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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
冒険への準備編
8/315

こだわりすぎた…

いやー数年前買ってちょっと触って押し入れにINしてたPixia引っ張り出して絵を描いてみたけど結局ペンタブ使わずにマウス操作ですわ…銃の絵位と思ったけど使い方がわからないから始まり、時間がかかって投稿が遅れました!申し訳ござらん!

ほんま、デジタルで絵を描いてる人ってすごいでぇ!

ちょっと短いですがどうぞー

「すみません!ちょっと相談したいことがあるのですがー」


 金属を叩く音に負けないくらいの声量で言うと、親方がソウルに気が付いた」


「おう?どうしたい?場所なら勝手に使いな!」


「突然で失礼なのですが、お仕事をお手伝いするので金属を少し分けては貰えないでしょうか?」


「あん?それはどうしてまた?」


「冒険するのに武器が必要になりまして、銃は錬金術ギルドの方で製作したのですが、弾の方に使う金属がない状態なのです」


「錬金術ギルドか…ちょっと銃を見せて見ろ」


 親方にモーゼルM712を見せると隅々まで調べ始めた。


「う~ん、残念だがお前さんの銃…使えん…」


「ええぇ!?」


 衝撃の事実にソウルは驚愕した。


「まず銃身が曲がってる、撃針がもろい、必要な金属の厚さに達してない部品がある、だな…外装と弾倉はよくできてると思うぞ」


「それってつまり観賞用じゃないですか!」


「お!そうだな!」


「ごふぅ…」


 ソウルは崩れ落ち地面に手をついた。


「まぁ、しょうがねぇから少し働いていけ!その代わり銃つくりと労働分の金属くれてやるからよ」


「あ、ありがとうございます…」


「じゃあ、まず燃料運びからやってもらうぞ!」


「はい」


 親方とソウルは鍛冶ギルドの倉庫へ向かい、指示された通りに動いた。


「(昔やったゲームのミニゲームに似てたな…)」


「じゃあ次だ!次は運んだ燃料をそれぞれの炉にいれてくれ」


「了解です」


 燃料を入れては戻りを繰り返し、親方がいいというまでやり続けた。


「(これも昔やった走竜の餌やりミニゲームににてる…あれ?おれ、ミニゲームやってる?」


「おう!いい具合だ!次は熱せられた金属を型に流し込んでインゴットを作ってくれ!もたもたしてると台無しになるから気をつけろよ!それと跳ねるからそこんとこも注意しな!」


「頑張ります!」


 溶けた金属が型からこぼれない様に注いでいき、なるべくたくさんのインゴットを作り出すことに成功した。


「(やっぱり、ミニゲームだこれ!俺は!今!プレイヤーに!操作されて!ミニゲームを!やらされている!)」


「よくできたな!最後は冷えて固まったインゴットを倉庫に運ぶ作業だ!これが終わったら銃の部品の作り方教えてやるよ!」


「キアイヲ イレテ ヤッテヤリマス!」


 謎の心の声でPCになりきると、小さな台車にインゴットを乗せて運ぶを繰り返し、高得点が出そうな動きでやり終えた。


「(ただ、ひたすら無心、明鏡止水の境地…そりゃあロボットも光って性能以上の力を出すわな…)」


「おう!お疲れさん!これで終了だ!お前さんが頑張ってくれたおかげで、だいぶ余裕が出たぞ!じゃあ、銃について教えてやる、最初は銃身の作り方からだ」


 親方は実際に作りながら説明していき、ソウルも真似するように作り始めた。


「銃身は高温高圧の燃焼ガスが通過するから、高耐熱性、高強度、高靭性を備えた物じゃなくちゃいけねぇ、もちろん少しでも曲がったやつを使えば、目標からずれた位置に弾が飛んでいく」


