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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
真理者の腕
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攻略準備

ワンクッション回 短めです


どうぞお楽しみください!

「雷の塔攻略しましたが、どうします?休憩しますか?」


「う~ん、お手洗い済ませておいた方がいいかも?」


「そうね、休憩は5分位でいいわ」


「了解です、ではお二人が戻ってきたら、俺が一旦ログアウトしますね」


「わかったわ、じゃあちょっと失礼するわね」


「いってきま~す」


 女性二人が、ログアウトをして姿が消えるとマギアが話しかけてきた。


「マスター?レールガンをお作りになるのですか?」


「作りたいとは思うけど、どう作った物か解らないな…俺、そういうのさっぱりだからなぁ…」


「よろしかったら私が、開発いたしましょうか?」


「え!?できるのか!?」


「はい、お任せください」


「じゃあ、頼むわ」


「はい、楽しみにしていてください。最高の物をご用意いたしますよ」


「そうか、必要な物が出たら競売所で買っていいからな。オカーネンは、使い過ぎない様にって付け加えるけど」


「了解しました」


「ちょっとーお腹すいたわよう!ご飯ちょうだいよう!」


 ティーに蜂蜜を与え、二人はロマン武器に付いて話し合っていると、マナリアが最初に戻ってきた。


「ソウルさん、ログアウトどうぞ」


「アップルさん戻って来ていないのですけど、大丈夫ですか?」


「敵も出なさそうなので大丈夫ですよ」


「解りました、じゃあ、すぐ戻ってきますね」


「行ってらっしゃいです」


 ソウルは、ログアウトボタンを押して、現実世界へ戻っていった。




「よっと、トイレトイレ~」


「あ、総兄ぃただいま~」


「お?有栖お帰り、母さんと父さんは?」


「夕飯のお買い物に行ったよ~」


 一階に降りると、テレビの音が聞こえ覗いてみると、温泉旅行から帰ってきた有栖がリビングでテレビを見ていた。台所のテーブルには旅行先のお土産が置いてあった。


「旅行楽しかったか?」


「うん、楽しかったよ!ワイン風呂とか、広い庭みたいな温泉とかあって結構楽しめた」


「それは何より」


 総一郎は、適当な所で会話を終わらせ、トイレで用事を済ませた後、自分の部屋に戻りログインを開始した。




「ただいま~っと」


「ソウルさんお帰りなさい」


「ソウルお帰り」


「じゃあ、早速次の塔へ行きますか」


「了解しましたマスター、ジャバワークを展開します」


 マギアが、ジャバワークを展開しソウル達は乗ると、北東にある塔を目指して離陸していった。


「凍ってる…」


「凍ってますね…」


「凍ってるわ…」


 三人が同じ言葉を口にしながら、塔を見ていた。その塔は冷気を発し、巨大な氷が塔の中から飛び出している形であった。ソウル達は、塔の入り口へ降り立ち、扉に触ると異常なほど冷たかった。


「凍っていて開かないわね…」


 アップルが塔の扉を押してみるが、霜と氷を纏っている扉はびくともしなかった。


「何か氷を解かす方法を考えないと…」


「火を使って溶かしますか?」


 ソウルはマナリアの言葉に反応し、鞄の中に松明があった事を思いだすと、松明を取り出した後、火をつけ扉へ向けてみたが一向に、溶ける気配はなかった。


「マスター、どうやら松明程度の熱量では解凍できないようです」


「う~ん、どうするか…」


「そういえば、再放送でやってた青狸のアニメで、懐中電灯の光を当てると雪が溶ける道具があったわね…」


「スキー回の奴でしたっけ?この世界なら作れそうですね」


 マギアとソウルが話し合い、ルーン魔法や錬金術を使って一つの道具を作り出した。その道具は、発熱する部品をルーン魔法で反射、威力倍増の刻印をした反射板で包み指向性を持たせた後、持ちやすい様に懐中電灯の形にしたものだった。


