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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
Roaring of The War
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裏カジノ 3

お楽しみください! 15ページ分っす!


次回更新は、11月7日 0時更新です!

「みなさん?分かっているとは思いますが、これは4対1の勝負なので協力していきましょう」


「ああ、そうだな」


「うん?…うぅん…Zzzz」


「配られたカードから見て相手はあれとあれを持っていると予想した方が良いわね。だったらあれを出した時にライアーの宣言をして、公開されたカードから予想すれば私は負けないわ…そうよ私が負けたままでいいはずが無いわ…」


「聞いていますか?」


 配られた弾丸を銃に装填した後、パガードがテーブルの上に銃を置きながら仲間達に言うと、鉄錆は協力する事に同意し、カルポスは半分寝ながらも同意はしたが、マイだけは配られたカードを見つめながら、ブツブツと独り言を言っていて、パガードの声は耳に届いていなかった。


「…チッ」


 パガードは舌打ちして、鉄錆にアイコンタクトを送ると、鉄錆はその視線に同意する様に頷いた。


「ダイスは7。では鉄錆様からスタートです」


「ダウン」


 ディーラーの指示に頷いた鉄錆は、ダウンを宣言して、手札からカードを2枚場に出した後、10000と書かれたプレートを掛け金として出した。


「ライアーを宣言したい方はいますか」


 ディーラー問いに、プレイヤー達は無言で答えると、鉄錆の左隣の席に座っていたカルポスの番になり、カルポスはほぼ閉じている目でアップを宣言して、10000プレートのカジノコインを出した後、カードを1枚場に出した。そしてディーラーが、先程と同じ言葉でライアーを宣言する人がいるか聞いて来たが、先程と同じ様にプレイヤー達は無言だった為、パガードの番になった。


「アップです」


「ライアー宣言はありますか?……ありませんので1枚追加です」


 パガードは、アップ宣言した後に2枚のカードを場に出してライアー宣言を待ったが、誰も宣言しなかったので、ディーラーから1枚カードが配られた。


「私の番ですわね!ダウンですわ!」


 待ってましたと言わんばかりに、マイがダウンと言ってカードを3枚場に出すと、2人の男が口を開いた。


「ライアーですね」


「ライアーだ」


「ええ!?ちょっと待ちなさい!私達仲間じゃありませんの!?」


「だったらお前…なんでさっきのパガードさんが言った事に答えなかったんだ?」


「それは勝つ為に作戦を考えていただけですわ…」


「そうですか。…ですが周りの変化に気づけない今の貴女では彼に勝てませんよ?それが出来なけれギャンブラーにとって致命的ですし」


「…う…悪かったわよ」


「熱中するのもいいですが気を付けてください」


「そうだぞ?まぁ今回の宣言はちょっとしたペナルティだと思ってくれ」


「分かったわ…」


 仲間達にライアー宣言されたマイは、場に出した3枚のカードを公開すると、7以下のカードが2枚と以上のカードが1枚あり、ライアーが成立したのでマイは銃の引き金を引く事になった。


