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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
ΖΩΗの楽園
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命の護り手の子孫達

完成しました!投稿です!

 ソウル達2人がアヒーを追い城の中に入ると、アヒーは騎士団屯所へ赴き、部下と思われる隊員から報告書を受け取っていた。


「じゃあ、早速閣下に報告しに行ってくる。もし俺に客が来てもいないと言って帰って貰え」


「ハッ!了解です!」


「(マギア、あの隊員の顔写真を取っておいてくれ)」


「(了解です)」


 アヒーは来た道を戻り何処かへ向かって行くと、ソウル達もアヒーの後ろに付いて行き、足を止めた場所には、扉のネームプレートに宰相室と書かれた扉の前だった。アヒーは3回ノックした後、自分の名前を言い、返答があると扉を開け部屋の中に入って行った。


「閣下、例の飛行船の報告書をお持ちいたしました」


「見せろ」


「こちらです」


 アヒーは、部下から貰った報告書を宰相に手渡すと、宰相は報告書を呼んでいった。


「なるほど…バラバラにされて殺されたのはパッソンに間違いない訳か…」


「パッソンの奴めはしくじりましたね…あんな殺され方をするなんて…余程恨みがあると思われますよ…」


「恨みを持つ奴か…そうなるとダミアンの奴が怪しいな…パッソンは以前、奴の物になるはずだった女とオカーネンを横取りしたからな…」


「ですが閣下…ダミアンはこんな事を出来る力は持ち合わせていません…もしかするとダミアンに手を貸した奴がいるかもしれません…ここは全員を招集し「審議の天秤」ではっきりさせた方がいいかもしれませんね…」


