暗い闇と強い光
魔法は暗い部屋で試験をする。そのため、魔法研究の場はどこも暗く静かである。
マギアは虫から得た蝋を用いて暗い部屋の中でも魔法を用いる事なく人と接触する事なく長く書物を読むようになっていた。
ぎ、ぎギィー。重い音が響くと共に木造りの扉が開くと光の筋がフワッと暗い部屋を照らしてゆく。
慌てた従者の声がひびく。
「あ、ダメです!王子!」
王子と呼ばれる者は自身の側近の静止を無視して重い扉の隙間からぴょんと飛び出すと机に齧り付いていたマギアに子犬のようにじゃれついた。
「おい!マギィー!なぁなぁ!あれ見せてくれよ!なぁ!」
「え、!?、ちょ!おにぃさま!ちょっ、アハハっ!やめて!ちょと、やめて~!!」
真剣に机に伏せっていたマギアは横っ腹をコチョコチョされて抵抗できずに椅子ごと倒されてしまう。
マギアに擦り寄りすぎて一緒に倒れてしまった男の子。「イっテテ。すまん。やりすぎた。」
頭をポリポリとかいて、後から入ってきた側近達に無様に持ち上げられパンパンと埃を叩かれていた。
王子と呼ばれた者の最側近と思しき者が正すように王子に説教をする。
「王子!大丈夫ですか!?駄目ですよ!勝手に先に行かれては!!それに彼は追放者で貴方は会ってはいけないお人ですよ!?」
それを聞いた男の子は顔を赤らめ地団駄を踏んで憤慨した。
「ふざけるな。自分の弟に会うのになんでお前らの許可が必要か!?僕は遊びたい時に遊ぶ!王の跡取りは第一兄に任せとけばいいのだ!そうだろう!?な、弟よ!」
拳を振り上げ自身に迫りくる従者を次々となぎ倒す男の子。彼はマギアの第二兄グゥイン。
幼ながらに世論を理解しているマギアは兄であるグゥインをなだめる。 「僕も貴方の身の上を案じております。軽率にこちらにいらしてはいけません、、って、アハハっいや!グゥ兄やめて~!」
「堅てぇ事言う奴はこうだ!!」
グゥインはマギアの脇腹をこれでもかといわんばかりにコチョコチョした。
「いやぁー!!やめてえーww」
仲の良すぎる兄弟のじゃれ合いを見た従者達は白い目をして部屋を後にした。
「もぅ!グゥ兄さま!てかげんしてよ!」




