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こりゃあ、思ってた以上に拾い物だったみたいだね~…

最近、また体重が落ちました…

現在、身長184cmに対して、体重63kg、な状態です…


実家で体重の話になると、毎回家族から総スカンの状態です…

ちゃんとした体型維持に努めているのに怒られる…

なんということでしょう…

「うう…」

「いいかい?そんなカッコしてんだから、下手に自分のこと男だなんて、言うんじゃないよ?」

「で、でも…」

「そもそも、そんな容姿でそんなカッコして…男だなんて言ったって、誰が信じるってのさ?」

「だ、だからって…」

「それに、そのカッコで男だなんて言ったら…変態扱いされるかもしれないじゃないか」

「!!そ、そんな…」


更衣室での着替えを終え…

ようやく園児達のいる部屋へと向かっている涼羽と珠江。


するはずのなかった女装…

それも、今回は下着まで女性ものという、涼羽にとっては拷問にも等しい状況…


おっとりとしたファッションと、可愛らしさ満点のエプロンに身を包んでいる涼羽の姿は…

まさに、美少女な保母さんにしか見えないものとなっている。


加えて、激しい抵抗感と戦いながら身に着けているその女性ものの下着…

それらの肌触りと締め付けが、より涼羽の仕草や動作を女性らしいものとしてしまっており…

ただでさえ、可愛い女の子にしか見えない涼羽の姿が、より女の子らしくなってしまっているのだ。


こんな姿で、自分は男だと言っても信じてもらえるはずもない。


涼羽の激しい抵抗感から来る言葉は、全て珠江の容赦ない、切捨て御免な一言一言に一刀両断され続けている。


珠江自身、涼羽の恥ずかしがる姿や、自分の言葉にひたすら打ちひしがれる姿を見て…

何この可愛い生き物、といった感じになってしまっており…

そんな可愛い涼羽をもっと見たくて、ついついいじめてしまっている。


「(…本当に、可愛すぎだね~、この子。見てたら、ついついいじめたくなっちゃうじゃないか、本当に)」


二次元の世界ではない、紛うことなき現実の世界。

そんな中に、二次元の世界にしか存在しないであろう、男の娘、という存在。

それが、まさかこんな身近なところでお目にかかれるなんて。


しかも、本物の女の子でも、これほどのハイレベルな美少女はそうはいないと言えるほどの…

まさに至高と言えるほどの女装美少年。


本人は、自分は男だとひたすらに強調してくるところから…

自分が男である、という意識が強いのは分かるのだが…


だからこそ、こうして女の子の服を着せて…

こうして女の子として扱うと、いちいちムキになって抵抗してくる一つ一つの反応が可愛すぎる。


そんな涼羽のことを、初めて会ってからまだ全然時間が経っていないにも関わらず…

珠江の中では、すでに非常にお気に入りである、と言えるほどにまでなっている。


「ほら、もうすぐウチの園児達とのご対面だよ?そんな辛気臭い顔してたら、園児達に心配されちゃうよ?」


話しながらも歩みを止めずに進んではいたので…

もう、目的の場所である、園児達の教室は、目の前にある。


そこからは、珠江にとってはいつもの職務を全うする場所であり…

同時に、生きるための糧を得るための、いわば戦場、とも言える場所である。


天職に就いている、とは決して思ってはいない。

いないが、よそ様のお子様を預かり、時と場合によってはしっかりと教えるべきことを教えていくこの職業を…

珠江は、珠江なりに誇りに思い、素晴らしい職業であると思っている。


だからこそ、いざその場についたからには、一切の妥協はしない。

生まれてからほとんど間無しの赤ん坊と言える子や、生まれてまだ数年ほどの幼児達…

大人の庇護が必要なこの子達を、しっかりと護り、しっかりと育てていく。


そこに、一切の妥協は許されない。


実際にそれを我が身で経験し、すでに子供を独り立ちさせている、本物の『お母さん』である珠江。

