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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
真理者の腕
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雷の塔 その2

完成しました!


お楽しみください!

 【発電】のスキルで感電してしまったソウルが、感電、麻痺(大)のデバフが付き、それが取れるまで数分間ソウルは指一つ動かせなかった。デバフが取れるとソウルは起き上がり、腑に落ちない顔をした。


「あれ~おっかしいな…デフォで耐性とか付いてると思ったんだけど、痺れちゃった。アッハッハッハ」


「ソウル…もう、あなたはスキル玉選ばない方がいいと思うわ…」


「え?」


「え?じゃないですよ!ソウルさん!自分で選んだら碌な目に合ってないじゃないですか!もう、マギアさんに任せた方がいいんじゃないですか?」


「そんな、碌な目って…そんなはずはないですよ!」


「ソウル、さっき自分がした事言ってみて」


「う…そりゃ、感電しちゃったけど、それはその耐性とか付ぃ…」


 ソウルの、声のトーンが徐々に小さくなっていき、ゴニョゴニョ言ってる様になってしまうと、アップルはソウルの肩を掴んだ。


「次から、マギアに任せてみようね、…いいわね?」


「あ…はい」


 アップルの手がソウルの肩にめり込んでいくと、ソウルは素直にうなずいた。


「そういう事で、マギアその時はお願いね」


「任せてください!マスターに最適な物を選択してみせますよ」


「お願いね、じゃあ次に進みましょうか」


 アップルの声に全員が頷き、ソウルがレバーを傾けると、3番目の扉が開いた。アップル、マナリア、マギアの三人は扉の中へ入ると、床がいくつものベルトコンベアーで、不規則に流れる方向が変わる、六角形のリング場が金網に囲まれてあった。リング場の入り口には、一つの看板が置いてあった。


「ここより、先に行く者、孤高に戦い頂に立て…ね」


「つまり一人で戦って、頂点に立てって事ね!私、そういうの得意だわ!」


「大丈夫ですか?アップルちゃん?さっきから出番多いけど、無理してない?」


「大丈夫よ!みんながいるし、やれるわ!」


「本当?無理だったり、きつかったらちゃんと言ってね?私やマギアさん、ソウルさんもいるんだから」


「わかったわ!じゃあ、行くわね!」


「(マギアさん、アップルちゃん大丈夫かな?)」


「(一応、スキャンしてみましたがリアルの方の体は、今の所問題ないようですよ?元気がみなぎっているのでしょうか?)」


「(何かあったら、すぐ知らせてくださいね、私もできる限りサポートとかしますから)」


「(了解です)」


 アップルが金網の中に入ると、入り口が閉まり敵が一体、ベルトコンベアーに乗って運ばれてきた。最初の敵は、ドラム缶におもちゃの様なロボットアームの手足を付けた敵だった。


「こういう敵なら遠慮はいらないわよね」


 アップルがリングの中央へ進むと、4分タイマーとゴングが現れゴングが鳴った。ドラム缶の敵は、手のロボットアームを子供が腕を回して攻撃する様な振り方で、アップルを襲ってきた。その攻撃にアップルは、後ろに飛んで距離を取った。


「変身!【ハイラッシュ】!【水鉤爪】!」


 アップルがスキルを使用し、腰を低くして構えた。


「【ブリッツ】!」


 体に雷を纏い、敵のドラム缶の前まで瞬間移動すると、鉤爪で切り裂く攻撃を何度も繰り出し、時に肘や膝を使いながらドラム缶をバラバラにしていき、最後は上に向かって拳を振り上げドラム缶を上空に飛ばした。


「【蒼雷波】!」


 両の手を合わせた後、手と手の間に雷エネルギーが球体状に集まり、上空の敵のドラム缶へ向けると蒼い光線が轟音と共に放たれ、ドラム缶を消滅させた。


「まだ改良の余地があるわね…」


 ゴングが数回なり、アップルが勝利するとタイマーが2分と表示され、入り口の金網が開いた。


「すごいコンボでしたね!」


「アップルちゃん、さっきのコンボ初戦で使ってよかったの?」


「初戦だからよ、最初の敵は雑魚だったから練習させてもらったわ、後半で初めて使うとかできないだろうし」


「なるほど、どうする?回復する?」


「MPだけ回復するわ」


「じゃあ、はいこれMPポーション」


「ありがとうマナリア」


 アップルは、MPポーションを飲むとMPが回復した。


「じゃあ、次行ってくるわね!」


「頑張ってください!」


「応援してます!」


 2人に応援され、アップルがリングへ戻るとタイマーが4分になり、次の敵がベルトコンベアーで運ばれてきた。アップルは、次々と敵を破壊していき気が付けば、50体目を迎えようとしていた。


