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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
Roaring of The War
303/330

学ぶとは?

完成しました!


次回更新は、5月22日 0時です!


「今戻ったわ」


「おかえり~」


「お帰りアップルちゃん」


「おかえりなさい」


「う~ん…」


 アップルが、スフィアータの所に戻って来ると、すでに仲間達が帰って来ていて、アップルの言葉に返事を返した。


「あら?ソウルとマギアはまだなのね?」


「うん、まだ戻ってきてない」


「もしかして苦戦しているの?応援に向かった方が良いかしら?」


「問題ありません、アップル様。ソウル様たちは、もうすぐここに戻ってきます」


「そうなの?無事ならいいわ。…残念ね」


「え?」


 スフィアータが、ソウル達はこちらに戻ってきていると報告すると、アップルは言葉の最後で心の声を呟く様に漏らし、その呟きを耳にしたティカルが目を大きくさせて驚いた。


「…あ!違うわよ!?ソウル達の事を悪く言う意味の残念じゃなくて、もっと戦いたかったを意味する残念よ!」


「えっと~それはソウル達がピンチになるのを期待していたと?」


「違うわよ!そう言う事じゃなくて、えーっと…」


「アップルちゃんェ…」


「違うのよ!違うのよ!」


 慌てたアップルが必死に否定していると、右側の昇降機から、銀色の液体を肩に担いだソウルが降りてきた。


「みんな戻って来てたのか」


「お帰りです!ソウルさん!今アップルちゃんが…ムグゥ!」


「わー!やー!あー!」


「?」


 マナリアは、先程のアップルの失言をソウルに報告しようとしたが、アップルが慌ててマナリアの口を塞いだあと、後ろに下がって行った。


「お帰りソウル」


「ただいま…で?あれはなんかあったのか?」


「ん~…気にしなくていいと思う」


「そうか?」


「そんな事よりそれ何?」


「これか?これは~…あー…いま説明すると色々2度手間になると思うから、マギアが戻ってきたら話すよ」


「そうなの?分かった」


「そっちは大丈夫だったか?」


「何とか、だね。僕の種族キーメラが新種族だから、あまり情報が出回って無かったみたいで、それが幸いしたって感じかな」


「う~ん、そう聞くと素直に喜べないな…」


「そうだね…。時間が経つほど情報が出回ると思うから、なんか考えないといけないなぁ…」


「いっその事、超巨大化して踏みつぶしてみるか?」


「超巨大化?ゴ〇ラくらい?」


「天元突破」


「それって銀河を遥かに超えてるサイズだよね!?」


「ティカルならいけるって!螺旋の力を取り込めばいいんだよ」


「螺旋の力って何!?そんなの実装されてないよね!?」


「信じろ!自分の可能性を!」


「可能性にも限度があるよ!」


「ティカルならいけるって」


「またそんな適当なこと言って…はぁ…まぁ、本当に何か考えないとなぁ…う~ん…」


 ティカルが話を切り上げて悩み始めた為、ソウルは双子の所に向かった。


「リリアナの容態はどうだ?」


「まだ寝てる…」


 ソウルが、クリスの上着を枕にして寝ているリリアナ見ながら尋ねると、クリスもリリアナに視線を向けながら不安そうな声で答えた。


「ねぇ?ソウルさん?」


「ん?どうした?」


「あたしらをここに連れて来て本当によかったの?」


「どういう事だ?」


 クリスの呟くような言葉に、ソウルは少し首を傾げながら聞き返した。


「だってあたしら何の役にも立ってないじゃん…っていうか完全に足手纏いだし…正直邪魔じゃない?」


「ん~…優しい嘘か厳しい真実、どっちで聞きたい?」


「優…いや、厳しい真実で…」


「ほぉ…」


 ソウルは、クリスが真実を選んだことに感心して話を続けた。


「ならはっきり言うが、クリスが言った通りお前たちは確かに足手纏いだ」


「…そう…だよね」


 ソウルが、はっきりと足手纏いと言った事に、クリスはしょんぼりと俯いた。


「それに訓練は真面目にやってくれないし、すぐ泣き言言うしでダメダメだな」


「うぅ…」


「だがな、そんなのは当たり前だ。2人は自分の意思で俺の弟子になった訳じゃなく、アンジェラさんに言われてなんだからな」


「え?」


 まさかの言葉に、クリスは驚いてソウルに視線を向けた。


「そりゃ身に入らないよなぁ、自分が望んだ事じゃないんだから。…でもな、そんな中でもお前達は可能性があることを示したんだぞ?異常なほど重い重りを身に着けながらも立ち上がり、俺との戦いでは奥の手を使わせたんだ」


