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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
真理者の腕
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火の塔 その3

やっと完成した_(´ཀ`」 ∠)_



お楽しみください…ガク…

 ソウル達が次のフロアへ向かうと、通路に石の球体が有り前に進めない様になっていた。他を見回して見れば、梯子があり、上から全体を見回せるように展望台があった。


「一度皆で全体を見て見ましょう」


「わかったわ」


「はーい」


「了解です」


 ソウル達は、梯子を上り展望台で全体を見渡してみると、どうやら石の球体を押して通路を作って行くギミックの様だった。


「一手でもミスったらマグマが通路に流れ出す仕掛けですか…厄介ですね…」


「私は石の球体を押すわ」


「私も押します」


「じゃあ、俺がここから指示しますね」


 マナリアとアップルが梯子を降りていき、ソウルが全体を見ながら正解の道順を考え始めた。


「ここを押して行って…次にこの球体を押して…こうなるから…よし、四手だ」


「ソウル~!何時でも行けるわよ~」


 脳内でシュミレーションで答えを導き出すと、下からアップルの声が聞こえ、ソウルは女性二人に指示を出した。


「まず最初に俺が合図するまでその石を押してください!」


「わかったわ!」


 二人が石を動かしていき、ソウルが指示を出して脳内でシュミレーションで導き出した答えを実現していき2人は出口がある場所に到着した。


「ソウル~!こっちに着いたけど扉が鉄格子みたいので塞がられているのだけど~」


「何か解除出来そうなもの無いですかー?」


「………レバーみたいなのがあったわー!降ろしてみるわねー」


 ソウルとアップルが大声で会話して、アップルがレバーを見つけると、マナリアがレバーを下に下げた。レバーが下に下がると鉄格子が無くなり、次のフロアへ行ける様になったが壁から別のギミックが現れ、そのギミックから杭を撃ち出すと、複数の石の球体が弾かれる様に動き出し、再び通路を塞いだ。さらに、マグマも流れ始め、攻略難易度が跳ね上がっ様だった。


「ソウルー!どうしよう?こっちにも展望台が出て来たわー!」


「…これは、協力してギミックを解けっていう事か…そっちから俺を指示してください!」


「や…やってみるわねー!」


「マスター?私があちらに飛んで行ってお二人のサポートしましょうか?」


「頼む…」


「了解しました!あちらでサポートしてきますね!」


 マギアが飛んでいき、二人がいる展望台まで行くと、マギアはウィンドウを操作して二人の前に簡易化されたこのフロアが表示された。


「お二人とも、こちらに表示されてるものを使ってお試しください!リセットボタンもありますから何度でもお試しいただけますよ!」


「あら、それは助かるわ!」


「助かります、ソウルさんをマグマに飲まれない様に誘導しなきゃ…」


 それから数分後、ソウルは二人から聞こえてくる不穏な声を聴きながら待っているとどうやら答えが見つかったようだった。


「(ソウルさんがマグマに溶けちゃったとか、押しつぶされちゃったとか聞こえたのだが大丈夫だろうか…)」


「ソウルさーん!出来たので誘導しますねー!」


「頼みます!」


 ソウルは、2人の声に導かれて、石の球体を動かしていくとまた二人のいる方から不穏な声が聞こえてきた。


「アップルちゃん、そこを動かしたらソウルさんマグマに入りませんか?」


「え?でも確かここはこうだったはずよ!」


「あ、そうか!…危うくソウルさんを死なせちゃう所でした」


「(本当に大丈夫?!すごく不安で心臓の鼓動が早くなってきているのだが…)」


 ソウルは、ドキドキしながら石の球体を動かしていくと無事二人がいる場所にたどり着いた。


「はぁ~着いたっと…(別の意味で疲れた…)」


「さぁ!次のフロアへ行くわよ!」


 ソウルが二人の元へたどり着くと、アップルが急に張り切り出し反対側にある梯子を降りていった。


「頭使ったから体動かしたいのかな?」


「まるでビーストみたいですね、マスター?」


「変身もしますからビース〇ウォーズですね!」


「よく知ってるな!」


「お父さんがDVD全巻持ってました」


 ソウルとマナリアが笑い合っていると、アップルに急かされて梯子を降り、次のフロアに入った。次のフロアは全体が長い長方形で、マグマの上に土台が浮いており、中心の広い土台にはリザードマンが二匹いた。リザードマンの一匹がソウル達を見つけると鳴き声を上げ、部屋の最奥にある巨大な扉の前にいたリザードマンが、近くにあるレバーを下ろした。すると、幾つもの壁が勢いよく飛び出し、その壁に当たるとマグマに落とされるようだった。


