土の塔 その2
完成しました!
お楽しみください!
「やっと動けるようになった…なにか削られちゃいけない物が削られてる様な気もするが、勘違いだろう」
「(ああ…うなじの所に大きな10円ハゲが…)」
マナリアは、ソウルの後頭部を見ながら内心焦っていたが、こっそり回復魔法をかけると治った為、一仕事えた様に額を拭った。
「じゃあ、次の部屋に行きますか」
ソウルが、全員に向けて言うと仲間達は頷き、砂場に現れた下り階段を降りていった。階段を降りた先は、下り坂になっており、遠くの方で何か重い物が打ち出されている様な音が聞こえてきた。
「この塔は、上にじゃなく下に行く塔なのね」
「そうみたいですね」
「我々、探検隊はただひたすら坂を下っていた…」
「え?ライダー一号探検隊?…〈ガコッ〉」
アップルが、懐かしい番組のナレーションを口にしてソウルがツッコミを入れると、ソウルが何かを踏んだ。
「ソウルさん…それってもしかして…罠ですか?」
「もしかしなくても罠ですね…」
ソウル達は警戒をするが、今すぐ何かが起こる事は無かった。ただ後ろから何か重い物が転がる音を抜けばだったが。
「これは、あれね!御約束の大きな石が転がって来るあれね!」
「いや、そんな期待してる目で待ってないで走りますよ!」
アップルが、後ろを見ながら待ち構えていると、ソウル達は急いで坂を下って行った。しばらく下って行くと、後ろから聞こえる音が大きくなっていき、大きな石の球体がソウル達に迫って来ていた。
「ウヒャー怖ぇー!」
「マスター!前方に脇道があります!こちらです!」
マギアが先行してソウル達を脇道の先に誘導したが、再び石の球体の前に出ただけだった。
「ダメじゃねぇか!」
「あれ?おかしいですね?」
ソウル達は、騒ぎながら全力疾走で最下層まで走り抜けると、別の部屋の扉を見つけ急いでその中に入って行った。
「なんだ…ここは…無数の穴があるだけ?」
ソウル達が入った部屋は、不規則に開いた穴が一面にある部屋だった。その穴からかわいらしい見た目のモグラが現れ、ソウル達を見つめていた。
「何?あのかわい…!?くっさ!?」
アップルが不用意に近づくと、モグラがアップルに向けて何かを投げ、アップルに当たった。モグラは、アップルを馬鹿にしたように笑った後、穴の中に入った後別の穴から出て、再び何かをアップルに当てた。
「アップルさん…その…当たったのってあのモグラのうn…」
「言わないで!それ以上は言わないで!乙女としてそれを認める訳には行けないのよ…」
「…エンガチョする?」
「やめて…したら認めちゃうじゃない…」
ソウルが憐れんでアップルに聞いてみるが、アップルは頑なに拒否して首を振った。マナリアが水魔法でアップルを綺麗にした後、アップルはモグラを見て怒りを露わにした。
「やりやがったわね!あのモグラぁ…」
モグラに向かって殴りかかろうとしたが、モグラは潜った後別の穴から頭を出し、アップルを馬鹿にするような笑いをすると、アップルの怒りが怒髪天を衝いた。
「キィーーーー!ふざけやがってぇ!」
変身したアップルが、スキルを使いモグラを追いかけるが、やはり馬鹿にされていた。
「マナリアさん、MP的にきついですが穴の中に水をいれてモグラを追い詰めましょう」
「水攻めですね!やってみます!」
マナリアは、MPポーションを数本取り出した後、魔法を詠唱し水を穴の中に入れていった。勢いよく入っていった水が地面の穴から水柱を上げ、モグラを噴出させるとアップルの怒りの拳がモグラに炸裂した。
「やってやったわ!」
アップルは、止めを刺そうモグラに近づいて行くと、モグラは命乞いする様にスキル玉を差し出し土下座した。
「ふん!これに懲りてもう悪さするんじゃないわよ!」
