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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
特別&記念話
60/329

生産ランク上げ 1

この話の設定を本編に組み込むかは未だ未定なので、この話を飛ばして呼んでも全く問題ありません。お時間がある方は、炬燵ぬくぬくしながらお読みください!


正月用にと製作していたのですが、思いのほか時間が掛かってしまいました。

お許しください!(チャージ○ン顔


あ、いやさ…F○11の防具制作が手間取ったり、炬燵ぬくぬくの魔力からなかなか抜け出せなかったり、気が付いたら6日になっていたり…


 快晴なれど太陽は遠く、道路にある木々の葉も完全に枯れ落ちて、道の隅で茶色の姿を晒している頃、総一朗と友人達は、一軒の定食屋で昼食を取っていた。


「そういえば総一朗って生産ランクってどこまでいってるん?」


 出来立てのカツ丼を、口に入れようとしていた総一朗に、突然右近寺が生産スキルの事を聞いてきて、総一朗は首を傾げた。


「ん?生産ランク?どういう事?」


「え?生産ランクは生産ランクだよ?ランクが上がって行けば高品質の物が作れたりゴッズ等級以上の物を作れたり出来るんだけど…ってまさか!」


「俺にはわかる…これは上げてないやつだな!ガハハ!」


 総一朗と右近寺の会話に、坂田が均一に切られた鶏胸肉の照り焼きを箸で摘みながら、態とらしく笑った。


「あー念のために聞くけど…ランク上げないとやばいか?」


「上位ランクのアイテムを要求してくるクエストとかあるから上げないとやばいね〜」


「まじか…」


 総一朗は、眉間に皺を寄せながらカツ丼のカツを口に入れ、しばらく咀嚼し続けた。


「明日から冬休みだしガッツリ上げていけばいいと思うよ?」


「あーそうだな〜そうするか…」


 総一朗は、咀嚼していたものを飲み込み、上に視線を向けながら言うと、その姿を見て右近寺がニヤリと不敵な笑みを浮かべたのを、戌井と坂田は見逃さなかった。


「(…ランク上げってどんなの?)」


「(あー…なんて言えばいいか…実装当時のミシックウェポンを数本作る位の作業って言えばいいのか…某モンスターの卵から色違いをすべて揃える位の作業量っていうか…まぁ途轍も無く大変なヤツだな…)」


