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「豪快! 両国夢想」第3話「在住と飯綱の珠」その7

しばらくすると、ロッカールームから出てきた蘭が泣き言をこぼした。

「先ぱ~い、やっぱりこれ私に似合わないです~~

今日は逸音がいないからいいけど、

いたらぜったいバカにされる~~><」

先日逸音を紹介したときのことがトラウマになってるみたいだけど、

ほんとに似合ってる。

「何言ってるの、すっごくかわいいじゃない」

と言ってちょっと曲がってるタイを直してあげると、

真っ赤になった蘭は、

よろめきながら後ずさると、

真後ろにあった椅子にぽとんっと座った。

「やー、なんだか新婚さんみたい~~」

ワケの分からないことで興奮して居る様子だったけど、

店内に在住の姿がないことが分かると急にしゃんとして、

「在住くんは!?」

と聞いてきた。

「森下にカレーパン買いに出たけど?」

「え? なんてことっ!」

ひと言叫んで店外へ飛び出して行く。

挿絵(By みてみん)

蘭、一瞬にして真顔に戻った。

――在住、そんなに危ない立場なの?

少し逡巡しゅんじゅんしたあと私も急いであとを追う。

旧京葉道を越え、たて川にかかる一之橋を渡ったところで、

パンッパンッ、タタタタッという音が聞こえてきた。

最初の音は銃声。

この治安の悪い江戸川ゲットーでは時折聞く音だからすぐにわかった。

だけど、もうひとつの音は、

まさか自動小銃?

荒事好きなゲットーの連中でも、

自動小銃はなかなか出回らないので使えないはず…。

なにが起こってるのかとさらに注意して進んでいくと、

道の先で『みるくほ~る』のメイドさんたちが、

遮蔽物に隠れながら南に向けてサブマシンガンを撃ってる。

交戦してる!?

向こう側にいる相手はアメ連の海兵隊なの!?


つづく

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