スキル玉を、受け取った瞬間モグラが再びアレをアップルにぶつけた後、穴を掘り「へっ!甘ちゃんめ!」の様な仕草をして穴の奥へ消えていった。
「〈やべぇよ…アップルさん怒りを超えて阿修羅の怒り出してるよ…〉」
「〈暫くそっとして置いた方がいいですね‥〉」
「〈マナリアさんに同意します〉」
「〈あれが触らぬ神に祟りなしなのよう?〉」
ソウル達が小声で話し合い、そっとして置くことに決めたソウル達は、鉄格子で封じられた扉が開いた事を確認した後扉を開けた。
「今度は、泥沼か…」
次の部屋は、膝まで沈む泥沼が広がっている部屋で、移動しずらい場所だった。ソウルはそのまま泥沼に入ると、履いている靴が脱げてしまいソウルは、装備欄から靴を外して裸足になった。
「靴脱いだほうがいいかもしれませんね」
「あ、ちょっと気持ちいいかも」
「裸足になるなんて初めてだわ」
それぞれが足装備を外し、泥沼に入ると泥の中から雷の塔で見たワープ扉が現れ、敵の大群が現れた。
「さっきの憂さ晴らしをさせてもらうわ…」
アップルが、敵の群れに突撃しゴーレムの一体を殴って砕くと、ソウル達も武器を構えて攻撃を開始した。
「近接職ならここは大変だな」
「そうですね、アップルさんみたく敵を蹴ってほぼ空中で戦うのは特殊だとしても、普通のプレイヤーにはこの場は、きついかもしれませんね」
ソウルの銃と背負いGランチャーやマナリアの水魔法からのスキル攻撃、アップルの疑似立体機動戦闘で敵を殲滅していった。どうやら、第1波だけの襲撃で簡単に次の部屋へ行けるようになった。
「お馴染みのボス部屋前だな」
ダイアのマークの扉と陸亀の姿が彫られた巨大な扉があり、ソウル達はダイアのマークで戦闘準備をすることに決め、ダイアのマークの鍵を使い部屋に入って行った。部屋の中に入ったソウル達は、製作道具を取り出し、弾薬など製作しているとアップルがソウルに今回の守護獣とどう戦うのか聞いてきた。
「さて、ソウル…この塔のボスだけどどう戦うの?」
「敵のイメージで作戦を立てていますが、それでも大丈夫ですか?」
「初見だからね、それで問題ないわ」
「では、お伝えします、敵は陸亀型の守護獣でかなりの大きさと防御力を持っている敵だと思います。さらには攻撃も土属性の魔法、スキル、ストンプ攻撃をやってくるでしょう。ではどうすれば攻略できるかというと、最初に全員で左前足を攻撃します。多分ですが、左前足を攻撃していったら、何かしらのアクションがあると思うので、弱点を出したらそこを攻撃、出さなかったら右前足を攻撃します。その途中守護獣が攻撃を仕掛けてくるので、基本回避で対処します。魔法やスキル攻撃は、どんなものか解らないですがストンプ攻撃は、衝撃時空中にいることで回避可能だと思います」
「ソウルさん、私そんなに高くジャンプできないのですが…」
「大丈夫です、今から錬金術やルーン魔法などでハイジャンプできる補助器みたいなものを作りますから」
ソウルは、マギアに部品の大まかなイメージを伝えると、マギアはウィンドウを操作し、鮮明な形でウィンドウに表示した後ソウルに見せると、ソウルは頷いた。それから製作している途中に、アップルが補助器について要望を出してきた。
「ねぇ?ソウル?それ、空中で使える様にならないかしら?」
「う~ん…一応は出来ますが、今持ってる素材では5回までが限度ですよ?それも5回使ったら2~3分間のクールタイムが発生しますし…」
「十分だわ!5回だけでも空中に居られるのは私にとって、大きな利点だもの」
「そうですか?じゃあ、ちょっとアップルさんのだけ仕様を変更しますね、使い所に気をつけてくださいね…マギア~ちょっと仕様変更する~」