「(ミシックWで理解できたよ…もう終身刑じゃん…)」


「(本来なら数年単位でやるコンテンツだからなぁ〜)」


「(なるほど)」


 戌井と坂田は小声で話し、果てしない道のりに挑もうとする総一朗に向かって合掌した。




 〜田中家・自室〜




「生産ランクか…」


「どうしました?マスター?」


 家に帰ってきた総一朗が、昼食の時に右近寺に言われた生産ランクの事を思い出して口にすると、スマホの中にいるマギアが反応して、総一朗に話しかけてきた。


「生産にランクがあるなんて初めて知ったよ…」


「昼食時に聞いたお話ですね?」


「ああ」


「右近寺さんの言う通り上げた方がいいでしょう」


「実際どう上げていけばいいんだ?」


「マスターは錬金と鍛冶のランクを最初に上げて、それから…」


「ん?生産ランクって全部一緒じゃないのか?個別にあるのか?」


 総一朗の言葉に、マギアは球体の体を使って頷いた。


「個別にありますね。更に言うのなら生産だけでは無く採集系にもあります」


「マジか…大変そうだなぁ…」


「大変ですがその分メリットも大きいので頑張りましょう!私も全力でお手伝い致しますよ」


「頼むよ。じゃあ早速ログインしようか」


「了解しました」


 総一朗は、机の上に置いてあったFDVR機器を頭に装着し、Wonderful Planetを起動した。








「で?最初はどうすれば?」


「最初は今現在のランクが(どの)の位あるのか確認してみましょう。ウィンドウを開いて生産スキルの項目を開いてください」


 ソウルは、マギアの言葉に頷いた後、言われた通りにウィンドウを開いて、生産スキルの項目を開いた。


「そして一番上の+のマークをタップしてもらえればランクが表示されます」


「あ、出た…赤い文字でランク3ってあるけど?」


「赤い文字になっているのなら一時的なカンスト状態ですね。生産試験をクリアすれば解除されます。」


「ランクの下にあるこのピンク色のバーは目安みたいなものか?」


「そうです」


 ソウルは、ウィンドウを指さしながら聞くと、マギアが頷き説明を続けた。


「今マスターは等級[ゴッズ]の装備を作り出したのでランク3の最大値で止まっている状態です。各ギルドで試験を受けてクリアすれば上のランクに上がれます」


「その試験はランクごとにあるのか?」


「そうです。そしてランクを最大値まで上げれば次の試験に挑む事が出来るようになります」


「なるほど、分かった。じゃあ早速錬金術ギルドに向かおう」


「了解しました。ジャバワークを展開します」


 マギアの説明を聞いたソウルは、納得して頷いた後、マギアが展開したジャバワークに跨り、錬金術ギルトがあるアークライトに向かって飛翔していった。



 -アークライト・錬金術ギルド-



「こんにちわ~」


 アークライトの錬金術ギルドに到着して、玄関の扉を開けると受付にアイシャが立っていた。


「あら?ソウルさん、いらっしゃいませ!今日はどうしました?」


「こんにちはアイシャさん。ランクを上げに来ました」


「え!?ソウルさんって全然ランク上げに来ないから興味ないのかと思ってました!」


「少し恥ずかしい話なのですが、友人から生産にランクがある事を今日知りまして…上げに来たという所です」


「あ~なるほど…そうだったんですね。でも良かったです。このままソウルさん「なんちゃって錬金術師」を貫いて行くのかと不安に思っていましたから、ランク上げに来てくれてホッとしました。じゃあ、早速用意しますね~」


「なんちゃって…」


 奥の部屋に入って行くアイシャを見ながら、ソウルは言われた言葉に憂鬱な気分になった。


「これまでいろんな物を作って来たけど…なんちゃっての領域だったんだな…」


「マスター?そう気分を落とさないでください。ランクを上げればいいだけの話なのですから」


 マギアがソウルの肩に手を置いて慰めると、ソウルはその言葉に頷いた後に深呼吸し、気持ちを切り替えた。


「そうだな、落ち込んでちゃ受かる物も受からんか…しっかりしよう」


「その意気です!マスター!」


「お待たせしましたー…あれ?どうしました?」


「いえ、なんでも無いですよ。それより試験の内容は?」


「あ、はい。それではこちらの箱を開けて見てください」


 部屋の奥から、白い箱を脇に抱えて戻って来たアイシャは、その箱を受付の机に置いた後ソウルに差し出した。


「黒い液体が入った小瓶と白い紙が入っていますね?」


「はい、ランク3の試験はこの黒インクを別の色にして、掠れの無い文字をこの紙に書いて提出してください。注意事項は二つ、一つは他の人が作ったインクを使ってはいけません、紙はこれ一枚だけです」


