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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
Roaring of The War
317/329

第2の部屋・前編

各部屋の前編が続きます。


次回更新は8月28日 0時です。

「【狂連鞭(きょうれんべん)】」


「【閃牙(せんが)】」


 カリカリーナは、荒れ狂う風のような連撃を繰り出すと、ティカルは両手に片刃の短剣を生成し、残像を残すほどの高速な動きで迫りくる鞭を迎撃した。


「【ムーン・スラッシュ】」


「チィ!」


 迎撃しながらカリカリーナに接近したティカルは、両手に持っていた片刃の短剣を投げ、カリカリーナが投げられた短剣を迎撃している隙に大剣を生成し、跳び上がった後に三日月を描くように大剣を振り下ろすと、カリカリーナは鞭を両手で持って頭上に上げ、振り下ろされてきた大剣を防ぎつつバックステップして回避した。


「【ヴァイパー・ストレート】」


「わ!」


 カリカリーナの鞭の先が、ティカルの頭を弾き飛ばそうと真っ直ぐ伸びてくると、ティカルは驚いた声を出しながら、(すんで)の所で後ろに転がって回避した。


「な!?何よ!?その避け方!?」


「ショタ専用回避術だよ?知らない?」


「はぁ!?何よそれ!?」


「そんな驚いてる暇あるのかな?」


 ティカルは、右手に剣を生成して左手に弩とクロスボウの矢を生成して射出した後、再びカリカリーナに接近した。そしてカリカリーナは、射出されたクロスボウの矢を鞭で叩き落し、接近してきたティカルに鞭を振り下ろした。


「よっと」


 振り下ろされてきた鞭を、ティカルは右手の剣に巻き付かせて引っ張ると、カリカリーナも体制を崩されないように両足に力を入れ、鞭を引っ張る力を拮抗させた。


「ぬおーー!」


「ふぅぅぅぅん!」


 数十秒間の間、互いに鞭を引っ張り合いたが、ティカルが力を抜いたようの剣をカリカリーナに向けると、剣に巻き付いていた鞭が外れ、カリカリーナは後ろに体制を崩してしまった。


「【ライトニング・スティンガー】」


 体勢を崩したカリカリーナに、ティカルはチャンスだと知ると、高速で剣を突き出すスキルを使い、カリカリーナの胴体を突き刺そうとしたが、カリカリーナはティカルの剣が胴体に触れる直前に、腰のベルトに括り付けていた金貨を力強く握ると、ティカルの剣の軌道が強制的にカリカリーナの体を避け、そのまま通り過ぎてしまった。


「な!?」


「ふぅ…危なかったわ…」


 カリカリーナは、括り付けていた金貨を外して手に持った後、その金貨に感謝の口づけをした。


「その金貨…もしかしてアーティファクトかな?」


「そうよ!この金貨は「ヴェルキスの呪金貨」は2分の1の確率で敵の攻撃を逸らしてくれるのよ」


「はぁ!?そんなのずるい!」


「大人の女はズルさもアクセサリーとして身に着けてる物なのよ」


「はぁ~…そうですか…」


 カリカリーナの言葉に、ティカルは辟易(へきえき)とした後、どう攻めるか考えた。


「(2分の1で攻撃が逸らされるなら沢山攻撃すれば半分は当たるはずだけど…う~ん…)」


「【バーストウィップ!】」


 ティカルがどう攻めるか悩んでいると、カリカリーナは鞭の先を叩きつける攻撃を3連続で繰り出してきた。


「く!」


 カリカリーナの攻撃に、ティカルは両手の武器で1撃目と2撃目の攻撃を防いだが、3撃目の攻撃を防ぐ事が出来ず、大ダメージを負ってしまった。


「そらそら!どんどんいくわよ!」


「(さっきの攻撃で弩が壊れた!剣も罅が入ってる!これはヤバい!)」


 ティカルは、カリカリーナの攻撃を必死に回避し、回避できない攻撃には右手の剣で受け流したが、2回目の受け流しで、剣が完全に折れてしまった。


「こうなったら!」


「無駄よ!武器が無くなったアンタに出来ることは無いわ!」


「それはどうかな?っと!」


 カリカリーナは、ティカルの武器が壊れたのを見て勝利を確信したが、ティカルは不敵な笑みを浮かべた後、腰の位置にある革製のポシェットから、何かのスイッチを取り出してボタンを押した。