「…そうだな…我らは確実に楽園に行かなくてはいけない…一枚岩でなければたどり着けないであろう…アヒー、2日後例の場所に全員を呼べ」


「ハッ!畏まりました」


「(マギアはアヒーに付いて行って情報を集めておいてくれ。俺はここで取れる情報取ったら拠点へ向かうから)」


「(了解です。お気をつけてマスター)」


 マギアと別れ、ソウルは宰相の顔写真を取った後、物音を立てない様に部屋の中を物色し始めたが、宰相がいる為、見るだけで触らない様にした。


「裏切者か…命の護り手の子孫である我らに考えたくない事だな…」


 宰相が呟く様に言うと、部屋の扉が3回ノックされた。


「ボトワン宰相、来年度の予算について話を聞きたいとの事なのでリアノス様が謁見の間にてお待ちです」


「解った。すぐに行く」


 ボトワンが部屋から出て行くと、ソウルはチャンスと見て部屋の中を探し始めた。


「…うーん…」


 だが机の中、箪笥、小さな箱の中まで隅々と探したが、重要そうな物は見つからなかった。


「何か…他には…」


 他に何かないか探していると、壁に飾られている宰相の肖像画に目をやった。


「まさかな…」


 肖像画を詳しく調べてみると、蝶番がしてあり何かの仕掛けがしてある事が解った。


「さて…どうするべきか…」


 さらに詳しく調べてみると、小さな鍵穴がある事を見つけた。


「ピッキングか…そういえばG・アークにもピッキング機能があったな…」


 ソウルは、右手の人差し指からキーピックを展開し、小さな鍵穴に差し込むと自動でキーピックが動き出し少し待つと開錠された音が鳴った。


「おやおや…これはビンゴだ」


 肖像画が開いて行き、中には何かの帳簿や手紙、契約書等見つけ、それらを全て写真に収めた。


「よし、全部撮ったぞ…」


 その時、部屋の前で話し声が聞こえドアノブが動く音が聞こえると、ソウルは肖像画を元に戻すと同時に部屋の扉が開かれた。


「わかった。先に迎え…ん?」


 ボトワンが何か違和感を感じ取り、部屋を見回すが何も変わってはおらず、気のせいかと思い首を傾げた。


「どうしましたか?ボトワン宰相?」


「いや、何でもない。さっき言った通り現場には先に迎え。私は後から馬車で向かう」


「了解しました」


 部下の男性に指示を出したボトワンは、自分の机に向かって行った。


「(危なかったな…これ以上は無いだろう。拠点に帰るか…)」


 ソウルはボトワンが何処かに行くというのでそれを待ち、出かける準備が整ったボトワンが部屋から出て行くと、その5分後ソウルは宰相室から出て拠点へと向かった。




「ソウル…お帰り…」


「ただいまです。ククルさん」


「どう…だった?」


「鞄を取りに行ったら大物が掛かりましたよ。そちらは?」


「仕事場には…特に無かった…夜を待って…住んでいる所を…探してみる…」


「了解です」


「マスターお疲れ様です。ただいま戻りました」


「マギア、そっちはどうだった?」


 拠点へと戻って来たソウルがG・アークを解除した後ククルと話していると、マギアがソウルの後ろから現れた。


「少ないですが収穫ありです」


「なるほど、こっちは大物が出て来たぞ。皆が帰ってきたら情報を共有しようか」


「解りました」


 収穫してきた情報を見て時間を潰して皆が帰って来るのを待っていると、ソウルが帰って来た3時間後に全員が拠点へと戻って来た。


「皆さんお疲れ様です。早速ですが取って来た情報を共有しましょう。まず俺から出しますね」


 ソウルがマギアの出したUSB端子を右手の甲にある円型の機械に差し込み、データをマギアに渡すと、大きいウィンドウに写真が映し出されて行った。


「まず、俺は魔導研究所で関係者のアヒーを見つけました。このアヒーを追って城に潜入しこのアヒーが閣下と言う人物の顔を取ってきました。こいつです。この顔の男が帝国の宰相ボトワンです」


「宰相…こいつが黒幕か?」


「解りません…まだこいつの後ろに誰かがいるかもしれないです」


 フィッシャーがソウルに尋ねるとソウルは、首を横に振って答えた。


「続けます。このボトワンは自分達の事を「命の護り手の子孫」といいました。星の子ら、楽園に続いてこの子孫と言う事を調べなければいけません。それと、2日後に例の場所で全員を集めよと言っていたのでその集まりの時、奴らの自宅に侵入して情報収集する手も可能ですね」


「集会か自宅侵入かどっちかか…」


「集会は2人でいいんじゃないかしら?残りは自宅で情報収集。リスクを考えると集会は関係者が集まるから人が多くて潜入が難しいし自宅は潜入する所が多いから速さが足りないと全部周れない」


 クラフトが全員に向かって言うと、ソウル達はそれに頷いた。


「そうですね。では誰が集会に行きましょうか?」


「一人目はパワードスーツ持ちのソウルさんでいいのではないでしょうか?」


「解りました」


「じゃあ、残りは誰が行く?」


「俺が行こう…」


 バーコードが手を上げた。


「いいのか?」


「問題ない…俺が担当している奴の家には誰かが潜入してくれ…」


 006がバーコードに尋ねるとバーコード頷いた後答えた。


「解った。それは俺が行こう」


 006がバーコードの担当する分を負担すると言い、バーコードもそれに頷いた。


「では、次にこれを見てください」


 ソウルは肖像画の仕掛けに隠されていた契約書の写真を表示した。


「この写真に写っている名前に注目してください」


「星の子ら代表バンプキン・ボールド…こいつがあいつらのトップか…」


「そうだと思います。こいつの情報も必要ですね」


「集会にこいつは参加すると思うか?」


「解りません…」


「俺のフレがこいつに嫌がらせ受けたらしいんだ。戦時下になったら真っ先にこいつの首を取って来るから居たらばっちり写真に収めて来てくれ」


「了解です」


 ソウルはネイ・ザンの言葉に頷いた。


「俺からは以上かな…もし、取って来た情報を見たいという場合は、マギアに言ってくれれば何時でも見れるので気軽にマギアに言ってください」


 ソウルが椅子に座ると次はクラフトが立ち上がった。


「次は私が取って来た情報を出すわね」


 クラフトが自前のスパイカメラをUSBと繋げた。


「私が担当するダミアンって男…あいつは生かして置いちゃいけない住人だわ…人身売買、拉致、薬物生成と販売、殺人等あらゆる犯罪に手を出してるわ…犯罪者の親玉て感じね」


