表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/32

「豪快! 両国夢想」第3話「在住と飯綱の珠」その6

蘭のおかげでこちらの事情が分かると、

弾正府の出先機関『みるくほーる』は、

ウチの店との競合を避け高級メイド喫茶へと変貌した。

紹介してもらった弾正府牛部うしのべの人たちは、

チームリーダの大黒瑠璃さんを始め

みんな感じのいい巨入の女の子たちだった。

「よろしくお願いいたします」

と言われ、大黒さんが差し出した手を握る。

挿絵(By みてみん)

おやっというような表情をした彼女は、

「私も格闘技するから分かりますけど、

凪さん、相当使いますわね」

と私に耳打ちして、ウィンクした。

やっぱり弾正府の一部門の長ともなると違うなぁ…。

彼女の方が私よりずっと腕は上…。

こんな人たちがガードしてくれるなら、随分安心かな。

それよりなにより、

ウチのお店の売り上げがもとに戻りそうなのが、

死活問題なだけにすっごく嬉しい。


「みるくほ~る」は、

カフェオレ1杯1200円という高級店になっても、

美人で巨乳な上に

ホントはボディガードもこなせるような強力なウェイトレスさんたちの、

胸を強調したかわいいメイド服と

かゆいところに手が届くような接客が大好評で、

以前よりも男性客が増え繁盛してる。

客層がかぶらないおかげで、

お客さんもだいぶ戻ってきてた感じなので、

DYKEの売上げは無事回復しつつある。

今週はSUMOUの興行も探偵仕事の依頼もないので、

ひさしぶりにのんびりしている。

今は休憩時間なので、お店のテレビを見ていると、

お店から歩いて15分ぐらいの森下にあるパン屋さんの

元祖だというカレーパンを紹介していた。

「あ、凪ねえ、ボクこれまだ食べたことないんだよね。

自転車で行けば休憩終わるまでに帰って来られるから、ちょっと出ていい?」

「あ、うん」

仕入れの伝票を集計しながら、ナマ返事すると、

「凪ねえたちの分も買ってくるね」

と言って出て行く音がした。


つづく

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