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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
ΖΩΗの楽園
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質問タイム

お腹と腰の痛みに耐え完成しました。


投稿です。

「皆!飲み物は持った?よし!…コホン…皆!4日しかない短い準備期間で異常種ベヒーモスに勝てたわ!これも皆が協力して準備してくれたおかげよ!ありがとう!じゃあ、今回このレイド戦を持ってきてくれたソウルに一言貰ってから乾杯と行くわ!」


 壇上にいるルージュに手招きされたソウルは、壇上に上がり深く頭を下げた後口を開いた。


「こんにちは!ご紹介にあずかりましたRebellionsのソウルです!今回私の友人であるホワイトローズさんとユメミルクさんに相談をしたら協力して頂く事になり、4日しかない準備期間でもベヒーモスに勝つことが出来ました。ありがとうございます!短いですが、折角の料理が冷めてしまうので私からは以上とさせて頂きます」


「ありがとうソウル!じゃあ皆!お疲れ様!乾杯!」


 ソウルが軽く会釈して下がるとルージュがグラスを掲げ乾杯の音頭を取ると、プレイヤー全員から乾杯と言う声がその場に響き渡り、宴が始まった。


「アイテム欄の肥やしになっていた虹色山女魚を調理してもらったんだけど…すごくおいしいわ!」


「私の和酒も全部差し上げたのですが、人気みたいですね。よかったです!私が飲んでもノンアルコールの甘酒の味しかしないので…」


「あ~それらって転職で指定されたアイテムだったっけ?」


「はいそうです!」


「ええ、そうよ」


 アップルは魚を頬張りながら頷き、マナリアはグラスに注がれた和酒を飲みながら答えた。見た目は和酒だがマナリアは未成年な為、ゲームシステムが自動的にアルコール飲料を子供でも飲める飲み物に変換する機能が働いていた。


「マスター!あっちにスーの液体で調理したシャリーの実にサービ草を少しと魚の切り身を乗せた物を握ってくれるチョビ髭のオジサンがいますよ!旨いと評判なので握って貰っては?」


「お!いいね!早速握って貰おうか!」


 ソウルは人だかりが出来ている場所へ向かうと、その中心から「あんたも好きねぇ~」や「ちょっとだけヨ~」というおじさんの声がして、その人だかりを掻き分けて行くとチョビ髭の叔父さんが子供の握り拳位あるでかい寿司を握って寿司下駄の上に置いていた。


「大将!エンガワ!」


「あんたも好きねぇ~」


 ソウルはチョビ髭のオジサンに注文すると、ものの3秒で完成しソウルの目の前にある寿司下駄にエンガワが置かれた。そのエンガワを醤油を着けて口に入れると、コリコリとした舌触りでソウルを笑顔にした。


