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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
真理者の腕
33/328

あ!あーーー!?

完成しました!バトルシーンです


お楽しみください!

「ようやく10個目…」


「こっちは6個目だわ…」


「25個見つけたです!」


 バラックの港町の東にある海岸で、採取ポイントやモンスターを倒し、虹貝の欠片を集めていたソウル達は、なかなか出ない事にうんざりしていた。この虹貝の欠片ドロップ率が25%で最初の内、7個はすんなり出て楽勝と思ったソウル達は、8個目から急にドロップしなくなり、9~10とやっと出た状態だった。マナリアだけ絶好調の様だった。


「他プレイヤーもいますし奪い合いなのがつらいですね…」


「そうね…みんな死んだ魚の目してるわね…」


「27個目!2個でちゃったー!」


 マナリアが採取ポイントの地面を掘り、楽しそうに声を上げた。楽しそうなマナリアを見ていた他プレイヤーもなんだか癒され、採集や緑色のオウムガイを討伐していった。そんな時、何処かへ行っていたマギアが、ソウルの元へ喜びながら戻ってきた。


「マスター!あちらの奥にいるパーティーを観察していた所、効率的な集め方をしていました!なので私達もやってみましょう!」


「お!ええやん、ほな早速やってみよか」


「何故にここで関西弁?」


「特に意味はないですね」


「そう…」


 マナリアを呼び戻し、ソウル達は誰もいなさそうな海岸の端の方へ行き、マギアに目を移した。


「ここで何をするんだ?」


「先ほどのパーティーは魔物を呼ぶアイテムを使ってモンスター集めた後討伐し、獲得していました!どうやらアイテムが出す音で集まっていたようなので、その音を録音してきました!何時でも再生可能です!」


 ソウルの前にウィンドウが開き、ボリューム設定と再生ボタンが表示されていた。とりあえずソウルは、試しに音量を3に設定し再生ボタンを押してみると、やる気のない笛の音色がマギアから聞こえ、海から緑色のオウムガイ×2 と魚がそのまま人になったような姿のサハギン×1 が槍を持って現れた。


「私は、やっぱり戦う方がいいわ!ちまちま採集するのはイライラしてくるのよ…」


「俺もちょっと採取は飽きてきた…出ないんだもん…」


「そう私は結構出てたけど?」


 アップルがサハギン達に突っ込んで行き、ソウルとマギアがマナリアの前に立つ形で戦闘が始まった。アップルがサハギンと一対一ができるよう、オウムガイ達が何か仕掛けようとした時、ソウルとマギアが銃を発砲した。数分の攻防の後、アップルがサハギンにかかと落とし入れようとしたが、回避されて反撃されてしまったが、すぐマナリアが回復させた。


「セェイ!」


 アップルの正拳突きか決まり、サハギンが黒い霧へ姿を変えると、今度は緑色のオウムガイの1匹と向き合い連打を叩きこんでいった。残ったもう1匹をマギアとソウルが相手し、途中、殻の中に閉じこもったオウムガイに【チャージショット】を至近距離で撃ち込んで行き、黒い霧へと変えると、アップルもちょうど倒した様だった。


 【アナウンス:敵パーティ―を全滅させました。SP 2800 獲得しました。300オカーネン 獲得しました。 戦利品設定は 自動分配 です。】 


 ソウルは、分配待機されているドロップアイテム欄を見て見ると、虹貝の欠片が6個ドロップしており各自2つずつ獲得した。


「これなら行けますね」


「ええ、そうだわ!これならもっと来ても大丈夫!」


「何とかなるなる!」


「次は、もっと音量を上げて挑戦してみましょうか?マスター?」


「そうだな…ここは慎重に少しずt…(マギア!最大音量で再生だわ!)えぇ?ちょ!」


「了解しました!最大で再生します!」


「あ、ちょっと待って!あ!あーー!」


 アップルの言葉に従ったマギアが、やる気のない笛の音をライブ会場並みの爆音で再生した。だが数分立っても何も起こらなかった。


「何も起こりませんね?」


「無効にされたんじゃ?」


「よかった…やっぱり最初は俺の言う通りすこしずつ‥‥なんだあの数は!」


 ソウルがホッとしたつかの間、海から群をはるかに超えた旅団規模の海のモンスターが、ソウル達に向かってきた。まだ姿が見えないが、海の中できらきら光っている大量の何かが見えた。ソウルは、慌ててアップルと同じ前衛に出た。


