【活動記録②】初委員会だよ!!成宮さん!!
入学初日に思わぬイベントが起こり、超ド級美女である成宮向日葵と知り合ったわけだが…。そんな彼女にはちょっとした可愛い短所がある。
"そう!!半端ないくらいフワフワしているのだ!!"
学校が始まってはや一週間、成宮さんがピシッと授業を受けている所を僕は一度も見た事がない。しかし、謎の見えない力が働いているのか知らないが一度も先生から注意されている所を見た事がない…。可愛いからか?
これはもう古川高校七不思議に入れてもいいくらいだろう。
ーそんなトイレの花子さんもびっくりの成宮さんと共に今日は第一回委員会会議に行かなければならないのである!ー
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「ーーで、保健委員会は保健室が集合場所です。」弓野先生は淡々と連絡していった。
「成宮さん。集合場所保健室だって。」念の為そう僕が言うと「うん…、」と小さく成宮さんは呟いた。
帰りの会が終わり、さよならの挨拶が終わると各々が委員会会議の集合場所へと向かって行った。
僕はトイレの花子さんにビクビクしながら先に用を足し、もう一度教室へ行って成宮さんを呼びに行った。珍しく成宮さんは背筋を伸ばしていて辺りをキョロキョロ見回していた。
「あっ」成宮さんと目があった。途端、成宮さんは立ち上がりテトテトと可愛い文鳥のような足取りでこちらに向かってきた。なんだ…なんだ…!
"ち、近い…。"
シトラスの香りだろうか、顔的には甘い香りがしそうだなと想像していたが意外と爽やか系だった。
僕より十センチほど低い成宮さん。顔を見ようと少し下を向くと、あの宝石のような目から今にも涙が溢れようとしているではないか!!
「ど、ど、ど、どうしたの!?大丈夫!?」焦って大声を出してしまった。
「だ、だって…。私を置いていったのかと…!私、迷っちゃって迷惑かけるから…。」と声を震わせていた。抱きしめてあげたいくらい可愛いなぁとキモい思いを抱く僕。「大丈夫だから…!成宮さんと一緒にいるから!」
成宮さんの動きが止まる。
顔を赤くして「う、うん…。」と呟いていた。
ん?失言したか?
「まぁ、と、とりあえず大丈夫だから!一緒に保健室まで行こ!」
と場を収め(収まったかは定かではないが)、保健室へと向かった。
うーん、距離近くないか?歩きずらいくらいピッタリと成宮さんがくっ付いてくる。勿論ちょっと変わった人とはいえ、超ド級の美女。廊下にいる人達みんなが僕らに熱い視線を注ぐ。廊下の床が赤かったらレッドカーペット俳優になれただろう。
というかこんな小動物キャラみたいな感じだったんだ。あと結構距離感バグってる系だったんだね、成宮さん。
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第一回保健委員会会議は順調に終わり、僕と成宮ペアは毎週水曜日に保健室で怪我人を手当てする当番となった。美女と保健室とか俺の前世はさぞ良かったのだろう。
「平君…。これから、よろしくね…!」成宮さんは少し俯きながら言った。
「うん!よ…」
「あのさ!!」成宮さんが遮ってそう言った。
「ど、どうしたの?」僕は驚きながら聞き返した。
「も、もう遅いし、良かったら…、また一緒に帰らない…?」
おっと?嬉しいお誘いをこんどは成宮さんからしてきた。
「私、入学式の時一緒に帰ってから以降一回もちゃんと駅にたどり着いた事なくて…。」
おいおい、マジか。適当に一人で帰っていて全く成宮さんを見かけ無いと思っていたのだが、まさかこんな事になっていたとは。
「そ、そうなんだ。成宮さんが良ければまた一緒に帰ろ!」
「え!本当!?じゃ、じゃあこれから一緒に帰ろうね…!」シトラスの匂いを僕に擦りつけてやる!と言わんばかりの近さまで詰め寄ってきてそう言った。おいおい、マジで前世勇者だったんじゃないか?俺。
てか、何か引っかかったが…まぁいっか!
今にも雨が降り出しそうな空模様とは違い、僕の心は青く澄み渡っていった。
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『⭐︎遅延のお知らせ⭐︎東海線は現在、大雨により運転を見合わせています。』
僕の青く澄み渡った心は、一瞬にして雨模様へと姿を変えた。
僕は東海線に乗らないと家に帰れない。
「成宮さん、今日も電車遅延しちゃったみたいだから先帰ってていいよ。」
先程、一両爆走列車でお馴染み城南線にて成宮さんが「平君の乗る列車が来るまで待ってるっ…。」となんとも可愛い提案をしてくれたのだ。くそっ、雨雲を食い尽くしてやりたい。せっかく美女と話せたというのにっ!家にも帰れないじゃないか!!
「じゃ、じゃあ、家くる…?」
え?いやいや、展開早くないか?
「え、えぇ…!!それは成宮さんに悪いよ!成宮さんの親にも迷惑かけちゃうし!」
「お、親は仕事で忙しくていないから…。良かったら来て、!」
まぁ、そこまで言うなら?行くしかないっしょ!
「うん…!じゃあ、行かせてもらうよ…!」
ーやはり、僕の心は青く澄み渡っていた。ー
今回もお読みいただきありがとうございました!!