「旨い!」


 ソウルが紅白の光を出しそうな勢いで言うと、周りで見ていたプレイヤーが生唾を飲み、チョビ髭にオジサンに注文しだした。


「次は海老を…」


「食ったんならどいてくれ!」


 ソウルは次の注文を言おうとしたが、まだ食べてないプレイヤー達に押されてしまい、人だかりの外へと押し出されてしまった。


「っく…海老が食べたかった…」


 しぶしぶ他の場所へ移動すると、カツカレーを食べている人を見かけ、カツカレーを出している所を探した。


「インドゥファイア!」


「!?…ここか!」


「イラッシャイ!」


「カツカレー1つ!」


「カシコマー!」


 いかにも手足の関節を外して飛ばしてきそうな風貌の男に注文すると、40秒で完成しカツカレーを貰った。


「中辛!オイシイヨ!」


「ありがとうごさいます!」


 カツカレーを持って何処か座る場所を探していると、前から酒の瓶を持って泥酔したトマーチェがやって来た。


「あぁー!ソウルだぁ!やっほ~!楽しんでる~?」


「トマーチェさん…楽しんでますね…」


「いや~ガンストライカーに興味を持ってくれている人が多くてさ~お姉さん嬉しすぎてついつい飲みすぎちゃった…」


「ハメ外し過ぎて黒歴史作らない様にほどほどがいいですよ」


「……」


 トマーチェは何かを思い出し、スッと姿勢を正した後近くで作っていた親子丼を貰って来た。


「あそこが空いてるからそこで食べようか」


「(この変わり様…あるんだな…)あ、はい」


 木製のテーブル席に座り、貰った料理に舌鼓をうちながら食べていると、トマーチェが何かを言いたそうにしていた。


「トマーチェさん何かあります?」


「ひぇ!?えっと…その…」


「ガンストライカーのユニオン作りたいからこれ以上付き合えない、もしくは武器製作の話ですか?」


「…分かっちゃうんだね…うん…その両方なんだ…」


「構いませんよ?帝国との事は俺らの問題ですし、武器に関しても問題ないですよ。初めからその心算ですし」


「えぇ!?本当!?」


「ええ、本当ですよ…あ!ただし条件があります」


「え?…条件!?…それは…」


「ガンストライカーの武器が欲しいプレイヤーさん達はオリハルコンクラス以上の素材を持ってきてください。それ以下だと作らないですよ…」


「えぇ!?オリハルコンクラス以上…大丈夫かな…」


「ガンストライカーユニオンに入った人をトマーチェさんがサポートすればいいんですよ。本気でなりたい人は必ず用意してきますし」


「うん…そう…そうだね!私が…いや、皆で頑張るよ!」


「その意気です」


 トマーチェは途中だった食事を一気に食べ終え、両手を合わして「ご馳走様」と言った後、立ち上がった。


「じゃあ、ちょっと皆と話してくるよ!準備出来たら連絡するね!」


「ええ、お待ちしていますよ」


 トマーチェが走り去って行くと、マギアがいろいろな食べ物を持ってソウルに近づいて来た。


「マスター!これイカ焼きにイカ飯、イカリングに炙りスルメです!どうぞ!」


「イカ三昧だな~どうしたんだ?これ?」


「髪が青色の触手な少女が語尾にイカやゲソ言いながら作っていたので貰ってきました。…トマーチェさんはここでお別れですか?」


「聞いていたのか?…ああそうだ」


「そうですか…少し…寂しいですね」


「そうだな…でも永遠に会えない訳じゃないんだから問題ないさ」


 ソウルはマギアから貰ったイカ飯を頬張ると、美味しすぎて食べるスピードが進んだ。マギアが持ってきたイカ三昧とカツカレーを食べ終え、満腹になったソウルはレモン果汁と炭酸が入っている飲み物を貰い、マギアと一緒に誰かいないか探していると、ホワイトローズとユメミルクの話し声がテントの陰から聞こえて来て、二人はそこへ向かうと友人二人が寛ぎながら会話していた。


「お~ソウル、マギア」


「よう!」


「どうした?二人してこんな所で?」


「いやね、この後の展開について話していたんだよ」


「この後の展開?」


 ソウル達は二人の近くに座ると、首を傾げた。


「帝国がくるのかなぁ?と思ってさ」


「ああ、帝国ね…」


 ホワイトローズの言葉に、ソウルは少し考えた。


「マッドパラサイトマザーの時はどうやって俺らの事知ったのかな?監視してたにせよ、あれだけの人数揃えるなんて時間が掛かるだろうし…」


「う~ん…俺の推測だけど、あいつ等の中に覗きスキルや予知スキルまたは魔法を持っている奴がいるんじゃないのか?もしこの場所に帝国が来たら、誰かが帝国に繋がる住人に詳細を話した可能性もあるしさっき言ったスキルや魔法なんかで俺らの動きを監視して、いつでも動ける様に準備しとけばすぐ動けるだろうし‥‥まぁいくらでも手はあるよ」


