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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
真理者の腕
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真理の塔 始まりの日記

ほぼ日記を読む話



それでは、お楽しみ、ください。

 ソウル達は、塔の中に入ると最初に目にしたのは、書庫だった。塔全体が書庫になっているのではないかと思う程に本で溢れかえり、本の多さにソウル達は驚いた。


「ピガガ…イラッシャイマセ ゲスト 様…」


 塔の中を少し進むと、蜘蛛の足の様な物を付けたロボットがソウル達に話しかけてきた。


「ピーガー…お求めの本はワタシに仰ってくれればゴヨウイいたします」


「司書みたいなものか?では、この塔の主の日記のような物はあるかい?」


「しばラくオマチください………100382の検索結果が出ました…ピーガ…すべてお持チいたシましょうか?」


「そんなにあるのか…じゃあ、この塔を作る事になった原因とこの塔の主が詳しくわかる物はいくつある?」


「シバらくお待ちください……検索の結果、7つの本が見つかりました。お持ちいタしましょうカ?」


「頼む」


「承りました。すぐお持ちいたします…お掛けになってお待ちください」


 ソウルが近くの椅子に座り待っていると、アップル達も見たい本を司書ロボットに言い、本を持ってきてもらっていた。


「ソウルさん!魔導者やスキルの事が乗った本もありますよ!」


「マスター!マスターが好きそうな銃の事や、新しいユニットの設計図なんかもたくさんありますよ!」


「ソウル!武術書もあるわ!」


「私も、覚えたい魔法の事ものっているわよう!」


「あ~しばらく、時間が掛かりそうなので皆さんご自由にどうぞ」


「「「「やったぜ!(わ)(よう)(りました)」」」」


 ソウルの許可を貰ったマギア達は喜び、各々自由に本を見ることに決めた。


「オ待たせしマした…こちらがお求めの物になります」


 別の司書型ロボットから本を受け取り、早速本を開いてみた。


「これは、日記の始まりか…何々…[今日から日記をつける様にした。この日記に日々起こった事、忘れちゃいけない事など書いて行こうと思う。続くか解らないが、やって行こう。早速今日の出来事は、戦争の事についてだ。私が暮らしている国と隣の王国が戦争する様だ。王国側が攻めて来るようで、この村を通るらしい…もう逃げる準備は済ませているが、家と土地を手放さなければいけないのがつらい。この家は私が生まれた場所で思い入れもあるのに…つらい…逃げた場所でやって行けるだろうか?]」


 ソウルは、次のページを捲った。


 [避難場所に着いた。私が持てる荷物を抱えて向かった場所は、鍛冶の街「アンビル」。この街は剣や防具、魔法道具など物を作るのに特化した街だった。この街は中立で、自国が戦争状態になっても兵を出さなくていい特殊な場所の様だ。私と同じように他の場所から逃げて来た人達がいるが、入れてもらえないらしい。私の場合、ここに住んでいた親戚がいたので入る事は出来たが、いなかったらと思うとぞっとする…。住む場所は用意してもらったが、オカーネンが掛かる…明日から仕事を探さなければ…]


 [今日は、職探しに行ったら職業適性検査という物をやった。検査の内容は、指定された物を作るという物だった。そこで私は、指定された物を見様見真似で作ったのだが、教官に「お前は物作りに才能があるな!これならどこを紹介してもやって行けそうだ」と言われた。生まれてこの方鍬で地面を掘る事以外やってこなかったが、私は物作りに才能があったようだ。とりあえず、紹介された場所をすべて回って、これだという物を探そう]


 ソウルは、次のページを開いたら歳月が3年過ぎている事に気が付いた。


 [久しぶりに、日記を書く。あの日から各職場を回りいろいろ学んでいたら、日記を書く事すら難しくなる位忙しくなってしまい、気が付けば3年という時間が流れていてしまった。だがこの3年は実に有意義だった。私が作った物が売れた時、私の作った物で笑顔になってくれた人それを見た時、何とも言いが嬉しさのような物が体の底から湧いてくる感じがした。今では生活が安定して家のオカーネンなど払えるようになったが、頑張って行こうと思う]