だからこそ、たとえよそ様の子供であろうと、そこで手を抜く気など、毛頭ない。




――――ここに来てくれているこの子供達の面倒を、しっかりと見ていく――――




スイッチが入った、と言えるほどに、珠江の雰囲気が変わる。

まさに、その道のプロ、としての顔に。


年齢的にも、肉体的にも、もう無理が利かない状態になっているにも関わらず…

自分のするべきことに関しては、一切の妥協はしない。


まさにプロの保育士としての顔に切り替わった珠江を見て、涼羽も即座に気を引き締める。


「!!は、はい!(わあ…さっきまでのフランクな雰囲気が、嘘みたいに…これが、プロなんだ…)」


いきなり女装を強要されて…

しかも、女性ものの下着の着用まで強要されて…

それに対する恥ずかしさでいっぱいになっていた涼羽だったが…


働くということがどういうことなのか、ということを学びたい。

そう思っていた涼羽にとって、まさに大先輩といえる社会人の、洗礼とも言えるこの一声。


そうだ、今自分は、ここに働きにきているんだ。


そのことを自覚したことで、涼羽の方にもスイッチが入る。

ひたすら羞恥に頬を染めていた、その儚げな雰囲気が、変わる。


「!…(へえ~…こりゃあ、中々に骨のありそうな子じゃないの)」


先程までの、ひたすらにいじられて恥ずかしがっていた、儚げな雰囲気から一転し…

まさに、『やるべきことをやる』という、実に単純(シンプル)な作業モードに切り替わった涼羽を見て…

珠江の中での涼羽の評価が、また一つ上がっていく。


自分自身に対する評価が低い涼羽であるがゆえに、どんなことに対しても『できる』などとはうかつには言わないし、言えない。

実際のところ、特別な才能に恵まれているわけでもなく、人よりも物事を要領よくできる、というわけでは、決してない。


人からそう見えているであろう、涼羽の『できる』部分は、あくまで、涼羽自身がコツコツと努力を積み重ねてきた、その結果の集大成なのである。


家事全般に関しては、これまでずっと両親が不在の中、妹である羽月の面倒を、長男である自分が見なければいけない、という使命感から取り組んでいったもの。

もちろん最初は、何もかもがうまくいかず、何度も何度も心が折れそうになったりもした。

でも、それでもあきらめずに、地道に努力を積み重ね…

一通りのことが、できるようになっていったのだ。


そして、それを今なお、努力をひたすらに積み重ねて、より向上させ…

より、できることを増やしていっているのだ。


趣味としているコンピュータ関連にしても、普段から取り組んでいる家事の延長から触り始めたことがきっかけ。

触れていくほどに、コンピュータというカテゴリそのものが非常に楽しくなり…

もっとコンピュータを使いこなしたい、もっといろいろ使えるようになりたい。

そんな思いから、限られた時間の中で、ひたすらに学習し、努力を積み重ねていった。


自分だけの家計簿を作りたい、という思いから、プログラミングにまで取り組むようになり…

今では、少しでもコンピュータの動作が速くなるようにと、自分のマシンの設定を徹底的にチューニングしたり…

父が帰ってきたことで、自宅にあるPCが複数台になり、また、家族全員がスマホを持っているということもあって、これまで涼羽のPCに直結させていたONU(光回線用のモデム)に、無線機能付のルータを接続、設定し…

さらには、家にあるPC、スマホ全てに設置したルータの無線設定をしたり…

自宅にある端末間でのデータ共有を可能にするための共有設定まで行なっている。


最近では、自宅にある消耗品を管理するためのデータベースソフトまで作り上げているほどになっている。

しかも、それはスタンドアロンソフト(1台のPCの中だけで動くソフト)として作った家計簿ソフトとは異なり…

自宅の共有ネットワークの中でなら、どの端末からでも閲覧、操作可能なWebアプリケーション(インターネット上や、指定のネットワーク上に存在する端末からなら、どこからでも操作ができるアプリケーション)として作り上げている。