「俺らプレイヤーが習得できるスキルにはそういう予知関係はないから、あるとすれば住人専用スキル…か…」


「NPCしか持てないスキルや魔法があるのは厄介だね~それがある事は知っているけど、まだほんの一部しか解ってないし…」


「もし今回も覗かれていてこの場所に帝国が来たら、何かいちゃもんつけて角を奪おうとしてくると思うから、高官以外は全部倒しちゃっていいと思うぞ」


「…生き残った高官は地獄を体験するって訳か…怖いわ~」


「ソウルを敵に回した時点で終わっているだろ!帝国の奴らも馬鹿な奴らだよ」


「おいおい、俺をそんな悪鬼羅刹みたいに言うなよ、ちょっと釘とハンマーを持っておしゃべりするだけだから…」


「ヒェ…怖や怖や…」


 ホワイトローズが帝国の高官が前衛的すぎるオブジェになる事を案じ、ユメミルクが半ば笑いながら両手を合わせて擦った。


「とりあえず、帝国が来たらそのつもりでいてくれ。他の隊長達にも伝えてもらうと助かるが」


「了解了解、伝えとくよ~」


 友人二人はウィンドウを開き、ゲーム内メールを製作した後送信ボタンを押した。


「さて…俺は疲れたから皆に挨拶したら落ちるよ」


「おう!おつか…ん?」


 ユメミルクが言いかけ、ウィンドウをを開いて確認すると眉間に皺を寄せた。


「ソウル…来たよ」


「速いなぁ…もう来たのか…」


「あ~じゃあ、すぐ動けるように連絡しておくね」


「頼む…俺は出迎えるとしよう。マギア行くぞ」


「了解ですマスター」


 友人二人と別れ、ソウルはノアールがいるテントに向かった。




「ノアール、これから帝国の奴らが来るから絶対に出てこない様にしてくれ。理由はわかるか?」


「話をややこしくしない為ですね。解りました」


「そうだ、ノアールが生きている事を確認されてしまうと動き辛くなるからな」


「はい」


「マギアを護衛として置いておくから、何かあったらマギアに言ってくれ。すぐ駆けつける」


「身辺警護は任せてください。マスターお気を付けて」


 テントから出たソウルは、Σウェポンを銃に切り替えた後、広場へと向かい帝国が来るのを待った。


「ソウルさん!来ました!」


 それから約10分後、ルージュ隊の隊員が帝国の飛行船から人が降りて来た事をソウルに伝えると、ソウルはウィンドウを操作しながらその場所に向かって行った。


「ソウルさん!やばいです!総団長がキレてます!」


 ソウルが帝国の飛行船から降りて来た人がいる場所にたどり着くと、その場にプレイヤー達の人だかりが出来ていて、その人だかりにいた隊員の一人がソウルに伝えた。


「ふざけるんじゃないわよ!そんなの聞ける訳ないでしょ!」


「ふざけているのはどっちだ?貴様ら来訪者も帝国の役に立てるんだ。感謝してほしい位だな」


「そんな糞帝国なんて知らなわよ!あんた頭おかしいの?」


「クソだと!?小娘貴様!我が帝国を侮辱するか!?ええい!さっさベヒーモスの素材をすべて渡せ!これは命令だ!」


「はぁ!?だからそんな事出来る訳…「素材を渡してもいいぞ!」」


 その突然の声に驚き、ルージュは声がした方を見て見ると、人だかりが割れて行きソウルが現れた。


「ほう…どうやら話が分かる奴がいるようだな…」


 金の装飾がしてある高級そうな服を着て、下卑た笑いをした中年がソウルを値踏みする様に見た。


「素材を渡してもいいが、無料(タダ)じゃ渡せない。こちらも相当の準備をして勝ち取ったものだ。相当のオカーネンが掛かっているから買い取るという形じゃないと渡せないな」


「…ほう、取引か?ふぅむ…いいだろう。いくらだ?」


「最初に言っておくが、今この場で出せなければこの話は無しだ。俺らは日々何処かで冒険するからな…金が足りないから帝国まで来てくれと言う話も聞かないがそれでもいいか?」


「ふん!問題ない!100万か?300万か?」


「26兆だ」


「…ん?今なんといった?」


「26兆オカーネンだと言った」


「バ…馬鹿な!?」


「おいおい、馬鹿とはひどいな…これでも安く見積もったつもりだぞ?…いいか?今回のベヒーモスは異常種と呼ばれる特別な個体で世界に1体しかいない希少な存在だぞ?本来なら天文学程の数字が付いてもおかしくないんだ」