「な!?なに!?何をしたの!?」


「ちょっとしたフィールドチェンジさ」


「はぁ!?」


 ティカルの言葉に、カリカリーナは意味不明と言いたそうな表情をすると、突然床が崩壊していき、第1の部屋の様な小さな足場と鋭い棘の部屋になって行った。


「何よこれぇ!?」


「よっと!」


 カリカリーナの驚く声を無視して、ティカルは肩甲骨の位置から蜘蛛のような足を2本を出した後、崩れ行く床から高く跳躍し、背中から出した蜘蛛の足を天井に引っ掛ける様にしてぶら下がった。


「は?はぁ!?」


「そんな驚く事かな?」


「何よ!?その背中から出ている物は!?」


「え?いまさら僕の種族特性なんて説明しなくてもいいよね?…あれ?もしかしてヘルプ見てないの?」


「見たわよ!?でもそんなのありなの!?」


「ありだよ。…って言ってもこの蜘蛛足を使うのは初めてだけど」


「何よそれぇ!?」


 カリカリーナは、小さな足場でバランスを取りながら不満を吐き出す様に大声で言ったが、ティカルはその声を無視して、右手から自身の身長を超える長さの無骨な槍を生成し、両手に持って装備した。


「いくよ?」


 ティカルは、天井にぶら下がりながら槍を構え、背中の蜘蛛足をバッタの足の様に折り畳んだ後、勢いよく伸ばすと、ティカルはバネで押し出されたようにカリカリーナに向かって突進し、1mの距離にまで近づいた時に槍を突き出したが、その攻撃はカリカリーナに当たることは無かった。


「むぅ…厄介なアーティファクトだ…」


「この!…うわわ!」


 横を通り過ぎて行ったティカルに、カリカリーナは反撃しようと鞭を振り上げたが、バランスを崩しそうになった為、反撃する事を止めてバランスを取った。


「ヤ!ホホゥ!イヤァフゥー!」


 攻撃が外れたティカルは、どこかの配管工を思わせるような声を出しながら、小さな足場から壁にジャンプし、すぐに天井に向かって跳んだ後、蜘蛛の足を使って天井にぶら下がり、先程と同じ様に蜘蛛の足を折り畳んだ。


「【ファストスティング】」


 ティカルはスキルを使い、高速で2回突き刺す攻撃をカリカリーナに行うと、初撃は逸らされたが2撃目が右肩に当たり小ダメージを与えた。


「やったわね!」


 攻撃を受けた事に怒ったカリカリーナは、別の足場に跳びながらティカルに鞭を振ったが、ティカルは足場から壁に向かって跳んで避けた後、再び天井にぶら下がった。


「(う~ん…このままだとジリ貧になるなぁ…スキルのリキャストは20秒かかるし、他の武器を生成するにしても2,3分かかるしなぁ…どうしよう…)」


「【レインバニッシュ】」


「わ!」


 カリカリーナが、別の足場に跳びながらスキルを使うと、鞭の先が無数に分かれて雨の様な隙間の無い面の攻撃がティカルに迫って行き、ティカルは慌てて攻撃を回避をした。


「くぅぅ!」


 必死で回避していたティカルだったが、雨の様な面攻撃を全て回避ことは出来ず、徐々にHPが減っていった。

バックステッポォ!からの~ハイス…ヴァイパーストレートでボコ…られそうでした。


ピンチになったらフィールドチェンジして切り抜ける男!スパイd…ティカル!(例のBGM)

ティカルは、色々な物をモグモグしています。森に入ればその森にいる生き物や草木などモグモグして、川に行けばその川の水はもちろん魚や虫や苔など色々モグモグしています。

すでに調理された肉や魚など物でも、その特性を取り込んで生成する事が出来ますが、数値的には0.01程しか上がりませんので、大量に食べる必要があります。

あ、生成するには最低でも数値を1にしないと生成できません。


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