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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
真理者の腕
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諦めたくない

完成しました!投稿です。


おたのしみつかっしゃい!

 ソウル達は下に戻った後、司書に銀色の液体について聞いてみると、一冊の本を渡された。


「この本によれば、あの銀色の液体は、ブルーローズと言う名前の万納素材らしい」


「ブルーローズ…花言葉は不可能って意味でしたか?」


「確か…変わって夢は叶うとか奇跡って意味じゃなかったかしら?」


 マナリアとアップルが花言葉について話し、ソウルが弱点になりそうな記述を探したが、見つからなかった。


「ダメでですね…魔法、物理は効かないって書いてありますね…様々な素材の代わりに使えるらしいそうですが…」


「どうすればいいのかしら?」


「わかりませんね…無敵過ぎませんか?」


「いえ、きっと攻略法があるはずなんです。それが無ければ、ゲームという物が成立しないのですから」


「そうね、そう聞くと必ずどこかにあるはずだわ」


「そういえばなんで殺してほしいって言っているのに、なぜ武装をしているのでしょうか?」


「そういえばそうですね…何故でしょうか?ただの想像ですが、融合した時は武装はしてなくて、誰かが武装をさせてあそこに置いたのかもしれません」


「あ~置いた奴ってアドミニ神って奴かしら?」


「多分そうだと思いますよ」


「なんだか、かわいそうですね…二人を生き返らす為に何千年もかけて頑張って来たのに、最後はこんな結末だなんて…」


 マナリアが、悲しそうな顔をして言うとソウルも同じ顔をした。ソウルは、もう終わらせてあげましょうと言い、ダメージを与える方法を考えた。


「あのブルーローズは、アップルさんが彼に攻撃した時、反応して出てきましたね……多分ですが、戦闘状態になると出て来るようです。あれは、彼の思考で操っているのかもしれませんね…」


「マナリアの【水操作】みたいな物かしら?」


「確証は無いので、多分が付きますがそうだと思います」


「あれは、私のイメージ通りに動いてくれますね」


「そうです、イメージです。イメージをなんとかできれば、ダメージを入れる事が出来るかも知れません」


「具体的には?」


「状態異常にしようと思います」


「なるほど」


「まず最初に、まともな思考ができない程デバフを与え、最後に徐々にダメージがある毒系を使って戦闘開始です」


「まともな思考ができないから、ブルーローズも上手く扱えないって訳ね」


「さらに、ここには知識があります、強力なデバフを与える道具の情報もあるでしょう」


「いいわね!じゃあ私は素材調達に回るわ」


「私は、ソウルさんの製作のお手伝いします」


「アップルについて行くわよう!」


「では、私はアップルさんの足になりますね」


 ソウル達は、頷き合った後行動しソウルとマナリアは本を探して製作、マギア、アップル、ティーはソウルから言われた物を取りに、浮島中を探索に出かけた。錬金窯でアップルが集めた素材を使い、製作した後、製作した物をさらに改造していった。その日は一日かけて、より強いデバフを与える改造をしてき、明日の朝、9時に集合することになった。




「おはようございます」


「マナリアさん、おはようごさいます」


「皆、おはよう私が最後ね」


「おはようございます、アップルさん」


 ソウル達が、最後に来たアップルに挨拶をすると、早速ボス前の巨大な扉の前までやって来た。ボス前の扉の前で、ソウルは作戦を説明する。


「昨日、みんなで作ったこの自動追尾型状態異常噴出機「デバッファー」を最初に使います。これは、自動的に敵に向かって行った後、敵に向かって様々な状態異常を引き起こすガスを噴出します。そのときの注意点ですが、絶対にこれより先に前には出ないでください。それと、ガス噴射後5秒位待って戦闘開始です」