「他人が取った素材を使っても大丈夫ですか?」


「それなら大丈夫です。自分で考えて作りだす事が大事なので」


「黒インクが何らかの理由で失われた場合はどうすればいいですか?」


「その場合はこちらで30オカーネンで販売しているので購入してください」


「わかりました」


「あ、ごめんなさい。もう一つ注意事項がありました!期限は今から3日以内となっています。気を付けてくださいね?」


「了解しました。頑張ってきます」


 ソウルは、アイシャの説明を了承した後、軽い会釈をして錬金術ギルドから外に出た。


「よし、競売所でそれっぽい素材を探してみるか」


「マスター?その前に鍛冶ギルドで試験を受けておきましょう」


「ん?二つ受けてもいいのか?」


「問題ありません」


「そうか、じゃあ鍛冶ギルドだな」


 ソウルとマギアは、二つ目の試験を受ける為、鍛冶ギルドに向かって行った。



 -アークライト・鍛冶ギルド-



「こんにちは~」


「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」


 ソウル達が鍛冶ギルドに到着すると、受付に艶やかな人妻という言葉が似合う女性が立っていた。


「ランクを上げに来ました」


「ランクですね?では少し確認いたしますので動かないでくださいね?」


 ソウルは、言われた通りにその場に立っていると、受付の女性はテーブルの下から虫メガネの様な物を取り出し、何かを観察する様にソウルを見て来た。


「はい、確認できました。確かにランク3の最大値まで溜まっていますね。では~」


 受付の女性は、ランクを確認すると(なま)めかしい笑みを浮かべ、再びテーブルの下から一枚のテロップカードを取り出して見せた。


「ど~ん!っと!試験の内容は「アイアンインゴットを1(ダース)納品しよう!」です!」


「1Dだと12個ですね?買って来て納品するという事をしてもいいんでしょうか?」


「それでも大丈夫ですけど~…これは貴方の実力を測る物なのでお勧めは出来ませんね」


「なるほど…(実力を測るという事は品質と同品質の物を揃えられるか?ということか…)」


「他に質問はありますか?」


「期限はありますか?」


「はい、あります。今から一週間以内に納品してください。他には?」


「ないですね」


「では、張り切って制作してくださいね!えい、えい、おー!」


 受付の女性は、応援する様に右手を勢いよく上げると、豊満な胸が2回揺れた。


「が…ガンバリマス!」


 ソウルは、その場から逃げる様にして鍛冶ギルドから出た後、しばらく適当に歩いていたが、急にその場で立ち止まって額を拭った。


「ふぅ…あの胸はヤバい…ヤバかった…」


「見事な揺れでしたね!マスター!」


「ああ、俺がランクを上げたいって言ったら周りに居た男達が黙って集まって来た理由が分かったよ…あれは…見事ですごい物だ…」


「胸だけでは無く容姿も端麗なら人気が出るのも頷けますね。まぁ、男性と特殊持ちの女性だけでしょうが…」


「あれで性格も良しと来たら無敵だな!初めて会ったからそこまでは分からなかったけども…」


「そうですね~…」


「さて、だいぶ落ち着いて来たし競売所に向かうか」


「はい」


 落ち着きを取り戻したソウル達は、競売所に足を向けて行った。



 -アークライト・競売所—



「アイアンインゴットは品質上げて数を揃えればいいけど、錬金術の試験は難題だな~」


 ソウルが、ウィンドウに表示されたアイテムの説明を軽く読み流しながら言うと、マギアが手持ち無沙汰だと言う様に、両手をプラプラと振りながらその言葉に返答した。


「マスター?ランク3の試験なのですから考え過ぎないでくださいね?」


「そうなのか?」


「はい、生産系の試験はランク3からあります。つまり最初の試験という訳なので一番簡単な内容なのですよ」


「一番簡単か…じゃあこのアイテムかな?」


 ソウルは少し首を傾げながら、ウィンドウを2回タップしてアイテムの説明文を拡大させた。


「クリーンスライムの水膜ですね?理由をお聞きしても?」


「説明文に書かれている通り「汚れを綺麗にできる」ってあるから黒色を脱色できるんじゃないかとおもってな?」


「なるほど、脱色した後染色し直すという事ですね?」


「ああ、そうだ」


「では、早速やってみましょう」


「じゃあクリーンスライムの水膜1個と赤い染料1個購入っと…」


 ソウルは、購入履歴の金額を見ながら、金額を入力してアイテムを競り落とした後、近くの空き地で錬金釜を取り出した。


「中和剤は赤か?」


「そうですね。ですが染色する時は青なのでお気を付けください」


「分かった」


 ソウルは黒インク、クリーンスライムの水膜、赤の中和剤を釜の中に入れてかき回し始めた。


「見事な虹色になってますね」


「かき混ぜる速さは完全に勘でやったけどあってたみたいだな」


 そしてソウルは、かき混ぜ続けると、釜の中に一つのアイテムが完成した。


「脱色されたインクの小瓶…よし、俺の考えはあっていたな!」


「では次に赤色に染色しましょう」


 マギアの言葉に頷き、ソウルは釜の中に脱色されたインクの小瓶、赤い染料、青の中和剤を入れて鎌の中をかき回し始めた。


「よし、かき混ぜる速さも良い具合だ」


「初めて作るので一度は失敗すると思っていましたが、マスターは素質があるのですね。全て勘で正解を引くのですから驚きですよ」


「色々経験して積み重ねて来た物も関係してるけど、自分の感覚を信じられるのは自分だけだろ?だからピンと来たら迷わずやる事にしてるんだ。まぁそれで失敗する事もあるけどな」


「直感を信じるという事ですね」


「ああ、そうだな…っと!出来た!」


 ソウルは、マギアと会話しながら釜の中をかき回し続けて行き、一つのアイテムを完成させた。


「アイテムの説明も「赤いインクが入った小瓶」になってるな…品質も97と高い」


「早速テストしてみましょう」


 マギアの言葉に頷いたソウルは、アイテム欄から適当な紙を取り出して線を書いてみると、掠れの無い滑らかな赤線が書けた。


「インクが乾くのも早いし問題ないな」


「成功ですね!」


「ああ、後は貰った紙に文字を書いて提出するだけだな」


 ソウルは早速貰った紙に適当な文字を書き、いつでも提出できる様にした。


「次はアイアンインゴットを1Dですけど…これはすぐにできますね」


「ちゃちゃっとやって提出しに行こう」


「そうですね。では、魔法炉を展開します」


 ソウルがストレージに錬金釜をしまい、マギアが先程まで錬金釜を置いてあった場所に魔法の炉を展開した。


「品質を上げるには最初に鉱石をある程度まで砕く…だったな?」


「はい」


 ソウルは確かめる様に尋ねると、マギアは球体の体を使って頷き、その頷きを見たソウルは、鉄鉱石とハンマーをアイテム欄から取り出して砕き始めた。


「後14分で融点温度になります」


「分かった」


 炉が完全に温まるまで、ソウルはひたすら鉄鉱石を砕き続けた。そして、マギアが炉の温度が十分になった事を伝えて来ると、ソウルはアイテム欄から人の腕程ある長さのスコップを取り出し、砕いた鉄鉱石を炉に入れて行った。