 [今日は、少し近くの森で採集をしていたら弱っていた子犬を見つけ、保護をした。泥だらけの真っ黒だったが、洗ってやってら真っ白い雪の様な毛並みをしていた。その毛並みからシロユキとな名付け、世話をしてやろうと思う。初めて、動物が可愛いと思った。呼べば来るし、排便の場所もしっかり守る、撫でていると落ち着く…これがペットを飼うという事か…なんだか毎日が楽しくなってきた]


「ここでシロユキが出てくるのか…」


 ソウルは眉を寄せて次のページを開いた。


 [久しぶりに仕事を休んで、シロユキと散歩に出たら変な女と出会った。その女は、ヒビキと言い東方から流れてこの街にやって来たらしい。この街には、カタナと言う武器の修理に来たらしいが、どこも無理だと言われて街をさまよっていたらしい。私は、カタナと言う武器に興味かあった為、ヒビキの依頼に答えようと思った。タタラ製鉄?折り返し鍛錬?ウチカネ?カワガネ?よくわからないが、ヒビキの言って事をよく聞いて製作してみようと思う]


 [街の親方衆に質問したり、自分で考えた方法で何とかヒビキが求めるカタナが出来そうだった。修理のカタナは完全に折れていてここでは直せない為、新しいカタナを渡そうと思う。折れた刀は故郷で直してもらおう。直せない事をヒビキに伝えた時、「直せないでござるか…ご先祖様に申し訳ないでござる…」とひどく残念そうな顔をしていた。その顔を見た時、己の未熟さに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。新しく作るカタナは全力で作ろう]


 [ただひたすら金槌を振るい、ようやく納得のできる一本が出来上がった。この一本に付与魔法で強化してより強いカタナに仕上げた。この刀を渡した時、ヒビキの笑顔が忘れられない…。出会って数か月の付き合いだが、彼女とこれっきりになってしまうのは何故だか寂しいと思ってしまった。この寂しさや悲しさがなんだかわからないが、もう少し一緒に居たいと思ってしまっている。どうするべきか…]


 [彼女がこの街を離れて別の国へ向かうという…その時、私は咄嗟に私も一緒に行っていいか?」と尋ねてしまっていた。ヒビキは驚いていたが、「心強いでござる!明日仲間達も紹介するでござる!」と言ってくれた。咄嗟に言ってしまったとはいえ、何の準備もしていない…急いで準備しなくては…]


 ソウルは、日記を閉じ次の日記を開いた。


 [ヒビキ達の仲間達と旅をしている途中に立ち寄った村で、面白い話を聞いた。この村では精霊信仰があり、6属性の精霊たちと契約すると、強大な力を獲るという物だった。私は、力には興味はないが精霊という存在には興味がある。ヒビキ達に精霊の事を伝えたら、何故か火の精霊について詳しく聞かれた。あまり詳しくは聞いていないのだが、今いるこの村から遥か南西に行った所にある、ソイレン火山に精霊はいるらしい。その事を話したら、ヒビキ達はソイレン火山へ向かうようだ。ソイレン火山ははるか遠い…何か移動に使える道具でも作るか?]


 この先、ソウルにとって知りたい情報では無い為、飛ばしながら読むことに決めた。飛ばし読みしながらページを進めていくと、シロユキの事が書かれている文章を見つけた。


 [もうすぐ、ソイレン山に着く。近くの村でこの辺りの事を聞いたら、この近くには食人族が住む集落があるらしい。普通の集落に見えるのだが、その集落の人達は全員病気にかかっているらしく、あちこちで咳をする音が聞こえるだとか。怖すぎる…気をつけて進まねば…]


 [出会ってしまった…食人族に…森の中を進んでいる最中、私に麻痺毒が塗られたの吹き矢が当たって動けなくなってしまった。ヒビキ達も、応戦したのだが私だけ連れ去られてしまった。集落の檻に入れられ晩飯の時間になったら食われてしまう…檻は丈夫で逃げ出せない…ただ一刻一刻と時間が過ぎ、もうだめかと思われたその時、シロユキがヒビキ達を連れて来てくれた。ヒビキ達が戦ってくれているさなか、私は速人族の族長みたいな奴に人質になってしまった時、シロユキが「ご主人様を守るワン!」と喋ったような気がした。あの時は恐怖で幻聴でも聞こえてしまったかと思ったが、どうやら本当に会話できるようだ。そのシロユキが、族長の足に噛みついて隙が出来た時、私は地面に転がって逃げた後ヒビキが、族長の首を切り落とした。もう、あんな目に合うのはごめんだ…」