手作業で同じことの繰り返しになるような処理は、バッチ処理としてプログラムを書いたり…

自宅のPC事情に関してのトラブルに対応する、ヘルプデスクのような役割までこなすようになったり…


また、ハードウェアに関する知識も、現在貪欲に学習中で…

今のマシンの他にもそろそろもう一台欲しいと思っており…

次のマシンは、一度自作をしてみようと思っている。


コンピュータを使い始めてからは、もう数年ほどにはなるが…

今のようにこれほど貪欲にいろいろなことに取り組んでいったのは、ここ半年からになる。

ここ半年より以前は、インターネットとメールくらいしか使っていなかったことを考えると、信じられないほどの向上をしていると言えるだろう。


だからといって、特別な才能に恵まれているわけではない。


小さい頃から取り組んでいった、家事全般。

それが、涼羽にこれほどのことを可能にするだけの、しっかりとした土台を作り上げさせたのだ。


ただひたすらに、『やるべきことをやる』。

ただひたすらに、『分からないことは、分かるようになるまでやる』。

ただひたすらに、『できないことは、できるようになるまでやる』。


涼羽の中にある、非常に単純な、それでいてしっかりとした、強固な信念。

それこそが、涼羽のひたすらな努力、そして向上心の基となっている。


もうすでに、家事全般やコンピュータ関連に関しては、しっかりと働いている、と言ってもいいくらいに、自分の家で奮闘している状態なのだ。


そんな涼羽の、ひたすらに努力を積み重ねて積み重ねて…

そうして作り上げられた土台。


その土台の、しっかりとした、強固で安心感のあるもの。


そんな涼羽の本質を、珠江は敏感に感じ取っていた。

そして、涼羽のそういう本質的な部分を、非常に高く評価していたのだ。


だからこそ、珠江は確信した。




――――この子は、絶対にここになくてはならない人間に、なってくれる、と――――




だからこそ、珠江は確信した。




――――あの一見頼りない、秋月園長の人を見る目は、本当に確かなものだった、と――――




その二つの確信を得た珠江の顔に、うっすらとした笑みが浮かぶ。


「?どうか、しましたか?」


そんな珠江の笑みに気づいた涼羽の、ちょっとした疑問符を含む声。


「ん?いや、なんでもないよ」

「?そうですか…」


そんな涼羽の疑問の声に、やんわりとなんでもないことを返す珠江。

そんな珠江を見て、涼羽もそれ以上の追及はせず、そこで終わらせることにした。


「さあ、今から園児達とご対面だよ!いいね?」

「はい!」

「よし!いい返事だ!」


これから、涼羽が働くこととなるこの秋月保育園。

そのメインの舞台(ステージ)となる、園児達の教室。


そこに、いよいよ足を踏み入れることとなる涼羽。


その可愛らしさに満ちた顔には、これから未知の領域に踏み込むことを文字通り喜ぶかのような表情が、浮かんでいた。




――――




「わー!!」

「やったなー!!こいつー!!」

「えへへー」


秋月保育園の園児達が集結している、一つの大きな教室。

その中では、一~三歳くらいの年頃の男女入り混じった幼児達が、所狭しと遊びまわったりしている。


保護者にとっては、非常に可愛い盛りであると同時に…

非常に、手のかかる時期である、と言える年頃。


現に、男の子の方はわんぱくでやんちゃな子が多いようで…

教室の中を走り回ったり、他の男の子達と悪ふざけな取っ組み合いをしたりなど…

本当に手のかかる感じの子が多い。


反面、女の子達の方はおとなしい子が多いようで…

女の子同士できゃっきゃうふふと楽しくおしゃべりしたり、自分達よりも年下の小さい子を可愛がって遊んだりなど…

