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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
Roaring of The War
311/331

作戦準備!

お楽しみくだっしゃい!


次回更新は7月17日 0時更新です!


「出来た」


「おー!凄い見た目になったね」


 改造が終わったScarlettをオートボックスから取り出し、頭の少し上に掲げる様に持ち上げて全体を眺めてみると、ティカルが感動した言葉を言った。


「名前はそのままにするの?」


「せっかくだし変えてみるか…」


 ソウルは、Scarlettを近くにあった机において、詳細ステータスにある鉛筆のマークを押すと、ネーム変更のウィンドウと半透明のキーボードがソウルの前に現れた。


「う~ん…どんな名前にするか…」


「ヤ〇マ・ポジトロン砲ってのはどう?」


「電気代がウン十億円以上しそうな名前だから却下だ」


「ギャリックラウザーって言うのはどう?」


「ナデ!?ガッダイザァセダドディスカ!?(なぜ!?合体させたのですか?)それに、この名前だと宿敵の必殺技とぶつけ合わないといけなくなるから却下!」


「〇イコガンって言うのはどうです?」


「ヒューッ!孤独なシルエットは紛れもなくヤツだから却下さ…っていうかこの銃にサイ〇の要素はない」


「では、エンベッカ・パンドラやライス・ライラック、グレイト・シップやライトニング・スズカはどうでしょうか?私としては、()()ライトニング・スズカが一番にん…気に入っております」


「…ん?あれ?なんか聞いたことある名馬みたいな名前だな?…いや、娘の方か?…どっちにしても却下だ」


「じゃあ、ぶんしゅ「止めろ!やめ!やめ!」」


 ティカルが言った名前に、ヒヤリと感じたソウルは食い気味で止めさせた。


「それは有名人特攻(キラー)だから!色々ヤバいから!」


「だめかなぁ?」


「ダメだろ!」


「そうかぁ…いいと思ったんだけどなぁ…」


「ナイナイ」


 未練がある様に言うティカルに、ソウルは手を振りながら否定した。


「で?結局どうするの?」


「Scarlett・(ネヴァロン)・Customにする」


「無難ね」


「もう元の原型が無いほど改造されてるけどそれでいいの?」


「これでいい。あのまま続けたらDの名前やN社やS社などが管理してる名前が出そうだ」


「そうだね!…ハハッ!」


「ヤメロー!」


 ティカルが甲高い声で笑うと、ソウルは冷や汗を流しながらティカルの口を手で押え、片羽交い絞めにしながら周囲を見回した。


「ねぇねぇ?ご主人?ここってどこなのよう?」


「地下深くの古代遺跡だが?」


「地下!?ここが!?冒険したいのよう!」


「《冒険したいワン!》」


「それは山々なんだが、敵をどうにかしないといけない」


「敵ってさっき戦ったヤツらなのよう?」


「ああ、そうだ」


「ならさっさと頭パーンってしちゃうのよう!」


「それが出来たらいいんだけどな」


「何が問題なのよう?」


「そうだな…これまでのことを話しておくか…」


 ソウルは、ティーと銀牙にこれまでのことを伝えた。採石場の洞窟から入って、奥にあった遺跡に辿り着いたが、多角形の敵との戦闘で地面が崩落して空洞に落ちてしまったが、落ちた先にネヴァロンという名の大きな街ががあった。そして、最初に降り立った塔の地下にはスフィアータという人工知能が眠っていた。どうにかして起動に成功した後、この街の事や歴史を話して貰っていたが、その途中で盗掘団のMinor lampsが攻めてきた。ソウル達はスフィアータの力を借りながら、手分けして撃退していったが、ジェーン・ブロックスが率いるPTメンバーが持っていた、強力なアーティファクトで侵入を許してしまった。ソウル達がどうしようかと考えた時、ソウルがガバガバな作戦を思い付きでいうと、最初はただの冗談かと流されたが、スフィアータがキングフォージで銃を改造すれば行けると言い、その言葉を信じてキングフォージに向かって銃を改造しようとしたが、上の階にいたジェーン達が床を崩して降りて来ると、ソウル達と遭遇してそのまま戦闘になり、ジェーン達を8階から落として勝利して今に至ると話した。


「はえぇ…すごい冒険なのよう!」


「《でもその冒険はまだ続くんだワン?》」


「ああ、まだ続く…続くんだが~…」


「アーティファクトを持つ敵をどうにかしないといけないのよう?」


「ああ、だがどうすればいいか思いつかないんだ…」


「そんなの簡単なのよう!アスレチックにして1人が手にする様にすればいいのよう!」


「アスレチック?」


 ティーの言った事が、いまいち理解できなかったソウルは、首を傾げた。


「そうなのよう!いろんな障害物を作って、アーティファクトを持つ敵の1人だけが餌の前に立てる様にして、そこをご主人の銃で頭パーンすればいいのよう!」


「《周りに罠を置けばズルも出来なくなるはずだワン》」


「アスレチックと罠か…みんな?どう思う?」


「アスレチックってサ〇ケみたいなもの?あれって簡単に作れるの?」


「罠はどうするんです?というか材料はあるのですか?」


「マスター?もしアスレチックを建設するなら、かなりの広さがある場所じゃないといけません。この街にそう言った場所はあるのでしょうか?」


 仲間達の疑問を聞いたソウルは、自身の記憶の中から条件が揃う場所を探してみると、一つだけ思い当たる場所が浮かび上がった。


「アスレチックの建設はカヴァーズ達が協力してくれれば作れる。罠の材料は、建設時に出る廃材やら周囲の瓦礫なんかを錬金術で作ろう。そして、建設が出来る広い場所は、ちょうどいい場所がある…」