「マギア!マナリアの護衛を頼む!俺も前に出て戦うから、俺とアップルの援護も忘れずにな!」


「了解です!マスター!」


「く…だから少しずつ行こうって言ったのに…」


「だって行けると思ったんだもん…私はもっと多く戦えるもん…」


「いや、それでも一人が相手する数には、多すぎだろ!ちぃ…来るぞ!」


 そこから一心不乱の大激戦が始まった。まずソウルが内股で銃を挟み、セレクターをFにした後すぐ銃口をモンスター達に向けた。横薙ぎする様に発砲して行き、前列を倒すがまるでゾンビ映画の様に地面に倒れたモンスターを踏みしめソウル達に迫ってきた。


「あはははは!これ!これよ!この緊張感!拳の触感!踏みつぶす感覚!最高だわ!」


 アップルが変身し、敵を屠っていった。どうやらアップルは気分がハイになりトランス状態の様で、ソウルの耳に聞こえてくるアップルの声は、狂気という言葉がぴったりだな、と思いながらソウルは銃の引き金を引き続けた。


「フッ!」


 ソウルが、槍を突き出してきたサハギンの一匹を蹴り、距離を取ると【チャージショット】を撃ち後ろを敵を巻き込みダメージを入れていった。そして、銃を連射しながら少し前に出ると、近くで殻に閉じこもったオウムガイを蹴り、詠唱していたサハギンに当て詠唱を止めさせた。小さな烏賊のモンスターがソウルに向かって墨を吐くが、それを横に回避しサハギン達が回避したソウルに、槍を突き出すがそれも跳躍して回避した後、自転しながら銃を発砲した。


「さすがマスター!訓練が生きてますね!」


「こん!なにぃ!…よっと!早く実戦になぁるなんて思っていなかったけどな!」


 マギアの言葉に、ソウルは敵の攻撃を避けながら答えた後、一度深呼吸して視界を広げた。


「(範囲攻撃できるやつが欲しいかもしれない…それも手に持つのではなく腰か背中に背負って撃てる奴…後足を武装したほうがいいな…)」


 ソウルはアップルを少しだけ見て、安否を確認するとあいかわらず絶好調の様で、笑いながらサハギンの背中を跳び蹴りで背骨をへし折っていた。その光景に若干引きつつもソウルは、いまだ減らない海のモンスターに向けて発砲し続けた。


 それから3時間が経過して、ソウル達はボロボロになりながらも今だ立っていた。ソウルの集中力が切れてきてダメージを受け始め、アップルが回避に失敗し重い一撃を喰らい、疲労のせいでマギアとマナリアの方にも敵が向かって行ってしまっていた。だが今だに敵は減ってない様に見えている。


「マギア!今何匹?!」


「589匹ですね!」


「はぁ~これだと1000匹はいそうだな…」


「1032匹を確認しています!」


「ファー!半分超えた所かよ…」


「ジャバワーク展開しますか?」


「いや、まだいい…」


 どうにも嫌な予感がし、ソウルはその予感が当たった時の為に、ジャバワークを温存しておく事に決め、再び敵の大群に突入していった。そして次第に中型の敵が出始めてきた。


「巨大クラゲとセイレーンか…状態異常してきそうだな…」


「大丈夫です!ソウルさん!状態異常になったらすぐ直します!」


 マナリアがソウルの声に答えると、ソウルは頼むと声だけで返し、セイレーンに向けて発砲した。


「やべ!」


 セイレーンと闘い、巨大クラゲがまだ遠くにいると思って油断してしまい、伸びてきた無数の触手がソウルを襲い、回避しきれず麻痺のデバフがつき、そこにセイレーンの歌攻撃で残りHP1割まで減らされ、魅了のデバフもついてしまった。


「【女神の癒し】!」


 マナリアが詠唱を完了させ、魔法を発動するとソウルのデバフと全員のHPが全快した。


「気をつけてください!この魔法リキャスト5分かかります!」


「わかった!ありがとう!助かった!」


 セイレーンが、歌攻撃をしようと口を開けた時にソウルは、セイレーンの口内を狙い発砲すると人中(鼻の下の溝)付近に当たりセイレーンを地面に落とした。ソウルは急いでセイレーンに駆け寄り、再び飛ばない様に足で背中を踏み、頭に発砲した後黒い霧に変えた。


「セイレーンが一体なのは幸運だったな…後は巨大クラゲが数体か…」


 巨大クラゲたちが無数の触手を伸ばしソウルを襲うが、バックステップ、横回避で回避した後反撃すると、どうやら柔らかいようで数発当たっただけで、黒い霧になった。それを知ったソウルは、続けて巨大クラゲを黒い霧変えていった。


