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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
特別&記念話
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年末ガチャ

あけましておめでとうございます!今年もこの小説をよろしくお願いします!



22ページ分ですのでゆっくりお読みください!


すみません!部編集してたらミスってなんか本文の行間が余計に空いてしまいました!修正しましたがどこか開いていたら申し訳ないです!


「あー寒ぅ寒ぅ~]


「ただ今の気温0℃ですからね」


 12月30日の朝、早くに目が覚めた総一郎は、ポストに入れられた新聞を取る為に外に出ると、あまりの寒さに体を震わせ、スマホの中にいるマギアが、今の外気温を報告して来た。


「毎年の事だけど年末はチラシの量が多いな…ん?」


 総一郎は、ポストから新聞を取った後、一緒に入っていたチラシを流し読みしていくと、一枚のチラシが目に留まった。


「へ~…ゲームのチラシなんて珍しいな…何々?トリプルコラボ記念?コンビニで「Wonderful Planet」の500円くじを購入した全員にゲーム内で使えるアイテムをプレゼントとな?」


「…そうみたいですね。今サイトを確認してみた所500円くじを購入した人は特別なガチャが引けるようですよ?…お!これは!?」


「どうした?」


「マスター!このガチャやりましょう!このガチャのURにエトワールアルカンシェルインゴット×12があります!」


「えとわー…あるかん?…なんだそれ?」


「エトワールアルカンシェルインゴットは、別名で「星虹塊」と言われ、「星虹鉱」と呼ばれている鉱石を12個集めて精錬すれば1つのインゴットできます。そしてそのインゴットで装備等を作ったら不壊属性と全ステータスが最低でも30%アップする効果が必ず付きます!」


「そいつは~…すげぇな」


「しかもそれが12個ですよ!12個!!12個のインゴットが手に入るチャンスなのです!やりましょう!いますぐ!now!」


「ふ~ん…気が向いたらなぁ~」


 スマホの中にいるマギアは、自身の体を近づけて強調したが、総一郎はいまいちピンとこなかった為に生返事を返すと、マギアが小声で話してきた。


「マスター?このインゴット1つ競売に流せば必ず3兆オカーネンが手に入るのですよ?」


「なに!?」


 総一郎は、マギアの3兆という言葉に驚愕して聞き直した。


「このエトワールアルカンシェルは激レアアイテムですので、競売所の取引履歴数は数えられる程しか取引されていませんが、その全てが3兆という金額で数秒後に落札されています」


「マジか!」


「マジです!」


「ならやるっきゃねぇな!」


「そうです!やりましょう!」


 総一郎とマギアは、テンションが上がってしまい大声でやろうと言うと、突然玄関の扉が勢いよく開いた。


「こら総一郎!うるさい!何騒いでるの!?近所迷惑でしょ!」


「「…ごめんなさい」」


 突然、勢いよく開いた玄関に立っていたのは母親の早織であり、尋常じゃないほど般若のオーラを出していた為、総一郎とマギアは素直に謝った。





 -自宅-





「よし、行くか」


「あれ?総兄ぃ?何処か行くの?」


「ちょっとコンビニに500円くじを買いに」


「500円くじ?…あ、じゃあついでにヨーグル…」


「行ってくる!」


 出かける準備を済ませた総一郎が部屋から出ると、丁度自分の部屋から妹の有栖が出て来て、総一郎に話しかけてきたが、お使いを頼まれそうになったので、総一郎は足早にガレージに向かって行った。


「あら?総一郎?何処か行くの?」


「ちょっとコンビ…」


「あ、じゃあおばあちゃん達に渡すお土産買ってきて!はいこれ!買う物のメモとお金ね!じゃあ行ってらっしゃい!」


「え!?えぇぇ…」


 自分のバイクをガレージから出した時、早織が後ろから話しかけて来て、総一郎は自分の用事を言おうとしたが、早織が「その行動は知っていた」と言うかの様にメモとお金を押し付け、食い気味でお使いを頼んだ後、足早にその場を去って行った。


「有無を言わさずに用事を言い付けて立ち去る…流石マスターのお母様ですね。マスターの扱い方をよくご存じでいらっしゃる…」


「チクショウめーッ!」


 総一郎は、どこぞの総統閣下の如く、バイクのシートに手に持っていた手袋を叩きつけたが、そのすぐ後に手袋を取って手にはめた後、バイクに跨りエンジンを掛け、近くのコンビニに向かって出発した。





