真理の塔 絶望の日記
できました~投稿です~
まだ、日記が続きますが、お楽しみください!
再び、ソウルは日記に目を通していくと、この塔の主は結婚し数年後、娘が生まれたそうだった。娘の名前は、スズを言う名前で、このスズが4歳になった時の日記を見ていく。
[私とヒビキが結婚し、スズが生まれ4年の歳月が流れた。鈴は、今日も元気にシロユキと一緒になって庭で遊んでいた。私は今日も、ヒビキの故郷で物を作りそれを売って生活費を稼いでいる。だが、遠くから私の商品を買いに来た商人から、恐ろしい噂話を聞いた。どうやら、遠くの地で疫病が発生したらしいのだ。その疫病は、どんな薬や魔法も効かずそれに病気に罹ると、手足が石の様に動かなくなり、最後には心臓も動かなくなってしまうという恐ろしい病気だ。その病状から「石化病」と名付けられ爆発的に感染拡大しているらしいそうだ。私には嫁と娘がいる、何か対策しておくべきか…]
[今日も、取引で疫病の話が出た。二つ隣の国で石化病に罹った人が出たらしい。一応、私が作った空気を綺麗にする道具や、病気の元を殺す水蒸気を出す機械など家に設置はしたが、安心はできない。ヒビキにはやり過ぎだよと言われたが、未知の疫病だ…過剰な位がいいだろう。これらが本格的に使われない事を祈る]
「疫病か…思い出すな…あの事件を…」
ソウルは、つぶやくように言うと過去に起きたバルームの町の事を思い出した。この世界は今も昔も疫病に苦しめられてるようだ。ソウルは、暫く飛ばし読みをしていると、ヒビキの故郷にも石化病の発症者が現れ、娘のスズが感染した文章を見つけた。
[最悪だ…私の娘が、石化病に罹ってしまった…でも幸いな事に、今だ軽度の様だ。家に疫病の備えてあった道具類や機械が功を奏したのか?しかし、治る訳ではないから私は、この街の薬師や医師、技術者と話し合い石化病に効く薬を作る事を決めた。スズ、待っていてくれすぐお父さんが直してあげるからな…]
[石化病の特効薬を研究し始め、5か月がたった。その間、発症する人も増えて来ている。私が作った道具が進行を遅らせているが、今だに薬の開発の目途が立っていない…スズも両足が動かなくなってしまい、ヒビキもスズの介護にかかりきりだ…早く、どうにかしなければ…]
[また、最悪な事が起こった…ヒビキが発症した…工房から帰ってくるとヒビキが床に倒れて苦しんでいた。今だ、きっかけすら掴んでいないのに…私は、なんて無力なんだ…どうすればいい?どうすれば二人を助けられる?神よ…二人を連れて行かないでくれ…代わりに私の命を差し出すから…]
その先を読み進めていくと、3年先まで特効薬は作れず、ヒビキとスズの症状も悪化し寝たきりになってしまっていた。その間、焦りや怒りなど感情が感じられる文が書き記されていた。しかし、薬開発の糸口が見つかり嬉しさが感じられる文があった。
[やった!やったぞ!石化病に効く薬草の調合に成功した!これで、効果を高めた特効薬を作れば二人は助かる!もう少しだ!待っていてくれ二人共!私が…いや、私らが必ず助けるからな!]
