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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
ΖΩΗの楽園
67/329

大・脱・翔

完成したので投稿です!

誤字脱字報告はお気軽に!


それではショーターイ

「まず、俺とマギアがメンテナンス室に向かってエネルギーを止めた後、残りの三人はここの屋上に向かってくれ。この時、二人のどっちかに飛行船を呼んでもらってすぐ上空に待機してもらい、シールドが無くなったら三人はそのまま脱出してくれ」


「ソウルはどうするの?」


「ブルーローズを使って上に向かって飛んで行くが、飛行船の砲撃かなんかで俺達が向かった場所まで一直線に穴を開けてもらえると助かるが…出来るか?」


「それなら、ホワイトローズの船だな。俺達の船ではそこまで威力ある大砲はない」


「まかせて!座標指定して貰えればそこにエネルギー砲撃ち込むから!」


「頼む、うまく行けば5分掛からないでホワイトローズが空けた穴から脱出できる」


「あ、今連絡して作戦開始したら上に着けてもらおうか?」


「あ~そうだな」


 ソウルが作戦を説明した後、ホワイトローズが仲間に連絡を入れた。ホワイトローズが仲間と会話しながらソウルにサムズアップして見せると、どうやらソウルの作戦に協力してくれる様だった。


「オッケー!作戦が始まったら動いてくれるって!」


「ありがたい、それじゃあ行動開始と行こうか」


「「了解」」


「お主らだけで大丈夫かの?」


「ダイジョブ!ダイジョブ!ソウルヲシンジテ~」


「なんで片言なんじゃ!?おおい!」


 ナガトが、ホワイトローズに背中を押され三人は屋上を目指していった。ソウルは右腕の銃口を出し問題がないか確認した後、階段を下に降りて行った。


「(マスター!前方から巡回中の看守が二人来ます)」


「(このまま隠れてやり過ごす)」


「(了解です)」


 ソウル達は小声で話した後、通路に置かれた木箱の陰に隠れ、息をひそめてやり過ごそうとしていると看守達の会話が聞こえてきた。


「なぁ?騎士団の奴らがここより下にいる重犯罪者を定期的に何処かへ連れて行っているが、何処に連れて行っているんだ?」


「さぁ?詳しくは知らないが、看守長から聞いた話では、何かを発掘しているらしいからその労働力として連れ出されているらしいぞ?」


「犯罪者が帰ってこない事と定期的に連れ出されているって事は、その発掘現場で消耗品として扱われてるって事か…怖いな…」


「ああ、そうだな…しかも老人や女も関係なく連れて行かれているから、犯罪者達にとって地獄の環境だろうさ」


「地獄…知り合いがここに入ってこない事を祈るわ」


「そうだな…」


 看守達はソウル達が隠れている木箱を通り過ぎて行き、奥の通路に向かって行くとソウル達は木箱から出た。


「発掘ですか?興味深い話ですね…何を発掘しているのでしょうか?」


「どうせ碌なもんじゃないぞ…それより急ごう」


「了解です」


 ソウル達は通路を進んでいき、下に行く階段を見つけ慎重に降りて行くと、今いる階層で獣の臭いがしてきた。


「くっさ…なんだこの獣臭?」


「この階層から獣型モンスターの反応を複数確認しました」


「厄介だな…獣は人の様にはいかないぞ…ブーメランで倒すしかないか?」


「マスター、消臭消音のルーンを製作してみました。数分で効果が切れてしまいますが、いざとなったらお使いください」


「お?ありがとう。それと相談なんだけど透明化も出来るか?」


「できますが、マスターのMPが足りなくて使えませんね…」


「今のMP3000越えてるんだが…」


「消費MP量が1秒につき500の高コストなので数秒しか持ちません。使えるLvではないという事ですね」


「そんなうまくはいかないって事か…」


「私がレーダーで索敵した後、マスターがブーメランを操りモンスターを倒せばいいのですよ!」


「それしかないか…じゃあ、索敵頼む」


「了解です」


 ソウルが右手にブーメランを持ち、マギアが索敵しながら地下に行く階段を探していくと、この階層に降りて来た階段の反対側に下へ行ける階段があるのが解った。どうやらアスカロン大監獄は中心が吹き抜けになっている円柱型で、目で確認できる階層は地下6階、地上7階の建物だった。


