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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
Roaring of The War
294/329

スフィアータ

完成しました!お楽しみください!


次回更新は3月13日 0時更新です!

「何か見つけたか?」


「う~ん…特にないね」


「見つかりませんでした」


「ないわね」


「見つかりませんでした」


「ないなーい」


 塔の何かを見つけに各階を探索して行ったが、最下層の1階を探索しても何も見つからないという結果に終わると、ソウルは眉を寄せながら左手で顎を触り、どうするかと考え始めた。


「何も見つからない…か」


「どうする?」


「戻りますか?」


「…いや、ちょっと待ってくれ」


 ソウルは、ティカルとマナリアの二人に首を横に振って答えた後、階段の左隣にある瓦礫で塞がれた金属扉に視線を向けた。


「階段で行ける場所にないなら、エレベーターで行ける場所にあるかもな?」


「調べてみますか?」


「ああ」


 ソウルはマナリアの言葉に頷き、仲間達と協力して金属扉を塞いでいた瓦礫を退け、ブルーローズを金属扉の隙間に侵入させた後、風船を膨らませる様に徐々に大きくしていくと、金属扉は悲鳴に似た音を出しながら開いて行った。


「底が見えないですね」


「ああ、結構深そうだ」


 金属扉を開けて中を覗いてみると、すぐ上に乗客や荷物を載せる箱の「かご」と呼ばれる物があり、下は底が見えないほど深いエレベーターシャフトが見えた。


「なんか投げてみるね」


 ティカルがそう言った後、足元近くに落ちていた瓦礫の欠片を拾って、エレベーターシャフトの中に投げ入れてみると、その7秒後に音が聞こえた。


「ティカルさんが投げた欠片の形や重さ、エレベーターシャフト内の環境、音が帰って来た時間を計算して深さは210~220mと出ました」


「ならマウントに乗って降りた方が良いな」


「了解しました。ジャバワークを展開します」


 マギアが出した数字を聞いて、ソウルがマウントに乗って降りようと提案すると、仲間達はその提案に頷き、マウントを呼び出して跨った。


「まず俺達(ジャバワーク)が先行するからのド〇クエ仲間の如く後ろに続いて来てくれ」


「それってシリーズやプレイ環境によっては左右に別れたりするけど一列でって事でいいんだよね?」


「そうだが~…なぜ確認した?」


「確認は大事だって古事記にもそう書かれてあるから確認したんだよ」


「そ…そうか」


 ティカルのネタに、ソウルはあえて突っ込ずに短くそう言った後、エレベーターシャフトに入り、ゆっくりと降下して行った。





 -ネーバーク王国・ネーバス文明遺跡・???-





「何か重要そうな場所ね?」


 ソウル達が、エレベーターシャフトの一番下に降り立つと、そこには核シェルターに使われていそうな重厚で大きな金属製の扉があり、アップルがこの扉の先にあるものに期待しながら言った。


「ああ、そうだな。だが…どうやって開ければいいんだ?」


「調べてみますので少々お待ちください」


 マギアは、自身の周囲に複数のウィンドウを開いた後、両手から青い光線を出した後、その光を金属扉に照射して構造を調べ始めた。


「こんな重厚な扉なんだから絶対なんかあるよね?」


 マギアが調べている間、ティカルがソウルに問いかけるてくると、ソウルは扉を見ながら答えた。


「何かあるのは間違いないだろう。…でもな」


「でも?」


「この扉の役割が侵入を防ぐ為の物ではなく、この先に何かが封じられて入れそれを外に出さない為にあるのだとしたら…」


「あ~その可能性もあるかもね~」


「ああ、だからいつでも戦える様に準備はしておいてくれ」


「おっけー」


「分かりました」


「分かったわ」


「戦いがあるかもだってよ!お姉ちゃん!」


「私はそうならない事を祈るよクーちゃん…」


 ソウルのもしもの話を聞いて、アップル達は戦いの準備を始めると、金属扉を調べていたマギアが両手から照射していた青い光線を止めて、ソウルに体を向けた後に声を発した。


「分かりました」


「それで?」


「この扉の左右には大型の電動機(モーター)があり、その電動機を動かせば開く仕組みの様です。なのでマスターは、ブルーローズを隙間から侵入させてその2つの電動機を同時に動かしてください」


「侵入させろって言うけど…全部感覚だけでやれと?」


「いえ、透視した様に見えるウィンドウを表示しますので、それを頼りに侵入して行ってください」


「透視?…あ~とりあえずやってみるか」


 ソウルは、右手首から出したブルーローズを扉の隙間に侵入させると、ソウルの目の前にウィンドウが現れ、金属扉の内部がX線で透過したように見る事が出来た。


「おお!これは!なるほど!ここを上に行って…グールグルすれば電動機の中に入れるな」


 ソウルは、ウィンドウを頼りにブルーローズを左右の電動機の中に侵入させた後、中のローターに巻き付いて引っ張る様に動かすと、金属扉を固定していた金属製のかんぬきが大きな音を出しながら、外側に向かって外れていった。そして、かんぬきが完全に外れると、金属扉は両開きの扉の様に左右に別れ、長年積もった塵や埃等を砂の様に落としながらスライドして行った。


