DeltaCross
完成しました!特攻です!いえ投稿です。
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お楽しみください!
飛行船でアンイマルを目指し、転職の大社に降り立ったソウル達は、大社の人達がナガトの顔を見て大騒ぎになりソウル達は大社の人達に囲まれてもみくちゃにされた。
「ちょ!誰だ!尻を揉んでいる奴は!」
「どさくさに紛れてハァハァしてる奴は下がれ!来るなぁ!」
「一揉み50000オカーネンだ!乳で締め落とされたいなら60000オカーネン払え!」
ソウル、ホワイトローズ、ユメミルクの三人がどさくさ紛れにセクハラされ、マナリアとアップルは女性の集団に囲まれ女子トークに花を咲かせていた。
「これこれ、お前達。儂の恩人に失礼じゃろう?役割がある者は戻れ、それ以外は今の長の所に儂らを案内してくれ」
「では、私が案内しますね」
「ヒトミか…じゃあ頼む」
大社の人達がナガトの指示に従い、ヒトミと言われた巫女の案内で大社の奥へ入っていった。
「!?爺様!あそこを出られたのですか!?」
「ソラか!大きくなったのう!」
「爺様が無理やり連れて行かれて…もう会えないってみんなから言われて…私、私…ウワァァァン」
「おお、よしよし、心配をかけたのう。もう大丈夫じゃ」
大社の奥に案内され、長がいる部屋の中に入ると、上座に座っていた少女がナガトに近づき声を上げながら涙を流した。ナガトは少女を抱きしめ、泣き止むまで背中を優しく叩いた。それからしばらくして少女は落ち着きを取り戻した。
「ごめんなさい、皆さん。恥ずかしい所を見せてしまいました。どうぞこちらへ」
先ほどまで泣いていた少女が、凛とした佇まいになり長としての役目を果たそうとしていた。例えマナリアより小さい少女でも、与えられた役割をこなそうとしている少女の姿にソウル達は感銘を受けた。
「祖父をあそこから連れ出してきてくれて本当にありがとうございます。転生の大社の長として最大限の感謝を申し上げます。今回の御礼といたしまして皆様にはジョブクエストの本クエストの免除、並びにΔXの秘術を皆様に施したいと思います」
「おお!見ない間に我が孫が、代々受け継がれてきた研究を完成さてておったか!…爺嬉し!」
ナガトに褒められたソラが頬を赤くして喜んではいたが、それを顔に出さない様に我慢していた。そしてソラは、一度咳払いして姿勢を正した後話を続けた。
「デルタクロスとは、本来一人一つの職業にしか就けませんが、それを三つにする秘術です。三つ職業を育てる為それ相当の時間が掛かりますが、育てた分だけの力を扱えます。ユニオン盟主になっている方に秘術を施せば同じユニオンに属している方にも自動的に施されるので、一員の方は盟主の方にご連絡を差し上げてください」
「えっと~都合がつかなかった時はどうすればいいかな?」
ホワイトローズが申し訳なさそうに言うと、ソラは微笑んで返事を返した。
「その場合は、ご都合がつく日に大社へお立ち寄りください。大社の者に話は通しておきますので、ご来訪なさった際にご連絡してもらえればすぐに準備いたしますよ」
「ありがとう~うちの総長こういう強くなる事に貪欲だから、連絡したらすぐ来ると思うけど最近イン率低いから伝わるか解らなかったんだ」
「赤の姉さんどうかしたのか?」
「どうすればさらに強くなれるか悩み過ぎて、リアルが疎かになっちゃったから自主制限するって…」
「リアル支障するほど…パネェな…赤の姉さん…」
「もともと現実で受けた嫌な事を、暴れて発散したいからゲーム始めた人だからね、目指している強さが異世界転生無双型主人公並みの力を身に着ける事だからね、シカタナイネ」
ホワイトローズがシュラグのポーズをして呆れた。
「では、今回はえ~っと…御一人でよろしいですか?」
「え?あ!しまった!まだ仮登録のままだった!」
「あ~そういえばそうだったな、どうするソウル?すぐ本登録できるか?」
「ああ、すぐ登録してくるから待っててくれ!アップルさん一時的でいいから副リーダーにしていいか?」
「ええ、そういう事なら問題ないわ! 急いで登録しに行きましょう!」
「ソウルさん!書類は書き直しますか?二重線引いて拇印押しますか!?」