「全部機械系の敵だったわね…リングのギミックも凶悪になって来たし…」


「落とし穴、電流フェンス、回転ノコ、不規則なベルトコンベアー床は同じとして、何故か観客ロボットまで出てきましたね…」


「ブーイングで始まって、アップルちゃんが勝ったら拍手する観客ロボット…謎だよね…これを作った人は何を考えていたんだろう…」


「そう?勝つと拍手されるなんて結構気持ちいいわよ?」


「私は、あんまりそういう気持ちはわからないかも…」


「いずれ解るわよ、マナリアはまだ小学生なのだしこれから、これから」


「そうかなぁ?」


「そうよ!じゃあ、次行ってくるわね!」


「行ってらっしゃい!」


「アップルさん!行ってらっしゃい!」


 リングに戻ったアップルは、ベルトコンベアーから運ばれてくる敵に驚愕した。


「あら?私にそっくりね…それも双子かって言う位…」


「アップルさん!気をつけてください!今のアップルさんと同等の性能を持っています!」


「なるほど、最大の敵は自分っていう事…面白いわ!」


 マギアが、アップルに向かって注意すると、アップルは構えた後不敵な笑みをこぼした。ゴングが鳴り、双方同じタイミングで動き出し、拳同士を衝突させた。その事にアップルは笑い、連打を繰り出すと偽アップルも連打を始め、常に拮抗していた。


「(まるで、鏡の自分と闘ってる気分だわ…でもね…)」


 アップルが、偽アップルにさらに踏み込んで距離を詰めた。


「自分の癖は自分が一番知っているのよ!」


 深く腰を落とし、偽アップルの右ストレートを回避すると、ガラ空きになっている脇腹を抉る様に殴りつけると、偽アップルを電流が流れている金網に吹き飛ばした。吹き飛ばされた偽アップルは、体を痙攣させベルトコンベアーの床に倒れてしまい、そのまま落とし穴へ流れて行ってしまった。


「やったね!アップルちゃん!」


「(あ、フラグ!)」


「まだよ!ゴングは鳴ってないわ!」


 マナリアが勝利を確信するが、アップルは警戒すると偽アップルが落ちた穴から、重い金属音が規則的に聞こえ始め、穴から何かが飛び出してきた。


「うひゃ~!機械のバケモノ!」


「下手なホラーより怖いですね!」


 穴から飛び出てきた偽アップルの姿は、金属の肋骨が露出していて手足が伸びており、四足歩行で動いていた。偽アップルの顔が、様々のパーツに分かれ金属の頭蓋骨が見える様な、不気味な顔で顔パーツどうしを振動させ、アップルを威嚇した。


「これは、ソウルに見せられないわね…きっと今度は寝込むわ…」


「「同意」」(します)(するよ…)」


 偽アップルが、長い手を横に薙ぎ払うように振り回すと、アップルはしゃがんで回避した後、再び戻ってきた手を蹴り上げて回避すると、スキルの【ブリッツ】を使い距離を詰めた。


「【超集中】!【ハイラッシュ】!【水鉤爪】!」


 スキルを使い、高速で攻撃を続け、反撃が来ると床のギミックやトラップに注意しながら回避をした。アップルの高火力が高速で襲ってくる為、偽アップルはものすごい勢いでHPを減らしていき、反撃しても軽く避けられてしまい、もはやサンドバックと化しまった偽アップルは、アップルの全身を使ったアッパーで上空に上ってしまった。