「5秒間待つのは、ガスの効果が残っているからかしら?」


「効果自体は3秒位でなくなりますが、最後に毒を噴出する為、5秒という時間が必要なのです」


「わかったわ」


「その後は、最初の作戦通りいきます」


「「「「了解」」」」


 巨大な扉を開き、再び彼と対峙した。最初と同じように彼は、中心にいてこちらを見詰めていた。ソウルは鞄の中から半径10㎝高さ5㎝の円盤型デバッファーを取り出し、地面に転がした。円盤はそのまま彼に近づいて行き、彼の足物で止まると円盤の中心から、噴出口が現れ様々な色のガスを噴出した。


「よし!効いてる!」


 最後に紫色のガスが噴出し、彼が片膝を地面に付けると効いていることが解った。それから5秒待ちアップルが彼に向かって攻撃を開始する。


「セリャ!‥入ったわ!」


 アップルが彼を攻撃し、ブルーローズを出すがうまく制御できずアップルの一撃が入った。ソウル達は、今の内に全力で攻撃し始めた。ソウルが【チャージショット】を連続で撃ち、アップルが【超集中】【ハイラッシュ】【水鉤爪】のコンボを決め、マギアとティーの魔法と銃撃が彼を襲い、マナリアの【水魔法】からの【水操作】で回転ノコの形になり幾つも射出していた。


「グオォォォォォ!」


 彼が獣の様な声をあげ、怒り状態になるとソウルに向かって走って来た。状態異常で真面に動け無いはずなのに、まるで効いていないかの様な姿でソウルに迫って来る。その姿に、ソウルは焦りながらも一定の距離を保ちながら走り回り、射撃していった。


「まじか!」


 彼が、突然爆発的な速さで迫って来た。瞬き一つで目の前に迫り、ブルーローズのランスをソウルの胸に突き立て様としていたが、マギアの射撃がランスの軌道を変えソウルは掠っただけになった。


「やらせませんよ!」


「マギア、助かった!」


 ソウルがお礼を言い立て直すが、彼は標的をソウルからマナリアに変更していた。


「キャ!…そんな…速すぎるよ…」


 マギアとティーの援護でマナリアを助けようとするが、ブルーローズを刀の形状にして居合の技でマナリアが斬られてしまいやられてしまった。彼はそのまま、アップルに迫り同じ居合の技を繰り出した。アップルは【水鉤爪】で防御したが、【水鉤爪】ごと斬られてしまいHPをすべて失った。


「畜生!諦めないからな!絶対にだ!」


 その後、ソウルも抵抗はするが右切上げで斬られてしまった。ソウル達、プレイヤーがやられるとマギア達も入り口付近に戻された。入り口に戻ったソウル達は、再び対策を考え始めた。


「まさか、天翔〇閃を喰らう日が来るとわね…あれはきっと師匠の方の威力だわ…」


「隙が生じぬ二段構えまで対策を考えないといけないのですか…」


「斎藤さんが好きだったなぁ…」


「ガトチュゼロスt…」


「「やめて!外国版は私のイメージが壊れるから!」」


 マギアの冗談を、二人は必死で止めた。二人がマギアに言い聞かせている間、ソウルは彼の居合について思い出していた。


「(あれは、必ず右切上げできたな…でもどうやって防ぐ?罠を張る?堅い物で防ぐ?避ける?…どうやって?)」


「どうしたの?ソウル?」


「頭使いすぎて禿げそうですよ…あれをどうすればいいか凌ぐ事が出来るか…」


「居合なんだから右前転で避けるか後ろに転がればいいじゃない!」


「そんな、無茶な…避けられますか?あの一撃を?」


「避けられるのかじゃなく、避ける事が出来るまで練習するのよ!」


「本気ですか…俺は大丈夫ですが、マナリアさんはどうです?」


「やってやりますよ!」


 2人の戦闘意欲が高い事に、ソウルは驚いていた。だが、同時に嬉しくもあった。二人が折れてない事に、諦める選択をしない事に喜びを感じた。


「では、死ぬほど練習して避けられるようになりましょう」


 それから、回避を練習していき全員が回避できるまで3日かかった。その間解った事があり状態異常中、攻撃し続けると激高するという事だ。これは、HPダメージが一定を超えたらで起こるのではなく、連続で攻撃が入ると激高し、刀を使って来る様だった。