「マスター朱印の用意は出来てます!」
「ありがとうマギア!急いで冒険者ギルドに駆け込むぞ!」
「ちょっと!私を置いてかないでよう!」
「急に騒がしくなったのう」
年配の巫女がソラに何かの書類を渡した後、秘術を受ける人数が1人と聞いてソウル達は慌てて登録しに行った。慌てて出て行ったソウル達を見送った友人二人はソウル達の姿が見えなくなると、真面目な顔つきになった。
「…時にソラのお嬢ちゃん…こんだけいるのにユニオン盟主が一人だって何故分かった?その紙に何が書いてある?」
「…え?…えっと…秘密です…」
「どうせ、暗部が俺らの事調べてまとめた書類だろ?」
「な!…なぜわk…!」
ソラが慌てて口を押えるとユメミルクがため息を吐きナガトに視線を向けた。
「あの異常な歓迎も俺らの体を調べる為だったという訳だ…」
「…すまんのう…儂の事があって以来、皆用心深くなっていた様じゃ…」
「理由はわかる…警戒するのはいいけど、気持ちいい物じゃねぇって事はわかるよな?」
「…」
「天井やそこの襖の奥にいる人達が殺気を放ってる事も嫌な感じだよね~」
ホワイトローズが上を見上げ手振ると、天井からわずかな物音がした。
「敵対するつもりは俺らにはない、ただな…俺らの友人がこんな不愉快な事されて黙っていると思っているならそれは大きな間違いだぞ?まぁ…ソウルは気づいていながら何も言わなかったし、何かする気は無いと思うけど」
ユメミルクが女の子座りから胡坐に座りし、手に頬を置いた姿勢になった後ソラに視線を向けた。
「私達は比較的温厚な方だと思うから今回は何もしないって約束できるけど、他のユニオンには本当に危険な奴らがいるから気をつけた方がいいよ?」
「まぁ、やるならやるで上手くやれってこった。いきなり参加人数言い当てたりせず、参加できる人を聞いたり、今にも斬りかかって来そうな程の殺気を抑えたりな?」
ユメミルクは襖の奥にいる奴らに目を向け、スキルで威圧すると数人が飛び出してきた。飛び出してきた人の姿は全身黒尽くめの忍者達で、その忍者達が背中にある刀を抜いてユメミルク達に刃を向けた。
「長!こいつらは危険です!お下がりください!」
「下がりなさい!鴉!すべて私の未熟が招いた事です…いいのですよ…彼らは何もしませんから…」
「ですが、この者達は脱出不可能と言われたあのアスカロン大監獄から脱出してきた者達ですよ!例え来訪者だとしても異常です!」
「そう、そしてお爺ちゃんを救い出してくれました…」
「っく…それは…」
「鴉…長は下がれと言ったぞ?いつからお前は長の命を違える程偉くなったのじゃ?」
「!! 申し訳ございません!」
ナガトの一声で忍者達は慌てて下がり通路の奥へと消えて行った。
「…申し訳ございませんでした…祖父を助けて頂いた方々に対して数々のご無礼、申し訳ございませんでした…すべて私の未熟が招いた事…平にご容赦願います」
「儂からもすまなかった…孫娘を罰したいというのなら儂の首だけで許してくれ…」
「ナガトの爺さん、最初に言っただろう?俺らは何もしないって」
「そうだよ、何もしないよ~でも、ここにソウルが居なくてよかったね?ソウルが居たら何か取られてたよ?物か情報、それとも両方か…」
「…残念ながらいるんだよなぁ…」
「「ゲェ!ソウル!」」
友人二人の頭の中で銅鑼の音が三回鳴った様な気がした。
「じゃあ、ゾイの楽園について教えてください」
「!? そ…それは!」
笑顔になったソウルが楽園の事をソラに聞くと、ソラは目を見開き驚いていた。
「ソウル…子供に対してそれはあんまりじゃない?確かに彼女らは私達に武器を向けたけどそれは彼女を守ろうとした事で…」
「…アップル、俺もただの子供なら笑って済ますよ?だけど、目の前に座っているの彼女は大社の長として俺らの前に座っているんだ。そして彼女の部下は、彼女の命令も聞かずナガトさんを助けた恩人に対して俺らに刃を向けた…それで子供だからと言って全部なかった事にしていいのか?選択を間違えれば、全プレイヤーが大被害を受ける可能性もあったのに?」
「全プレイヤーって大げさな…」
「ここは、転職の大社だ。もし彼女らと敵対関係になったらどうなると思う?」
