なあぁ 、一樹。どこのクラン入ってんだ?」
休み時間中にも後ろの席、岡崎 文哉 《おかざき ふみや》が話しかけてきた。顔は超イケメンで金髪でチャラい。
この征服の胸に手をかざすと、その人の個性によって形や重さなど似た武器が出てくるらしい。あとこの学園は喧嘩NGだが決闘OKというすごいルールがある。個人の魔力が体力となり、体、本体は傷つかない仕組みになっている、ということだ。
「クランか~~。 俺転校したばっかでどこに入ってるのかわからないんだよ。」
「じゃあこいつで調べれば?」
文哉が持っていたのは未来感が漂っている携帯らしきものだった。
「なにそれ?」
不思議そうな目で俺を見つめる。
「征服のポケットにあるじゃねえかよ?」
ポケットに目をやると、確かにあった。
「これか。って俺の名前が書いてある?!」
「あったりまえだろ。お前の携帯なんだから。というか横のクラン名のところ見ればわかるんじゃねぇか?」
というかこの携帯おもしれぇ! 最先端の携帯・・・感動だ。
「クラン名のところは・・・無記名だぞ。」
そう無記名を確認した瞬間。
ピ、ピ、ピ、ピ と携帯から通知のようなものが来た。
「なにこれ?」
「あーそれはメールだなってお前学園長からのお呼び出しだぜ?!なんかやらかしたのか?」
「違うけど、まぁ行ってくるは。」
「お前、学園長室わかるのか?ここの校舎めっちゃ広いから迷うかもよ?お前の知識じゃ。」
「わからねぇ。 けどしょうがないだろ? 転校したばっかなんだから。」
こいつ俺が何もしらねぇからってからかってやがる・・・・・・
「じゃあ、行くか。」
根はいいやつ・・・だと思うが、こんなイケメンと歩いてたら女子の目線が気になる。
長い廊下が続く、続く。 長すぎだろ。
「やめて! いやだ!」
怖い顔の人が女の人を手を握り力ずくで引きずっていた。
「おい。文哉。ここで待っててくれ。」
「おい!一樹!ちょっとまて!おい!・・・・知らねえからな。」
大丈夫だ。俺は異世界から来たんだ。
「ちょっとあんた。やめてやれよ。」
怖い顔の人がこっちをにらむ。
動じるな! 胸を張れ、びびるな!
「なんだてめぇ。」
「俺はあんたに決闘を申し込む!」
まわりの生徒の注目の的となっていた。
「なんだか、知らんが、いいだろう。」
胸に手をかざし、俺の手から相手の手にヒカリの線が渡る。
目の前に立体的に数字が出てきた。おそらくこれが決闘の開始のカウントダウンだろう。
俺の手のひらから立体映像のように片手直剣のようなものが出てきた。
俺の個性ってこんなに貧弱なの?! でも細い剣でもリアルでかっこよかった。
相手を見ると、でっけえ斧のようなものを握っている。
剣をのかっこよく回し、かっこをつける。
3、2、1
「はーーー!」
相手にむかってもうダッシュする。
相手はでかい斧、敵の攻撃を一発よければ、ふところに入れる!そして俺が勝つ!
相手との距離2、5メートルほどのところで相手の斧が俺の頭めがけて叩き込んできた。
なんとか避け、後ろに回りこみ!剣を振る!
「ぐあぁ・・・あ?」
相手のやられた、効果音のような声が途中で切れた。
「あ・・・・・なんか・・・すみません。」
剣を振っている途中で、剣の角度がずれて、剣の側面が相手の脇に当たったのだ。バトミントンとかで、よくあることだ。
その瞬間俺の意識は途絶えた。
光が入り込んでくる。
「ん。 んぅう。」
「起きたか、一樹。」
体を起こし周りを見る。 見たことがある部屋だ。おそらく保健室の役割を成してる部屋だろう。
「えっと、俺は。」
「先生に決闘して負けたんだろ?」
あきれたような声で、そんな言葉を漏らしていた。
「先生? あの人が?でも女子を引きずって・・」
「あの女子は、授業をサボってたから、先生が教室に戻そうとしただけであってだなぁ。」
「あーー。 ってマジで?! 完全俺変人じゃん?!やっば。俺先走っちゃって。」
「そんなことより。早く学園長室に行けよ。 怒られるぞ?! ここの隣の部屋だから。」
「おう。 サンキュー。」
そう落ち込みながらも別れを告げ、学園長室に向かう。
「松本 一樹です。 失礼します。」
扉を開け、学園長の机の前まで移動する。
「松本。 やらかしてしまったようだな。面白かったぞ。あの決闘!」
笑いながらさっき起こった出来事を話だす学園長に対して俺は苦笑い。
いきなり態度が変わり、真剣な顔で
「ところで松本、さっきの動きは何だ?剣の振りはともかく、その前の動き。あの白石の動きを圧倒するほどの早さと斧の振りをぎりぎりで避ける、瞬発力。」
え? いきなりの、話の展開に戸惑いを隠せず沈黙・・・・・
「すまん、 すまん、 本題に戻るか。 お前が入るクランが決定した。」
え? またいきなり話が変わる。
一樹はこの展開の速さに頭がついてこなかった。
次回はクランのメンバーが登場!
そして訓練!