 [シロユキと会話できるようになって早1週間が過ぎた。いろいろ会話出来るから、連携も取りやすいし物覚えもいい。あの時、保護した子犬が立派になったものだ。いや、子犬ではなく子狼であった。私が、子犬扱いをしたら、「ご主人様…これでも私、狼だワン」と言われてしまった。まぁ、どっちにしても犬なのは変わらないから、扱いはこのままでいいか]


「ソイレン山がすぐ目の前になってきた頃、シロユキの大きさが成犬程に急成長した。どうやらシロユキは狼と言っても精霊の様な物で、成長は早いのだとか。そんな時、シロユキが「ご主人様、私と契約してください」と言われた。契約をすると、私の魔力を使っていろいろできるらしい…デメリットも特に無いとのことで契約することに決めた。契約完了後、シロユキに「永久にお守りします。ご主人様。何が起ころうとも私はご主人様を裏切らないと誓います」と言われた。何かその言葉が嬉しくて、むず痒い気持ちがあったがシロユキと出会った事を神に感謝しようと思う]


 ソウルは再び飛ばし読みを始め日記は、ソイレン火山の火口まで飛ばした。


 [火口に着いた時、ヒビキ達から何故火の精霊にこだわったのか理由を聞き出した。どうやらヒビキ達の目的は火の精霊にお願いして、結界石という物に火の精霊の力を入れてもらいに来たようだった。その結界石を何に使うのかまでは教えてくれなかったが、東の地からわざわざこんなとこまで来たのだ…重大な事に使われるのだろう。明日は、精霊がいる場所へ行く。早めに寝ておこう]


 [すごい物を見た。火の精霊は、鳥の姿で体全体が燃えているかの様だった。まさに神話に出てくるフェニックスという存在であった。ヒビキ達が説得に成功して結界石に力を分けてもらっていたが、せっかくここまで来たのだ、羽を数枚貰って帰って来た。ちゃんと許可は取ってあるから問題は無いだろう。結界石を故郷に持って帰らないといけないので私も、東の地に行くことに決めた。ヒビキと離れるのが嫌だったから、という理由もあるが純粋に東の地の文化に興味がある」


 それから数ページ飛ばし読みして、場面は東の地での事になった。


 [今日は、意を決してヒビキにプロポーズをした。ヒビキも泣いて頷き「これから末永くよろしくお願いするでござる」と言ってくれた。私の人生で、これほどうれしい事は無く今日が人生最高の一日であった。仲間達や、シロユキもおめでとうと言ってくれた。これから結婚や新居へ引っ越しなど忙しくなるが、暫くハイテンション状態で事を済ませられるだろう]


「ソウルさん、どうですか?」


 日記を読んでいたソウルが、マナリアの声に気が付き目をマナリアに向けると、両脇に分厚い本を抱えたマナリアがいた。


「今ここの主が結婚した所まで行きました…そっちはどうです?」


「はい、いろいろ知る事が出来ました。SPを使わないと獲得は出来ませんが、基本の6属性はスキル欄にあります」


「俺もこれが無かったらいろいろ見たいのですけどね…」


「マギアさんがすごい勢いで本を読んでいましたよ?これは、マスターに有効な本ですね…って言いながら」


「へぇ…ちなみにマギアは、なんていう本を読んでいたのですか?」


「確か、すごく薄い本でR18って書いてありましたけど、R18って何の略ですか?」


「18きn…ゲフン!マナリアさんが18歳になったら理解できる参考書ですね、なかなかに難しい本ですよ」


「へぇ~そんな本もあるんですね」


 ソウルは、後でマギアをシメようと考え、愛想笑いをしながらその場を切り抜けた。


「俺に有効な本が18禁ってなんだ?あいつは俺をどうしたいんだ?」


 ソウルは、心の中でマギアとの関係を心配した。

この塔はいろいろな本があり、ありとあらゆるジャンルの本があります。もちろん、皆さんの性癖もホームランして壺にドンピシャする内容の本もある…はず。


ソイレン山の食人族…一元ネタはゼノ〇アスのあれ


モン〇〇して少し遅れましたが完成です!更新停止にはならない様に気を付けるので、マイペースで書きたいと思います。



モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!


ブックマーク登録もよろしくね! 大感謝!拍手喝采!ありがとうございます!


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