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お洋服とお化粧

 私が次に取り掛かったのは、洋服選び。化粧はファンデーションが洋服についてしまう可能性があるので、後回しにする。

 今日はどんな服を着ていこうかと、クローゼットの中の服を物色してゆく。そういえば、と新しいヒールを買ったことを思い出す。一目惚れして買ったあの赤いヒール。あれに似合う服を揃えましょう!そうひとりで決め事をするのは、案外楽しいことなのである。

 白いスキニーパンツと首の開いた黒いカットソーに赤いカーディガンを羽織って、腕まくりをする。

 準備はまだ完璧ではない。私は全身鏡を見ることなくまた洗面台に向かい、棚から化粧品一式を取り出した。まずは下地から。そのお次はファンデーションも塗りたくって肌を整えれば、目の周りをアイライナーで引いていく。スーッと。まぶたには、淡いピンクと上品な茶色。そろそろまつげも上を向きたい頃合。まつげには黒いお化粧。下まつげも忘れずに。仕上げには濃いめの口紅。上唇と下唇を擦り合わせれば、化粧は完璧だ。

 私は甘い香りの煙草を銜えて、ソファに沈み込む。煙が渦を巻く。待つ、ということはそれほど嫌いなことではなく、むしろ、どちらかというと好きなほうだった。

 約束の時間まではまだ猶予がある。このままソファに沈み込んで寝てしまうのが良いと思うが早いか、私の意識は別の場所へと飛んでいってしまった。

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