楽園の鍵 1
完成しました!
お楽しみください!
クラウン隊の船、出雲で転職の大社へとやって来たソウル達は、ブラックをその場に待たせた後、社務所で大社の長ソラに面会したい事を伝えると、大社の奥へと案内された。巫女の案内で、楽園の話を聞いた広間に入ると上座にソラが正座してソウル達を待っていた。
「こんにちは。皆さん」
「こんにちはソラさん。今日は楽園の扉の鍵を作る場所を聞きに来ました」
「…え?素材が集まったのですか!?」
「はい、皆が協力してくれたおかげで素材が集まりました。狂いし母はマッドパラサイトマザー、黒き巨獣はルイン・ベヒーモス、水は超命水の泉、賢神の泉、織姫の泉のどれかですね」
「すごいです…よく集めましたね!尊敬します!憧れちゃいます!」
「それほどでもある……それで~お教えいただけますか?」
「はい、もちろんですよ。少々お待ちください」
ソラが広間から出てしばらく待っていると、ソラが何かの機械を手に持って部屋に入って来た。
「こちらの機械をお貸しいたしますね。この機械は一つの転送装置で、ここの赤いボタンを押すと楽園の扉がある場所へと転送されるそうです」
「なるほど」
「伝え聞いている話では、楽園の扉の前に鍵を作る台座があるらしいそうです。私は行った事ないので分かりませんが、とても危険な所だと聞いておりますので、十分に準備してから行く事をお勧めします」
「解りました。しっかりと準備して向かいたいと思います。ありがとうございました」
ソウル達はソラに別れの挨拶した後、鳥居がある参道まで戻って来た。
「よし、それじゃあ拠点に帰ってホワイトローズ達を待とう。それから準備して楽園の扉がある場所に向かうぞ」
「なにかのダンジョンぽいわね…しっかり準備しないと」
「準備と言えばもうすぐお昼ですね。拠点に行ったらご飯食べてきます!」
「了解した、俺もそうしよう。マギアヘリコプターを出してくれ」
「了解しました」
「俺もその拠点とやらに着いたら飯にするか…」
ソウル達はマギアが展開したヘリコプターに乗り込み、拠点へと帰って来ると、拠点内でログアウトを各自し始めた。
「じゃあ、ソウルまた後で」
「またです~」
「ソウル、帰ってきたら例の刀を作ってくれよな~頼むよ~」
「了解、またあとで~」
アップル達と挨拶を済ませ、ソウルはログアウトボタンを押して現実世界に帰って行った。
「よっと…飯飯~」
「今日のお昼は何でしょうね?」
「一階から匂って来る油の匂いを考えると揚げ物だな」
「唐揚げだったらまたレモン戦争起きそうですね」
「母さんというピースキーパーがいるから大丈夫だ。じゃあ行ってくる」
「早く食べて帰って来るのよう!」
ティーの声が総一郎の後ろから聞こえたが、総一郎はその声を無視して一階へと降りていった。一階で母親が、台所に立ち大量の唐揚げを上げていた。
「ん?総一郎?お昼はもう少しで出来るから、待ってなさい」
「あいよ~」
ソウルが適当に返しリビングに向かうと、姉の美咲と妹の有栖がテレビを見ながらお昼ご飯を待っていた。
「あ、総ちゃん見て見て~」
姉の美咲がスマホ画面を総一郎に見せると、モデルと思われる女性が大型バイクに跨っている写真が写っていた。
「このバイク教えてほしいんだけど」
「このバイクは、〇RF1100L 〇frica Twinだね。姉さんそのバイクどうするの?」
「友達とキャンプ行く事になってバイクをオフロードにしようと思ってさ~」
「なるほど…オフロードだからいいんじゃないかな?」
「そうでしょ~」
「でも結構高いバイクだよ?」
「大丈夫、大丈夫!貯金はあるから」
「っく…大金持ちめ…それで、キャンプっていつ行くの?」
「4日後~」
「え?…4日後?…」
姉の言葉を聞いて、総一郎は驚愕した。
「姉さん…4日じゃ買い替えられないよ…」
「…関係者全員札束で殴っても無理かな?」
「姉さん…それは人としてどうなの?」
「…うん、私も言ってておかしいと思ってる…」
「ミサ姉がおかしいこと言うのは毎度の事だから適当にあしらった方がいいよ?総兄ぃ?」
「お?そうだな!」
「ヘイ!SOri!妹と弟の対応が適当で辛辣な件を検索」
美咲がスマホを使って検索し始めると、台所から母親の声が聞こえ、総一郎達は台所にあるテーブルに着いた後、お昼ご飯を食べ始めた。食事の最中、姉と妹の唐揚げレモン戦争は起きなかったが、争奪戦がおこり、またも母親に怒られてしまった。
「あの二人も懲りないな…」