「そうなの?」


「ならいけますかね?」


「時間を掛けてしまうと敵に襲撃されてしまう可能性があるので、短時間で遂行しなければいけません。かなり忙しくなりますね」


 ソウルの言葉を聞いて、アップル達は期待する表情をすると、ソウルが改めて仲間達に尋ねた。


「改めて皆に聞く。やるか?」


「やってやろうじゃない!」


「いいですね!やりましょう!」


「アスレチックの設計はお任せください」


「リリアナ?クリス?お前達もいいか?」


「「えっと~良く分かってないけど頑張ります!」」


 仲間達が賛同する言葉に、ソウルは深く頷いた。


「よし、一度スフィアータと所に戻ろう」


「その前にソウル?」


「ん?なんだ?アップル?まだ何か質問あるのか?」


「そうじゃないけど~…そろそろ離して上げたら?ティカルの顔が真っ青になってるわよ?」


「え?…うわ!ごめんティカル!」


 ソウルはアップルに指摘されると視線を落とし、ティカルの口を塞いで方羽交い絞めしていた事を思い出して手を離して解放し、ティカルのステータスを見てみると、無呼吸のデバフでHPが半分以上失ってしまっていた。


「う~ん…綺麗な赤い花が咲く川の向こう側で、劇中で死んだ推しキャラが僕を手招きして呼ぶ姿が見えたよ…」


「それって祖母とか祖父とかじゃないの?」


「僕の祖母ちゃんと爺ちゃんは生きてるよ?昨日、熱海の温泉地に旅行に行った2人から、決め顔W(ダブル)ピースしてるスマホ写真が送られてきたし」


「決め顔Wピース?随分と仲のいいご夫婦なのね?」


「うん、新しい命が生まれそうなほど仲いいよ」


「それはそれですごいわね」


「そろそろ行こう」


 ソウルの言葉にアップル達は頷いた後、階段を降りて行った。






 -ネーバス文明遺跡・ネヴァロン・エクスヴェラーダの塔・サンクチュアリ-






「今戻った」


「皆さま、お帰りなさいませ」


「あいつらどうだ?」


「現在Minor lampsは人類抵抗軍の基地「ログレス」の中に侵入していきました」


「ん?それだけか?中で何かしているか分かるか?」


「申し訳ございません。人類抵抗軍の施設にはジャミング波を永久的に流し続ける装置があるため、侵入できないのです」


「そうなのか?」


「はい」


「なら仕方がないな」


「申し訳ございません」


「出来ないなら仕方ない、気にするな。それより、ちょっとした作戦があるんだか協力してくれ」


「畏まりました。詳細についてお教えいただけますでしょうか?」


「ああ、考えた作戦は~…」


 ソウルは、アスレチックを使った作戦をスフィアータに伝えた。


「あたしの考えが採用されたのよう!だから褒めるのよう!」


「よくやった!」


「言葉じゃなくて頭撫でるのよう!」


「はいはい…で~スフィアータ?いけそうか?」


「シュミレーションしてみます。少々お待ちください」


 スフィアータがそう言うと、球体の体から懐かしい音が聞こえて来た。


「(なんだろうこの音…ビデオテープが巻き戻し音やフロッピーの読み込み音みたいな音と古いPCが起動した時に鳴るピコピコ音が聞こえる…)」


「シュミレーション完了。成功確率73.14%です」


「建設する場所は01達が吹き飛ばされた場所にしようと思う」


「そうですね。あの場所ならば問題ないでしょう」


「よし、なら準備を始めよう。俺達は建設場所にある瓦礫やらを集めくるから、リリアナとクリスの2人は、錬金術をいつでも始められるように準備を済ませておいてくれ」


「分かりました」


「すっごいの作るよ!」


「マスター、私はここでアスレチックの設計を行います」


「あいよ、頼んだ。俺達は素材回収だ。目に付いた物は全て回収して行ってくれ」


「了解~」


「了解です」


「わかったわ」


「《お手伝いするワン》」


「私も頑張るわよう!」


 アップル達の言葉に頷いた後、ソウルは回収に向かう仲間達と共に昇降機に乗り、敵がアーティファクトを使った場所に向かって行った。

ソウル達の作戦は成功するのか…こうご期待!



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誤字脱字報告 アザザマス!

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