「よし、全部入ったな」


「完全熔解まで10分です」


「あいよ」


 アイテム欄から型を取り出し、炉を囲むようにして置いた後、砕いた鉄鉱石が完全に溶けるまで、ソウルはただ黙って炉を見つめ続けた。


「熔解完了しました」


「型に流して行ってくれ」


「了解しました」


 マギアが、その場で右手を左に回し始めると、その動きと連動する様に炉が傾いて行き、熔解した鉄が、炉を囲むようにして置かれた型に、次々と流し込まれて行った。


「後は冷えれば完成だな…にしてもいつも思うんだがこの魔法炉は便利だな~ただ鉄鉱石を砕いて入れるだけでアイアンインゴットが出来るんだから」


「現実では石灰石やらコークス等を一緒に入れて精製しますし、炉の温度維持も大変ですからね」


「そうだよなぁ…」


 ソウルとマギアは、型に流し込まれた赤熱している鉄の塊を見ながら、魔法炉の便利さを話し合った。



 -アークライト・鍛冶ギルド-



「はい!確認が終りました!では、試験の結果を発表します!」


 アイアンインゴットが完成したので、早速鍛冶ギルドに納品しに向かうと、ソウルを動揺させる物をお持ちの女性が、笑顔で受付に立っていた。ソウルは、少し動揺しながら1D分のインゴットを女性に渡すと、受付の女性がカウンターから虫メガネを取り出し、一つ一つインゴットを観察し始め、その結果をソウルに伝えようとしていた。


「おめでとうございます!合格です!」


 受付の女性が、少し体を縮こませて一気に右手を上げるポーズをしながら、ソウルに合格と伝えると、ソウルはその仕草を見て、(精神的に吹き飛ばされないように)必死に耐えた。


「(っく!仕草が!揺れが!すごい!)あ、ありがとうございます」


「試験に合格したので購入可能な品が増えました。これは、ランクが上る毎にいろいろ増えて行くので頑張って上げて行ってくださいね?」


「はい…頑張っていきたいと思います。では、失礼しますね…」


「はい~またどうぞ」


 ソウルは、少しふらつきながら鍛冶ギルドから出て、錬金術ギルドに足を向けて行った。


「あ…危なかったぜ…もう少しでやられる所だった…」


「マスター?ここにアップルさん達が居なくて良かったですね!きっと今のマスターを見たら白い目で見られると思いますよ?」


「…っく!反論できない!」


 マギアの言葉に、ソウルは悔しい表情を浮かべながらも、今夜は良い夢見れそうと内心で思っていた。



 -アークライト・錬金術ギルド-



「こんにちは~」


「あ!ソウルさんいらっしゃい!試験出来ましたか?」


「ええ、ちゃんと出来ましたよ」


「流石ソウルさん!早いですね!では早速見せて貰えますか?」


「はい、こちらです」


 ソウルは、赤いインクが入った小瓶とそのインクを使って、文字を書いた紙をアイシャに渡した。


「ふむふむ…問題ないですね!合格です!おめでとうございます!…ってあれ?どうしたのですか?」


「いえ、アイシャさんを見ていると心が落ち着くなと思いまして」


「え!?何言ってるんですか!?ソウルさん!もう!そんな事言って褒めても何も出ませんよ?」


 ソウルの言葉に、アイシャは顔を赤くして照れた。だが、ソウルの言った言葉は大変失礼な事であり、その真実を知るマギアは、口を滑らせない様に手で口を覆い続けた。


「コホン!えーっと…そうそう!試験をクリアしてランクが上ると購入できる物が色々増えるので頑張ってくださいね?」


「はい、分かりました。早速見てもいいですか?」


「はい、こちらがランク4の方が購入できるリストになります」


 アイシャは、一枚の紙をソウルに渡した。


「いろいろと増えていますね…お?黄色の中和剤のレシピもあるのですか?」


「はい、14万オカーネンで販売しております。ですがソウルさんは錬金術ギルドに色々貢献してくれているので10万オカーネンでお売りできます」


「なるほど、では早速~…あ、1200オカーネン足りない…少し外で稼いできますね」


「わかりました。お待ちしています~」


 黄色の中和剤のレシピを購入しようと、所持金を確認して見ると98800オカーネンだった為、購入する事は出来なかった。ソウルは、不足分を街の外で適当にモンスターを狩れば足りるなと思い、アイシャに軽い会釈をして錬金術ギルドから出た。


「マスター?流石にあれは失礼ではないのでしょうか?」


 マギアが先程の話を非難してくると、ソウルは困った様な表情を浮かべた。


「うっかり口から出てしまったんだ…ウカツ!」


「気を付けてくださいよ?ちょっとした事だったとしても人間関係が拗れる可能性があるのですから…」


「そうだな、気を付けよう」


 ソウルは、自分の迂闊さに反省しつつ、マギアと共に街の外へと向かって行った。

この話はまだ続きがあります。

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