作業中のマギアに近づいて行ったソウルを、アップルは期待のまなざしで見送り、それから30分後跳躍補助器、「エアリアル」が完成した。エアリアルは、足首に装着する物で、踵に体重を乗せ地面を蹴るように跳躍すると、最大6メートル跳躍できる物だった。
「じゃあ一回部屋の外に出て使ってみますか」
ソウル達がエアリアルを試す為に、部屋から出た後足首に装備した。
「着地は必ず両足で立つようにしてください」
「わかったわ」
「了解です」
まず初めに、ソウルが跳躍するとかなりの高さを飛んで、両足で着地した。着地した時、落下ダメージが入らない様に全身に強化魔法が数秒掛かる仕掛けだった。ソウルの次に、マナリア、アップルの順で飛び、エアリアルが問題なく動いている事を確認した。
「みんな、ぴょんぴょん飛んでうらやましいわよう!私も欲しいわよう!」
「いや、ティーお前飛べるからいらないだろう?」
「それでも、欲しいわよう!」
「ティー、その代わりと言っては何ですがこんなものを用意しました」
マギアは、人形が持つような小さな剣と盾をティーに渡すと、ティーは上機嫌になった。
「これかっこいいわよう!」
「それは何よりです〈廃材で作ってみましたが喜んでくれて何よりです〉」
ティーがソウルの周りを飛び回り、マナリアやアップルに見せびらかして、笑顔を向けられたりしている所を尻目に、ソウルは部屋に戻る事を全員に伝えた。アップルだけが少し練習したいという事なので、アップル以外は部屋に戻った。
「あれ?ソウルさん?また何か作っているのですか?」
「ん?ああ、杭型爆弾を作ってます」
「ええ?!爆弾ですか!?」
「俺の攻撃が通用しなかった場合に備えてですね、敵が異常に硬かったら爆弾で吹き飛ばした後銃で攻撃するっていう物です」
「爆弾でも吹き飛ばなかった時は…?」
「その時は…どうしようもないですね!あっはっはっは!」
ソウルの笑い声に、マナリアは不安を覚えたがそんな時は私が頑張ろうと思い、マナリアは気合を入れた。
「ただいまっと、ようやく使いこなせる様になったわ」
アップルが部屋に戻り、一息つくとソウルは釜の中から黒い杭の爆弾を取り出した。続けて同じ物を量産し、合計10本作った後、道具類をかたずけた。
「さて、準備出来ましたしそろそろ行きますか」
「ええ、行きましょう」
「頑張ります」
「この剣の錆びにしてあげるわよう」
「何時でも行けますよマスター」
ダイアのマークの部屋を出て、陸亀が彫られている扉を開くと、その部屋の中心に50㎝位の陸亀がいた。
「ほっほっほ!よく来た、主に挑みし者達よ、儂は、玄窟土の塔の守護獣じゃよ」
「初めまして、玄窟さん。俺はソウル、こっちがマギア、この妖精がティーです」
「アップルよ」
「マナリアです」
「ほっほ、礼儀正しい子たちじゃって…うむ?…お主たちから守護獣の匂いがするな…これは…ほほう!なんと儂が最後か!良き良き!ちゃんと順番道理に回ったようじゃのう、これなら主の願いを叶えられるかもしれんのう?」
「質問いいですか?」
「主の事以外じゃったら大丈夫じゃよ」
「前の塔の守護獣についてです」
「う~んそうか…そうじゃのう…シロユキを討ったのじゃな…」
「ええ、どうにも腑に落ちなくて…他の守護獣は力試しで命は懸けなかったのに、氷の守護獣だけ命を懸けて戦いました」
「シロユキは主と最初に契約した精霊でな…その時の誓いが原因かもしれんのう…」
「誓いですか?」
「そう、誓いじゃ…お主ら人の間で、王と騎士が忠誠の誓いを立てるじゃろ?そういう奴じゃよ」
「つまり…氷の守護獣は主を守る為に全力で挑んできたと?」