「これで、終わりよ!【蒼雷波】!」


 蒼色の光線が偽アップルを飲み込み、黒い霧に変わるとゴングが鳴り、観客ロボットが沸いた。その後、部屋全体が明るくなり、リングのギミックが停止すると宝箱が現れた。


「宝箱の中は電球装置と歯車の形の時計?」


「やりましたね!アップルさん!お疲れ様です!」


「お疲れ様!向かう所敵なしですね!」


「私の姿のままで戦えば結構いいとこ行くと思うのだけど、なんでああ言うのって変形や変身しちゃうのかしら?明らかに弱体化してるわよね?」


「えっと…それは…なんででしょう?マギアさん?」


「私に聞かれても…」


「そういえば、マギア?これなんだかわかる?」


 マギアに歯車の時計を見せると、マギアはスキャンしてアイテムの説明した。


「どうやら魔装の強化アイテムの様ですね、腰のバックル部分に近づけてみてください」


「へぇ…じゃあやってみるわね!」


 【アナウンス:魔装が強化されました。 魔装が強化された為、魔装レベルが Lv3 に成り、獅子王鎧を獲得しました。】


 臍の下にあるバックルの部分に、歯車の時計をかざすと、バックルに吸い込まれて行き、アップルの姿が変わっていった。全体のデザインは機械の獅子の様な姿で、各部位には金属装甲が追加されていた、さらには肘から手先、膝から足先、胴体の胸部分に装飾がされており、よりかっこよくなっていた。


「なにか、フュージョンして破壊神になりそうな人の名前の魔装になったわ…」


「勇気でいろいろ可能になりそうですね」


「マナリアさんよく知ってますね」


「お父さんが持ってたDVD見ました、それと、この前お父さんがお母さんに内緒で高額のロボットフィギュア買っていて、お母さんに怒られてました」


「高額ってどの位なの?」


 マナリアが指で金額を示すと、二人とも驚いた。


「フィギュアってそんなに高いのね…怒られても仕方ないわね…〈800万だなんて…〉」


「そうですね…それは仕方ありませんね、クオリティが高いとそれ位しますし…〈8万円ですか…結構いいのですね〉」


 2人が考えた金額がずれているが、何故かうまくかみ合ってしまった。それから三人でフィギュアの話をしながらソウルがいる場所へ戻ってくると、ソウルが何処か遠い所を見つめてボーっとしていた。


「あ、お帰りなさい」


「ソウル?どうしたの?」


「暇すぎて、ボーっとしてました。ただ、レバーを維持しているだけですからね…」


「あ~確かに、それは暇ね…じゃあ今度は私がレバーを維持するわ」


「解りました、お願いします」


 電球装置を床にある穴に入れ、ソウルとアップルが交代してアップルがレバーを傾けると、4番目の扉が開きソウル達は中へ入って行った。


「ん?なんだこれ?橋?」


 扉の先にあったのは、ミニチュアの橋と奥にはミニチュアと同じ形の橋が置いてあった。その橋は繋がってはおらず、赤、青、緑のピンが手前に置いてあり、ソウルが適当にピンを選び、橋の支点の位置にある穴に刺して、ピンを動かすとピンの色に対応した電流の橋を作った。ミニチュアの橋がある左には、上り坂で丸い溝があり手前から1,2,3と番号が振ってある何かが出てきそうな筒が天井から伸びていた。


「一度やってみるか」


 ソウルは適当にピンを使い橋をつなげ、右手側にあるダイアルを3にした後、ダイアルの横にあった赤いボタンを押した。一番遠い3の筒から球体が出ると、溝に沿って坂を転がり橋を通過しようとしたが、橋が壊れてしまい球体が橋の下へ行ってしまった。


「あ~奥の橋と全部連動してるのか…壊れない橋を作った後、球体を転がして右のある穴に入れろと…」


「ソウルさん結構難しそうですよ!球体に数字が書いてありましたから、指定された数を入れるっていう事もありそうです」


「ピンの色で橋の強度や距離が違うのか…これは頭使うなぁ…」


「赤が短くて強い、青が赤よりも長くて強度は中くらい、緑が一番長くて一番脆いですね」


「そうですね~じゃあ、やってみますか」


 ソウルとマナリアが頭を捻り、いろいろ試しながら球体を通過させていくと、ゴールの穴に数字が表示された。


「来たな…指定数…」


「来ましたね…」


 その時、突然アップルがいる場所へ通じる扉が閉じられ、ソウル達がいる場所の電気が無くなりピンを動かしても電流の橋は出なくなってしまった。だがすぐ扉が開き、電気が流れ始めると元に戻った。