 またそれから2時間が経過し、中型のモンスター達の姿が消え、海から巨大な竜が現した。


「マギア、大きいの出てきたけど今何匹だ?」


「843匹です!どうやら音の効果が切れ、竜が現れた事で残りは逃げ出して行ったようです!これが最後と言ってもいいでしょう!」


「さすがにきつい…いやきつすぎる…マギア、ジャバワーク展開、最大攻撃出せるまでどの位時間が必要だ?」


「3分ください」


「3分だな、アップル!マナリア!最後だ!気張っていくぞ!」


「わかったわ!ソウル!」


「はい!ソウル!」


 二人の声を聴き、ソウルとアップルは海竜に向かって走り出した。海竜は蛇のような見た目で、長い首を上に向けた後、ソウルに向かって高圧水流のブレスを吐いた。ソウルは、高圧水流を横に飛んで回避し、銃を発砲するが鱗に弾かれてしまった。弾が鱗に弾かれた事を知ったソウルが、思わず歯ぎしりするが、心を切り替え銃に意識を向け【チャージショット】を準備した。


「チャージ率…20%…」


 アップルが跳躍し、思いっきり海竜の頭を蹴り離脱した。一撃離脱の戦法で行くようで、海竜の噛みつき攻撃を回避した後、さっきと同じように蹴り上げた。


「チャージ率…40%」


 ソウルが、高圧水流ブレスを完全に回避できず、少し当たってしまうとソウルのHPが大きく削れてしまうが、すぐマナリアが回復した。海竜の頭が横薙ぎに来ると、アップルが当たってしまい後ろに吹き飛ばされてしまったが、すぐ回復が飛んで来て再び立ち上がらせた。


「チャージ率…75%」


 アップルが海竜の顎を、上に蹴り上げソウルが、【チャージショット】で喉と顎の中心付近に撃ち貫いた。

 その攻撃に激怒した海竜が咆哮し、海に潜っていった。


「チャージ率…95%」


 再び海の中から現れた海竜が、首を上に向けブレスを吐く準備を開始した。


「チャージ完了!発射します!」


 ジャバワークの口から砲塔が出て、両足をアンカーで固定し海竜に狙いをつけ、口の砲塔から高エネルギーが発射された。海竜も同時に高圧水流ブレスを出した。


「ソウル?どうするの?拮抗しているみたいだけど…」


 アップルが拮抗しているブレス同士を見ながらソウルに尋ねた。


「俺にいい考えがある!」


 ソウルは、銃を海竜に向け引き金を引いたが弾は発射されなかった。


「えぇ!?こんな時に不発弾?!こんなあり得るのかよ…」


「どうするんです?負け始めて来てますよ!?」


 マナリアが慌てながら言うと、ソウルは左手でスライドさせ排莢した後、銃を撃ち股に挟んでセレクターをRに変えた。


「最後は閉まらなかったがこれで終わりだ」


 【チャージショット】を撃ち海竜の目に当たると、海竜が頭を振り痛がった。そして高エネルギーのブレスが海竜の頭を飲み込み、残ったのは頭が無くなった海竜の胴体だけだった。


 【アナウンス:海竜デスサーペントを討伐しました! SP12000獲得しました。4500オカーネンを獲得しました。戦利品設定は 自動分配 です。】


「(当たってよかったぁ~あそこで外したらポンコツ言われるな…)」


 ソウルは、チャット欄を確認しながら思うと、チャット欄にはこれまで倒した討伐アナウンスで埋まっていた。


「やりましたね!マスター!敵影ゼロです!」


 ソウル達は、その場に座り込み一息入れることにした。


「とりあえず、アップルさんとマギアは反省してくれ…あんなのはもうごめんだ…」


「悪かったわよ!今度何か別の形で返させてもらうわ!」


「すみませんマスター!調子に乗りました」


「解ってるんだったらいいですけど…今度やったら…」


「こんどやったら…?」


 アップルたちが唾を飲みこんだ。


「何かひどい事が起きるかもしれないですね!それも一生言われ続ける様な事かもしれないです」


「いや、それは何かって聞いてるの!気になるでしょ!」


 ソウルは、微笑でアップルの質問を回避していた。それから数分後、休憩を終え、海竜の胴体を海から引き揚げ解体作業に入り、海竜の胃袋に大量の虹貝の欠片が、入っていた事にソウル達は喜んだ。


「マスター!これが棚からぼた餅と言う奴ですね!?」


「怪我の功名じゃないかなぁ?…」


 ソウルはマギアにつぶやくように答えた。


面倒だからって一気にやろうとすると大変なことになる!まぁちゃんと処理できれば問題ないですが…


ソウルの残弾数0になりましたとさ。


モチベ維持に評価お願いします!


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