短い文章だったが、彼にとってものすごくうれしい出来事だったようだ。ソウルは、次のページをめくり読み進めていくと衝撃的な事が書かれていた。
[間に合わなかった…最初に完成した特効薬を急いで家に戻ると、二人が冷たくなっていた。喋りかけても体を揺すっても目を開けてくれない…シロユキが止めるまで声をかけたりしてみたが、何も答えてはくれなかった。私は、泣き叫びただそうする事しかできなかった。最後の会話もできていない。もっと何かできたはずだ…もっと傍に入れたはずだ…なぁ…おはよう、お父さんと言ってくれよ…おはよう、あなたと言ってくれよ…もう一度あの笑顔をみせてくれ…]
[シロユキが、「もしかしたら御二人を生き返させられる事が出来るかも知れません」と言ってきた。6属性の精霊達と契約し力を獲れば可能かもしれないという事だった。たが、確証は無く6属性の精霊と会うにも込んだという事だ。上等だ、二人の笑顔をもう一度見られるのなら、私は人である事を止めてやる…邪魔する奴は誰だろうと叩いて進む…待っていてくれ…」
ヒビキとスズが亡くなった日から、3日目の日記を皮切りに修羅の様な旅が始まった。文字通り、最初に出会った盗賊達の頭を叩いて潰した事から始まり例え、精霊を探す道中に仲間になった奴が敵対者として現れたとしても、一片の躊躇なく叩き潰していた。ただ、従僕に与えられた命令の様にただひたすら精霊を探し求めていた。
[最初の精霊がいるソイレン山にたどり着いた。ここは、昔とあまり変わってはいない様だ。昔通った火口までの道も使えるだろう…シロユキが言うには、火の精霊と戦って己の力を示さなければいけない…果たしては私は、勝てるだろうか?いや、勝たねばならんのだ…二人の為にも…]
[やったぞ!私は、火の精霊との戦いに勝った!本当にギリギリの戦いだったが、何とか勝てた。戦いの後、契約していろいろな物を貰った。その中でも特に驚いたのは、ドラゴンの卵だ。どうやら孵化する間際の様で今でも、殻を割ろうとしている音が聞こえる。これから先、いろいろな敵と戦うと思うとドラゴンと言うのは非常に強力な戦力になる…楽しみだ。そういえば火の精霊と契約をした時シロユキが、何かできるようになったと言っていたが、なんだろうか?後で聞いてみよう]
[ドラゴンの卵から完全に出てきたのは、ドラゴンの中でも高位のドラゴンだった。そのドラゴンにマイクスと名付けると、手の甲に紋章が浮かび上がった。火の精霊が言うには、この紋章はマイクスの力を一時的に借りられる様に成るという物らしい。マイクスはまだ赤子でたいした事は出来ないが、それでも大岩位なら拳一つで破壊できるとの事だった。精霊探しに役に立てばいいが…」
この後は、精霊をめぐる日記で6属性の精霊とすべて契約に成功した次の日から読み始めた。
[6属性の精霊達と契約を済ませると、人型になったシロユキが近くの丘を指差してそこに向かってくれと言った。言われた通りにその丘へ進むと突然景色が変わり、私は不思議な場所で浮いていた。その場所の全体が暗く、星の光が瞬いている場所で巨大な人が立っていた。その巨大な存在は精霊王と名乗り、6属性の精霊と契約に成功できた者だけが会える存在だと言った。精霊王が、何か望みを言えと言ってきたので私は、死んだ二人を生き返らせてくれと頼んだが、それは不可能だと言われた。何故だ…私は二人を生き返らせる為にここまで頑張って来たのに…人の生き死には神だけに許される事だと…だから精霊王でもできない…どうすればいい?」
「次の日、シロユキに謝罪された。シロユキに、二人を生き返らせる事が出来るかも知れないと言い、長い旅路の果てに徒労に終わった事を、悔やんでいたようだ。私はその時、怒りを露わにしてきつく当たってしまったが、シロユキは「出来るかもかも知れない」と言っていた事を思い出た。最初から確証なんてない旅だったのだ。責めるのは間違っていた、後で謝っておこう。この後どうするべきか…私は考え、そして結論を出した。あの時、精霊王は、人の生き死には神の領分だと言った、神だけに許される事だと…なら私は神を超える。その事をもし他人に言ったら馬鹿にされると思うが、例え愚か者だと指を指される事になろうとも、二人を生き返らせる事は諦めたくない…絶対に…」
[ヒビキとスズを生き返させるにあたって、足りないのは知識だ。だから世界中をめぐり知識を集めようと思う。何年かかろうが、もう一度あの笑顔を見る為に私は、どんな困難でも超えて見せよう。知識と言えば、帝国が一番発展しているから、まずは帝国に向けて出発しよう]