「マイ様は3枚のカードを出されましたので、2発装填してもらいます」


「これで死んだら(当たったら)しばらく顔あげれないわ…」


 ディーラーから弾を2発渡されたマイは、渋々銃のシリンダーに弾を装填して、勢いよくシリンダーを回転させて閉じた後、銃口をこめかみに当てた。


「まぁマイの運なら大丈夫だろ」


「四天王ですからね」


「そうね」


「むにゃ…んー?」


 鉄錆とパガードの言葉を聞いて、マイは気楽に銃の引き金を引くと、発砲音が周囲に轟いた。


「ウッソだろぉ!お前!」


「えぇぇぇ…」


「ん!?…むびゅ…」


「銃が発砲したので、マイ様は失格となります」


 まさかの発砲音に、パガード達は目を大きくさせながらマイを見ると、マイは余りの恥ずかしさで顔を赤くさせながら死んだふりをした。


「本当に四天王なのかよ…」


「所詮彼女は四天王の中でも雑魚運…雑魚ゥーマンだ…」


「うぇ!?ざ…雑魚マン!?…どこ!?」


「その呼び方…やめて…」


「ん?なんか死体から(敗北者)聞こえて来たけど気のせいか…」


 パガードの怒りを含んだ発言に、カルポスは目を覚まして周りを見回し、鉄錆は笑いながらマイの発言を無視した。


「仲間割れ…いや、自滅?…しましたが遠慮なく行きますよ」


 ディーラーからソウルの番ですと伝えられると、ソウルはアップと宣言して6枚になったカードの内、3枚のカードを場に出した後、10000カジノプレートを3枚出した。


「ライ…」


「待て!」


 ポーカーフェイスのソウルが出したカードに、鉄錆はライアーを宣言しようとしたが、パガードが止めた。


「ライアー宣言なさいますか?」


「いや…しない」


「では、鉄錆様の番になり…」


「申し訳ないですが、ちょっと待ってもらえますか?」


「…どうしました?」


「ソウルの出したカードはライアー宣言が終わった後に公開して欲しいのです」


「パガード様…それはルール違反になってしましま…」


「いいですよ?」


 パガードの提案に、ディーラーはルール違反になるから止めようとしたが、ソウルはいいですよと許可を出したが、その言葉には続きがあった。


「ですが、俺が出した賭け金の倍を出してください。それが条件です」


「…分かりました。30000の倍、60000のカジノコインを出します」


 ソウルが言った条件を飲んだパガードは、10000カジノプレートを6枚場に出した。


「ソウル様、最終確認ですが…本当によろしいのですか?」


「ええ、大丈夫ですよ。公開をお願いします」


「畏まりました」


 ディーラーは、ソウルが場に出した3枚のカードを表側にすると、全て7以上のカードだった。


「あっぶねー!」


「宣言しなくて良かったですね」


「ああ、助かった」


 鉄錆はパガードに感謝した後、2枚のカードと10000のカジノプレートを2枚出した。


「ライアー」


「!?」


 ソウルがライアー宣言すると、鉄錆は驚いた眼でソウルに視線を向けた


「ソウル様がライアー宣言をしましたので、鉄錆様のカードを公開します」


 ソウルのらいー宣言を受けて、ディーラーが鉄錆が場に出した2枚のカードを表側にすると、1枚はクラブの8そしてもう1枚のカードは、ダイアの4だった。


「ライアーが成立したので、鉄錆様には弾を1発追加です」


「…ック!」


 鉄錆は、悔しい表情をしながら、渡された弾を装填してシリンダーを回転させた後、シリンダーを閉じて銃口をこめかみに押し当てた。