「マスター前方に3匹の狼型モンスターがいます」


「確認した。攻撃する」


 ソウルは、半回転してブーメランを投げた後操作して、狼型モンスターを二体切り裂き黒い霧に変えた。


「マスター!一匹こちらに向かってきます!」


「大丈夫だ」


 狼型モンスターがソウル達に向かい、ソウルの喉元を嚙み千切ろうとしてきたが、投げて帰って来たブーメランがモンスターの頭を切り落とし、黒い霧に変わる姿を見ながらソウルはブーメランを掴んだ。


「お見事です」


「う~ん…」


「どうなさいました?」


「銃のギミックがあるとはいえ銃士の戦い方じゃないなぁと思ってさ」


「銃士は銃を使ってなんぼですものね…上位ジョブにならないと今考えている機能を持った銃が使えませんし…それまで適当な銃を作って使用しますか?」


「いや、ここを出たらすぐジョブチェンジクエストの続きをして上位ジョブになりたいから今銃を作ってもすぐ不要になるだろし止めておこう」


「そうですか…私が考えた最強の銃を製作してみたかったのですが…残念です」


「マギアの考えた銃は本気(マジ)でシャレにならんから止めて置け…そんな事より急ぐぞ!」


「了解です」


 マギアのレーダーで索敵し、見つけた敵をソウルが先制攻撃で倒して行った後、地下に行く階段を降りて行った。残りの階層も少し手ごわくなった獣型モンスターしかおらず、向かう先にいる敵は先制攻撃で倒していった。




「マスターこの機械です」


「これか…」


 ソウル達が目的地のメンテナンス室にたどり着き、マギアがメンテナンス室の無数にある機械の中からエネルギー供給装置を見つけた。


「マギア、ホワイトローズに砲撃の座標を頼む」


「もうすでに送っております」


「さすがだ、じゃあこっちも10カウントで開始するっとメールを送って…」


 フレンド機能を使って友人二人にメールを送ると、了解のメールが帰って来た。


「10…9…8…7…」


 6カウント目に入った瞬間、けたたましく警報が鳴り響き、ソウル達を驚かせた。


「な!まさかバレたのか?」


「解りません!」


 ソウル達が驚いているとソウル当てに二人のメールが届いた。ユメミルクのメールには件名に「今のセンサー俺じゃない」と書かれ、ハンドサインで否定するコラ画像が付いていた。ホワイトローズが本文に「ジャンプミスって!見え見えのセンサーに引っ掛かっちゃった!ゴメンネ!テヘペロ(・ω<)」と助走をつけて張り倒したくなる文が書かれていた。そのメールにソウルは眉間に皺を寄せたが、改めてカウント5から始めると言う文を送った。


「マスター!どうやら警備システムが動き出し、鎮圧兵機が動き出したみたいです!」


「鎮圧兵機?どんなものだ?」


「殺傷武器を持った殺意Maxのドローンやゴーレム、セントリーガンが大量に起動していますね」


「上等だっと!」


 ソウルとマギアが会話しながら5カウントを数え終え、エネルギー供給装置に散弾を撃ち込み破壊に成功すると、近くにあったシールド発生器が停止した。


「後は砲撃待ちか…」


「マスター!ドローンがこちらへ向かってきています!」


「砲撃が来るまで迎撃するぞ!」


「了解しました。ですがこれから展開する赤いエリアに入らないでください。そのエリア内は砲撃が来ますので」


「解った」


 マギアがウィンドウを操作し、ソウルの目に赤い表示で円形のエリアが映った。


「おっと、結構広いな」


「飛行船のエネルギー砲ですからね、それよりも来ますよ!接敵まで5秒!」


 エリアに片足が入っていたソウルは慌てて後退した後、二人は設置された機械を盾にして入り口から来る敵を待ち構えた。それから5秒後入り口のドアが銃撃で破壊され、多くの中型ドローンがメンテナンス室に入って来た。


「ガトリングガンにグレネードランチャー…それにミサイルポットだと!?」


挿絵(By みてみん)