「…よし、ここから慎重行くぞ」


 金属製の扉が開いて奥に行けるようになり、ソウルが仲間達に警告すると、仲間達はその言葉に頷き、奥に進んで行った。




 ~ネーバス文明遺跡・???・???~




「かなり広い場所に出たな?」


「東〇ドーム3個分くらいありそうだね?」


「…その〇京ドームの大きさが分かりません」


「そうね。実際に見ないとどの位なのか分からないわね」


 ソウル達が奥に進んで行くと、広大な部屋に辿り着き、ソウルが周囲を見回してみると、その広大な部屋の壁や天井、床等の全てに機械の基盤の様な模様があり、部屋の中心には巨大な銀色の球体が静かに浮いているのが見えた。


「他には何もなさそうだし、あそこにある球体を調べよう」


「近づいて大丈夫でしょうか?」


「近づいたら羽神竜が出てきたりして?」


「確かに球体形(スフィア・モード)みたいな球体だけど、会社が違うからそれはさすがに無いだろ」


「じゃあ呪い(カース)とか隕石落下(メテオ)とかしてくるのかしら?」


「だから会社が違うって言ってんだろ!そんな冗談言ってないで調べるぞ!」


「「「「「「はーい」」」」」」


 ソウル達は、警戒しながら部屋の中心にある球体に近づいて行ったが、触れる事が出来る距離にまで近づいても特に何も起こらなかった為、ソウル達は警戒を解いて球体を調べ始めた。


「この球体って何か動きそうな見た目してるよね?どうすれば動くかな?」


「電気流せば動くのかしら?」


「電気ですか?ならソウルさんの銃で動くかもしれませんね?」


「いや、動くはずが無いだろう」


「試しにやってみてよ」


「いや、だから…」


「いいからいいから試しにやってみて」


 ティカルに催告されて、ソウルは渋々腰のホルスターから紫色のリボルバーを引き抜き、リボルバーに魔力を流して銃身に刻印されたルーン文字を全て光らせた後、球体の中心を狙って引き金を引いた。


「…嘘だろ」


 銃口から雷を纏って放たれた弾頭は、球体に当たって砕けたが、弾頭に纏っていた雷が球体から部屋全体に流れて行くと、何かが動きだした音が部屋中に響きだした。そして、その数秒後に天井にあった照明装置が壁側から中心に向かって点灯して行き、全ての照明装置が点灯すると、球体が天井付近まで浮上していった。


「ギギガカゴカ…イーアガ、ヌゥドスルバイロー!」


「喋った!…けど何を言っているのか分からん」


「古代語かな?」


「マギアどうにかならないか?」


「試してみます」


 マギアは、半透明のキーボードとウィンドウを自身の前に出現させて何かを入力した後、ウィンドウをタッチし、そのまま球体に向けてスワイプした。


「現代語のアップデートパッチを送ってみました」


「互換性があればいいが…」


 ソウルが球体を見ながら言うと、球体から古いパソコンが読み込み等をした時にカリカリというシーク音をしばらく出した後、天井付近にまで浮いていた球体が突然降下し始め、天井の照明が消灯して行った。


「…駄目だったか?」


「ソウルが銃で起動させたからだよ」


「おま!」


「銃は流石にまずかったかもね」


「あ~ソウルさんが壊したー」


「流石に私でも銃で機械は起動しないよ」


「重要そうな物を銃で?えぇ…」


「お前らぁ…」


 仲間達が責任転換してきた事にソウルは呆れると、突然天井の照明が点灯して行き、球体が再び浮き上がって行った。


「再起動しただけ?…な~んだ、壊れたかと思ったじゃん!上手く行ったねソウル!」


「壊れたわけじゃなかったのね?良かったわねソウル」


「壊れたかと思ってびっくりしちゃいました。これで何か分かるはずですよソウルさん!」


「おー!銃で行けるんだね!師匠ってすごいんだね!」


「私は愛書からソウルさんを信じてましたよ?」


「…オイィ!ぜったいに許さんぞ!お前らども!後でじわじわと辱めてやる!」


 壊れたわけではなく、再起動しただけだと気が付いた仲間達が急に態度を変えて褒めてくると、ソウルはどこぞの宇宙の帝王の様にキレた。


「ピーガガガ…キア・オラ…メルババ…ボンジュール…ギガガ…」


 再起動した球体は、古いOSの起動音に似た音を鳴らして調整する様に外国の言葉を言い始めた後、ドットで表現された目のホログラムを球体の前に表示し、その目をソウル達に向けてきた。


「Hello,world!こんにちは!人間モドキさん達と双子の人間さん!」


「(人間モドキ?)あ~…え~っと、こんにちは?俺はソウルといいます。貴方は?」


「私は学習進化型の統括人工知能(A・I)、機体名称はスフィアータです。敬称は不要ですので、気軽にスフィアータやスフィとお呼びください」


「え~っとじゃあ、スフィアータ?いろいろ質問していいか?」


「はい!何なりとどうぞ!」


「ここの上にある街と塔の名は?」


「はい、お答えします。この場所の上にある街の名は「ネヴァロン」です。そして、塔の名前は「エクスヴェラーダの塔」です」


「そうか…じゃあ次の質問なんだが…」


 ソウルは、スフィアータに様々な質問をしていった。

重厚な扉はソウルがブルーローズで開けましたが、別のプレイヤーが正規の手順で開ける場合は、街の何処かにヒントやキーアイテムが落ちているので、それらを集めていけば開ける事が出来ます。

もちろん正規の手順を踏まずに扉を破壊する事も出来ます。


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誤字脱字報告 アザマス!

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