「(諦めたくないんだな…そうしなければ苦しくて狂いそうになるから…)」
ソウルは、日記の文章から伝わってくる、彼の心情を理解し頭の中でそう思った。彼は、世界中を回り様々な分野の本をかき集め、知識として取り入れていった。見境なく集めて行った為、宗教の本山に侵入して禁書と呼ばれる本を奪ったり、技術者が記した奥義など盗んでいた為、世界中の人間から追われる事になって行ったが、驚くべき事にすべて返り討ちにしていた。そこからさらに読み進めると、追われる身に嫌気がさした彼は、空に浮かぶこの浮島を見つけ、塔を建設することに決めたようだった。
[脆い浮島を強固にするべく、7つの塔を建設する事にした。6つの塔に精霊を置けば、快適に住める場所となるだろう。六つの塔の中心に一つ塔を立て、そこに研究所と住居を置こうと思う。この大量の本の知識を身に着け、死者蘇生の秘術も編み出す。あれからかなりの年月が経ってしまった…私も老いてしまっている…先に若返りと不老不死の研究をすべきか?]
[研究にかかりきりで、日記を書くのも久しぶりな気がする。一応、若返りの薬は出来た。だが、不老不死の薬が完成しても試す気にはなれなかった。私の寿命は、もうそこまで終わりが来ている。若返りの薬で時間は稼げるとは思うが、出来る事なら不老不死の薬は使いたくない。もし、使ってしまったら生き返らせた二人が先に寿命で死んでしまい、私はまた孤独に逆戻りだ…シロユキや精霊達、マイクスだけが心の支えだが、もし何らかの原因で契約が解除されてしまったらまた、契約しに行かなければならない…私にそんな時間は無い,
最後の時まで不老不死の薬を使うのは止めておこう]
[今だに、死者蘇生の秘術が編み出せない…捕獲した実験動物を使って、いろいろやってはいるが失敗続きだ。こう失敗続きだと気が滅入って来る…私には不可能だと言われている様で挫折しそうになる。でも、諦めたくない…知識が足りないのか…また地上に降りて知識を集めた方がいいのだろうか?」
[地上に降り、最寄りの村で飢饉が発生していた。ただの気まぐれで助けてやったら、救世主と言われてしまった。ただ、食料を渡し土壌改善や過酷な環境でも多くの実りをもたらす植物の種を、渡しただけで。その後、私が旅立とうとすると引き留められる…私にはやるべき事があるから、今日だけ泊まって明日の朝早く旅立とう]
[次の村では、疫病が発生していた。あの石化病だ…よくよく聞いてみると、最近この村の近くで戦争があったそうな。その戦争から逃げて来た負傷兵が、石化病に感染していて広がってしまったらしい。幸い材料も特効薬のレシピも知っているので村にいる全員に特効薬を渡した。治療した兵士からどこで石化病になったのか聞いて見た所、身に覚えが無いという。しいて言えば、開戦前日に、強大な力を得られると小さな小瓶に入った液体を飲めと上官に言われ、飲んだらしい。そこから体調が悪くなったとか。きな臭い…その小瓶に入っていた物は、本当に強大な力を得られる物だったのか?調べてみようと思う]
[知識を求める片手間に、小瓶の事を調べていたら思いがけない事か判明した。兵士の一人が飲まずに取っておいた小瓶を調べた所、石化病に罹る液体だった。恐ろしい…兵士にだって帰るべき所があるのに道具の様に扱われている…小瓶の事を、兵士に話したら怒り狂っていた。当たり前だ、そんな事されて怒らない奴の方がどうかしている…それから、兵士はすべての事を話してくれた。この子瓶は国から支給された物で、その国にある研究所と言われる場所で作られているらしい…その話を聞いて私は、その国に行ってみる事にした]
[石化病になる液体が製造されているという国にやって来た。この国は、私が若かった頃隣の国と戦争をしていた所だ。懐かしさを感じる。今でも私が育った家と土地はあるのだろうか?それを確かめる時間は無いが、明日研究所があるという首都まで行き、侵入して調べてみようと思う]
[最悪な事が解った…石化病はこの国で作られた兵器だったのだ…感染力を確かめる為にわざと蔓延させ、上の奴らは高みの見物をしていたそうだ。しかも上の奴らは特効薬を持っていたのだ、その特効薬を高値で売り付け私腹を肥やしていたという…許さないぞ…そんな糞みたいな事で、二人は死んでしまったというのか?その特効薬が、ちゃんと出回っていれば助かった命もあったはずなんだ!憎い…私はこれから関係者すべて殺すことに決めた。女子供も一切合切殺してやる!]