完全に、男の子と女の子で趣向が分かれてしまっているようだ。


新人である涼羽への案内などもあって、園長を除くと唯一の保母さんである珠江がいないこともあり…

また、この日は秋月園長も用事があるのか、この保育園に姿がないこともあって…

みんながみんな、好き放題に遊びまわっている状態だ。


それでも、教室の中が荒れたり、子供達同士のいざこざや喧嘩がないあたりは…

やはり、あの肝っ玉お母さんであろう、珠江の教育が行き届いているのかもしれない。


「はーい!みんな、こっちに集まっておいでー!!」


そうしたところに、その肝っ玉お母さんとも言える保母さん、珠江が教室に再び姿を現し…

園児達を自分の方に集まってくるように促す。


「はーい!!」


そして、園児達もその珠江の声に素直に頷き…

そそくさと、珠江の元へと、その小さな身体を目いっぱい動かして集まってくる。


そんな子供達が可愛いのか…

珠江の顔に、優しげな微笑が浮かんでくる。


「今日から、新しくみんなの面倒を見てくれる先生が、来てくれてるからねー!」

「えー!?」

「ほんとー!?」

「ねー、どんなせんせーなのー?」


今日から、新しい先生が来てくれている。

その珠江の言葉に、園児達が興味津々に聞いてくる。

幼い子供達の、天真爛漫で純粋なその顔に、珠江の顔がまた緩んでしまう。


「そうだねえ…すっごく可愛い先生だね~」

「!ほんと~!?」

「わ~…」

「ね~、はやくみたい~!」


新しい先生を早く見たくて気が急いている子供達の疑問に、一言で簡潔に答える珠江。

当人である涼羽本人からすれば、非常に不本意である形容の言葉を。


だが、そんな珠江の言葉に園児達はますます興味を引かれたのか…

みんながみんな、キラキラとした目で珠江をじっと見つめている。


「ふふふ、そんなに見たいのかい?」

「うん!みたいー!」

「たまえせんせー!はやくー!」

「はやく、あたらしいせんせーみせてー!」


ちょっとしたいたずら心から、少し焦らすような言葉で涼羽の登場を引っ張る珠江。

そんな珠江の言葉に、もう待ちきれない、と言った感じで、園児達は珠江を急かしてくる。


「よしよし、じゃあちょっと待ってるんだよ。すぐにここに来てもらうからね」

「!わ~…」

「!えへへ~…」

「!どんなせんせーかな~…」


もう新しい先生を見たくて見たくてたまらない、といった感じの園児達。

その仕草や様子から、『わくわく、どきどき』と言う擬音がそのまま聞こえてきそうなほど。


「さあ!入っておいで!」


そうして、教室の出入り口のすぐそばにいる涼羽への掛け声が、この教室に響き渡る。

それが響き終わる頃、ゆっくりと、閉じられているその出入り口のドアが、開いていく。


そして、完全にドアが開いたところにあるその人物の姿に、園児達の顔があっけにとられたものとなる。


「!うわ~…」

「!す、すご~い…」

「!ひゃ~…」


そして、その人物はおずおず、と言った感じで珠江と園児達のところに近づいていき…

少し羞恥に染まっている、その顔を園児達に向ける。


「今日から、みんなの新しい先生になってくれる、高宮 涼羽先生だよ!ほら、あいさつしな!」

「こ…こんにちは、みんな。今日からみんなの先生になる、高宮 涼羽です。みんな…仲良くしてね」


あっけに取られたままの表情の園児達を置き去りに、珠江が涼羽にみんなへの挨拶を促す。

その声に従い、少し恥ずかしそうにしながらも、非常に優しく母性的な笑顔で、簡単な挨拶と自己紹介をしていく涼羽。


非常に整った造りの、綺麗な顔立ち。

それでいて、幼さの抜けない童顔な美少女顔。

綺麗よりは、可愛いに傾いているその容姿。


加えて、優しいことは優しいが、竹を割ったようなさっぱりとした感じの珠江とは違い…

