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ん……から始まるライトノベル  作者: 桜木姫騎
2/5

掴む白い手

 夏の熱い時期、友人達は怪談話で怖がっているが

正直言って私は幽霊を怖いと思っていない。


 何故なら普段から怪奇現象を何度も味わっているから

怪奇現象自体がもはや生活の一部もとなりつつあるからだ。


 特に多いのが白い手に捕まれる事が多く

夜に塾から帰宅途中、後ろから肩を何度も掴まれては、

掴んだ手がスルリと溢れる様に滑り落ちて行く。


 最初は怖くて、捕まれる度に後ろを振り返るも

誰も居ない。


 何故手の色が白いのが分かるかと言うと、

ドアを開ける度に少し開けたドアの隙間から白い手が伸びてきて

私の手首を掴んでスルリと溢れる様に滑り落ちて行くこともあるからだ。

そしてどれだけ早く開けても姿は見えない。


 その手は青白くて冷たい生気の無い死人のような手だ。


 ある日の放課後、友人と帰宅していると何時ものように肩を掴まれて

またか……と思った矢先。

掴んだその手は私を勢い良く後ろへと引っ張り上げた。


 私はこの時この手に何をされるのかと言う恐怖が襲うも。


「危ない!」

 

 私を掴んで後ろへと引っ張り上げたのはオジサンだった。

その瞬間!


 聞いたことも無いような大きな金属音が前方から響いた。

見ると私の頭上の工事現場から大量の鉄パイプが落下したのだ。


 辺りを見回すも、先程まで一緒に下校していた友人の姿が無い。

すると、鉄パイプから白い手が此方へと伸びてきて、

私の肩を掴んだ直後にスルリと溢れ落ちた。

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