その文章から彼の復讐が始まった。読み進めると関係していた王族やその家臣、貴族や商人など様々人間が関係していた。これまでその関係者たちが行ってきた事をすべての人に向けて開示し、彼に賛同した人達が集まり大きな渦となって関係者達を追い詰めていった。場面は、打倒王族を掲げ大軍で攻め入り、王の首を取ったその夜から始まる。
[私の復讐は完遂した。研究所や研究資料も完全に破壊し関係者もすべて倒した。王は最後こう言っていた「あの石化病が無かったらこの国は滅んでいた!先代達は間違いだと知っていても続けてきてしまったんだ…」だと。ふざけるな!そんな事しなければ存在できない国など滅んでしまえ!今だにはらわたが煮えくり返っている。なぜ特効薬を自分達だけで使った?間違いだと知っていた?結局自分たちが良ければそれでいいのだろう?。王を討ち取ったのにイライラが収まらない。今日はここまでにしておいて寝るとしよう。明日からまた知識探しの旅だ]
「細菌兵器だったのか…ますます嫌な事を思い出すな…」
ソウルは少し休憩しようとして、席を立つとアップルが本に書かれていた事を真似していた。本の内容を見て見ると、気の使い方、呼吸、中国拳法の様な立ち回り方など記されていた。
「ソウル?どこまで進んだ?」
「この塔の主は、自分の一番大切な家族が、細菌兵器で死んでしまいそれを生き返らせる為に、知識を求めたという所までですね。まだ続きそうです」
「細菌兵器…怖いわね…病気にはなりたくはないわ」
「同感ですよ、アップルさんはリアルで病気が掛からない様になにかしていますか?」
「それがよくわからないの、全部使用人達が完璧にやってくれてるから、何が関係しているとかは全くって言っていいほど私は知らないわ…きっと何かやっているのだろうけど…]
「さすがお嬢様…庶民は自分でどうにかしないといけないというのか…」
「何?その言い方は嫌な感じね」
「いえ、金持ち羨ましいと皮肉を言ったのですよ」
「皆、私は金持ちと言うけれど私のお金じゃないわ、親が働いて得たお金で快適に過ごしているだけ、私のお金と言ったらお小遣い位な物ね」
「ちなみに、そのお小遣いはいくらもらっているのです?」
「月100万かしら?微々たる金額ね」
「全然、微々たるっていう金額じゃないのですが…」
ソウルは、アップルの金銭感覚の違いに驚愕した。
貴方は、挫折しそうになったけどやり遂げた事って何かありますか?
不老不死の薬を飲んだら孤独に耐えられますか?
若返りの薬を飲んで時間を稼いでますが、今だに秘術は編み出していません。
アップルさんの親は、大金を扱う事を学んでほしいと思い、高額のお金を渡しています。
モチベ維持に評価お願いします! お願いします!
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