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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
真理者の腕
36/328

この先にラピュ〇はありません

完成しました!


それではどうぞ~

「こ…これを着るの…」


「はわわ…破廉恥です…」


 嵐越えの儀式をするため、冒険者ギルドで待機していたソウル達は、褐色幼女のメイドに「儀式に参加する人は集まってくださいと」言われ、集まりイベント用テントの中に案内された。その後、幼女から参加者に、ある物が手渡された。女性二人が持っていた物は、恥部がギリギリ隠れる位しかない布面積のビキニで、ソウルが渡されたのは、黒色のブリーフだった。


「体に、特殊な文様を書くのでこれに着替えてください、着替えたらこちらのフードマントを羽織ってくれればいいです!」


「ねぇ?本当にこれ着なきゃダメなのかしら?」


「はい!昔は男も女も全裸で参加していたっておばーちゃんが言っていました!それに体に書いた方が、とっても効果があるって事もいってました!」


「アバターだけど恥ずかしいのは、恥ずかしい…」


 マナリアがもじもじしながらソウルを見ると、ソウルはすでに黒いブリーフ姿になっていた。ソウルの体を見た女性二人は、なぜか複雑な顔をしていた。


「なんだろう…自分の中の女が負けた気分ですわ…」


「ソウルさん男性キャラなんだけど…私の中のなにか別の物がドキドキしちゃってます…」


「どういう事です?」


 ソウルの体は男の体なのだが、妙に女性らしいエロティックで他の参加者も前かがみになったり、黄色い声援で騒がれてしまった。ソウルは渡されたフードマントを羽織り椅子に座ると、足を組んだ。


「ソウルを見ていると…こう…恥ずかしがっている自分が、馬鹿らしくなってきましたわ…」


「そうだね…着替えちゃおう…」


 アップルとマナリアが、装備ウィンドウを操作してビキニを付けた後、フードマントを羽織り待機した。


「フロン?皆の準備はできたかい?」


 民族衣装を着た老婆が、イベント用テントに入ってくると、褐色幼女メイドに向かって話しかけた。


「あ、おばば!うん、みんな準備出来たよ!」


「そうかい、じゃあ皆さん こちらへ」


 老婆に付いて行くと、巨大な顔の石像がある舞台に立たされた。その舞台から見える風景は、儀式を見に来た人たちで溢れており、ソウルは何かどこかの海で、開かれる水着美人コンテストの様だな思った。


「では、皆さんこれから嵐越えの儀式を始めます 体に特殊なインクで文様を書く為、羽織っている物を外してください」


 参加者が言われた通り羽織っている物を脱ぐと、歓声が聞こえ見学者の人達はソウルに注目した。所々、前屈みになってる男性たちや、鼻字エフェクトを出して耐えている女性達、耐え切れず機器が異常を検知して、ログアウト完了までの時間表示されてる女性もいた。


「今回は面白いのう、無様な姿が多いわい…ヒョヒョヒョ…」


「(…もしかしてこれは、あの老婆が楽しむ為だけにこんなイベントみたいな事、やっているのかもしれない…)」


 ソウルの耳に、老婆の小声がかすかに聞こえ、ソウルは心の中で思った。そうして、老婆が目の前の焚火に火をつけ呪文のような言葉を唱えていくと、筆とココナッツの様な入れ物にインクを入れた容器を持って、民族衣装を着た男女が出てきた。 男は男、女は女のマンツーマンで体に文様が書かれて行くと、その文様は次第に見えなくなっていった。


「(あれ?なんで俺だけ女性なんだろう…?男なのに…なんで?)」


 ソウルが、不思議な顔をしているとマギアが近くに来て答えた。


「マスター?その顔は、なぜ俺だけ?っていう顔ですね…多分ですが、マスターの体がエロ過ぎて女性と勘違いされていますね…私の計算では60%を超えています」


「普通の体だと思うんだけどなぁ…」


 ふとソウルは、文様を書いている女性と目が合うと、女性が顔を赤くして上から下に文様を書いていった。そして、下に行くにつれ女性の目がチラチラとソウルの股間を見ていた。