「マギア、多分アップルさん、こっくりと船漕いでると思うから話し相手になってあげてくれ」


「了解しました、マスター!」


「俺も暇すぎて、こっくり行きそうでしたよ…いや、ほぼ、いきかけた…」


「え?本当ですか?」


「あ、その時はティーが話し相手になってくれて何とか耐えれましたけどね」


 マナリアがソウルの鞄を見ると、鞄の中から寝息が聞こえてきた。どうやら、ティーは話し疲れて眠ってしまったようだった。


「じゃあ、アップルちゃんの為にも急いでクリアしましょうか」


「そうですね」


 それから一時間後、ソウル達はすべての問題をクリアして宝箱が現れると中を確認した。


「電球装置と…たわし?」


「なんでたわしが入っていたのでしょうか?」


「さぁ?解らないですね…」


 ソウルとマナリアがアップルがいる場所へ戻ると、アップルが申し訳なさそうな顔をして謝ってきた。


「ごめん、二人共…うっかり手を放しちゃった」


「大丈夫ですよ、ただ待ってるって結構つらいですからね」


「大丈夫だよ、アップルちゃん!何の問題もないよ!」


「そう…ごめんね、ありがとう」


 アップルの謝罪を二人は笑顔で受け取った後、電球装置を穴に入れた。だがどうやら、電球装置の位置を変えないと5番目の扉へ電気が流れ無い様で、ソウル達は話し合いながら電球装置の位置を変えた後、5番目の扉へ電気を流し扉を開けた。


「さて、お次はなにかな?」


 引き続きマギアがアップルの話し相手になる為、ソウルとマナリアの二人が5番目の扉の中に入ると、浮遊している台に固定されたU字磁石があり、その奥には放電している金属の棒が乱雑に配置されてあった。どうやら金属の棒とU字磁石を使って浮遊する台を移動していくギミックの様だった。


「壁側に敵と砲台みたいのがあるな…攻撃を避けながら移動しろって事か…」


「じゃあ、私が磁石を使うので、ソウルさんは敵の攻撃を迎撃をお願いします」


「了解した」


 ソウルが銃を抜き、セレクターをRにした後、二人は浮遊する台に乗った。マナリアが磁石を金属の棒へ向けると、台が動き出し、壁側にいた敵の機械人形が砲台に乗り込みソウル達を狙い始めると、ソウルは【チャージショット】で砲台を破壊していった。


「無限沸きか…帰りはきっと敵の数が増えるんだろうなぁ…」


 ソウルが砲台を壊しても、新しい砲台が奥から現れ、ソウル達を攻撃してきた。


「ひゃ~!いまものすごく速い何かが顔の横を通って行きました!」


「確実に殺しに来てますね…間違いない」


 背負いGランチャーに魔力を込めて、砲台の一つに向けて撃つと、砲台と敵の機械人形が凍り沈黙させた。ソウルは有効だと理解し、砲台を凍らせていくと電球装置がある最奥まで到着した。電球装置を回収すると、砲台の数も増え、凍っていた砲台も復活すると二人は嫌な顔をした。


「あんなに増えるなんて…」


「破壊し続けるしかないか…」


 ソウルがGランチャーに魔力を込めるのを止め、そのまま発射すると弾が榴弾になり砲台を爆発させた。銃とGランチャーを駆使して砲台を潰していき、砲台が復活するまで時間があるのでその間に、急いで磁石動かし扉へと戻って行った。


「はぁ…怖かった…ものすごい速さの物が体を掠めていくのがすごく怖かった…」


「お疲れ様ですマナリアさん」


「よく、平気ですね…ソウルさん…」


「いや、撃つ事に夢中になっていただけですよ」


「なるほど…」


 2人がアップルのいる場所に戻ってくると、電球装置を穴の中に入れた。だがやはり位置を変更しないと6番目の扉は開かない様で、四人で考えながら電球装置の位置を変更し、6番目の扉に電気を流した。


「6番目の扉の先は~…楽器が沢山あるな…それも電気楽器って言われるもの…」


「私、リコーダーしかやった事ないです…あ!アップルちゃんならお嬢様だからいろいろできるかも?」


「じゃあちょっと戻って聞いてみますか」


 2人が引き返しアップルに聞いてみると、鍵盤楽器ならできるというので、レバー維持をアップルからマナリアに後退した。その時ティーが鞄から出てくるとマナリアの話し相手になるというので、ソウル、アップル、マギアの三人で6番目の扉の中へ入っていった。


