人間スパゲッティ
運動部の部活中に校外を走り込んで居ると、
同じく校外を走り込んでいる他所の運動部達が目に入った。
疲れて息が上がっていたので少し休んでいると、
どうやら向こうも少し休んで歩いているようだった。
「先輩~待って下さいよ~」
後輩の一人らしい女子が弱音を吐いていた。
「ウチ、お昼忙しくて昼食食べられなかったんですよ~」
すると先輩らしい女子部活が渋々した顔で
「仕方ないわね……」
そう言うと、先輩は釣具屋さんへと足を運んで
銛漁に使う銛を購入して戻って来た。
すると、先輩は唐突に銛を自身の腹部へ
深々と突き刺し、
「人間スパゲッティ!!」と
銛で腸を引きずり回し出しながら叫んで絶命した。
それだけでも異様な光景なんだが、
それ以上に信じられないのが後輩の方で、
「凄い!」
「美味しそうですよ!」
「先輩!!」
っと動向を開き舌を出して涎を垂らして叫び出した。
あまりにもショッキングな光景に具合が悪くなったので、
少し脇道へ避けて歩いていると、
目の前を女の子を連れた妊婦さんが前を歩いて来た。
「ママ~」
「お腹空いたよ~」
っと子供がグズり出したので、
「マキちゃんはもう直ぐお姉ちゃんになるんだから」
「我慢してね」
っと言うもグズる一方だ。
「仕方ないわね」
そう言うと妊婦さんは、手提げ袋から黒い瓶を取り出し
中の液体を頭から被って、ライターを手に取りだした。
「人間BBQ……」
「あ!親子丼か……」