非常におっとりとしていて、本当に優しくて温かそうな、そんな慈愛に満ち溢れた感じの涼羽。


そんな涼羽を見て、固まっていた園児達が、その動きを再起動させるかのように、はしゃぎだす。


「…か、かわいい~!!」

「…おにんぎょうさんみた~い!!」

「…すっご~い!!あいどるさんみた~い!!」


どう見ても女性に…

それも、完全無欠の美少女にしか見えない涼羽を見て、女の子の園児達は、盛大にはしゃぎだす。


そして、そんな涼羽の元に我も我も、と、一斉に近づいていく。


「りょうせんせー!!かわいー!!」

「りょうせんせー!!こっちむいてー!!」

「りょうせんせー!!こっちみてー!!」


きゃっきゃきゃっきゃと、まるで等身大の精巧に作られた人形を見るように涼羽のそばではしゃぎだす女の子の園児達。

そんな子供達が可愛らしく見えるのか…

小さな子供達に目線を合わせるように、膝を折ってしゃがみこむと…


「…ふふ…ありがとう」


一番そばにいる女の子の小さな頭を、壊れ物を扱うかのような繊細で優しい手つきで撫で始める涼羽。

そして、まるで可愛くてたまらない我が子に向ける母親のような母性的な笑顔。


いきなり、そんな顔を向けられて、優しく頭を撫でられた園児は…


「…わ~い!!りょうせんせー、だ~いすき~!!」


今初めて会ったばかりの涼羽の胸に飛び込むように抱きつき…

その両手を涼羽の身体に回して、べったりと抱きついてしまう。


「あー!ずるーい!」

「りょうせんせー、わたしもー!」

「あたちもー!」


一人がそんな風に優しく扱われているのを見て、羨ましくなったのか…

他の女の子達も、涼羽の身体にべったりと抱きついてくる。


まるで、涼羽は自分だけのものだと、主張せんがごとくに。


そんな、自分にべったりと抱きついてくる園児達に対し、涼羽は…


「ふふ、みんな可愛い」


自分に甘えてきてくれる園児達が可愛いのか…

その母性と慈愛に満ち溢れた可愛らしい笑顔をみんなに向けて…

一人一人、優しく頭を撫でていく。


そんな、とろけるかのような優しい涼羽の扱いに、園児達の頬が緩む。


「ふわ~…」

「りょうせんせーのなでなで、きもちいー…」

「りょうせんせー、らあ~いしゅき~…」


自分達のことを、とても大事に扱ってくれる涼羽のことが心底好きになったのか…

その幸せそうなにこにこ笑顔を涼羽に向けて、もう離したくない、と言った感じで、涼羽の身体にべったりと抱きついている。


「(この子、本当に男の子なのかい!?なんだい、この『お母さん』っぷりは!?)」


そんな涼羽を見て、珠江は内心驚きを隠せない。

確かに容姿そのものは美少女そのものだが、本人はあくまで男だと言っている。

しかも、まだ高校生の男の子なのだ。


なのに、そこらへんの母親顔負けのこの母性と慈愛はなんなのだろう。


小さな子供達が、べったりと自分に甘えてくれるの嬉しいと言わんばかりのその表情。

小さな子供達に、決して危害を加えるどころか、目いっぱいの優しさで包み込むその母性。


今はその身をおちついた女性もののファッションに包んでいることもあり…

どこからどう見ても、可愛すぎる女の子にしか見えない涼羽。


「(…こりゃあ、思ってた以上に拾い物だったみたいだね~…)」


この初めての対面で、すでに半数以上の園児達が、涼羽にべったりと懐いてしまっているこの状況。

それを見て、珠江は涼羽が自分の期待以上の拾い物であったことを、その目で知ることとなる。


そして、これからは絶対にこの子に来てもらおう。


そう、珠江は心に誓うのであった。

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