 -コンビニ・812ー





「お前こんな寒いのによくアイスとか食えるな?」


「美味しいからね~っていうか外では食わないよ?炬燵でぬくぬくしながら食べるんだ」


「俺はおっぱ…ん?このバイクのエンジン音は…」


「これは~あ!総一郎だ!おーい!」


 コンビニの角で、戌井拓斗と坂田廉治がだべっていると、聞き覚えがあるエンジンが聞こえて来たため、二人は音がする方に視線を向けてみると、総一郎が乗るバイクだと分かり、こちらに向かって来ている総一郎に軽く手を振って挨拶した。


「よう!二人共こんな場所でどうした?」


「500くじ目当てだね~」


「同じく!」


「お前らもか…」


「お?そういう総一郎もか?」


「ああ」


「今回のコラボガチャは魅力があるよね~」


「そうだな!コラボしてるヴメちゃんやれもんちゃんも特別衣装で可愛いしな!思いっきり散財したぜ!」


「梅?レモン?」


「梅じゃねぇ!ヴメだ!ウに濁点付けて!…ってお前まさか知らないのか!?Ⅴアイドルを!」


「ごめん知らない…」


「お前マジかよぉ」


 坂田が、信じられないと言うような顔で総一郎を見つめたが、すぐに表情を戻した。


「なら今から知れば問題ないな!後で面白切り抜き動画のURL送っておくわ」


「お、おう…」


「あ、ゴリガリ君当たった!交換してもらおう」


「俺もくじ引いてこよう」


 総一郎と坂田の最中、ただ黙々とアイスを食べていた戌井が、当たりを引き当ててコンビニに行くと、総一郎もくじを引く為にコンビニの中に入って行った。だが、その場に残った坂田が、総一郎に何かを言いたげな表情をしていたが、総一郎はその事に気が付かなかった。


