表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

下書き機能テスト

作者: 夢園 梨楽

「饅頭怖い」

この言葉をリアルで体感した者はそう多くないだろう。

西暦2,2360,679年頃、世界はパン派閥と茶派閥と宿直派閥に分断されていた。

数年前までは無数の派閥が存在し、互いに牽制しあうことで均衡を保っていたが、そこに彗星のごとく英雄が現れた。

名はマイケル・アングロサクソン。

白人(黒人)だ。

彼は当時の最大派閥である農協牛乳派閥を倒すと、表参道赤信号やイカ寿司朝寝坊といった強力なメンバーを取り揃え、瞬く間に世界を手中に収めていった。

これにより、派閥争いにより疲弊した世界は何万年振りかの平和を取り戻したのだ。

だが、その平和も長くは続かなかった。

世界統一における戦線でとりわけ活躍したパン茶宿直が内部分裂を起こしたのだ。

世界は3つに引き裂かれ、再び暗黒の時代がやって来た。

初めは3者の間では均衡が保たれていたが、徐々に茶派閥は勢力を失っていった。

タピオカブームが去ったからだ。

各地で茶派閥の敗北が続き、消滅の可能性も現実味を帯びつつあったが、予期せぬ援軍が現れた。

饅頭派閥だ。

饅頭派閥は糖質制限ブームの到来により、宿直派閥からは敬遠され冷遇されていた。

宿直派閥がモミジ饅頭さえも敬遠し始めたことをきっかけに、饅頭派閥は宿直派閥を見限り、かねてより落語で縁のあった茶派閥へと鞍替えしたのだ。

饅頭派閥の活躍はめざましいものだった。

中でも、宇宙で倍々に増え続ける栗饅頭、やたら包装のフィルムに皮が付着する温泉饅頭の2枚看板は対峙する相手を震え上がらせた。

人々は快進撃を続ける彼らを恐れ、自然とこの言葉を口にするようになった。

「饅頭怖い」と。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