「アップルさん、マナリア、俺の順番で中心まで行きましょうか、マギアはマナリアについてってくれ」


「わかったわ」


「了解しました」


「頑張ります!」


 アップルが、軽快に土台を渡りリザードマン達と戦闘を始めた。マナリアがタイミングを見て土台を渡って行くが、跳躍力が足りなかった為、マグマに落ちそうになるがマギアが両手で服をつかみ事なきを得た。最後に残ったソウルが銃を抜き、銃をチャージしながら土台を飛び越えていくと、中心にたどり着いた時最奥にいたリザードマンに銃口を向け、引き金を引いた。


「マスター!次第に命中率が上がってますね!」


「これならトゥーハンドも夢じゃないな!」


「その時はソードカトラスですか?デザートイーグルですか?ベレッタM76ですか?ケルベロスですか?」


「その時が来たら、E&Iで尋常じゃない威力の弾丸を無制限で撃ってみたいな…まさにロマン!」


「さっきの三つは知っているけど、ケルベロスとE&Iっていうのは知らないわね…」


「ソードカトラスをご存知なら、こちらのアニメとゲームをおススメしますよ!きっと気に入るはずです!」


 マギアがウィンドウを片手で持ち、商品をおススメするがアップルは首を振った。


「お父様がさせてくれないの…何とか隠れて黒いラグー〇は見たけど…」


「お父様…ガチのお嬢様でしたか…半分疑っていましたが本物なんですね…」


「うん、私もちょっと疑ってた…ごめんねアップルちゃん…」


「ちょっと!それはどういうことですの?!私は、本物のお嬢様よ!」


「「いや、だってね~(さ~)…」」


「なによ~!」


 アップルが頬を膨らませてプンスカ怒り始めた。


「ごめんごめん、アップルちゃん、先進もう?」


「いつか見てなさいよ!私が本物だって教えてやるんだから!」


 怒りながらアップルが、残りの土台を軽快に飛び越え、レバーを上にあげた。


「マギアはさっきと同じくマナリアさんに付いてってくれ」


「了解です」


 マナリアが、最奥の巨大な扉までたどり着いたのを確認したソウルは、小さな土台を飛び越え二人がいる場所へ着くと、巨大な扉を見上げた。


「ボス部屋…ですかね…」


「燃える鳥が描かれているわね…私の拳効くかしら?」


「きっと行けますよ!出来なかったら俺がどうにかしますから」


「あら、頼もしい その時は頼んだわね!」


「回復は任せてください!」


「あ、そうだ、忘れていました。二人に渡す物あったんだ…」


 ソウルは、鞄からHMPポーション数本を取り出し二人に渡した。


「これ、やばいと思った時に使ってください」


「非常用ね、わかったわ ありがとう」


「ありがと~」


 ソウル達は、扉を開けると最上階までありそうな螺旋階段を前にした。その螺旋階段を見上げたソウル達はこれを昇るのかと思いため息が出た。しぶしぶソウル達は階段を上り始めた。