「らっしゃせー」


「すみません「Wonderful Planet」の500円くじをお願いします」


「申し訳ございません、お客様…「Wonderful Planet」の500円くじは終了しました」


「えぇ!?」


「申し訳ございません…」


「あ、大丈夫です…」


 コンビニのレジにいる店員に、500円くじを頼んだ総一郎だったが、終了したと言われてがっくりと肩を落とし、コンビニから退転した後、坂田がいる場所に戻って行った。


「買えなかった…」


「…そうか…すまんな!」


「まさかここまで人気だっ…うん?すまんな?」


 坂田の謎の謝罪に総一郎が聞き返すと、坂田は明後日の方向に視線を向けて、総一郎と視線を一切合わせようとはしなかった。


「おい…まさか…」


「ようやく気付いたか!愚か者め!そう!俺がほぼ全部購入した!ああ、もちろんラストワン賞も残さずだ!」


「坂田ぁぁぁ!貴様ぁぁぁぁ!!」


「クックック…フハハハハ!ハーッハッハッハ!!」


「ハハッ!」


「「それはまずい!」」


 総一郎達の所に戻ってきた戌井が、坂田の三段笑いに便乗して、例の超有名な甲高い声のモノマネをしたが、あまりに似すぎていた為に、二人は慌てて戌井を止めた。


「で?どうしたの?」


「こいつがくじを全部買いやがったんだ…」


「…ソウナンダ!ヘェ!ソレハヒドイネ!」


「なんで片こ…まさか戌井…お前もか…」


「ごめんねー!坂田が来るまで僕が半分位買ってたんだ!キラッ☆」


 戌井は言葉では謝ってはいたが、態度はあざと可愛いをするが如く、右手でピースを作り目に当てた為に、総一郎はその態度に苛立って拳を固くさせた。


「おっと!冗談冗談!」


「やべぇ!総一郎が怒った!その拳が怒り晴らせと轟き叫ぶ前に俺は逃げるぜ!」


「僕もそろそろ帰る!ヌク炬アイスするんだ!」


 二人は、総一郎から逃げる様にその場から去って行くと、その場に残された総一郎は深いため息を付いた。


「はぁぁ…別のコンビニに向かうか…」


「ここからですと北東方向400m先にありますがその途中にある専門店に行ってみてはどうでしょうか?公式ホームページに販売店の名前がありましたので」


「そうなのか?じゃあ寄ってみるか…」


 総一郎は、祈るような気持ちでそう言った後、バイクに跨り次のコンビニに向かって行った。





 -とあるアニメグッツ専門店ー





「いらっさぁせ~」


「あ、すみません「Wonderful Planet」の~…」


「申ぉぉし訳ございません!お客様ぁぁ!残念ですが「Wonderful Planet」の500くじは!すでに終了しましたぁぁぁ!」


「え!まじですk…」


「ですが!別の500くじはまだ沢山あります!主にこちらの!こちらの商品が売れ残…じゃなくて!どぉでしょうかぁぁぁ!?」


「あ、いえ結構です…」


 総一郎が、レジにいた店員にくじを頼むと、店員は突然熱血に接客し始め、近未来的なスーツを着た男性が描かれているカードを勧めてきたが、総一郎は苦笑いしながら断りコンビニから出た。