「そ…それにしたって26兆なんて…」


「あ?払えない?ではお帰り下さい」


「ま!まて!今手持ちがないから帝国まで来てくれ!そこで全額払おう!」


「はぁ?さっき言ったはずですよ?帝国まで来てくれと言う話も無しだと…では、さようなら」


 ソウルが笑顔で手を振ると、帝国の中年が急に怒り出した。


「馬鹿にするな!最初から渡す気が無いのだろう!?」


「そんなことはないですよ?ルージュさんその位あると素材渡してもいいですか?」


「ええ、それならいいわ」


「ほら、こう言っているじゃないか?払えない貴方が悪い」


「ふざけるな貴様!帝国に楯突いてただで済むと思っているのか!?」


「だったら、今、ここで、オカーネンを、払ってくださいよ。聞こえてますか?聞こえてないならもう一度言いますか?」


 ソウルが耳を指差したままワザとらしくいうと、帝国の中年は顔を真っ赤にして激怒した。


「馬鹿にしやがって!!ブリッチ!全砲塔をこいつに向けろ!」


 帝国の中年が、上空にいる帝国の飛行船に指示を出すと、飛行船に装備されてある砲身がすべてソウルに向いた。


「いいからベヒーモスの素材を渡せ!さもないと…」


「さもないと何だ?」


 ソウルが耳を指差してる手を降ろして尋ねると、帝国の飛行船から大きな爆発が起こった。


「な!?」


 帝国の中年が何が起こったのか判らず、ただ口を開けて飛行船を見つめていた。


「取引が失敗したら大砲を向けて脅迫する…まるで強盗の様なやり方だな…」


「な…何をした貴様!?」


「いや、何ちょっと友人に頼んで実弾訓練する様に頼んでおいたんだ。偶然そこに帝国の飛行船があって偶然着弾しちゃっただけ…いわば事故だな!」


「事故だと貴様ぁ!わざとだろう!?」


「いやだなぁ~本当に偶然だ…素材を強奪しようとする糞野郎の船に砲弾が当たっただけだ…」


「ききき…貴様ぁ!」


 ソウルは、口元が笑っているが目が威圧するような視線を帝国の中年に向けると、帝国の中年は剣に手を掛けた。


「おやおや?いいのか?それを抜いたらここにいる全員と戦う事になるが…」


 ソウルが忠告すると帝国の中年は周りを見渡し、冷や汗をかいた。


「ほら、どうした?抜くのか?抜かないのか?はっきりしろ糞帝国人!」


「おのれ!きさ…ぐあぁ!」


 帝国の中年が剣を半ば抜いた所で、ソウルがΣウェポンをを発砲し、両肩を射抜いた。


「敵対行動を確認。ホワイトローズ!飛行船を攻撃!できれば鹵獲してくれ!」


「まかせろー」


「ユメミルクは飛行船から逃げ出す奴を始末してくれ」


「おう!ぼっこぼこにしてすり潰してやんよ!」


 友人二人に飛行船を任せ、ソウルは帝国の中年に目を移すと、両腕をだらんとさせたまま逃げようとしている帝国の中年を捕まえた。


「はいはーい!皆さん!ここから先は質問タイムするので、グロ耐性が無い人は拠点に帰った方がいいですよ~あ、未成年も視聴禁止なので帰ってね~」


 ソウルがプレイヤー達に言うと、これから起こる事を理解し、数名が拠点へと帰って行った。


「ルージュさん達も問題ないか?」


「ええ、この先にショッキングな光景が見えても大丈夫よ」


「じゃあ、念の為仕切りで覆っておきますか~土魔法使える方協力お願いします」


 その場に残ったプレイヤー達に協力を求めると、数名の魔法使いが協力を申し出た後、土色の豆腐ハウスが出来上がった。


「放せ貴様ぁ!」


「貴様、貴様うるさい奴だな…まぁこれから起こる事にしっかり気張って喋ってくれよ」


 ソウルは、帝国の中年を引きずりながら茶色の豆腐ハウスへ入って行くと、ルージュ達もその中に入って行った。


住人専用スキルや魔法は、特殊な物が多いです。例えるなら千里眼や予言や予知夢などあります。


寿司がでかいのは江戸時代の初期だからです。


カツカレー…何故カツカレーかというとカツ無しカレーが今日の晩御飯だからです。(手作り)


ソウル怒らせるべからず。


モチベ維持に評価お願いします!


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