「回避できるようになりましたね…では、一旦出直しますか…」


「わかったわ」


 ソウル達は、ウィンドウを操作しリタイアボタンを押すと入り口に戻された。ダイアのマークの部屋に入りソウルは二人に視線を向けた。


「武器防具の損耗率を確認してください。全快は出来ませんが、俺とマギアが修理しますので」


 ソウルの言葉に、二人が頷き防具と武器をソウルに渡した。ソウルとマギアは、自分の武器と防具も修理し戦いの準備を始めた。ソウルとマギアが作業している間、アップル、ティー、マナリアの三人は雑談をしながら待っていた。


「修理出来ました」


 それから20分後、ソウルは武器と防具を修理して耐久値を回復させた後、装備し直し仲間達を見た。


「これから、新たに考えた作戦を伝えます。まず最初にデバッファーで状態異常にした後、全員で合計34回攻撃します。攻撃が35回入ってしまうと激高状態になってしまうので俺達が6回、マギアが4回攻撃します。マギアがカウントするので大丈夫でしょう。そこから三十秒間は、回避に徹します。30秒立つと蓄積回数が0に戻るので、再びデバッファーで動きを止めた後、全力攻撃で彼のHPを大きく削ります。この時、もうデバフは効かないので、回数は気にしなくていいです。激高状態になったら、プレイヤーの俺らは居合を回避します。全員が回避に成功すると、彼は通常に戻ってランスと浮遊する剣を飛ばしてきます。この剣は、特殊弾じゃないと撃ち落とせないので、私に任せてください。この先は今だ行った事が無い為、どんな攻撃があるのかわかりませんが、臨機応変に行きましょう。何か質問がありますか?」


「あれだけ回避の練習したのだけど失敗した場合は?」


「マナリアさんが復活させます。もしマナリアさんがやられてしまった時は、リタイアして再び挑みます。復活する時は、激高状態が終わったら復活してください」


「やられない様にがんばります!」


「他に質問は?」


 ソウルが、仲間達を見回し手を上げない事に頷いた後、「では、出発しましょう」と言い、ダイアのマークの部屋から出た後ボス部屋の扉を開いた。何度目か解らなくなってしまったが、最初に感じた恐れはもうソウルには無かった。今ではもう、やる気が満ちて超えられそうな気さえしてくる。


「では始めます!」


 ソウルの声に、全員が武器を構えソウルがデバッファーを転がした。デバッファーは彼の足元に止まり、ガスを噴出した後、5秒待ち各自決められた回数を攻撃していった。自分たちが持つ高火力の技を34回攻撃し、ソウル達は広がった後、回避行動の準備をした。彼が動き出し、ブルーローズのランスで各自攻撃してくるが、回避を練習したソウル達には当たらなかった。


「マスター!30秒立ちました!」


「デバッファー行くぞ!」


 ガスに巻き込まれない様に、距離を取ったソウル達は、ガス噴出の5秒後全力で攻撃を開始した。アップルのコンボ、ソウルの【チャージショット】の連発、マナリアの水攻撃、マギアとティーの攻撃で彼のHPは大きく削れ、早くも残りHPが半分近くなっていた。彼が激高状態になり、ブルーローズの刀形態した。


「居合来るぞ!」


 ソウルが声を上げ注意を促すと、彼は最初にマナリアに向かって、斬りかかって行った。


「よっと!」


 マナリアがうまく回避に成功し、彼は次にアップルへと標的を変えた。


「問題ないわ!」


 アップルも成功し、最後に残ったソウルが狙われた。


「ここ!」


 ソウルも、回避に成功し銃のセレクターをFに切り替えた。次に来るブルーローズの浮遊剣を撃ち落とす為だった。彼の激高状態が終り、通常時のランス形態へと戻ると浮遊剣をソウル達に向かって射出してきた。ソウルは浮遊剣に向かって発砲した後、撃ち落としていきアップル達が彼にダメージを与えていった。