「俺なら当たらない!当たらないんだ!当たってたまる…」


 鉄錆が、自分を鼓舞する様に言いながら引き金を引くと、銃から轟音が轟き、最後まで言葉を言えなかった。


「私のこと笑って置きながらあんたも同じですわよ…」


 死んだふりをしているマイが鉄錆に言うと、鉄錆はマイと同じ様に、顔を赤くさせながら死んだふりをした。


「…ごめんやん」


「私は心が広いので許してあげますわ」


「…ありがとう」


「おい!いちゃつくな!大人しく仲良し死してろ雑魚運ども!」


 マイと鉄錆の不甲斐なさに、パガードはキレながら言った。


「…カルポス様の番ですが何の操作もしない状態が15秒続いたので、カルポス様は失格となります」


「あ゛あ゛ぁ!!どいつもこいつも役たたねぇ!」


「パガードさん?気持ちは分かりますがキャラが壊れ始めてますよ?」


「…スゥゥゥ…ハァァァァ…失礼しました…」


 ソウルの指摘されると、パガードは深呼吸して自分を取り戻した。


「ふっ…面白いギャンブルだ。だが、負けん!」


「お、その姿(コスプレ)をしているならそうでないと」


 パガードが、アニメ本人の真似をしながら言うと、ソウルはその言動に頷いた。


「自分とて、伊達や酔狂でこのコスプレしていますし、であるならばプライドと敬意を持たなくてはいけません。なので先程の言動は忘れて貰えると助かります」


 パガードは、ソウルの目を見つめながらそう言った後、アップを宣言し、3枚ある手札の中から2枚のカードを場に出し、10000カジノプレートも出した。


「そうですか。そういう事なら忘れましょう」


 ライアー宣言をしなかったので、ソウルの番になり、ソウルはダウンを宣言して、手札から2枚のカードと10000カジノプレートを1枚場に出した。


「ライアー」


「ライアー宣言がありましたので、ソウル様のカードを表側にします。…ハートの8とダイヤの4ですので、ライアーが成立しました。ソウル様は、弾を1発追加してください」


「ふははは!怯えろ!竦めぇ!自身のギャンブル運を過信したまま、死んで行け!」


「それはどうかなっと」


 ソウルは、ディーラーから渡された弾を手慣れた手つきで装填し、シリンダーを回転させて閉じた後、銃口を自身のこめかみに押し当て、何の躊躇いも無く引き金を引くと、銃から空撃ちした動作音だけが聞こえた。


「セーフだな。で~…互いに1枚の持つ状態になりましたけど、ここで一つ提案したい事があるのですがいいですか?」


「何でしょうか?」


「このままだとパガードさんの勝ちで終わるけど、ギャンブラーとしてそういう勝ち方はどうなのでしょうか?ここは1つ互いに最後カードを出した後、ダイスを振り直して出た目についてのアップダウンの探り合いをしませんか?」


「……さ…」


「さ?」


「作戦タイム!」


「認める!」


「マスター?認めていいんですか?」


「あ!口が勝手に…」


「マスター…」


 作戦タイムが認められたパガードは、タンジールと黒スーツ達と一緒にしゃがみ込んで、ヒソヒソと相談してどうするか決まると、各自気合いが入る動作をした。


「いいでしょう!その提案に乗りますよ。ただしライアーが成立してセーフだった場合、勝負は仕切り直して、新たに配られたカードで探り合う。そして場のカードに対する質問は1回出来て、掛け金は互いに全て出す(オールイン)のはどうでしょうか?」