「はぁ~長かった…1時間半位かかったな…」


「なんでこんなに長いの…」


「げんなりしましたわ…」


「皆さん見てください、ここが本当のボス部屋みたいですよ!」


 マギアの指先にあったのはファンタジーの火の鳥、フェニックスが両側に彫られた豪華な扉だった。ソウル達は少し休憩した後、戦闘準備を始めた。


「準備はよろしいですか?…では行きますよ!」


 全員が頷きソウルは扉を開けると、目の前には扉に彫られていた姿の炎の鳥がいた。


「【珍しや…ここまで来る人間は何時ぶりか】」


「これが、有名な頭に声がって奴か!」


「貴重な体験ですね!揚げ物でも購入しますか?」


「【驚き…罅入りの小さき器に神滅望む魂ありとは…】」


「罅入りって私の事ですか!?そりゃあ生まれる前はひびが入ってましたけど、今は無いですよ!」


「【今だ自覚無し…これ以上は危険か…さて、人間何しに参った?」


「中心の塔に入る為、鍵の素材があると聞いてやってきました!」


「【なるほど、主の腕が目的か…資格はあるようだな…ふむ…では、妾が試してみようぞ!さあ!全力で挑んでくるがいい!言っておくが妾程度で難儀している様では、主を超えられんぞ!】」


 火の鳥が翼を広げ、空中にはばたくと巨大な姿へと変わって行った。巨大になった火の鳥から、咆哮で威嚇されフロア内を飛び回った。


「ソウルこのままじゃ私の拳が届かないわ」


「何とかしてみます!」


 ソウルは、アイテム欄から骸骨島でかった革の水筒を取り出した。その水筒にルーン魔法を描き、アップルに渡した。


「アップルさん、俺が合図したらその水筒を火の鳥に向けて投げてくれ」


「何かあるのね…わかったわ!」


 ソウルは、背負っているGランチャーとセレクターをFにした銃で、火の鳥の進行方向先を狙い撃ち続けた。


「ちぃ…知能ある動物は厄介だな…こっちの攻撃読んでやがる…」


 ソウルが呟く様に言うと、火の鳥から火の玉の反撃がソウル達に向かってきた。その時マギアが小さな機関銃で迎撃し火の玉を消し去った。


「迎撃はお任せくださいマスター!」


「ありがとう!頼む!」


 マギアに火の玉を任せ、ソウルは発砲を続けながら、どうすれば火の鳥を止められるか考えた。そして一つ思いついたことがあり、MP回復ポーションを取り出し使った。


「この石にルーンを書いて…よし」


 足元に転がっていた石を拾い上げ、ルーン魔法をすばやく石に描いた。そして、Gランチャーで火の鳥の前方に集中して撃った後、火の鳥を怯ませルーン魔法を描いた石を投げた。石は火の鳥の目の前で割れ、強烈な光と音を出し火の鳥に眩暈と難聴のデバフを付けた。石は所謂スタングレネードであった。


「アップル今!」


 ソウルの合図と共にアップルは革の水筒を投げた。皮の水筒は火の鳥に向かって飛んでいくと、ソウルが発砲して弾丸が水筒を破ると中に入っていた水が、幾つもの蛇の様に動き、火の鳥の翼に絡みついた。


「【小癪な…】」


 火の鳥は飛び続ける事が出来ず、徐々に高度を落としソウル達がいる地面に降り立った。


「これなら届くわ!」


「やってやりますよ!」


 即座に変身したアップルとマナリアが気合を入れ、火の鳥に攻撃を仕掛けていった。火の鳥も飛べなくはなったが、足で引っかいたり、翼を仰ぐように動かす広範囲の火炎攻撃などで反撃してきた。


「【成程、主らは強き事理解したり…では、妾も本気を出そうぞ!】」


 火の鳥は、防御力が高くないのか、5分ほどの戦闘でHPを半分にまで減らせた。HPを半分まで減らした時、火の鳥が翼を広げ鳥の形から人の形へ姿を変えた。その姿は炎のような赤い髪の美女へと変わり、和を感じさせるデザインの鎧を着ていた。


「全員注意!さっきとは全く別の攻撃が来るぞ!」


 ソウルが全員に向かって注意を促すと三人は警戒した。火の鳥が炎の中から一本の長巻を取り出すと、腰を低くし居合の構えを取った。


「やべ!」


 火の鳥に一瞬で間合いを詰められ、ソウルは思いっきり後ろに飛ぶ事でギリギリ回避できた。追撃されない様に仰向けになった状態で銃を発砲すると、火の鳥が離れていった。


「あれは、一撃必殺ね…気を付けなきゃいけないわ…」


 アップルが攻撃を再開するが回避や、長巻で防がれてしまっていた。ソウルも接近戦に参加しようとするが、アップルの動きが解らない為、今はただ火の鳥の攻撃を妨害する事しかできなかった。