「パ~パパ~パパパパパ~指向性解凍ライト~」


「いろいろ混ざってて怒られそうね…」


「ソウルさんのモノマネ微妙ですね…」


「いや、モノマネが重要じゃないから!このライトが重要だから!(ぐぬぬ…やるんじゃなかった…)」


「いけませんよ!御二人とも!微妙なモノマネで御二人を笑わそうとしましたが、失敗したマスターは今!すごく恥ずかしいはずですから!! 優しい心と哀れる心を混ぜ込んだ笑顔で、笑ってあげませんと!」


「そうね…ごめんねソウル!面白かったわ!」


「ソウルさん!ナイスギャグですよ!」


「よくわからないけど、頑張ったわよう?」


「やめてくれ…俺が悪かった…恥ずかしさと悲しみでいっぱいだから…」


 ソウルの心が、メンタルブレイク状態になり地面に突っ伏すると、地面に転がったライトをマギアが拾った。


「このライトを太陽に向けて光を集め、中にある蓄積部品に溜めると数回使えるようになります!一応バッテリーも入っているので電気を流せば使用できますが、普段は太陽光を集めた方がいいでしょう」


「なるほど、わかったわ」


「では最初に私が使ってみますね!」


 マギアが、ライトを太陽に向けた。


「太陽~!」


 マギアは、回転しながら太陽の光を集めた。太陽の光は可視化され、オレンジ色の光が発行部から入って行き、暫くするとオレンジ色の光は見えなくなり、マギアは回転するのをやめた。


「太陽の光が見えなくなれば、満タンです」


「回転の必要はあるの?」


「無いですね!ただ、やりたかっただけです」


「そう…」


 マギアが、ライトを扉に向けてスイッチを押すと、凍った扉から蒸気が出て解凍されて行った。


「解凍完了です、アップルさん扉を開けて見てください」


「わかったわ」


 アップルが扉を押すと、すんなりと扉が開き中から冷気が流れて来て、その場にいた全員を凍えさせた。


「これは、防寒しないとまともに進めないわ…」


「何かなかったかな?」


 マナリア達は、アイテム欄を見て見るが、目ぼしい物は無かった。


「防寒出来そうなもの何かありましたか?」


「無いわね…」


「じゃあ、他の塔で素材集めて防寒出来そうな物作りますか」


 立ち直ったソウルが提案すると全員が頷いた。


「そうね、じゃあ最初はどの塔からいくの?」


「火の塔から行ってみますか、何か熱源に出来そうな物があるかもしれません」


「そうですね、火の塔ですし何かありそうですね!」


「では、火の塔に向かいますね!」


 マギアがジャバワークを展開した後、火の塔へ向けて出発した。道中は特に何もなく、火の塔に降り立つと、塔の中に入って行った。


「クリアが目的だったから、いろいろ見逃してるかもしれないな」


「じゃあ私は、適当にモンスターを相手してるわね!」


「解りました、じゃあ俺らは何か取れる物がないか探してみますか?」


「探してみましょう」


「私はアップルについてってSP獲得するわよう!」


「マスターにお供します」


 アップルがティーと一緒に行動し、ソウル、マナリア、マギアの三人が採集ポイントがないか塔の中を探し回った。それから1時間後にチャットで連絡し合い、集合するとホクホク顔のティーがソウル達に向かって飛んできた。


