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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
Roaring of The War
293/329

ネーバス文明遺跡で 3

完成しました!お楽しみください!


次回更新は、3月6日 0時更新予定です!


予定なのはモンハンしてて遅れる可能性があるからです!…すみませんすみません!エビフライは勘弁してください!更新日に間に合う様に執筆しますが、遅れた場合は「作者…お前モンハン欲に負けたな?」とか思ってください。

「きゃぁぁぁ!」


 ソウルが、リリアナがいる階と下の階を繋ぐ階段の踊り場に差し掛かった時、上から悲鳴が聞こえてくると、その声に焦ったソウルは急いでリリアナの所に向かうと、リリアナは3体の人型に襲われており、2体の人型がリリアナを挟む形で取り囲み、1体の人型がリリアナに馬乗りしながら、硬く握られた右こぶしを今にも振り下ろそうとしていたので、ソウルはその馬乗りしている人型に向けて発砲した。


「ギギガアカガ…キャァァァァァ!!」


 リリアナに馬乗りしていた人型が、横に弾き飛ばされて破壊されると、取り囲んでいた2体の人型がソウルに顔を向け、金属を引っ搔いた様な音を発した後、女性の悲鳴の様な甲高い声を上げながら、グロテスクに顔のパーツを展開させて威嚇してきた。


「ホラーは展開は勘弁してくれって言っただろが!」


 威嚇してきた2体の人型に、不満と怒りをぶつける様に言った後、両手に持ったリボルバーの引き金を連続で引いて人型を破壊した後、ソウルはリリアナの傍に寄った。


「リリアナ!無事か!?」


「そ…ソウルさん?…あ…あれは一体…」


 リリアナが、恐怖で声を震わせながら尋ねてきたが、ソウルは困惑した表情をしながら首を横に振った。


「俺が聞きたい…」


「…え?」


 リリアナの聞き返しに、ソウルはそのまま困惑した表情をしながら、首を傾げた。


「まぁ大体予想はつくけどな…」


「その予想って…なんですか?」


「かつて人に従属していた機械人形の成れの果て…だと思う」


「機械なんですか?」


「そこに転がってのをよく見て見み?」


 リリアナは、言われた通りにソウルが顎で指し示した人型に視線を向けてみると、その人型は側頭部に丸い穴が開いていて、その穴から少し見える内部には金属の部品があるのが見えた。


「確かに…機械みたいですね。目が覚めたら突然目の前に居て…怖くて…何が何だか分からなくて…頭の中がめちゃくちゃになって…それで…それで…」


 リリアナが体を震わせながら言うと、ソウルはリリアナの同じ目線になる様に体を屈ませた後、優しく声を掛けた。


「俺が傍を離れたばかりに、怖い思いをさせてしまったな…すまない。だが、安心してくれ。リリアナが2度とそんな思いをしないように、俺が必ず守ると約束するから」


「約束…ですか?」


「ああ、約束だ」


 ソウルが左手の小指を差し出しながら言うと、リリアナは恐る恐る動きながらソウルの小指に右手の小指を絡めて約束を交わした。


「…早速だが約束を果たそう」


「え?」


 互いに絡めた小指を話した後、ソウルは階段がある方向に体を向けながら、両手のリボルバーのリロードを始めた。リリアナは、最初何を言っているのか理解できず、首を傾けた後にソウルと同じ方向に視線を向けてみると、その方向からガチャガチャという金属音が、徐々に大きく聞こえてくる事に戦慄した。


「そ…ソウルさん?なんかすごく大量に来そうな音が聞こえてくるのですが…」


「大量に来るだろうなぁ…」


「そんな!ど…どうするんですか!?」


「やるしかない」


「えぇ!?」


「アップル達がこっちに向かって来ていると思うからそれまで耐えるしかない」


「そんな!?」


「大丈夫だ。さっき約束した通りリリアナは必ず守る」


 ソウルがそう言いながら、リボルバーのシリンダーを元の位置に戻してリロードを終わらせた後、ウィンドウを開いて従者・ペットのタブからマギアを呼びだそうとしたが、先程と同じ文章の赤文字アナウンスがチャット欄に流れた。


「戦闘中で呼び出せないだと!?…まさかあの多角形がアップル達を追って来たのか?…それとも全く別の敵が現れたのか?」


「そ…ソウルさん?」


「いかんいかん、今それを考えている場合じゃない」


 ソウルはそう言いながら頭を切り替えた後、リリアナを目を合わせた。


「リリアナ、もしもの時に備えて何処かに隠れていて欲しい。安全な状況になったら声をかけるから、それまでは決して姿を見せないようにしてくれ」


「は…はい!分かりました!」


 ソウルの言葉に頷いたリリアナは、急いで隠れる場所を探し始めた。


「バリケードを作っておくか」


 ソウルは、リリアナの頷きを見た後に階段に向かい、周囲にあった瓦礫やインテリアとして使われていた物を集めて簡易的なバリケードを作った後、下の階に降りて、その階にもバリケードを作った。更には敵が簡単に上がって来れない様に、適当な物を階段に投げ捨てて障害物を作った後、腰のホルスターから土属性と氷属性のリボルバーを引き抜いて深呼吸した。


「さて、気張るか」


 ソウルはそう呟いた後、両手に持つリボルバーの撃鉄を起こした。





 -ネーバーク王国・ネーバス文明遺跡・空洞内-





「敵からの攻撃が来ます!」


 マギア達は、ソウルとリリアナが落ちていった空洞をマウントに乗って降下していると、後ろから空洞を埋め尽くすほどの多角形の敵が大量に追ってきた。そして、追ってきた多角形の敵は、前にいるアップル達に閃光を放ってきたが、装備したエネルギーシールドがアップル達を守った。


