閑話 デートプラン2
クロード様の猫派疑惑。
街で野良猫を見かけると、目を輝かせてそわそわする。
猫耳のカチューシャを見つけて、無言で私をチラチラ見る。
スノウキャットのぬいぐるみを隠れて買っていた。
もう、間違いないだろう。
「今日は雪山に行きます」
防寒ローブと手袋、スノーブーツ、自分の周りだけ暖かくできる温度調節の指輪を装備させて、転移。
「アンジー、世界が真っ白だよ」
「空は灰色です。雪が降ってきたら帰りましょう」
とりあえず、雪像を作って遊び、お昼ご飯を食べる。
今日は、ポトフとサンドイッチだ。
「アンジー、この卵サンドすごく美味しい!」
「ルフの卵です。おかわりありますよ」
「ルフ…有名な巨鳥だよね!?それの卵!?」
「前に狩った時に、巣にありまして。すごく大きな卵だったので、一日、卵料理作りました。もう大きな卵は拾いません」
「そ、そうなんだ…」
※ルフ︰体長25M 卵︰3Mと言われているよ!
暫くすると小さな魔物が近付いてきた気配がする。
餌用のジャーキーを用意。
「クロード様、お目当てが来ましたよ」
「えっ?あ!」
スノウキャットが数匹、近くにきた。
逃げると面倒くさいので、私の魔圧でビビらせ硬直してるところを捕獲。
二匹をクロード様に渡す。
「スノウキャットだ!可愛い!ふわふわ!」
大人しくクロード様に撫でられ、ジャーキーを食べるスノウキャット。
チラチラと私の様子を見てくるが、もう歯向かうことはないだろう。
「あっスノウラビットだ!こっちおいで〜」
ほう、ジャーキーに釣られたか。
こちらも、私の魔圧でビビらせ硬直してるところを捕獲。プルプルしてて可愛い。
「この子もふわふわ!可愛い〜」
ふむ、スノウラビットにもデレデレするのか。
「がおおおお!」
あっ、スノウタイガーだ。可愛い!
「アンジー!!!怖いのきたあああ」
えっ!?スノウタイガーはダメなの!?
同じネコ科のもふもふなのに!
まあ、毛皮欲しいし、殺るか。