「結構SP獲得したのよう!うれしいのよう!」


「それは何より、アップルさんは何か獲得しましたか?」


「リザードマンの素材とスライム系の素材ね。そっちは?」


「採取ポイントは少なかったですが、素材を獲得しましたよ」


「でも、もう少し他の素材も欲しいですね…この先何があるか解らないので、今のうちに他の塔も回って素材集めしませんか?」


「どうします?俺はそれで大丈夫ですよ」


「私も問題ないわ、他の塔も回っておきましょう」


 ソウル達はクリア済みの塔を回って行き、素材を集めて行った後、氷の塔前で錬金窯など道具を出し、製作を開始した。


「各塔を回って、素材を集めたけどパッと見て目についたのは、スライム素材かなー」


「え?なぜです?モコモコした素材や分厚い皮もありますよ?」


「スライム素材を使って全身を覆うような下着を着れば、極寒の中でも活動できると思ったからですよ」


「あ~なるほど、スライムの素材で作った下着なら動きを阻害しなさそうですね」


「厚着して咄嗟に動けなくなると厳しいですからね」


「作るのはその下着だけ作りますか?」


「いや、マントも作っておきましょう。それ位なら動き回るのに邪魔にならないと思いますから」


「わかりました」


「マギア、全員の体のサイズを測っておいてくれ」


「了解ですマスター」


 マナリアとソウルが錬金窯に素材を入れ、かき回していき釜の中から、ロールされた薄い赤色の生地を完成させた。ソウルは、マギアからアップルの体サイズを聞き型紙を製作した後、薄い赤色の生地を使って頭から足先まで覆う下着を作った。


「どうです?アップルさん?」


「ええ、いい感じだわ!でも目の辺りのデザイン…どうにかならない?穴二つだけでかわいくないわ…」


「それは我慢してください…」


 制作した下着だけつけていれば、有名な少年探偵アニメの全身が黒い犯人の様な姿だった。ただ色は黒ではなく薄い赤色だった。ソウルは、デザインに文句を言って来るアップルを無視して、マナリアの下着を作り始めた。


「ソウルさん、マントはこういうデザインがいいです」


 マナリアがウィンドウを操作し、ネットの画像検索で見つけたデザインをソウルに見せた。


「同じデザインは作れないので、それっぽいのでいいですか?」


「はい、お願いします」


 マナリア用の下着を完成させ、ソウルとティーの分も作り終えるとマント制作に取り掛かった。


「(ポンチョみたいなデザインに2本のスリッド…それと中には袖かぁ…)」


「マスター、マントにはルーン魔法で全環境で使える様にしますか?」


「そうだなぁ、さすがに水の中とか宇宙とかでは着ないだろうし、そこら辺は省いてもいいんじゃないかな」


「そうですね、了解しました」


 マギアがウィンドウを操作して、ルーンを作り替えていき、ソウルは各塔で集めた素材を使い、マントを作っていった。だが、素材をそのまま使っているので、微妙なデザインのマントが出来てしまった。


「う~ん、微妙だなぁ…」


「そうですね…」


「他の素材を使って装飾してみますか…」


「お手伝いしますね」


 ソウルとマナリアは、フードを作った後動物の耳を象った物を付けたり、金属部品を付けたりしながらなんとか微妙なデザインから脱却した。


「なんとかなりましたね…」


「あの、微妙なデザインからよくぞここまでって言いたいです」


「あら?完成したの?私のには犬耳が付いてあるのね」


「はい、私のはうさ耳です」


「私のは、ネズミの耳よう!甲高い声でわらっちゃうわよう!」


「ソウルのは、狐の耳なのね」


「俺のにはいらないと言ったんだけど、マナリアさんがどうせなら、みんな一緒がいいって言ったので付けました」


「よく似合ってるわ…化かす的な意味で…」


「え?化かす?どういう事?」


「皆さん、着心地はどうですか?ルーン魔法を刻印してあるので、水中と宇宙空間以外なら快適に動けるはずですよ」


 マギアが、マントの説明をすると各自体を動かし、問題は無い事を確認した。


「じゃあ、防寒の用意もできたので早速行ってみますか」


 ソウルの言葉に、アップル達は頷き氷の塔へ入って行った。


今回はちょっと準備回で短いです!多分この準備が最後の補給になるのでショウガナイネ!


モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!


ブックマーク登録もよろしくね! ありがとうございます!

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