 クラフトが撮って来た写真の中には、悲惨と言える物もありソウル達は顔をしかめた。


「老人が鞭で叩かれている場面も目撃したけど、助けるのは我慢したわ…」


 クラフトがその時の事を思い出したのか、拳を固く握りしめた。


「クラフトさん…こいつを裁くにはまだ準備が整っていないのでもう少し我慢してください…」


「ええ、解ってるわ…でもいざ殺るとしたら跡形も無く消し飛ばしてやるわ…」


 クラフトがシャドーボクシングで見えないダミアンを殴ると、ククルが1枚の写真を凝視している姿が、ソウルの目に映った。


「ククルさん?どうしました?」


「これ…何だろう?」


 ククルが見ていた写真を拡大して指をさすと、全員がそれに注目した。


「何かの発掘現場に…石の門?」


「半分しか出てないがめちゃくちゃでかいな…」


 写真に写っていたのは半分だけ発掘されていた石作りの門だった。ただその石作りの門は一つ一つの部品が大きく、容易に途轍もなく大きい物だと判断できる位だった。


「そういえば、監獄で何かを発掘しているという話を聞きましたね」


「その話がこれか?」


「帝国はこんな物発掘してどうしようってんだ?」


「門…何処かに通じてる?…何処?」


「まさか異世界の門だったりして…」


 ソウルは大社のソラが語った「始祖達は別の異世界へと渡った」と言う言葉を思い出し、呟く様に言うと、全員が目を見開いて輝かせた。


「そういえばダンジョン内にある本を読んでみると、異世界と言う記述がたまに出て来るわね…ただのテキストだと思ったけど、これは…」


「噂も…真実味を…増してきた…」


「噂?ああ、別の異世界がもうすでに実装されてるって奴か?最初その話を聞いた時は眉唾物だと思ったが…これを見たらあり得るかもしれないな!」


「新しい武具…職業…女性住人…夢が広がる!」


「異世界か…今だ見てない景色があるというのは胸が躍る」


「楽しみだ…」


 全員が異世界に思いを巡らせているが、収拾がつかなくなりそうなのでソウルが立ち上がり場を収めようとした。


「皆さん、異世界の事はひとまず横に置いておいてあいつらの事に集中しましょう」


「あ…ああ、そうだな。すまない…年甲斐も無くワクワクしてしまった…話を戻そうか…」


 006がソウルの言葉に賛同し、皆を落ち着かせた。


「クラフトさんの報告は以上ですか?」


「ええ、今解っている時点ではこれが全部よ」


「解りました。ありがとうございます。他に報告したい人はいますか?」


「ああ、すまない顔写真だけ取れたからそれだけでも渡していいか?」


 ネイ・ザンが、カメラにUSB端子を差し込み、ネイザンが担当している関係者の写真をウィンドウに表示した。


「こいつが財務大臣のブリス・ドニアと騎士のエゴモンド・ギムソンだ。エゴモンドは金魚のフンみたくブリスにくっついて行動しているからこいつも黒だろう」


「なるほど。他に写真だけ取って来たという人はいますか?」


 ソウルは皆に視線を向けると006、フィッシャー、バーコード、ククル達は首を横に振った。


「すまない。俺はまだよくいる場所を聞いて来ただけだ。これからそこに向かおうと思う」


「フィッシャーに同じ…」


「私は…夜に…」


「俺が担当している奴は今帝国から離れているらしい…夜にはこっちへ帰って来るらしいからその時に向かってみるよ」


「解りました。皆さん慎重な行動でお願いします」


「ああ、解った」


 ソウルの言葉に4人が頷き、日が完全に落ちた頃4人は闇に紛れて目的地に向かって行った。

今PC版skyri〇でシャドウハイチュウした後、吸血鬼の王の力をヒロインの父親にぶつけた後、同盟団に所属した所までやってます。自分でも思うのですが、龍、吸血鬼、人狼の力をもったプレイヤーはどんなキメラだと思うこの頃です。


隠し金庫は肖像画の後ろに隠されている…よくある奴ですね。


異世界の門が開くのはまだだいぶ先。


モチベ維持に評価お願いします!ありがとうございます!ありがとうございます!とても励みになっています!


ブックマーク登録もよろしくね!登録ありがとうございます!とてもうれしく思います!

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