「マスター!どうやらこの楽器類は、すべて同時で演奏しないといけない様ですので、私の録音機能を使って一つずつ演奏していってください」


「まじか…はぁ~やるしかないか…」


「え?ソウルできるの?」


「一応は、でもただ弾けるって言うだけでうまくはないですよ」


「それでもすごいわよ」


「え?そうですか?…本当にたいしたことないんですけどね…」


 ソウルは、まずエレキギターを手に持つと、ウィンドウが表示され楽譜が映った。ソウルは楽譜通りに演奏しアップルは目を開いて驚いていた。


「ただ弾けるだけっていうレベルじゃないわよ…プロでやって行けるレベルだわ…」


「そんな大げさな…祖母の知り合いに楽器が得意な人がいたから教わっただけなんだけどなぁ…」


 ソウルは気づいていない、祖母の友人であり、ソウルに様々な楽器の演奏を教えたのは、世界最高に位置する人物だという事に気が付いてはいなかった。ソウルはただ、その人物がいつも酒臭いけど面白いおっちゃんだなぁ…という位にしか認識していなかったのだ。


「次、アップルさんの演奏を録音しますね」


「わかったわ」


 大型の電子オルガンの椅子に座り、ウィンドウに表示された楽譜を演奏し録音を済ませると、アップルはソウルがいろいろな楽器を演奏する姿を見ていた。それからしばらくして、すべての楽器を演奏し録音を終わらせると、マギアがウィンドウを操作して、大音量で流した。


「へ~全部合わさるとこんな曲になるのね」


「あ~たしかこれはこのゲームのOP曲だったような…」


「あ…そういえばそうね、聞き覚えがあるわ…」


「さては、アップルさん…OPスキップしてますね?」


「う!…だって早くゲームやりたいんだもの…」


「作曲した人がこの場にいたら涙目になってますね」


「いたらね!」


 録音した曲が終わると、床から電球装置が現れた。


「やっとここまで来たわね…最後の扉は何があるのかしら?」


「きっとボス部屋前じゃないですかね?いつものようにダイアの部屋前とか」


「あ~そうかもしれないわね」


 電球装置を回収し三人は、マナリアがいる場所へ戻ると早速、電球装置の位置を変更し7番目の扉に電気を流すと、レバーが固定され、マナリアが手を放しても元の位置には戻らなくなった。ソウル達は7番目の扉の中に入ると、エレキギターを持ってる男性が彫られている扉の前にたどり着き、その隣にダイアのマークの扉があるのを見つけた。