そう呟きながら総一郎が部屋へと戻り、椅子に座った後スマホを手に取った。
「楽園の扉へ行ける手段を発見!拠点にて待つ…っと送信」
総一郎が友人二人にメールを送った後、機器を頭に着けログインを開始した。
「ログイン完了っと…うお!」
「お?来たな?早速作ってもらおうか!」
ソウルがログインを完了するとすぐ目の前で体育座りしていたブラックが、にこやかな笑顔をしながらいった。ソウルは、その事に驚き、身じろいだ。
「作るも何も素材無いと作れないですよ?」
「あ、そうだな!すまんすまん!どんな素材が必要になるんだ?」
「それはどんな素材で作るかで決まりますね…」
「そうか…おススメはあるか?」
「おススメ?…そうだな…オリハルコンクラス以上の素材がいいと思います。耐久力もありますし、不壊属性も付きやすいと思いますよ?」
「あ~じゃあ、それで!」
「解りました。マギア、必要になる素材をメモして彼に渡してあげてくれ」
「すでに出来ています。これをどうぞ!」
「…ふむふむ…おっし!それじゃあすぐに買ってくるぜ!」
ブラックが飛龍のマウントを呼び出し、近くの街へと飛び立っていった。ソウルは遠くなっていくブラックを見上げた。
「ログアウトする前にメモを渡しておけばよかったな」
「そうですね。今度からそうしましょう」
「ちょっとー喉が渇いたわよう!何か飲み物はないのよう?」
「はいはい、ちょっと買ってくるから待ってろ」
「ミルクがいいわよう」
ソウルは、ティーの飲み物を買いに向かった後、ソウルはブラックが来るまで楽園の扉の準備を始めた。そして40分後、拠点にある製作場にいたソウルの元にブラックが返って来た。
「あ、いたいた!おーいソウル!買って来たぞ!」
「ブラックさんお帰りです。早いですね」
「そうか?帰りにレッドネームの奴らが攻撃して来て軽く捻ってやったけど、それが無かったらもうちょっと早く帰ってこれたぜ」
「レッドネーム…もしかして森の上で襲われました?」
「よくわかったな!弓使いの首を切り飛ばしたら後は全員雑魚だったぜ!」
「そうですか…では、素材を私に渡してください」
「おう!しっかりと頼んだぜ!」
ソウルはブラックから素材とブループリントを受け取り、マギアと一緒に製作に入った。
「マスター、魔返し鍛錬は行いますか?」
「アダマンインゴットが数個あるからそれを心鉄にして皮鉄をオリハルコンにして刀を作ろうか」
「了解です」
マギアがルーンを描きインゴット熱して行き、ソウルがブルーローズを使って形を成形していった。ブラックは、椅子に座りソウル達が作業している姿を眺めながら、黙って完成を待っていた。
「(すげぇな…何かに憑り付かれた様に作業してる…これは迂闊に声かけられないな…)」
ブラックは内心そんな事を考えながら完成を待ち、その3時間後完成と至った。
【アナウンス;武器に名前を付けて下さい。】
「ブラックさん、名前は雷でいいですか?」
「ああ、それでいい」
「解りました」
ソウルは武器に雷と命名すると、武器が完成した。
【アナウンス: 雷 が完成しました。カテゴリー 『オリジナル武器』 等級『ゴッズ』武器レベル 『200』 ゴッズスキル 刀『雷閃』 各種パラメーターは装備欄からご確認ください。】
【アナウンス:称号【神器を創造せし者】を獲得しました。HP+3700 各ステータス+350 MP解放されている場合、MP+4000】
「あ、称号が獲れた。ブラックさんどうぞ受け取ってください」
「ありがとう。抜いてみていいか?」
「ええ、それはもう貴方の物ですのでご自由に。オーナー登録も忘れずにしておいてくださいね」
「ああ、もちろんだ‥‥こ…これは!?すごい!オリジン並みの武器ステータスじゃないか!?最高だ!」
ブラックが刀を抜いてみると、青白い刀身が輝き、鍔の近くにあるトリガーを引いてみると、放電している様なエフェクトと音が聞こえて来た。
「試し切りしたいな…」
「訓練場があるのでそこに向かいましょう」
「あるのか!?行く!」
ブラックは、目を輝かせながらソウル達に付いて行って、訓練所へと向かって行った。
「あそこの木人を使っていいらしいそうです」
「OK!ありがとう!」
訓練所に着いたソウル達は、近くに居た隊員に使っていい木人を聞いてみると、空いている木人なら好きに使って構わないと言われ、丁度空いている木人をソウルは指さした。
「じゃあ最初は普通に抜いて斬る!」
ブラックが、普通に刀を抜いて構えた後木人に向かって袈裟斬りを行うと、大きなダメージ数値が表示された。