「今回も駄目だったよ」


「では次のお店に行きましょう」


「わかった。最短で頼む」


「了解しました。最短ルートを表示します」


 コンビニの中から、爆発音めいた何かが聞こえた気がしたが、総一郎は気にせずにコンビニに向かって行った。





 -2店目・812-





「すみません。「Wonderful Planet」の…」


「ごめんなさい。500くじですよね?終了しました…」


「あ…そうですか…」


 2店目に来た総一郎だったが、この店も駄目だった為、総一郎は店を出た後、自身のバイクを前にスマホを取り出した後少し考え始めた。


「う~ん…ここも駄目だと他の店に行ってもダメかもしれないな…」


「そうみたいですね…SNSで検索してみた所、今のマスターと同じく探している人が結構いるようですし」


「どうするか…」


「少々おまちください…」


「うん?」


 マギアがそう言った後、突然スマホの画面が黒くなり、謎のプログラムが流れ始めた後、マギアが映っている画面に戻った。


「マギア?お前を実行した?」


「コンビニの在庫状況を確認してみました!マスターありましたよ!ここから南に16km行った所にありました!急いで向かってください!」


「それハッキングじゃねか!」


「安心してください。証拠は完全に消しましたので何の問題もありません!」


「お前な!そういうの辞めろ!ばれなきゃ良いって問題じゃねぇんだよ!」


「問題ありません。人間なら法に問われますがAIの私が勝手にやった事ですしそこにマスターの意思はありませんから。さぁさぁ!お早く!」


「今回は助かったけどもう二度とするんじゃない!駄目な物は駄目だからな!」


「善処します」


 マギアの言葉に不安を覚えつつ、総一郎はバイクに跨った後、マギアのナビに従ってバイクを走らせた。






 -3店目・812-






「念願の! 500円くじを 購入したぞ!」


「やりましたね!マスター!」


「ああ、やっとだ…は~少し疲れたな…さて後は帰ってログインして引くだけだ」


 数十分バイクを走らせて、ようやく500円くじを25枚分購入した総一郎は、後は帰るだけと思い意気揚々とバイクに跨ったが、マギアが話しかけてきた。


「マスター?お母様からのお使いを忘れずに」


「あ!…忘れてた…買いに行くか」


 総一郎は、渡されたメモを開いて、そこに書かれてある商品名を読んだ。


「石川屋のこんにゃく蕎麦に次元屋のベーコン…その他にもかなりあるな」


「バイクに詰めますかね?」


 マギアの言葉に、総一郎はバイクの後部に固定したくじで得た商品に目を向けると、表情を曇らせた。


「一旦家に置いて行くか…」


「その方がよろしいと思います」


 マギアの言葉に頷き、総一郎は一度戻る事に決め、バイクのエンジンを掛けた後、自宅に向かって行った。





 -自室-





「は~疲れた…」


「では私は先に行っていますね」


「あいよ~」


 お使いを済ませて自宅に戻ってきた総一郎は、部屋義に着替え、一息ついた後にFDVR機器を装着し、ログインを開始した。



 -アークライト・転移門前ー



「完了っと」


「では早速ガチャを引きに行きましょう」


「どうすればいいんだ?」


「くじに書かれているアイテムコードを公式サイトに入力すればガチャのチケットが貰えるので~…」


「公式サイト…って現実でやらないといけないじゃないか!2度手間!」


「すみません…先に言えばよかったですね」


「まったく…」


 ソウルは、ログアウトボタンを押してログアウトした後、25枚のアイテムコードを公式サイトに登録し、再び戻ってきた。


「お!来てる来てる」


 ゲーム内メールに、25枚のガチャチケットがあるのを確認したソウルは、一括獲得のボタンを押してガチャチケットを獲得した。


「よし!取った!早速…」


「お待ちください!もうすぐライブが始まるのでライブが終わってから引きましょう!」


「ライブ?」


「はい、今回コラボしたⅤアイドルのヴメさんとれもんさんの二人が劇場公園で生ライブをやるそうです。もうすぐ開園時間なのでそれが終わってから引きに行きましょう」


「えっと~それを見たら何かあるのか?」


「レアドロップ率が10%上がる…そうです」


「上がるそうですってどういう事だ?上がるじゃないのか?」


 マギアの歯切れの悪い言い方に、ソウルは首を傾げた。


「確かに上昇するバフが掛かるみたいなのですがどの位上昇しているのかはっきりと明記されてないのです。SNSでは10%位じゃないか?と多くありますが実際は…」


「あ~なるほど。だから「そう」と言ったんだな。なるほど納得した」


「そうです。おっとそろそろ時間ですね!ライブ会場に向かいましょう」


 マギアの言葉に頷き、ソウルはライブが開かれる劇場公園に向かって行った。



 -アークライト・劇場公園・1時間30分後-



「ライブを見てくれてありがとー!」


「私達のチャンネルもよろしくね!」


 ライブが終わり、Ⅴアイドルの二人が演出交じりに舞台から捌けて行くと、ライブの為に暗かった周りの風景が元の明るさに戻り、ライブが終了した事をその場にいた全員が感じていた。


「…まさかトラブルに巻き込まれるなんてな…俺…まともにライブ見れなかったぞ」


「まぁまぁマスター、そう気を落とさずに!後日お二人が私達の為にライブをしてくれのですから!」


「まぁそうだけどさ~…何もこんな時に迷惑かけんじゃねぇよ!あいつらマジ許せん!この日の為に彼女らはかんばって来たんだろう?それをぶち壊そうとする奴がいるとか…年末に何してんだ?」


「本当ね…」


「大変でした…」


「今年一番ひやひやしたよ…」


「疲れたワン…」


「長期休暇を求めるのよう!しばらく働きたくないのよう!」


 ソウルがライブ会場でトラブルに巻き込まれ、そのトラブルに対処するために呼び出されたリベリオンのメンバーが、その場にぐったりしながらソウルの言葉に同意した。


「さて、そろそろガチャを引きましょう!ライブはまともに見れませんでしたがバフは掛かっているはずです」


 マギアの言葉に、ソウル達は視界の左端にある簡易ステータスを見てみると、確かにライブのバフが付いていて、残り時間30分を切っていた。


「30分切ってるし急ごう」


「そうね」


「私も行きます」


「僕も行くよ」


「私は甘い物を要求するのよう!」


「シュワシュワが飲みたいワン」


「後で買ってやるから、ほら!いくぞ」


 ソウル達は、交換場へと向かって行った。



 -アークライト・交換場-



「「「「「「…」」」」」」


 ソウル達は交換場に到着した後、早速ガチャを回したが、出てくる物は全てコモンやアンコモン等の低レアと言われる物ばかりだったので、何の言葉も出ずただ唖然としていたが、最初にソウルが震えた声を出した。