「そうじゃ、シロユキは儂らの中でも主に対して一番忠義が厚い奴でのう…主の命令と己の誓いで悩んでおったのじゃ…主の命令は、主に挑む者を精査せよという物じゃ…その矛盾がシロユキを苦しめておった…なんたって塔にいる主が死ねば、魂まで消え去り輪廻転生は無いのじゃからのう…」
「…俺達は、その主さんを殺さなくてはいけなくて、氷の守護獣はそれを止める為に全力で戦ったと…」
「そうじゃ、主が死ねば魂すら消えて二度と会えることはなくなる、だが主は解放という名の死を待っている…シロユキでは主を助けることは出来ない…」
「そんな…事情があったのですね…」
「好きな人が苦しんでいるのに、何もできない自分の無力さは私も知っているわ…さぞ辛かったでしょうに…」
「これで、よかったのかもしれんな…今では聞く事は叶わないが、もう苦しむ事はあるまいて…」
「でも、いいのですか?主さんの事は秘密では?」
「特別じゃよ、ここまでやって来たんじゃこの位なら許されるじゃろうて……さて、話はここまでじゃ!ぬしらが主を討てる存在か、試させてもらうぞ!全力でかかってこい!」
玄窟の体が大きくなっていき、大きな山の様な姿になるとソウル達に襲ってきた。
「皆!作戦通りに行きますよ!」
「「「「了解!」」」」
変身したアップルが左前足に向かって走り出し、ソウルが銃やGランチャーで攻撃、マナリアが何時でも回復できるように回復呪文を唱えれる様に構え、マギアが小さな機関銃で攻撃し、ティーが風魔法を詠唱し始めた。
「【アースフォールダウン】!」
玄窟がスキルを使い、上空に岩を発生させソウル達がいる場所に向けて降らしてきた。ソウル達は降って来る岩に気をつけながら回避行動を取り、すべて回避した後攻撃を再開した。
「【水鉤爪】!」
「【ウィンドポップ】なのよう!」
アップルの水鉤爪が堅い甲殻を切り裂き、ティーの風魔法が所々纏ってある岩石を弾き飛ばした。
「なんだか、ハンドガンの攻撃はちゃっちく感じるな…」
「でもダメージは入ってますよ?」
「いや、気分的な問題ですよ、両手持ちのライフルとかバズーカとかで俺今、巨大な敵と戦っている感が欲しい…」
「あ~なんだか、わかります」
ソウルが、銃の【チャージショット】で左前足を撃ち、マナリアが玄窟の小スタンプでダメージを負ったアップルを回復しながら武器について話し合っていると、玄窟の左前足の甲殻、鱗などが全て壊れその中に埋まってるようにあった黄色い水晶が姿を現した。
「水晶を破壊してください!」
ソウルの言葉に反応した全員が、黄色い水晶に集中攻撃を仕掛け破壊に成功すると、玄窟が悲鳴のような咆哮を上げ倒れた後、頭部に黄色くて丸い水晶が現れた。
「頭部に変化がありました!弱点だと思うので攻撃をお願いします!」
作戦通りに弱点部位が現れ、そこを攻撃すると玄窟のHPが大きく削れてたのが解った。
「ソウルの言った通りの作戦になりそうね」
「いえ、まだそう決まったとは言えないと思いますよ」
再び起き上がった玄窟を警戒し、一度ソウル達の元に戻ってきたアップルは、玄窟に注視しながら言った。玄窟が起き上がり、咆哮を上げた後暴れだした。玄窟は、暴れる様に大地を踏み鳴らすとソウル達に衝撃波の攻撃が来るが、エアリアルを使い回避した。
「【ガーディアンゴーレム】」
玄窟がスキルを使うと1m位の大きさのゴーレムが現れ、足を守る様に配した。
「俺とマギアがゴーレムを相手しますから、アップルさん達はそのまま右前足を攻撃してください!」
「わかったわ!」
「了解です!」
「そっちはまかせたわよう!」
右前足にいるゴーレム達を射撃して、ヘイトをソウルとマギアに集めた後、アップル達が右前足を攻撃し始めた。
「ソウルさん!大きいストンプ攻撃が来ます!」
