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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
ΖΩΗの楽園
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出雲

遅れました!すみません!


お楽しみください!

「そろそろアークライトへ到着するわ」


「ソウル…上手く…やったみたい…」


「…そうだな…」


 操縦席の近くにいた006が暗い表情で頷き、クラフトは006の表情を見て何を考えているか解ると、006の方を向いて口を開いた。


「きっと帰って来るわよ」


「ああ…そうだな…俺もそう思っている…でも、でもな‥‥自分が情けなくて嫌になりそうだ…」


「それは言わないで…006…皆が思っている事だから‥」


「…すまない…」


「隠密特化の私達ではあの時残っても、きっとソウル達の足を引っ張っていたわ…だから今は、彼らをアークライトへ送り届ける事に集中しましょう?」


「ああ、そうだな。そうしよう」


 クラフトが、後ろに乗っている皇帝達に視線を向けた後006に視線を戻すと、006は頷きネイ・ザン達がいる後部ハッチの方へと向かって行った。


「私達は…空中で戦う術を…持っていなかった…ソウルが銃士だから…それが出来た…」


「そうね、これが終わったら本気で探してみるわ。私達の様な隠密特化型でも空中戦が出来る方法を」


「付き合う…」


「ええ、一緒に探しましょう」


 クラフトがあの時感じた悔しさを胸に刻み、操縦桿を握って前を見た。その先に見えている風景には、街の所々に明かりが灯され、夜の姿をしているアークライトが見えていた。




「リアノス・エンラ・バルトス様ですか?話はソウルの方から聞いています!お疲れだとは思いますが、早速城の方へお願いします!」


「解った!余の妻子も一緒にいいか?」


「はい!全員どうぞ!」


 街と外を繋ぐ門の近くにヘリコプターを着陸させると、冒険者ギルドのマスターアインが門の近くで待機しており、ヘリコプターから降りて来た皇帝に話しかけて来た。その後、アインは城の兵士達と数台の馬車を呼び、皇帝達と一緒に城へと向かって行った。


「私達の役目はここで終わりかしら?」


「多分な…後は彼らに任せて、俺はここでソウルを待つぜ」


「そうね!私もそうするわ」


 006とクラフトがここでソウルを待つ事を言うと、アップル達もそれに頷き、空を見つめ始めた。


「ん?…あれは…もしかして…」


 その数十分後、空を見上げていたマナリアが、違和感を感じる光を見つけるとネイ・ザンとフィッシャーが暗視のスキルを使用し、アイテム欄から望遠鏡を取り出して確認してみると、二人は喜びの声を上げた。


「あれは…ソウルだ!」


「俺も確認した!間違いない!」


「あいつ!やりやがったんだ!すげぇぜ!」


 006達の皆が喜びながら、次第に近づいて来るソウルに駆け寄って行き、着陸して降りたソウルを胴上げし始めた。


「ただいま皆」


「お帰り、ソウル」


 アップルが笑顔で答え、それに続いて皆もお帰りと言い始めた。


「ソウル…すまない…ソウル一人に全部任せてしまって…」


「006さんその謝罪はいりませんよ。ただ俺は、それが出来たからやっただけですから。今回は幸運が味方をしてくれたので成功しましたが、次はどうだか判りません…もし、あの時逆に俺がヘリに残って誰かが足止めに出たとしても、労い、感謝する事はしても謝る事はしませんよ?それは、人にはできる事と出来ない事があるのを知っているからです。だから、皆も気にする必要はないですよ?」


「そうか…そうか…」


「それでも…と言う人は貸しにしといてあげますよ。それで自分を許してあげてください」


「そりゃあ、後で何をさせられえるか解ったもんじゃねぇな!」


「そうね!ソウルの事だから、きっと無茶難題を言って来ると思うわよ?」


「それは怖いですね!」


「二人共…俺をなんだと…」


 アップルとマナリアの言葉に、ソウルがしょんぼりすると皆が笑い始めると、もう全員の表情には暗い部分は無くなっていた。


「じゃあ、帰りますか。拠点に」


「ああ、そうだな」


「夕ご飯すっぽかしちゃったから怒られるだろうなぁ…」


「妻子持ちは辛いなフィッシャー」


「っふ…ライフで受ける事も夫の務めさ」


「あーそうかよ!羨ましい奴だぜ!」


 ネイ・ザンが悔しい顔をしながらヘリに乗ると、その事に笑いながら全員もヘリコプターに乗り、拠点へと帰って行った。




 翌日、壊れたG・アークを何とかする為、ソウルはマギアと共にハピネスカラー隊のテントを訪れていた。


「こんにちは~」


「ん?ソウルどうしたの?」


「G・アークが壊れたのでどうにか出来ないか尋ねに来ました」


「壊れたの?ちょっと見せてみ~」


 テントの中に入ると、ハピネスカラーが製図台で新しい機体と思われる物を書いていると、テントに入って来たソウル達に気が付き話しかけた後、ソウルからG・アークの装置を受け取るとG・アークを展開した。