「分かりました。それでいいですよ」


「では互いに最後のカードを場に出してください」


 ディーラーの言葉に従い、ソウルとパガードは手に持っていた最後の1枚を場に出した。


「次にカジノコインを全て出してください」


「手持ちのカジノコインが多いのですがどうすればいいですか?」


「では、こちらのカジノコインを使用しましょう」


 ソウルが質問すると、ディーラーはプラチナで出来たカジノコインを、2枚テーブルの中心に置いた。


「そのプラチナのカジノコインが互いの所持カジノコインを表しているのですね?」


「そうです」


「なるほど」


「では、ダイスを振り直します」


 ディーラーが、ダイスを振り直すと、出た目は6だった。


「6か…アップだ」


「ダウン」


「互いにアップダウンの宣言がありました。では、パガード様はソウル様に対して1度だけ質問してください」


「場に出したカードは3以上5以下か?」


「いいえ」


 パガードは、ゾウルの全身を観察する様な目で見ながら質問してきたが、ソウルはポーカーフェイスを一切崩さすに答えた。


「今度はソウル様がパガード様に質問をしてください」


「そのカードに人物は書かれていますか?」


「はい」


「次にライアー宣言ですがどうしますか?」


「俺はライアーを宣言する」


「俺はしないです」


「タンジール様がライアー宣言をしました。場に出されたカードを公開します」


 ディーラーが、場に出された2枚のカードを表側にすると、タンジール側のカードはハートのキング(13)で8以上であり、ソウル側のカードはクラブのエースだった。


「タンジール様のライアー宣言は失敗しましたので、タンジール様は引き金を引いてください」


「くッ!」


 タンジールは、悔しい表情で銃を取り、シリンダーを回転させた後、手を震えさせながらこめかみに銃口を押し当てた。


「ボス…すみません。自分は…死神に見つかりました…!」


「そんな事言うなよ!大丈夫だよ!セーフだよ!がんばれぇ!負けんなぁ!力の限りぃ生きのこれぇ!」


 タンジール応援されたパガードは、深呼吸した後、目を瞑って引き金を引くと、銃から轟音が鳴り響き、ソウルの勝利が確定した。


「パガード様の銃から発砲音がしたので、この勝負はソウル様が勝利です。おめでとうございます!」


「ありがとうございます。…で?イカサマは見つけたか?」


 ディーラーから賞賛されて返事を返した後、ソウルはタンジールに視線を向けた。


「見た奴はいるか?」


 タンジールは、周りに居る黒いスーツを着た男達に聞いてみたが、誰も首を縦に振る者は居なかった。


「はぁ…認めよう!君は凄い幸運者だ!」


「はぁぁ…やっと認めたか…で?契約書の内容は覚えているよな?」


「ああ、覚えている。俺も男だ!きっちり払おうじゃなぇか!」


「じゃあ、早速カジノコインを景品と交換してくれ」


「あいよ。おい!景品の一覧を持ってこい!」


 タンジールは、近くに居たスタッフに指示を出すと、指示されたスタッフは小走りでソウルに近づいた後、景品の一覧表を渡した。


「へぇ色々あるな…じゃ~ここからここまで2つずつ交換してくれ。それとお三じ堂の引換券とモデルガンの交換も忘れずに頼む」


「おお?豪快に交換するなぁ!はっはっは!」


 ソウルは、一覧表を指さしながらタンジールに言うと、タンジールは笑いながら頷いた。


「…ん?あ、トイレマークが出たから一旦落ちる。帰ってくるまでに用意しておいてくれ」


「トイレで落ちる?良く分からないけど来訪者って言うのは大変だな?分かった。すぐ用意させる。受け取りは入り口でいいか?」


「ああ」


 ソウルが頷くと、タンジールは了解したと片手を上げて答え、その場から離れて行った。


「ちょっとトイレ落ちするっと…仲間達に連絡したし一旦落ちるよ」


「分かりました」


 ソウルはマギアにそう伝えた後、ウィンドウを開いてログアウトボタンを押した。





 -総一郎の自室-





「ふぅ~トイレ~っと」


「マスター?少し質問いいですか?」


「え?今?…何だ?」


「マスターは本当にイカサマしていなかったのですか?」


「してない…とは言い切れないな」


「はい!?していたのですか!?いつです!?」


「マギア?銃のトラブルって何が思いつく?」


「銃のトラブルですか?それは弾詰まりしたり不発弾や暴発など色々…あ、まさか!」


「そう。銃は不発したり暴発したりする」


「使ったのはブルーローズですか?」


「ああ、ちょちょっと忍ばせてな。マギアのセンサーに引っ掛からなかったのなら上手く行けたって事か」


「そうでしたか…あれ?ですがそれ以前のギャンブルではイカサマはしていなかったのですか?」


「あ、ヤバイ!もごすぅ!」


 総一郎は、マギアの質問に答えず、慌てて部屋から出て行った。


「イカサマをしていたのがライアーダイスだけだったと、すればマスターの運というのは…」


 ケータイの画面にいるマギアは、総一郎の確率を計算し始めた。

 ライアーダイスはライアー宣言時に掛け金を出す方がいいと後々で思い立つ…そして、引き金を引いてセーフだったら1~2枚のカードが配られるとかあった方が良かったかも…


キャラ紹介

カルポス 「眠りのカルポス」

 常に眠いと言う様な姿勢でギャンブルするプレイヤー。睡眠欲が大きいせいか、ほぼ無欲でプレイしている為に勝率は高い。リアルは社畜サラリーマン。寝ろ。


 パガードは途中で口調が砕けていますが、間違いではありません。タンジール達と操舵し終わった後、気合いを入れたので、砕けた口調になっています。おい!プライドと敬意はどうした?と言いたいですが、気合いが入ってしまったので仕方がないのです。


それとですが、パガードは彼の「コスプレ」をしているだけに男ですので、本人は~とかそんな情けない姿はさらさねぇだろ!とか言わない様に!



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誤字脱字報告 アザマス!

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