ゴーレム達と闘っていたソウルとマギアは、マナリアの言葉に反応して玄窟を見ると、後ろ脚で立ち上がり地面を踏み抜くような勢いでストンプしようとしていた。ソウル達は、前足が地面に着く瞬間を見計らいエアリアルで跳躍すると、衝撃波が残っていたゴーレム達を吹き飛ばし破壊した。衝撃波を回避したソウル達は、両足で着地した後、右前足に攻撃を開始し黄色い水晶を出現させた。
「オゥラァ!!」
アップルの拳が黄色い水晶を砕き、玄窟は悲鳴の咆哮を上げた。
「弱点に集中攻撃!」
射線に気をつけ、それぞれ全力で攻撃すると玄窟のHP残り2割になった。
「(後ろ足の水晶を壊せば、行けるか?)」
ソウルが頭の中で考えると、玄窟が魔法を詠唱し始め、ソウル達は警戒した。
「【ストーンストーム】」
地面の土や砂、岩などを巻き込んだ竜巻が幾つも起こり、ソウル達に持続するダメージを与えた。
「HPに気をつけてください!結構痛いですよ!」
少しずつ減って行くHPを気にしながら、右の後ろ足を攻撃し続け10分かけて黄色い水晶を出した後破壊した。
「これで終わりだ!【チャージショット】」
「【蒼雷波】!」
「【エアバレット】!」
「【水操作】ランス型!射出!」
「フルバーストです!」
頭にある弱点に、全力で攻撃をすると玄窟のHPが無くなり玄窟はゆっくりと地面に倒れ、淡い光を出して消えた。
【アナウンス:土の塔 守護獣玄窟 を倒しました。SP31000 獲得しました。 41000 オカーネン を獲得しました。戦利品設定は 自動分配 です。】
「ほっほっほ、見事じゃ。よく儂の足が弱点に繋がる事を知っていたのう?」
「巨大生物は大体、足が弱点ですからね」
「そうか~次戦う時は弱点を変更してみるかのう?甲羅の中に弱点を置いてみようかのう…」
「それは止めてあげてください、堅すぎてプレイヤー達が泣いてしまいます」
元の小さい姿で現れた玄窟とソウルは笑い合った後、アイテムが上空に現れソウルの手元に降りて来た。
【アナウンス:土の欠片 を獲得しました。】
「ついでに、儂からお主にこれを渡そう」
【アナウンス:採掘王の秘密道具 を獲得しました。】
「その道具で採掘や穴掘りをすると、珍しい鉱石が手に入ったり、品質なんかが最高状態で取れるから使うといい」
「ありがとうございます」
「最後に、各塔の欠片は獲得した順に錬金窯に入れるとできるからのう」
「なるほど、情報ありがとうございます」
「では、我が主を頼んだぞ」
玄窟が一鳴きすると、ソウル達の体が宙に浮き、淡い光を出して消えていった。
「ここは…中心の塔か?」
どうやらソウル達は、土の塔から飛ばされたらしく、気が付けば中心の塔の扉の前にいた。
「ようやくここまで来たわね」
「ここに、答えがあるのですね」
「はぇ~初めてはいるわよう…」
「なにかいい物無いですかね?マスター?」
アップル達が中央の塔を見上げながら、思った事を口にするとソウルは、錬金窯を取り出して欠片を一つ一つ獲得した順番に入れていった。
「これが…」
全ての欠片を入れ、錬金窯の中をかき回していると、虹色に光だし虹色の鍵が出来上がった。虹色の鍵は、アンティークの様な形の少し大きい鍵で、虹色に光っていた。
「じゃあ、開きますよ?」
ソウルが全員を見ると、アップル達は頷き、ソウルは鍵を使った。虹色の鍵が空中に浮き、塔の扉に当たると消え去り、塔の扉が重い音を立てながら開いていった。
「さて…なにがあったのかわかるかな?」
ソウル達は、塔の中に入って行った。
さて、真理者の腕編も終盤ですよ!
21/04/04 自分でTwitterに上げたとかほざいてURL張って無かったやん…あほやん…私…
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