「ハァ!」


 それから数分後、アップルのストレートが入り、それから徐々に攻撃が当たるようになってきた。


「【驚き、先ほどまで防いでいたのに入って来る…】」


「ただもっと早く動いているだけよ!」


 アップルの攻撃回数が増えていき、火の鳥のHPを減らして行くと、火の鳥が大きく後方へ下がり居合の型を取った。


「させるかよ!」


 瞬間移動でアップルに迫り、長巻を抜かれた瞬間ソウルは、【チャージショット】を撃ち長巻の軌道を止めた。


「【超集中】!」


 居合が不発で終わった事をチャンスと見て、アップルがスキルを使い、ゾーンへ入って行った。ここからアップルの猛攻撃が始まり、アップルが攻撃、ソウルが防御、マナリアが回復、マギアが補助する様に火の鳥のHPを減らしていき残り3%の所まで来た。


「【見事なり…なれば妾、奥義を出して終止符を打つ】」


 火の鳥が長巻を上段に構え、アップルが少し下がった後、クラウチングスタートの構えをしてバーニアに火をつけた。


「【ファイナリティキック】!」


「【終太刀・蛍火】」


 アップルの、飛び蹴りと火の鳥が振り下ろした太刀が、激しく拮抗し合った。


「いっけぇぇぇぇぇぇぇ!」


「【我が愛刀が砕かれる?!居合の時撃ち込まれた弾丸が原因か!?】」


 アップルが、長巻を砕き火の鳥にとどめを刺した後、地面を滑り半回転して止まった。HPが無くなった火の鳥が淡い光となって消えていった。


 【アナウンス:火の塔 守護獣エンペラーフェニックス を倒しました。SP26000 獲得しました。 15000 オカーネン を獲得しました。戦利品設定は 自動分配 です。】


「【見事なり、主に挑む者達よ!妾は是とする!これを持って行くがいい!】」


 淡い光が集まり出し、最初に出会った火の鳥の姿に戻ると、翼を広げて一つのアイテムを出した。


【アナウンス:火の欠片 を獲得しました。】


「私ももうちょっと頑張ってアップルちゃんみたいな活躍がしたいな…」


「【なればお主にはこれを授けてやろうぞ】」


 マナリアのつぶやきに反応した火の鳥は、光り輝く球体を出した。そして、球体はマナリアの体に入っていった。


「【お主には適性があると見た、いずれ時が来れば理解できようぞ!】」


「あ、ありがとうございます!」


「よかったわねマナリア」


「うん」


「【さあ、主に挑む者達よ!次の塔を目指すがいい】」


 火の鳥の横に帰還用魔法陣が現れ、ソウル達はそれに乗ってダンジョンの入り口まで戻って行った。最後にソウルが魔法陣へ乗ろうとした時、火の鳥から声が聞こえてきた。


「【どうか主を解放してやってくれ…神の呪縛から…】」


 その言葉を聞いたソウル頷き、ダンジョンの入り口へ戻って行った。


イボンコペッタンコ イェイ イボンコペッタンコ イェイ


ルーン魔法は、MPを消費して空中に書いたり、物に宿らせたりできます。ですがちゃんと刻印しない場合、効果はリアル30分で切れます。なのですぐ使った方がいいですね!MPコスト高いですが。


ギミック考えたり、エンペラーフェニックスの攻撃考えていたらかなり遅れました…申し訳ない・・・・


次回もちょっと遅れるかもしれません!


21/03/10 マナリアのアップルの呼び方をアップルさんからちゃんに変更。これで少しは区別が付く様になったかな?


モチベ維持に評価お願いします! ありがとうございます!


ブックマーク登録もよろしくね! ありがとうございます!


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