「うわ!罅が!」


「私も罅が入りました!」


「私のにも罅が入ったわ!」


「わぁぁ!やばいやばい!」


 エネルギーシールドはアップル達を守ったが、あまりにも大量の敵から攻撃された為、エネルギーシールドに罅が入り、再び攻撃されたら確実に割れてしまうのが分かった。


「私が殿に立ちます」


 先頭にいたマギアは、ジャバワークの翼を逆方向に向けて一気にスピードを落とし、多角形の敵がいる方向に機体の向きを変えながら、アップル達の最後尾に付いた後、ジャバワークの武装を展開して、両手にあるガトリングの銃身が反時計回りに回転し、脚部のミサイルポットが開いてミサイルを発射すると、その一拍後にガトリングの銃口から火が噴いた。


「出口が見えたわ!」


 先頭にいるアップルが大声で仲間達に伝えると、仲間達は少しでもマウントが速くなるように、スーパースポーツのバイクに乗った時の前傾姿勢になった。


「わぁ!」


「地下に巨大な街!?」


「これは凄いですね!」


 アップル達が空洞を抜けると、下に巨大な街があるのを見て、目を大きくさせながら驚きの声を上げた


「…銃声?あそこの塔からね!みんな!ソウル達はあの塔にいると思うわ!」


 アップルが、不規則なリズムの銃声が街の塔から聞こえてくるのに気がつき、その事を仲間達に伝えた後に塔に近づいて行くと、塔の中で謎の人型と戦っているソウルの姿が見えた。


「ソウル!加勢するわ!」


「助かる!マギア!アップル達が安全に入れるようにガトリングで薙ぎ払え!」


「了解!」


 ソウルの指示を受けて、後ろに付いてきていた多角形の敵を攻撃していたジャバワークが、そのままガトリングを発砲させながら機体を右向きに動かすと、中にいた謎の人型達に大きな風穴を開けて破壊した。


「ソウル?大丈夫?」


「ああ、なんとかな…」


 仲間達は、ジャバワークの掃射後に塔の中に入り、掃射を避ける為に床に伏せていたソウルにアップルが声を掛けると、ソウルは問題ないと答え立ち上がった。


「お姉ちゃんは無事なの!?」


「ここだよ~」


「お姉ちゃん!」


 ティカルのマウントに乗っていたクリスが、慌てた様子でリリアナの安否をソウルに尋ねると、天井にに隠れていたリリアナが、上半身を下向きに出して手を振りながら答えると、その姿にクリスはほっと胸を撫で下ろした。


「それで?こいつらは何なの?」


「わからない…が、敵だという事は間違いない」


「それだけ分かればいいわ」


「そうですね!」


「食べたらどんなスキルが得られる(味なの)かな?」


「私はこのまま多角形の敵を攻撃します」


「頼む」


 ジャバワークの掃射で殆どの人型は動かなくなったが、大きく破損した状態でも動く人型が数体いて、足が動く人型はぎこちない動きをしながらも立ち上がり、足が動かなくなったり失った人型は這いずってきた。


「そんな状態になっても向かってくるだなんて…相当人を恨んでいるのね」


「そう聞くとなんか可哀そうですね」


「だが襲って来るなら倒さないといけない」


「言葉も通じなさそうだしね」


 ソウルはティカルの言葉に頷いた後、右手に持ったリボルバーの銃口を、前から這いずって来た人型の頭に向けて引き金を引くと、這いずってきた人型は動かなくなった。


「俺達は、これからもこういった成れの果ての様な物や者達と数多く戦っていくだろう。その時、意思疎通ができる相手であれば、最初に向けるのは武器ではなく言葉だ…だが、そういった事ができない相手であれば武器を向けるしかない。…ならせめて苦痛なく終わらせてやろう」


「…そうね」


 仲間達はソウルの言葉に頷き、強化スキルや攻撃スキルを使って、一回の攻撃だけで終わる様にしながら倒していった。


「全部倒したか?」


「動いているのはいないわね」


「あれ?もっといたはず…どこ行った?」


「私達がこの塔に入った時、集まっていた人型が塔から離れていくのを確認しました。状況から推測しますと、外にいる多角形の機械が原因していると考えます」


「この塔に入ったら襲ってこなくなったな?この塔に何かあるのか?」


「そうですね。情報が少ないため正確にはわかりませんが、何がある可能性は高いと判断できます」


「そうか…ならその何かを探してみるか?多角形は襲ってこないみたいだし、人型もいなくなった今ならなら安全に探せるはずだ」


「そうですね」


「この塔を調べればいいのね?」


「了解です」


「凄くワクワクする!」


「塔の中で何かを探すって言ってるけど…どうするお姉ちゃん?」


「私も行くよ。塔から出なければ大丈夫みたいだし」


「ならあたしも一緒に探すよ」


 この塔にある何かを探しに、ソウル達は階段を降りて行った。

縦穴から大量の機械の敵…これを呼んでいる読者はピンと来る人は多いと思いますが、何の事?と思った方は、映像配信サイトとかで映画「マ〇リックス」を3部作見ましょう!え?4部作目はいいのかって?…あなたの判断に任せます。



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誤字脱字報告 アーザマス!

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― 新着の感想 ―
更新乙 敵の人形がスーツ着出したら強敵の予感・・・ ソウルの攻撃を例のポーズで躱しそう
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