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「豪快! 両国夢想」第3話「在住と飯綱の珠」その10

「なんでカーネル様が…私…私いったい何を信じたら…」

どうしていいか分からずその場にへたり込んでしまった私を見て、

カーネル様がマスクを外した。

そこにいたのは、

私の良く知る人物、幼馴染で相撲レスラーのネバダだった。

挿絵(By みてみん)

「…ネ…バダ…?」

「そうボクだ。今まで秘密にしていてごめん。

ボクはリベラルアメリカ防諜・対外資料局のエージェントなんだ」

「リベラル……対外資料局エージェント…」

「スパイだよ………秘密にしてたことは謝る。

だけど今は幼馴染のボクのことを信じてくれっ!」

そうだ、小さい頃からいっしょに遊んだネバダ。

私が女子高に進学したあとも、お互いの家を行き来する仲で、

私にとっては同じ歳の兄弟みたいな存在。

ネバダ…。

「………信じられないよ…。

幼馴染なのにずっと秘密にしてたなんて信じられないよっ!」

「………簡単に信じてもらえるとは思わない。

だけど、僕には、以外の選択肢はなかったんだ。

一旦二本を出国してしまえば、

たぶんもう二度と日本に来ることはできない。

僕は日本を離れたくなかった。

それは……君のそばを離れたくなかったんだよ…。

君を愛してるから…」

………これって、何?

いままで男でも女でもない、兄弟みたいな関係だとずっと思ってた。

なのに、ネバダの一言でそれが崩れてしまう…。

「な…なにそれっ!」

私はどうしていいかわからず、

怒鳴って立ち上がった瞬間、

ネバダが私に覆いかぶさってくる。

「!? ちょっとっ! イヤっ! 何するの!!?」

押しのけようとする私をネバダが押し倒す。

「やめてっ!」

ネバダの肩を押した手がぬるっとした感触に違和感を覚える。

「…ネバダ?」

何このケガ? 

「むぅっ……」

ネバダが痛みで呻く。

撃たれたの? 

まさか私がうかつに立ち上がったのを庇ったの?

そんな…私どうすれば…………。


つづく

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