「ただの一振りで5000オーバーのダメージ…じゅあ次はスキルを使った連撃だ!」
ブラックは上段の構えスキルを使用した。
「【六の太刀・雨天】」
ブラックが、木人に向かって連続で振り抜くと、一撃の平均ダメージと総ダメージ量が表示された。
「アヒャ~!平均9160!総ダメージが106620!高周波流したらどうなるんだ!」
ブラックが、ワクワクしながら刀を鞘に納め居合の構えをした後、鞘のトリガーを引くと鞘のある銃の機構が動き出し、刀が勢いよく飛び出した…が、ブラックはその刀を掴み損ねてしまい、少し遠くで盾の【パリィ】を練習していた、マナリアのすぐ目の前を通って行った後、木箱を破壊して止まった。
「あわわわわ‥‥」
「あ…!すまない!大丈夫か!?」
「今…目の前に雷みたいのが飛んでいきましたけど…あれは何ですか?」
「すまない!俺の刀だ!居合を失敗してこんなことに…本当に済まない…」
「あ~もしかしてソウルさんに頼んだ武器ですか?なるほど…納得です…」
「ん?マナリア…それはどういう…」
マナリアの言葉にソウルは首を傾げていると、ブラックが刀を回収して戻って来た。
「傷一つついてない…すごいぜ、この刀…ただ居合は練習が必要だな…」
「鞘に込める魔力量を調節すれば、飛び出す勢いも変わるので、最初の内は少ない魔力量でやって行った方がいいですね」
「そうする!」
その後、ブラックは魔力量を調節しながら練習し始めたが、いろんな物を壊してしまい、訓練所を追い出されてしまった。
「ありがとうソウル。これなら今苦戦している敵も屠れそうだ」
「そうですか、それは何よりです…」
「じゃあ、そろそろ俺は仲間の所へ行くよ!」
「…待ってください!壊した物の弁償と片付けがありますよ!」
「じゃあ、また会おう!サラバダー!」
ブラックは、その場から逃げる様にして飛龍に乗って飛び去って行くと、一人取り残されたソウルは、隊員達に囲まれてしまった。
「…片付けます…壊した物は後で彼に弁償させるので、許してください…」
隊員達に連行され、ブラックが壊した物を片付け始めたソウルだった。
ブラックが壊した物を片付けたソウルは、椅子に座り一息入れていると、ホワイトローズからメールが来た。
「織姫の泉の水をゲットしたよ~拠点に戻るね~…か。残り1つだな」
「ホワイトローズさん達は織姫の泉を担当でユメミルクさん達は賢神の泉でしたね?マスター?」
「ああ、そうだ。残るはユメミルク達の賢神の泉…っとそのユメミルクからメールが来たぞ」
ソウルは、ユメミルクのメールを開いて読んでみると、泉を守る守護獣に苦戦したが何とか討伐して泉の水を取ったという事が書かれていた。
「揃った…残るは鍵を作るだけだな!」
「マスター?鍵を作ったら扉を開いてみますか?」
「それはもちろんだよ。ここまで苦労してやったんだ。お預けなんてありえないだろう?まぁ扉の中にある物を取らなきゃ問題ないよ。……多分」
「そうですね。あ、そういう事ならアイテムをスキャンしてプループリントにする機械を作りますか?」
「そんな物も作れるのか…」
「はい、簡単に作れるので作りますか?素材に関してはマスターが現在所持している物で出来ます」
「じゃあ、頼む。できれば多めに作っておいてくれ」
「了解しました」
マギアがウィンドウを操作し始め、ソウルはそのマギアを見ながら友人二人が帰って来るのを待った。
すごいな~憧れちゃうな~
まぁ実際グラット〇は憧れる。
唐揚げ…それは譲れない戦いが始まろうとしたが、ピースキーパーが雷を落として止めました。
美咲は宝くじ高額当選者。
レッドネームの奴らは懲りてないようです。
しまった!81部のホワイトローズ達とユメミルク達がどこを担当するか書いた気でいました!申し訳ございません!薔薇乙女騎士団が織姫の泉でヴァルハラが賢神の泉です!モル疲なのかな…私…いや、只のうっかりですね!
アップルやマナリアの二人は、暇があったら訓練場で訓練しています。
実際サ〇みたいに刀を使えるのは、かなりの修練が必要ですね。
マギアが作ろうとしているのは、ポラロイドカメラです。ですが、レンズの部分にスキャンする装置と写真が出る代わりにスキャンしたアイテムのプループリントが出て来る物です。
モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!頑張ります!
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