「もしも、成人設定していたら股間がもっこりして凝視されていたかもしれないな…」


 今のソウルの設定は、全年齢設定なのでソウルの股間は女性の様な無い形をしていた。それ故に女性と認識され、女性が付いたのだと無理やり自分の中で納得した。


「テクテクマヤ マリリンマリリ トゥイントゥインクル プワプワプー!」


 老婆が、どこかで聞いたことがあるような呪文を言い終えると、参加者の体が光った。


「これで体に定着してどんな嵐だって乗り越える事が出来るようになったよ、人には見えないインクを使ってるから安心しな…さて、これで儀式は終了だよ」


 参加者は舞台から降りていき、イベント用テントに入って行くと、フードマントを返し自分たちの服装へ戻って行った。その後、ソウル達は冒険者ギルドに戻り今後の事を話し合うため、テーブルに着いた。


「嵐越えの儀式が終わりましたけど、時間的にどうしますか?」


「確か、次は黒い雲に向かうのでしたわね?どの位の時間が掛かるかわかるかしら?」


「解らないですね…」


「うーん、じゃあ明日の朝早くログインして行くっていうのはどう?」


「俺は、それでも問題ないですよ」


「私もそれで問題ないわ」


 マナリアの提案にソウルとアップルは頷き、明日集まる時間を決めた後、今日は解散することにした。





「朝6時集合か…5時に目覚まし設定しないとな…」


「マスター!お任せください!死者すら起こす目覚めをご提供します!」


「死者は寝かせてやれ…普通に起こしてくれればいいから」


「解りました」


 総一郎は一階に降り、台所の冷蔵庫を開けた。


「夕飯何するかな…」


「マスター!マスターの健康状態を考慮し、今日はお魚がいいと思います!」


「魚…そういえば、鰺があるなアジフライにするか」


「レシピはこちらです」


 スマホの中のエプロンを着たマギアが、材料や作り方を表示した。


「フライパンに油大さじ4っと…」


 冷凍してあったアジの開きを解凍し、小麦粉、卵、パン粉を付けフライパンに油を入れて上げていった。


「これだけじゃなんか寂しいからキャベツ切るか…」


 野菜室からキャベツを取り、必要な分だけ切ってしまった後、フライパンのアジを見ながらキャベツを千切りにしていった。


「マスターそろそろアジフライが出来上がりそうです」


「あいあい、…よっと…乗っけて完成っと」


 フライパンからアジフライを取り、キャベツが持ってある皿に乗せ、アジフライが完成した。インスタント味噌汁を用意し、ご飯をレンジで温めた後、両手を合わせて食事を始めた。


「ん?!これは、うまくできたな」


「それは何よりです」


 マギアと会話しながら食事を楽しんだ後、両の手を合わせて完食した。総一郎は、食器類や道具類を片付けた後、一階の電気を消して自分の部屋に戻って行った。


「ふぅ~食べた食べた、今日は早く寝るとして…それまで暇だな…別のゲームでもやるか」


「マスターこのスマホをPCにつないでくれれば、協力プレイや対戦も可能です!」


「ほう、じゃあ、戦闘機ゲームで勝負だ!」


「負けませんよ!」


 総一郎とマギアが、戦闘機シュミレーションで戦い、マギアが某時空要塞に出てくるゴースト並みの軌道で追い詰め、総一郎が惨敗したという結果で終わり、総一郎は若干涙目で就寝した。




「おはようございますソウルさん」


「おはようマナリアさん、アップルさんは?」


「もう来てます、なんでも楽しみ過ぎて眠れなかったとか」


「遠足前日の子供かな?」


「ふふ、そうみたいですね…でも私も自然に早起きしちゃいました」


「ソウルおはよう!さぁ行きますわよ!」


 ギルドの売店で何かを購入していたアップルが、ソウル達の元へ戻るとソウル達はさっそく出発する事に決めた。ギルドの外に出た後、マギアはいつもより大きくなったジャバワークを展開し、ソウル達はジャバワークに乗り離陸して真っ直ぐ北を目指した。


「落ちるのはもう嫌だけど、空の旅もいい物ね」


「おー!人があんなに小さい!」


 アップルは、ソウルの後ろで風を感じながら言い、マナリアがソウルの前に座り、地上で戦っていたプレイヤーパーティーを見ながらはしゃいでいた。


「ただいまの高度3900突破尚も上昇中です」


「富士山超えてたか~」


「富士山ってどれ位の高さ?」


「標高3,776 mですわ!」


「わ~もうそんな高い所にいるんだねぇ」


 マナリアが少し下がりソウルに体を寄せると、ソウルは怖くなったのかな?と思い左手をマナリアのお腹に回した。それを見ていたアップルもソウルの腹に腕を回し密着した。本来なら女性に密着されればいろいろな感触が伝わって嬉しいのだが、ソウルが着ている服は見た目のわりに分厚く、さらには全年齢設定なのでなんの感触もなかった。ソウルはその事に、心で泣いていた。