 ドローン達が、ガトリングガンを乱射し機材等を破壊しながらソウル達に攻撃してきた。


「観栄え無しか!」


「マスター!飛行船がいる位置からエネルギーが集束されるのを確認しました!2分後発射されると思います!」


「2分間耐えて3分で脱出しろってか!?ホワイトローズから砲撃までの時間聞いとけばよかった!」


「(おかしいですね…私の計算では1分でチャージ完了するはずですが…)」


 銃撃の轟音の中、大声で会話し合ったソウル達は、隙を見つけてドローン達を攻撃していった。ソウルの右腕から散弾が射出し、ブルーローズの付着率を上げた後、爆破させると周りのドローンを巻き込み破壊されて行ったが、次々とドローンが部屋の中に入ってきてキリがなかった。


「うおお!こえぇ!」


 ソウル達が場所を変え、ドローン達の猛攻を凌いでいるが、爆発の衝撃や盾にしている柱や機材から伝わってくる銃弾が当たる音にソウルは恐怖を感じた。


「マギア!後どれくらい!?」


「後30秒です!」


 ほとんど破壊され、まだ無事な柱と少し破壊された機械が4か所しかない事にソウルは不安を覚えた。ブルーローズで凌ぐことも考えたが、脱出に使う分も必要な為ここは温存しておこうと思い、少し破壊された機械の場所に移動し耐える事に決めた。


「残り十秒です!」


 場所御移動したマギアから残り時間を聞いたソウルは、最後の柱へ移動するとドローン達の攻撃で異常に早く削られていった。


「3…2…1…来ます!」


「うぉぉ!」


 天井から降って来たエネルギーの光線は、赤く表示されたエリアを遥かに超え、ドローン達を巻き込み地面に大穴を開けて行った。


「赤いエリア越えてるじゃねぇか…隠れてなかったら死んでたぞ…これ…」


「おかしいですよこれ?私はちゃんと計算して表示したのですが…」


「あ~…なるほど、きっとあいつらの仕業だな!後でお仕置きだ!…とりあえず上まで行けるようになった!逃げるぞマギア!」


「了解です!マスターの背中を借りますね!」


 マギアがソウルの背中にくっついた後、半透明の鎖を出し赤子を背負う様な形で自分の体を固定した。そしてソウルが、ブルーローズをワイヤー付きのフックの形にした後、フックを射出し上層の壁に引っ掛けると、ワイヤーを巻き戻し飛ぶ様に上がって行った。


「マスター!前方と後方から敵が来ています!」


「前はすぐわかったけど、後ろからもか!」


 上と下から挟むようにしてドローン達が来るとソウルはワイヤーを切り、上に上る勢いを殺さない様に上から来るドローンに向かってフックを射出した。射出したフックがドローンに引っ掛かり、ソウルはさらに上に上って行った。


「マスター私が迎撃するので移動に専念してください!」


「頼む!」


 ソウルが上に向かってフックを射出したり、ドローンやゴーレム、セントリーガンの攻撃を回避する為、横に飛んだりしながら上を目指し、マギアが両手を機関銃にしてドローンの追尾ミサイルを撃ち落としていった。


「マスター!予備エネルギーに切り替わるまでもう時間がありません!ここは、ダメージ覚悟で一気に行くしかないです!」


「解った!」


 敵の攻撃を回避しているせいで、時間が掛かってしまいタイムリミットが迫っていたソウルは、マギアの提案に頷き、撃ち落とそうとしてくる攻撃だけ回避して、無理やり突破していった。その甲斐も合ってか、ホワイトローズの飛行船が射程圏内に入り、ソウルはフックを射出して飛行船の何処かに引っ掛ける事に成功した。


「後は巻きも…ドハッ!」


「マスター!」


 ワイヤーを巻き戻そうとしたその瞬間に、ドローンがソウルの目の前に現れ、ぶつかってしまったソウルは落下してしまった。幸いフックは外れておらずワイヤーも切れてはいなかった為、最下層に叩きつけられる事は無かった。