「(さて…ここから先は未知だ…)」


 ソウルは心の中でそう思い、彼のHPが半分を切ったあたりで彼の様子が変わった。彼が突然その場で苦しみだし、頭を抱えると、体の周りにブルーローズを纏い始め銀色の球体になってしまった。


「もしかして、第二形態とかですかね?」


「そうだと思いますよ…徐々に大きくなってきていますから」


 ブルーローズの球体が膨れ上がる様に、大きくなっていきその中から身長4mの巨人が現れた。その姿は禍々しく両腕に黒い突起物が生え、ボディービルダーの様な筋肉質な体、胸には赤い球体が埋め込まれていて、顔は憎しみで怒り狂うような鬼の表情をしていた。


「あれがコアか!全員あの胸の赤いk…」


 ソウルが仲間達に声をかけている途中、彼とマナリアの姿が消え、激しい音と共に現れた。ソウルの後ろでマナリアが倒れていた。その近くの壁にはマナリアがぶつかったと思われる小さなクレーターが出来ていた。慌ててアップルがマナリアに駆け寄ろうとすると、彼が先ほどと同じように消え、マナリアと同じ様に壁にクレーターとアップルが地面に倒れていた。二人はHPが無く戦闘不能状態の様だった。


「嘘だろ…こんな事って…強すぎだろう…」


 苦し紛れにソウルは、発砲するがどうやら彼は、肉眼では捉えられない程の速さで動いている様だった。気が付けば、ソウルも壁に激突していて、HPを失い入り口へと戻されてしまった。


「あれは…一体なんだ…どうすればいいんだ…」


 ソウルはその場で力なく座り、無力感がソウルを襲っていた。


「気づいたらやられてましたね…」


「マスターすみません…私にも捉える事が出来ませんでした…」


「マギアが捉え切れないなら、あれは相当な物か…パワー、スピード、タフ…すべて上がっていると…」


「ソウル、どうする?」


「どうする…どうしたらいい…」


「いや、ここで引き返すっていう選択もあるわよ?」


 アップルの問いに、諦めるという文字がソウルの中を駆け巡った。どうしたらいい?、答えが無い、無理、そんな思いが、ソウルに纏わりつく様に襲ってきたが、ソウルは拳を固く握り負の感情を吹き飛ばす様に地面を叩いた。


「俺は、ここで諦めたくない…ここで諦めてしまえば俺は、もういろんな事を簡単に諦めてしまう…だから俺は諦めたくない、帰らない!」


「よく言ったわ!ソウル!いいわ!最後まで付き合ってあげる!」


「そうですよ!ソウルさん!私もここで諦めたくないです」


「私も、頑張るわよう!」


「マスター微力ながらお手伝いいたしますよ」


 ソウルが励まされ、落ち込んでいた気分が無くなるとソウルは再び立ち上がった。


「ありがとう皆、迷惑かもしれないけど最後まで付き合ってくれ」


「迷惑だなんてそんな、言いっこ無しですよソウルさん」


 マナリアの発言にアップル達が頷いた。ソウルは、少し照れながら、どうしたらいいか作戦を考える為、ダイアのマークの部屋にマナリア達が入って行った。最後に部屋に入ろうとしたソウルに、アップルは申し訳なさそうな顔をした。


「さっきは、試すようなこと言ってすまなかったわね、ソウルがあまりにも絶望した顔をしてたから諦めちゃうのかと思って聞いてみたのよ」


 アップルが先ほどの問い掛けを謝罪するが、ソウルは首を振った。


「いいえ、おかげで迷いは無くなりました。感謝します」


「そう?じゃあ、どうしたらあいつをぶっ飛ばせるか考えましょう」


 アップルは、笑顔でソウルに言うとソウルも頷きダイアのマークの部屋へ入って行った。


彼の強さは、PS〇2で例えるなら魔人ファ〇グを、予備動作無しやセリフ無しの攻撃で3回ヒットで終わる位強いです。P〇O2知らない人は、まぁ…滅茶苦茶強いと思ってくれればいいです。


モチベ維持に評価お願いします! お願いします!


ブックマーク登録もよろしくね! 感謝します!ありがとうございます!


紫玉が出ない…


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