 親方の説明を聞いた後、ソウルは一つの銃身を作り出したが親方は首を横に振った。


「だめだな…まだ曲がってる」


「くっ…頑張ります」


 やり直し回数が二桁後半になってくると段々とだが、コツが掴めてきて三桁になる頃には、親方も満足するものができた。


「いいのができたな!じゃあ次は、各部品パーツを鍛造して鑢で形を整える」


 型から出てきた部品を冷やし、触れるくらいになった物を削りすぎないように整えていった。


「ほう、ちゃんとできてるじゃねぇか、じゃあさっき覚えた事を使って自由に作ってみな」


「いい銃ができるといいなぁ…」


 ソウルは、どんな銃にするか考え始めた。


「(今はオートマチックは止めた方がいいな…弾が少ない…ならボルトアクションで一発ずつ発射するのがいいか、ポンプアクションも一発だったな…そうだ!ボルトとポンプアクションを合わせた物を作ってみよう)」


 試行錯誤を繰り返し5時間位かかった作業を終わらせた。


「出来上がった!…けど…」


挿絵(By みてみん)


 出来上がった銃の姿にソウルは頭を抱えた。


「普通に改造するのじゃなく、新しくボルトアクションやポンプアクションの銃作ったほうがよかったじゃないか…拳銃にこだわりすぎてしまった…必要な部品多くなちゃってるし…」


「おお!変な銃が完成したな!まぁ使っても問題ないからそこは安心しな!」


「と…とりあえずこれで武器は何とかなったかな…」


「ガハハ!まぁ、頑張れや!じゃあこれ、弾に使う金属と前に仕入れてホコリ被ってた弾丸くれてやるよ!ちゃんと撃てるから安心しな!」


「え?いいのですか?!」


「おう、いいぞ!その代わりと言っちゃあなんだが、鉱山行って採掘してきてくれ!錫鉱石の残りが少なくなって来てな…今作っているのに使っているのだが、計算した量より多くなりそうなんだよ」