「転職が出来なくなる?」
「そうだ、今からゲームを始めた人、自キャラをより強くしようとしている人達が転職出来なくなったら攻略が遅れるんだ。弱いままでレイドに行かなくちゃいけなくなる。転職出来ていればクリアできたクエストがクリアできなくなる。彼女らとの争いが鎮火するまでそれが続くんだ…」
アップルは、ソウルが例えに出した事以外に起こりそうな事を考えると恐怖を感じた。彼女達と敵対して全プレイヤーが転職できなくなったら、争いを起こした自分達は他のプレイヤー達に恨まれ、憎まれその結果起こるであろう事も考えた。
「もちろん、そうはならないかもしれないが可能性が0.1%でもあるならそれは起こりえる事なんだよ、俺らは不確定要素が詰まった人間なんだし。だから、俺はゾイの楽園の情報で手打ちにしようとしている訳だ」
「それは…強制ですか?」
「いえ?取引ですよ?」
ソラが恐る恐るソウルに尋ねると、ソウルはソラの目をじっと見て答えた。
「それと、もう一つ理由がありますが聞きたいですか?」
「ご参考までにお聞きしたいです…」
「俺らは、帝国で不当に捕まった後監獄に入れられましたけど、施設を破壊して脱獄して来ました。多分今頃帝国では、大騒ぎになっていると思うので今の内に準備をしなきゃいけないのですよ。何の準備ですかって?戦争と交渉のカード作りですよ」
「戦争!?」
「ええ、そうです。俺らは脱獄不可能と呼ばれる大監獄から脱獄してきました。つまり帝国の鼻っ柱を折った事で俺達は一生帝国から追われる事になります。帝国に出向いて無罪を証明しても100%負けるでしょう。国の上層部が絡んでいるので当然ですね。帝国に追われない様にするには、武力衝突で帝国を完全破壊するか、帝国が喉奥から手が伸びる程欲しがっている物を交渉材料にするしかありません」
「帝国が欲しがっている物がゾイの楽園だと…」
「そうです。交渉するのにゾイの楽園が何なのか、交渉に使える物なのか判断しないといけません。もし交渉に使える物であれば、帝国より先に手に入れなければ俺達は戦争するしか道はありませんからね…」
「戦争になったら俺は逃げていいか?」
「俺とお前ら二人は強制参加だバーロー」
「やっぱりか…」
「あれ?もしかして俺ら3人対帝国って言う最低の形もあり得るの?」
「もちろんだ、友よ」
「あーこれは戦争回避したいね!いや、必ず」
「隊長、もし戦争になっても私が完璧に指揮して見せますよ!帝国クラッシュご期待ください!」
「あれ?ミミちゃんがなんでか好戦的になってる?いや、私戦争反対だから!」
「ソラさん、私にゾイの楽園の事を教えるかは今決めなくていいです。今日はデルタクロスを施してもらって明日答えを聞きましょう」
「おい?なんでソウルだけなんだ?」
「私にも教えてよ!」
「お前ら、さっきナガトさんとソラさんの謝罪の時、何もしないって言ったから権利を捨てたと思ったのだが?」
「何もしないって言ったけど何も貰わないとは言っていない!」
「そーだ!言ってない!」
2人がソウルに対して唇を尖らせて反論した。その三人のやり取りで、部屋の中が急に和んだ雰囲気になり、ソラは思わず頬を緩めて笑った後、ソウルに視線を向けた。
「ソウルさん、解りました。今日は秘術を施しゾイの楽園に関しては祖父とよく話し合って明日結論を出したいと思います」
「わかりました」
ソウルが頷くと、ソラが2回手を叩き、近くに控えていた巫女を呼び出した。
「彼らに秘術を施します。本殿へ案内して」
「畏まりました」
ソウルとユメミルクが巫女に連れられ本殿へ向かって行った。
「アップルちゃん…戦争だって…」
「そうね…マナリア…」
「滾りますね!」
「怖いわね…」
「「あれ?」」
まさかの食い違いに女性二人は首を傾げた。
総勢3人!見参!を回避できるかな?
あ~ソウルのジョブ設定どれにしようか迷うんじゃ~
晴天とかいてソラと読みます。
次回、ジョブ選択!ソラの結論。
2021/05/17 渡来者(人)を来訪者に統一 全部分を一括機能を使って一文字下げ済み。誤字脱字報告にあった文を適応または修正。
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