「どうします?寄ります?」


「今回は、あまり消耗してないし私は、寄らなくても大丈夫よ」


「同じく」


「私も問題ないですよマスター」


「私は、鞄の中にいるわよう!」


「じゃあ、このまま進みますか」


 全員が頷き、守護獣がいる部屋の扉を開け中に入ってみると、その部屋はライブ会場の様な部屋になっていた。


「ヨォーウ!挑戦者ども!よくきたなぁ!」


 謎の男性がエレキギターを鳴らし、花火が出て派手に登場すると、ソウル達はただ男性を見つめた。


「うん、よくきてくれた。ありがとうね来てくれて」


 さっきのテンションが嘘だったかのように、突然冷静になった男性がその場に座ってソウル達を歓迎した。


「あ~っとあなたがこの塔の守護獣ですか?」


「そう、雷の塔 守護獣ミナーヴァです、よろしく」


「あーっとなんだか戦う雰囲気じゃないな…」


「あ、ごめんね一応無理してさっきみたいなテンションでやったけど疲れるんだ…あれ…」


「そうですか…じゃあ…どうしようか…」


 ソウル達が困惑していると、ミナーヴァが思いついたような顔をした。


「下の階層でいいギター音したけどあれは誰が演奏したの?」


「え?えっと~俺ですが…」


「君、いい音だすね…じゃあこうしよう、君がエレキギターを演奏して僕の心に響いたらこの塔をクリアにしてあげる、失敗すれば戦うって事でどうだい?」


「ソウル!チャンスよ!あなたの演奏ならできるわ!」


「えぇ…そんな期待された目をされてもなぁ…俺の演奏なんて大したことないと思うけど…」


「そんなことないわ!もっと自信をもって!」


「そうですよ!マスター!いけますって!」


「まぁ…失敗しても戦う事になるだけだし、やっては見ますが…」


 ミナーヴァが手を一回叩くとライブ会場に、一本のエレキギターが現れ、ソウルはライブ会場に上がりエレキギターを担いだ。


「わ!うるさそうだから非難するわよう!」


 慌ててティーが鞄から出ると、マナリアの後ろに隠れた。


「曲の指定はありますか?」


「指定はないよ、好きに演奏して」


「そうですか…」


 ソウルはエレキギターをチューニングしながら弾く曲を考え、ソウルに楽器を教えたおっちゃんがいつも引いていた曲を思い出し、それを弾く事に決めた。


「じゃあ始めます」


 ソウルは、洋楽ロックを演奏しその場にいた全員を5分間魅了した。そして演奏が終わり、ソウルは全員を見渡すと、何も言ってこない事に不安を感じ、失敗したと思った。


「ここまですごいと何の言葉も出てこないわ…」


「うん…本当に…素人の私でもすごいって事が理解できたよ…」


「そんな、俺の演奏なんて大したことないですよ…他にもっとすごい人はいますから」


「マスター、その謙遜は嫌味ですよ…」


「えぇ!?そうなの?!でも…俺はただ真似しただけだし…」


「あれを真似できただけでもすごいわよ…」


 ソウルは困惑していると、ミナーヴァが突然土下座をしてきた。


「師匠と呼ばせてください!」


「えぇ!?」


「師匠!どうぞこれをお受け取り下さい!自分、師匠の演奏を聞いてまだ自分は未熟であったと悟りました!どうか、ご指導ご鞭撻をお願いします!」


 ミナーヴァが2回手を叩くとアイテムが現れた。


【アナウンス:雷の欠片 を獲得しました。】


【アナウンス:避雷針 ×3 を獲得しました。】


「避雷針は、遠距離攻撃の被ダメージを軽減するアイテムです、持っているだけで効果があります」


「そうか…ありがとう」


「それと、このエレキギターもお持ちください」


【アナウンス:雷鳴のエレキギター を獲得しました。】


【アナウンス:楽器を獲得した為、演奏が可能になりました。詳しくはHELPをご覧ください。】


「いい音だすギターです、師匠にこそふさわしい…」


「えっと、すまないけど弟子はとらないよ?何かすごく申し訳ないから…友達でいいかな?」


「と…友達…はい!師匠と自分は友達です!」


「(友達って言ってるのに師匠になっているのだが…)」


 ソウルが、微妙な顔でミナーヴァを見た。


「やったわね!ソウル!この塔もクリアしたわよ!」


「お疲れ様です!ソウルさん!次の塔は北東にある塔ですね!」


「マスター!この調子でどんどん行きましょう!」


「あれ?そういえば私SPって増えてるのよう?」


 三人と一匹が帰還魔法陣に乗り塔を脱出していった。最後に残ったソウルにミナーヴァが警告してきた。


「師匠、次の塔の守護獣は気難しいので注意してくださいね!」


「マジか…忠告ありがとう!」


 ソウルは、帰還魔法陣に乗り塔を脱出していった。


長くなってしまった為、いろいろ端折らないといけなくなってしましました!


アップルはお嬢様なので金額がおかしいです。マギアが考えた値段がフィギュアの値段です。


一番の敵は暇になる事だってみんなは知っている。


アップルはどんなゲームでもOPを飛ばす人


ソウルがいろんな楽器を弾けるのは、祖母の教育のたまもの。


ミナーヴァは男じゃなくて女神だって?大丈夫!彼の本来の姿は紫色の球体です!またミネルバという女神も別にいます!神じゃなくて守護獣ですしおぬし…まぁ別物だと思てくれればいいです


最初はミナーヴァと戦闘になるはずだったのですが、文章量が多くなってしまった為、こんな形になってしまいました!ユルシテつかーさい!


よし、徹夜したので寝ます!


モチベ維持に評価お願いします! お願いします!


ブックマーク登録もよろしくね! ありがとうございます!



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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公…右腕無くなってたよね? 確か呪いのとかついてたよね?どうやってエレキ弾けたんだろう?
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