「…」


「その時、俺が何と思ったか分かるか?」


 ソウルの問いに、クリスは首を横に振って答えた。


「勿体ないな、だ」


「…え?」


「発想や機転も悪くないし、頭の回転も速いから知識の吸収率も高い。…だがな、怠惰や恐怖といった感情がそれらを無駄にしてしまっている」


「…」


「あ、別にそう言った事が悪いと言っているんじゃないぞ?俺も面倒くさいや怖いと思う事あるしな。俺が言いたいのは意識が何処を向いているかって事だ」


「意識?」


「面倒くさい、怖いからというような意識なら、近くに落ちている石を見ても「なんだ、ただの石か」と思うだけで終わる。だけどな、学びたいや経験してみたいという方向に意識を向けて、石を見てみると「この石は何だろう?何処から落ちて来たのかな?」といろいろ考えて、答えに辿り着いた時「ああ、なるほど」と理解する。ここでクリスに尋ねるが、その答えに辿り着く前の間には何もなかったと思うか?」


「ううん、何かあったと思う…」


「そうだな。答えにたどり着くまでの間には、山に登ったのかもしれないし、石を砕いて中に含まれている成分を調べたりしたかもしれない。その他にもいろんな事があったはずだ。…クリス?再び尋ねるけど、そう言った事は全部無駄だと思うか?意味のない事だと思うか?」


 クリスは、首を横に振って答えた。


「そう考えると、めんどくさいからや怖いからと一時の感情だけで、投げ出してしまうのは勿体ないだろう?」


「確かに…」


「それに、その間で得た経験や情報を本なんかして多くの人に読まれれば、偉人として敬われたり、大金持ちになれる…かもしれない」


「そこは「かもしれない」なんだ」


「まぁ、自分だけの話じゃないからないからな。…でだ、クリス?お前が最初に言った質問を素直に答えると、お前達を学ばせる為に連れてきた。足手纏い?邪魔?大いに結構だ。学びの為の迷惑はどんどんかけてこい。…それにな」


「?」


「俺…いや俺達もまだ未熟だ。人に何かを教えられるほど大成しちゃいないし、弟子に何を教えたらいいのか分かって無いんだ。一応ここに来る前に戦い方は教えたが、それが正解なのか?と問われると、さぁ?と首を傾げるしかないしな」


「そうだったんだ…」


「知っている事なら教えられる…と思うが、こういう場所に連れて行った時に、その場所で何を得るかはお前たち次第だ。出来る範囲で手伝うからさ…でも、もしそれが嫌だと言うのなら、俺がアンジェラさんに土下座して師弟関係の解消をお願いするから、何かを我慢する必要はないぞ?…分かったか?リリアナ?」


「え?お姉ちゃん?」


 ソウルがリリアナの名を呼ぶと、眠っているはずのリリアナの体がビクッと動き、その数秒後に目を開いて、申し訳なさそうな顔をソウルに向けた。


「…えっと~その~すみません…」


「もう!寝たふりなんて酷いよ!どんだけ心配したと思ってるの!?」


「わ!わ!ごめん、ごめんて!」


 寝たふりをしていたリリアナに怒ったクリスは、リリアナが枕にしていた自分の上着を強引に引き抜いた後、そのままリリアナの体を叩き始めた。


「もう!もう!」


「ごめん!ごめん!」


「おや?賑わってますね?何かあったのですか?」


 クリスが頬を膨らませながら怒っていると、上から降りてきた昇降機に3m程の人型ロボットが乗っていた。


「マギアか?そのロボットって通信で言ってた兵器か」?


「はい、このロボットの名前は「カムラン」という名前で、最終決戦用に作られたみたいですが、完成直前で人類側が全滅してしまった為、1度も稼働することなく格納されていたそうです」


「へ~…武装は?」


「ありません」


 ソウルの問いに答えたのは、マギアではなくスフィアータだった。


「ないの?」


「はい、ありません。マギア様が先程仰られたように、カムランが完成する前に人類側が絶滅してしまいましたので、作られてないのです」


「ほ~ん」


 スフィアータの言葉に、ソウルが生返事をすると、カムランの頭部が貝を開く様に上に動き、その中からマギアが出てきた。


「マスター?その後ろに背負っている物は何ですか?」


「いま説明する。皆!スフィアータの近くに集まってくれ」


 ソウルは、仲間達をスフィアータの近くに集めた後、肩に担ぐ様にして背負っていた銀色の液体をスフィアータの前に置いた。


「スフィアータ、この中には01が入っているのだが、メモリーコアに敵の情報があるらしいから調べてくれ。それとメモリーコアのデータをそのままにしてどうにか直せないか?」


「やってみましょう」


「頼む。俺はこいつを気に入ったから、()()()()()()()()


「…了解しました」


 ソウルは、スフィアータの言葉の後にブルーローズを義手の中に仕舞って行くと、ボロボロな状態の01が姿を見せた。


「…これは」


 01を包んでいたブルーローズが、全てソウルの右義手の中に全て仕舞われると、01のすぐ近くの床が左右に開閉して行き、その場所から無数の黒いチューブが這い出てくると、チューブの先端にある金色の針が01の体を突き刺して行った。


「接続完了、機密保全装置OFF、データの解析を開始します」


 そしてその数分後、データの解析を完了させたスフィアータが、ソウル達を驚愕させる情報を表示させた。

最後は、記憶にあるとあるテレビ番組みたいに書いてみました。ですが、古い記憶ですのであやふやです。






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