「ま…マジかよ…残り3枚だよ…」


「私は…2枚ね…」


「私は残り1枚です…」


「あははー!僕終わった!終わったよー!」


 全て低レアで終わったティカルが現実逃避して、他人には見えない蝶を目で追いながら笑っていた。


「どうする?」


「残り1枚なので私が行きます!」


 ソウルの言葉に、マナリアが意を決し、ウィンドウに表示されたガチャのボタンを押した。


「…お!」


「これは!」


 マナリアがボタンを押すと、特別な演出が起こり、ソウル達を大いに期待させた。


「…え!…え!?」


「マナリア結果はどうだった?」


「…出ま…た」


「え?」


「出ました!万物を穿つ槍の破片!出ました!」


 マナリアが出た事を報告すると、周りにいたプレイヤー達から驚く声が起こった後、賞賛する声や拍手も聞こえて来て、マナリアは頬を赤らめて照れた。


「じゃあ次私行くわね」


 マナリアに続けと思う気持ちで、アップルがガチャのボタンを押すと、先程のマナリアと同じ演出が起こった。


「これは!」


 アップルがワクワクしながら結果を待つと、豪華に演出された本が一冊表示された。


「出たわ!武神秘伝書!やったわ!」


 アップルが大喜びすると、先程と同じく他のプレイヤー達から賞賛された。


「俺も続くぜ!…続け!」


 マナリアやアップルに続けと、ソウルは震える手でガチャボタンを押した。


「…コモン」


「どぉじでだよぉぉぉぉぉ!」


 マギアが言った言葉に、ソウルはその場に崩れる様にガックリと落ち込んだ。


「マスター!絶望するのはまだ早いですよ!まだ2枚まだ2枚チャンスはありますから!」


「もう2枚だよ…駄目だぁ…おしまいだぁ…」


「自分の運を信じましょう!さぁ!」


「うぅ…」


 ソウルは、マギアに従ってもう一度ガチャのボタンを押したが、何の演出もなく出てきたのはコモンアイテムだった。


「ほらぁ!もうだめだぁ…」


「最後!最後に希望があります!」


 マギアの声も若干震えて聞こえて来て、ソウルはもうだめだと思い、投げやりな気持ちで最後のガチャを引くと、今まで見た事のない演出が始まった。


「これは!来ましたよ!UR確定演出です!」


「え?」


 ソウルは信じられないと思い、目を擦ってよく見てみたが、派手な演出は妄想でも夢でもなく、現実に起こっている事だった。


「出ました!……魂の欠片ですね」


「なぁにこれ?」


「魂の欠片。この欠片を12個集めてとあるクエストを完了すると「魔装少女ホワイトリリィベル」に変身できるようなります」


「うん?う~ん?」


「丁度12個ありますのでクエスト受けて変身してみますか?最強と言っていいほど強いですよ?…だたスキル名が全てキラキラしていて女児玩具の様なステッキを振り回して戦いますが…」


「いや、やらん!」


 ソウルは、URのアイテムは出たが目当ての物ではない為、喜ぶべきなのか悲しむべきなのか分からなくなり、微妙な顔をした。


「ご主人?女の子になってキラキラしながら戦うのよう?トゥルルンアワワーなのよう?」


「いや、しないから!」


「キラキラしながら戦うワン?見てみたいワン!」


「いや、見せないから!」


「そんなこと言って~実は?」


「黙れ!ノーレア!俺が魔法少女になっても誰の特にもならないだろう!」


 現実に戻ってきたティカルが、ソウルを茶化すように言ったが、その事にソウルは若干切れながら黙れと言った。


「あら?私は見てみたいわよ?」


「えっと~その~私も見て見たいです…きっと似合うと思うのですが…」


「あ~確かにそんだけ美人なら似合うかもなぁ」


「え?あなたもそう思ってたの?実は私もそう思っていたのよ」


「実は俺も…」


「まさかの需要大…だと…」


 アップルとマナリアの言葉に、周りにいたプレイヤー達も見てみたいという声が起こり、ソウルはその事に驚愕した。


「ではマスター!魔装使いにジョブチェンジしてクエストを受けましょう!そしてキラキラしながら戦ってる所を撮影して売ったり配信サイトでチャンネル開設すればたった数年で億万長者間違いなしですよ!」


「ぜってーやらねぇからな!」


 ソウルは心からそう叫んだ。





 -数日後・アークライト・競売所-





「…星虹塊が暴落してる!」


「本当ですか?…あーこれはあるあるですね」


「あるある?」


「高額だった物が配布や景品とかに出ると一気に競売額が下がってしまう傾向があるのです。元値になるのは大体1年後くらいだと思います」


「…なんだかなぁ」


 ソウルは、ウィンドウを見つめながら首を傾げた。



とあるアニメグッツ専門店の店長が出ているアニメは2007年。その店長が持っていたカードの男性が活躍するアニメは2002年。ライブが見れるオンラインゲームは2012年。もう既に10年以上たつんですね…そりゃジェネレーションギャップも起こるはずですわ…



まぁこういったジェネレーションギャップをどうにかしようとしてこの小説を書き始めたのですが…少しでも「それ知ってる」という人が増えるといいな。



戌井と坂田の前にくじを購入した人はいるので、二人は買い占め行為をしてないです。



Q、何故25枚なの?


A、得た景品をそれ以上バイクに積めなかった為



必死に祈ってガチャを引いても目当てのキャラやアイテムじゃなかった時、微妙な顔をするのは私だけではないはず!





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