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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
Roaring of The War
310/330

キングフォージに

完成しました!お楽しみください!


次回更新は7月10日 0時です!

「ねぇ?ソウル?あいつらはなんでここに来たのかしら?」


「ん?」


 オートボックスのの中で、Scarlettが改造されていくのを見つめていたソウルに、アップルが質問してきた。


「あ~…多分だけど、何かを探しに来たんじゃないか?」


「何かって何かしら?」


「…聞いてみるか。マギア、スフィアータとの通信を開いてくれ」


「了解しました」


 ソウルがマギアに指示を出すと、マギアは自身の周囲に複数のウィンドウを出現させて操作すると、ソウルの視界の左下にウィンドウが現れ、スフィアータとの通信が繋がった。


「ソウル様?どういたしましたか?」


「キングフォージで敵のMinor lampsと戦闘になったんだが、そっちで確認できたか?」


「はい、Minor lampsが8階から落下して来たのを監視カメラで確認しました。現在追跡用小型カヴァーズで追跡しております」


「そうか、よくやった。そのまま追跡しておいてくれ」


「畏まりました」


「それで~話は変わるが、ここにある()()()()()()()はいくつある?」


「機密事項な為、お答えできません」


「ん?もはや守る必要はないだろ?それとも今でも守る必要があるのか?」


「…」


 ソウルの言葉で、スフィアータは沈黙したが、数秒後に声を発した。


「…確かに今はもう守秘義務を守る理由はありませんね。分かりました。一覧で表示いたします」


 スフィアータの言葉の後、ソウルの目の前に4つのウィンドウが開いた。


「これが全てか?」


「はい、その4つです。1つ目は、あまりに非人道的な製法だった為に研究開発は永久凍結され、資料などの閲覧も上級幹部のみとされた「赤き結晶薬(ティンクトゥラ)」。2つ目は、人の体からカヴァーズの機械の体に乗り換える為に精神、記憶、魂といった個の情報を吸い出して保存し、別の物体に照写(しょうしゃ)が可能な「ペルソナフェイス」。3つ目は、開発コストが雪だるま式に増えてしまった為にプリジェクト自体が頓挫してしまった「瞬間転移装置」。そして4つ目が「疑似人体型のカヴァーズ」の試作機です」


「おやおや、随分とやらかしてる物を作っていたじゃないか」


「ペルソナフェイスって下で見つけた仮面だよね?…あ~」


 表示されたウィンドウを横で見ていたティカルが、仮面が置いてあった部屋の光景を思い出して何かを察した。


「この4つの内の1つなのか、この全てをって事かしら?」


「だろうな」


「ならこれらを餌にしておびき出せば、ソウルさんの作戦行けますかね?」


「う~ん…」


 マナリアの言葉に、ソウルは眉を寄せながら考え始めた。


「餌だけじゃ足りないかもしれないな…」


「そうなのですか?」


「ソウルの口八丁でなんとかならない?」


「う~ん…」


「何が足りないの?」


「何とかして釣られてきたとしても、その後はどうするんだ?」


 ソウルの言葉に、仲間達は首を傾げた。


「それは私達が前に立ちはだかればいいじゃない」


「それだとアーティファクトを使われて終わりだぞ?」


「そうなる前にソウルが狙撃するんじゃ?」


「ああ、そうだ。だけど、アーティファクトを持つ敵を着弾するまでその場に立ち止まらせないといけないし、発射した弾が防がれないようにしないといけない」


「…う~んそうかぁ」


「えっとつまり~アーティファクトを持つ敵を孤立状態にして、他の敵をそいつの近くに寄せ付けないようにしないといけないってことよね?」


「ああ、それと餌を絶対に持ち去られないようにしないといけない」


「難しいですね…」


 アップルが改めて言った問題に、仲間達はどうするべきか頭を捻らせた。


「「あの~…」」


 全員が悩んでいる最中、階段方向から息の合った声が聞こえ、ソウル達は声がした方向に視線を向けてみると、リリアナとクリスの二人が階段付近にある柱に身を隠しながら頭だけを出して、こちらの様子を伺っていた。