「マスター!予備エネルギーに切り替わりましたが、シールドが完全に張られるまでほんの少し時間があります!急いでください!」


「間に合えぇぇぇぇぇ!」


 ブルーローズのワイヤーを急速に巻き戻していき、屋上付近を通過すると紫色の半透明な穴をふさぐようにして閉じて行くのが解った。


「ソウル!」


「ソウルさん!」


「ソウルなのよう!」


 飛行船から聞き覚えのある声が聞こえ、ソウルは右手を強く握った。


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「マスター!抜けました!抜けましたよ!」


「ああ…」


 ソウルがシールドの穴を通り抜け、すぐ足元で閉じるの見るとソウルは心から安堵した。ワイヤーを最後まで巻き戻し、飛行船に乗るとアップルとマナリア、ティーの三人が二人の元に集まって来た。


「お疲れ様、ソウル。最後はドラマチックな展開だったわね」


「落ちて行った時はもうだめかと思いましたよ!」


「ヒヤヒヤしたわよう!」


「三人とも、だたいま」


「ただいま戻りました」


「「「お帰りなさい(なのよう)」」」


 三人に笑顔で出迎えられると、ソウルは体の力が抜けて行くのが解りその場に座り込んでしまった。どうやら余程の緊張と精神が疲弊していたらしく、さらには前日の徹夜と睡眠不足も原因していたようだった。


「おう!お疲れソウル!」


「お疲れ~!」


「よく無事じゃったのう」


 友人二人とナガトがソウルに近づいてきた。ソウルは、座ったまま片手を上げて返事を返した後、背負っていたマギアを下ろした。


「二人もお疲れ様、ナガトさん脱出出来ましたよ」


「ありがとう…本当に感謝するんじゃ」


「これから、大社の方に向かうと思うので安心してくださいね」


「なんと!そこまでしてくれるのか…!ありがたいのう」


「それで…二人に聞きたいのだが、マギアが計算して危険エリアを表示したと言ったのにそれを超えるエネルギー光線が降って来たんだけど、どういう事かな?俺壁に隠れてなかったら死んでたんだけど?」


「あーその~えっと…そう!きっとソウルが敵に囲まれて難儀してると思ったから、光線の出力を上げたんだよ!」


「そ…そうだぞ!エネルギー光線を大きくしたのは、ソウルを心配しての事だぞ!」


「異議あり!」


「ミミちゃん!?」


 白薔薇隊の副隊長 ミミランジェが逆転する裁判をしそうな顔でホワイトローズとユメミルクを指差した。


「隊長は嘘をついてます!私は聞きました!「どうせ撃つなら派手に行こうよ!その方が面白いし」といいユメミルクさんは「お?いいね!俺も派手なのが見たい」と言っていました!止める私の警告も聞かずにです!」


「なるほど…それで皆に聞きたいのだけど「Guilty or Not Guilty?」」


「ギルティかな~」


「ギルティ!」


「ギルティですわ」


 満場一致でギルティになり、ソウルは立ち上がりホワイトローズに近づいて行った。


「ちょ!無事だったんだから問題ないじゃない!」


「そうだな…だから、お仕置きも軽めにしてやるよ!」


「(軽め?…しっぺ位かな?デコピンかな?)」


 ホワイトローズがそんな甘い考えをしていると、ソウルはホワイトローズを掴み両肩に担ぐようにして持ち上げ跳躍した。


「あ!あれは、ポ○ョムキンバ○ター!懐かしい!」


 隊員の誰かが技名を言い懐かしんでいると、怒りの形相になったソウルが技を完璧に決めホワイトローズを投げ捨てた。


「次はお前だ!」


「お!俺は、さ、最初やめとけって言ったn…」


「異議あり!そんな事一言も言ってはいませんでした!むしろ笑っていました!」


「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」


 ソウルの怒りのポ○ョムキンバ○ターが炸裂し、悪が断罪された。





ドローンには一機につきガトリングガンが2門付いてます。それが複数体で乱射してくるのでめっちゃ怖いと思います。さらにグレネードランチャーもおまけだ!


絵はこういう形なんだなぁ位の気持ちでオナシャス!



なぜ○チョムキンバス○ーかと言うと、お仕置きはプロレス技がいいか?→何があるか検索してみよう→リ○ィー&○ールかわいいんじゃ~→ギルティ○アの技集を見つける→これええやん が私の中でおきました。


多分次回はジョブチェンジ&銃作成!


モチベ維持に評価お願いします!お願いします!


ブックマーク登録もよろしくね!ありがとうございます!お願いします!

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