「解りました!すぐ行ってきます」


「頼むぞ!」


 鍛冶ギルドから街の外へと繋がる門に移動してきたソウルは、深呼吸した。


「よし、これから俺一人で冒険に出る…ここからが最初のスタートだ!」


 ソウルが一歩踏み出した時思い出したことがあった。


「鉱山の場所どこだっけ?」


 ソウルは慌てて鍛冶ギルドに戻り場所を聞き出した後、街の外へ駆けだしていった。




「うぇひぃひぃひぃ!」


 奇妙な笑い声を上げながら、パルクールで森の中を全力疾走しているソウルがいた。


「(まさか、試し撃ちに狙った枝の先にキーラービーの巣があるなんておもわんでしょぉぉ)」


 森の中をひたすら駆け回ると綺麗な川が流れていたので、ためらわず川の中に飛び込み水中から水面を見ているとキラービー群の敵視が取れたようだった。


「!ごぼがぁ!(魚ぁ!)」


 目の前を通過しそうになっていた魚を見つけとっさにつかみ取ったソウルは、川の中から出ると焚火の準備を始めた。


「魚焼いて食べてみるか」


 乾燥した木を集めフェザースティックを作り、フリントロックピストルの火薬入れから少量取り出し適当な石の上に置いた後、撃鉄を起こして引き金を引いた。


「火が付いた~っと」


 燃焼した火薬からフェザースティックに火が移り、組んだ木々の中に入れ火をつけると魚の下処理に取り掛かった。


「内臓取って~串に刺して~焼く~」


 徐々にいい匂いを出しながら、こんがり焼けていく魚の完成を見極め、ここだと思うタイミングで焚火から取り出した。


「いただきます…!……うまい! けど塩が欲しい…うまい…もぐもぐ…」


 魚を食べ終えるとバフが掛かった事が解り、ステータスを確認してみるとDEX+2 AGI-1 の効果が付いていた。


「食事するってことも大事なんだなぁ…さってとーそろそろ向かうかな」


 足で砂を集め焚火にかけると鎮火し、焚火の上に時間が表示された。どうやら時間が来たら焚火が消える仕様のようだった。


「ここから北西に向かえばすぐ着くな……!」


 その時、足元に一本の矢が地面に刺さった。


「ゴブリン! 3体か… 前の俺ならゴブリンにもやられていただろうけど…今の俺は少し強くなったぜ!」


 謎の銃を取り出し、向かってきている少し遠くにいるゴブリンを狙い引き金を引いた。


「ゴ…」


 悲鳴のような断末魔が聞こえた後、ポンプ動作で排夾、再装填を済ませ二体目に向けて引き金を引いた。


「ギャ!」


 そしてそのままの姿勢でポンプを動かし、最後のゴブリンに引き金を引いた。


「ゴブゥ…」


 ゴブリンたちが黒い霧になるとアナウンスがチャットに表示された。


 【 アナウンス:ゴブリン ×3 を倒しました。SP120獲得 さらに初心者応援キャンペーンの効果で SP+30% 加算されます。】


 【 アナウンス:小さな角 ×2 毒草 ×1 を獲得しました。】


「よし!何の問題もないな!どんどん行くぜ!」


 ソウルは自分の冒険がちゃんと出来ている事に確信を得ると、目的地の鉱山まで歩いて行き、鉱山の入り口付近にあった案内を見た。


「一層で錫鉱石が取れるのか…弾にも限りがあるし少し慎重に行くか…お!つるはしが置いてある…ちょっと借りていこう…」


 つるはしを肩に担ぎ鉱山の中へ入っていった。


「採掘ポイント発見!」


 道中ランタンも置いてあったので拝借し、周りを照らしながら進んでいくと早速採掘ポイントを見つけつるはしを振るった。


「鉄鉱石…お!まだ掘れるか!」


 つるはしでポイントを掘ると一つの塊が出てきたが、違うものが出た為またつるはしを振るった。


「鉄鉱石が二つ、蛍石が一つ…まぁそんなもんだよね…次!」


 鉱山内を歩き回り、ポイントを見つけてはつるはしを振るう作業を黙々とこなして行くと、途中で下の階層に向かう道を見つけたソウルは試しに行ってみることにした。


「何かあるかな~っと敵だ!」


 敵は、巨大な芋虫で名前が ケイブキャタピラー と表示されておりまだこちらに気づいてはいないようだった。


「先手ひっしょ…?!」


 銃を構え引き金に指を掛けた時、何か緑色の大きな鎌がゆっくりとケイブキャタピラーに近寄って行き、一瞬のうちにケイブキャタピラーの体を突き刺した。


「げ…ケイブマンティス…捕食ですか…ん?」


 ケイブマンティスが餌に夢中になっていると、後ろから長い触覚を生やした巨大ムカデがマンティス襲い掛かり、ケイブマンティスと巨大ムカデの戦闘が始まった。


「うん…引き返そう」


 何事もなかったような動きで引き返し、ただひたすら採掘ポイントにつるはしを振るった。


「お!出た」


 二回目の採掘で錫鉱石が出始め、次の採掘からどんどん出始めてきた。


「おっと…重量限界か…何か捨てないと…いや、STR上げれば持てる重量も増えるか」


 ステータスを開きSPを消費してSTRの数値を3ポイント増やした後、ソウルは鉱山から出た。


「森の素材も欲しいから、ここらで鉱山から引き揚げて採取しながら帰るか」


 ソウルは森の中へ入り戦闘と採取を繰り返しながら街へ戻った。


モチベ維持のため評価お願い;;:;.:…

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― 新着の感想 ―
[一言] (パイロットなのに生身の戦闘力が)チート連中がファイトするあのアニメか……
[気になる点] SPを消費してやれることの説明がないので、いきなりステータスを上げたことに疑問を持った。そもそも、スキル以外に自身にステータスがあること自体初めて知りました。ゲームの設定をもう少し説明…
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