「前方に黒い雲が見えてきました!どうやらあの中はかなりの乱気流が発生しており、放電も確認しました」


「竜〇巣じゃねぇか…」


「あの先に〇ピュタが?」


「きっと竜の姿の稲妻が襲ってきそうね…」


「よし!マギア!あの中に入ったら上昇だ!二人とも、しっかり捕まっててください!」


「「解った(わ)!」」


 段々と黒い雲に近づいて行き、突入するとジャバワークが激しく揺れ、軋む音も出した。だがソウル達の体から文様が淡く光り、ジャバワークを包むと機体が安定した。


「これが儀式の効果か…なるほど…これが無かったらジャバワークは破壊されて俺達は空中に投げ出されていた訳だ…」


「わぁ!…雷が直撃したと思ったけど、光に阻まれてる…」


「これならいけるな!マギア!」


「はい!上昇します!」


 ジャバワークの翼がより煌めきスピードを上げ、上昇していった。その間も激しい気流や雷が襲ってくるが、すべて光に阻まれ、安定して上昇していくと徐々に黒から白い雲へと変わって行き、出口だと思う雲が途切れた場所を抜けた。


「うわぁ…あれが真理者の腕がある塔か~」


「浮島に立っているのね…すごいわ…」


「見事な場所だな…SS撮っておこう」


 ソウルの言葉に反応し、二人も同じくSS (スクリーンショット)を撮った。ソウル達が見ている光景は、白い雲が周りを覆い、その中にいくつもの浮島があった。その浮島には地上の様に、森や山、川が流れていて渡り鳥の姿も見えた。 まさに天空の楽園と言う言葉がぴったりな場所だった。


「マスター?どの塔付近に着陸しますか?」


「一番近くの…いや…待てよ…」


「ソウルさんどうしました?」


「どうしたの?ソウル?」


「いや、六芒星っていうのに引っ掛かりを感じまして…確証はないですが…マギア!とりあえず一番南の塔へ向かってくれ!」


「了解しました」


 ジャバワークが右に傾き、少し遠くにあった塔の上を旋回してスピードを落として行った後、垂直着陸した。


「到着しました!マスター?なぜ一番南の塔なのですか?」


「いや、六芒星って言葉で付与魔法を思い出してさ、それで一番南の塔から時計回りに攻略すれば何かあるんじゃないかって思っただけ」


「あ~そういえばなんで一番下からなんだろうって私も思ってました…これは何かあるかもしれないですね!」


「へ~そうなのね…私は全然生産とかしないから知りませんでしたわ…」


 マナリアも、エンチャントを知っている事に驚きつつ、ソウル達は少し休憩し、それぞれ戦闘の準備を始めた。


「後でこの浮島の採取してみたいな…きっと珍しい物があると思う…多分」


「そうですね!こんなにすごい場所だからきっと何かありますよ!」


「ロボット兵に私の拳は効くかしら?楽しみですわ…」


 アップルが、物騒な事を言って三人を呆れさせた後ソウル達は、入り口と思われる塔の門前までやってきた。


「とりあえずどんな敵がいるか解らないので、慎重に行きたいと思いますがどうでしょう?」


「異議なし!」


「問題ないですわ」


「作戦:ガンガン行こうぜから、いのち大事に変更しました」


 四人は頷き合い、門を押して中へと入っていった。


アニメだったらテコ入れ回 映像?ねぇよそんなもん! したらいいなぁ…というちょっとした欲を出す。


いまだマギアの女体化案いまだ決まらず…

美女型にするか 幼女型にするか 美少女型にするか いまだ決まらず


お寿司食べたいなぁ…


ただ黒い雲を突っ切るだけなので短いです。


次回! 第一の塔 ご期待ください(渋い顔)


モチベ維持に評価お願いします! お願いします!


ブックマーク登録もよろしくね! 登録ありがとうございます!

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