「おい…これ壊れたってレベルじゃないわよ!?いったい何をしたらこんなになるん!?」


「ええ、ちょっと自爆しまして…」


「はぁ!?自爆!?」


 ハピネスカラーの声がテント中に響き、近くにいた隊員達を引き寄せてしまった。


「今、自爆と言ったか!?やっぱり必要だったじゃないか!」


「おい!そいつに自爆を語らせると3日徹夜になるから黙らせろ!」


「自爆!自爆はロマンだぁぁぁ!!」


 騒いでいる男性隊員が、数人の隊員に引きずられテントから出ていくと、ハピネスカラーは話を戻した。


「率直に言えば、ここまで壊れていると修理する事は止めて新しいのを作った方がいいわ…どうする?」


「…新しいのですか…残念ですが、そこまでのオカーネンはありません…」


「ん~じゃあ、残ってる部分で何か新しいの作る?」


「え?そんな事できるんですか?」


「できるよ~」


「それでお願いします!」


「ほいほいっと、早速使える部品を見て見ようか」


 ホワイトカラーが工具を手に持ち、手慣れた様子でG・アークを分解していった。


「見た感じ、前側はほとんど使える物はないね…唯一使えるとすれば背中の両腕と足のローラー位だわ…」


「何とか使える様になりますか?」


「う~ん…無くなってる手を追加して…あ!ワイヤーを巻き戻すモーターが完全にダメだわ…足の方は~‥うん、大丈夫」


 ハピネスカラーがさらに分解して見て見ると、腕にあるモーターが完全に壊れていた。次に、脚部を分解して確認してみると、ローラーダッシュを行う部品はほぼ無事で、数個の部品を交換するだけで稼働できた。


「残った部品と廃棄部品を溶かして再利用するとして…追加部品もいれると…この位オカーネンが掛かるわ」


「‥‥オカーネンが足りません…」


「じゃあ、オカーネンが出来たら今書いて渡したメモを持ってきて。追加で入れたい機能があったらその部品もね。後は~そうそう、形のデザインお願い」


「解りました。ありがとうございます」


 ハピネスカラーが、必要になる部品の素材と素材の値段を記入したメモをソウルに渡すと、ソウルはメモに書かれた総額を見て目を見開き驚いた。その後、ハピネスカラーからG・アークを受け取り、オカーネンをどうするか考え始めた。


「マスター…オカーネンだけはどうにもなりませんね…」


「だなぁ…金策するしかないか…」


「長く厳しい戦いが始まるのですね…」


「NKTぇ…」


 ソウルは、自分が出来る金策があるのか?と思いながら、クラウンとの待ち合わせ場所の会議テント前に向かって行った。




「ソウルさん、皆さんお待たせいたしました」


 会議テントに向かうとアップル達がすでにいて、クラウンが来るまで雑談しながら待っていると、その1時間後クラウンがソウル達の元に来た。


「遅れて申し訳ございません。飛行船の準備に手間取ってしまいました」


「大丈夫ですよ、早速行きましょうか。最初の目的地は「剣星の街 カミイズミ」です」


「分かりました。では、私の飛行船に乗ってください」


 クラウンが二回手を叩くと、ソウル達の周りに水色の輪が現れると一瞬で見ている風景が変わり、何処かの飛行船に乗っていた。どうやらワープした様でソウルは飛行船を観察してみると、その飛行船は木材に似ている素材が多く使われており、上を見て見れば天女が身に着けている羽衣の様な物があった。全体から感じる物は和であり、船の両側には機械的で小さな3つの櫂が同じ動をしていた。


「ようこそ私達の飛行船【出雲】へ」


「これは…美しい船ですね」


「すごいわ…」


「綺麗です…」


「凄すぎなのよう!」


「すみません、そこの人!この船の兵装を教えてください」


「なかなかに高評価ですね。よかったです」


 クラウンがソウル達の反応を見て、笑顔になると操縦している隊員に目的地を伝えた。


「了解!目的地カミカズミ。ヨーソロー!」


 舵輪を操作している隊員が、声を上げると出雲が前進し始め目的地に向かって行った。


「ソウルさん到着まで2時間位かかりますから、ご自由にどうぞ」


「ありがとうございます。早速船の中を探検してみますね!」


「あらあら、ソウルさん子供みたいに目を輝かせて…ウフフ」


「隊長も楽しそうな物見るとあんな目になりますよ?」


「んんー?日猫ちゃん何かいいました?」


「いえ!なんでもありません!」


 クラウンが鉄扇を広げ、女性隊員の日だまり猫を睨むと、日だまり猫は背筋を正し口をつぐんだ。


「すごいわ…明らかに飛行船には収まりきってない程の広さのロビーがあるなんて…」


「亜空間拡張固定されていますね。すごい技術です…」


「それはあれか?あの~こうガチャっとしてる奴」


「ソウルさん…それじゃあ判りませんよ…」


 出雲の船内に入ったソウル達は、とても広いロビーを目にして驚いていた。マギアの言葉にソウルは感覚的に例えたが、マナリアが首を横に振って分からないと答えた。


「ソウルさん!あっちにプールがありますよ!」


「ソウル!あっちにトレーニングジムがあるわ!」


「マスター!あっちに図書室があります!」


「ご主人!あっちにお菓子コーナーがあるわよう!」


「俺の体は一つだ!後で回るから全員好きに見て…ってもういないし…」


 いつの間にか姿が消えた仲間達に、ソウルは少しだけ寂しさを感じた。

絵を描こうとしてPIXAで作業してたら時間が掛かりました!フリーズ、強制終了を何度も繰り返して書いたのですが、何かコレジャナイ感が出てしまい、失敗してしまいました。


ソウルがやったすごい事は、12天逢の二人の攻撃を一発も喰らわずに、飛行ユニットの破壊と自爆時、生還率3%を引き当てる事です。自動回復装置のおかげで何とかなりました。地味かと思われるかもしれませんが、すごい事です。


ハピネスカラーから渡されたメモには、G・アークを製作した総額の三分の一が書かれていました。


出雲は天地〇用魎〇鬼の〇雷船に似ています。イメージとして。


モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!


ブックマーク登録もよろしくね! ありがとうございます!





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