「戦いは終わりました?」


「ああ、終わった」


「いや~、突然始まったからびっくりした」


 双子は、身を隠していた柱から出て、ソウル達に近づいて行った。


「もう!ソウルさん!もう!」


「お?突然なんだ?」


 真っ直ぐソウルに近づいたリリアナは、突然プリプリと怒り出した。


「敵はいないって言ったじゃないですか!」


「え?あの言葉をそのまま信じたの?」


「「え?」」


 アップルの言葉に、双子は目を大きくさせて驚いた。


「ソウルだもの、何もないは何かが起きるという事だわ」


「そうそう、何も起きないと言ったら何かが100%起こるだよね」


「そうですね。何もないは何かあるまたは起きるですね」


「「えぇぇぇ…」」


「くっそ!言い返す言葉が見つからねぇ…」


 仲間達の言葉に、双子は信じられないと言う顔で驚愕の声を上げ、ソウルは言い返せない事にやるせない気持ちになり、がっくりと肩を落とした。


「はぁ…まぁとりあえず餌となるアイテムを回収に行こう」


「銃はそのままでいいの?」


「敵も~…」


 ソウルは「敵も来ない」と言いそうになったが、その言葉を言ってしまったら逆の事が起こりそうな予感がして、別の言葉を口にした。


「もし敵が来てもいい様にマギアに見張ってもらうから大丈夫だ」


「それなら大丈夫そうね」


「そうだね」


「そうですね」


 ソウルが言い直した事に、アップル達はニヤニヤと笑うと、ソウルは表情を曇らせた。


「ゴホン!え~っと~…マギア、頼むぞ」


「…」


 ソウルは、誤魔化すようにしながらマギアに頼んだが、マギアは4つのウィンドウを見つめて答えなかった。


「マギア?」


「あ、すみません。お任せください」


「…大丈夫か?」


「はい、問題ありません」


「…そうか。じゃあ行ってくる」


「行ってらっしゃいませ」


 マギアの事を聞いた後、ソウル達は4つのアイテムを回収に向かって行った。そして、ソウル達を見送ったマギアは、4つのウィンドウの内の1つを見つめた。






 -ネーバス文明遺跡・ネヴァロン・人類抵抗軍基地・ログレス-






「こんな所を見つけられたのは幸運だったな」


「そうね。ここでなら一息つけそうだわ」


「はよ扉開けて~」


「はいよっと」


 キングフォージから落とされたMinor lampsは、北西に向かって走っていると、金網や乗り物の残骸などでバリケードされた建物を見つけた。そして、ボンテンが南京錠の様な物で施錠されていた扉を刀で斬って中に入ってみると、そこには軍服の様な服を着た無数の白骨体が散乱していた。


「…一息つけそうだけど気が休まらなさそうね」


「我慢するしかない」


「スキルでヤバい空気があるかどうか調べたけど問題ないよ」


「ありがとう。変態」


「おま!」


「うるせぇ!騒ぐな!早く行くぞ!」


 ジェーンが一喝すると、ガスライターはしょんぼりと肩を落とし、クリングスは若気(にやけ)ながら他の仲間達と奥に進んで行った。


「ここは…」


 ジェーン達が建物の奥に入って行くと、映画に出てくるような無数の情報端末が置かれてある作戦指令室のような部屋に辿り着いた。


「ここは何だ?」


「なんか作戦指令室っぽいね?」


「まぁ何でもいいか…ここに骨は転がって無いしここで休むぞ」


「了解」


「茶でも入れるか…」


「ふぅ~」


「よっこいしょっと」


 ジェーン達は、床や机に腰を下ろして休息を取り始めたが、カリカリーナが腰を下ろすと尻に何かが当たったので調べてみると、ボロボロな女性物の上着があり、更にその下には数冊のバインダーがあった。


「ねぇ?これ何だと思う?」


「んあ?なんか見つけたのか?」


 カリカリーナが、バインダーをクリングスに渡すと、クリングスは渡されたバインダーを開いて、中にまとめられていた書類を読み始めた。


「ん?これは…」


 バインダーの中にまとめられていた書類は、未知の言語で書かれていたが、横に書かれていた図が重要そうな物に見えた為、クリングスはアイテム欄から眼鏡を取り出して掛けた。


「ほぉ…これはこれは…」


「何が書かれてるの?」


「スフィアータという人工AIに付いて書かれているようだ」


「お宝?」


「そうだ!それに他にもいろんな情報が載っている!凄いぞこれは!ジェーン!」


「あん?」


 クリングスが、書類に書かれていた内容をジェーンに伝えると、ジェーンの不機嫌な顔がにやけ顔に変わって行った。

クリングスが取り出した眼鏡は「考古学者の眼鏡」というアイテムで、どんな言語でも翻訳してくれるアイテムです。簡単に言えば眼鏡型のほんやくこ〇にゃくです。


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