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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
Roaring of The War
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裏カジノ 2

おったのしみくださーい!


次回更新は、10月31日 0時更新です!



「おい!彼女を呼べ!」


「畏まりました」


 ポーカーテーブルに到着すると、タンジールが近くに居たスタッフに指示を出した。


「さて、ソウル?このポーカーテーブルは10000からだが~…まさか逃げる様な事はしないよな?」


「…さっさと始めよう」


 タンジールは、嫌味を言うように聞いてくると、ソウルは眉を寄せながら答え、ポーカーテーブルの席に着いた。


「待て待て、まだ対戦相手が来てない。飲み物を奢ってやるから少し待ってくれ」


「あ~じゃあ、酒を頼む。ちょっとめんどくさい注文だけどいいか?」


「問題ない。うちのバーテンダーは一流だからな…おい!酒の注文を頼む!」


 タンジールが、近くに居たスタッフを呼ぶと、呼ばれたスタッフは小走りでソウルの所に来た。


「ちょっとめんどくさい注文だからメモしてくれ。ノージンググラスにロックアイスを入れて、ウィスキーをグラスの1/3まで入れた後、果実のジャムをスプーン1杯入れる。果実ジャムが無かった場合はカットしたレモンを皮を取ってグラスの中に入れてくれ。そして、よくかき混ぜたらグラストップスモーカーでリンゴチップの煙を入れた後、炭酸を入れて蓋したら完成だ。」


「果実のジャムは何になさいますか?」


「苺で頼む」


「畏まりました。少々お待ちください」


「(まじか…出来るのか!?)」


 会釈して離れていくスタッフを見送った後、ソウルは注文できた事に内心で驚いた。


「変な注文したな?名前はあるのか?」


「俺が考えた物だから正式な名前は無いけど…あえて名を付けるなら3カウントだな」


「へぇ…俺も試してみるか。おーい!俺にもソウルが注文した物1つ頼む」


 タンジールも同じ物を頼んで待つと、注文を受けたスタッフが、コルクのコースターで蓋されてあるグラスを、丸い金属のトレイに乗せて持ってきた。


「ほぉ…これはフルーティーだな」


「いい匂いだ」


 スタッフからお酒を受け取った2人は、グラスの中の匂いを楽しみながらお酒を飲んでいると、煽情的なドレスを着た女性が、ポーカーテーブルに近づいてきた。


「お待たせしましたわ」


「お!来たな!紅朱雀(レッドフェニックス)のMaI!」


「…その名で呼ばれる度に思うのですけど、そのセンスどうにかなりませんの?」


 タンジールが呼んだ名前に、女性は引きつった顔をしながら言った。


「え?いいじゃん!赤い不死鳥で朱雀なんだぞ!?かっこいいじゃないか!?」


「ダメですわ…この男…早く何とかしないといけませんわ」


 タンジールの命名センスに落胆した女性は、ソウルに視線を向けて自己紹介をした。


「改めて、挨拶いたしますわ。私の名前はマイ。貴方と同じ来訪者(プレイヤー)ですわ」


「ソウルです。対戦よろしくお願いします」


「よろしくお願いしますわ」


「それでは始めます。対戦形式はヘッズアップ。参加料は10000です」


 互いに自己紹介をした後、対面する形で左右に座ったソウルとマイは、参加料の10000のプレートを場に出して参加すると、ポーカーの中心にいるディーラーがカードを配り始めた。


「ソウルさんは何故ここに?」


「上のルーレットで連勝していたらイカサマ扱いされてたので、イカサマなんてしていない事を証明する為ですね」


「あら?それは災難でしたわね」


「ええ、とんだ災難でしたよ。まぁ俺がイカサマしている事を証明できなかったら、高額のオカーネンを払って貰えるのでいいんですけどね」


「あら?そうなの?」


 マイは、タンジールに視線を向けて確認すると、タンジールは頷いた後に口を開いた。


「逆にイカサマした事を証明したら奴隷になって貰うけどな!この美人顔なら男娼としてやっていけるだろ」


「…ん?男娼?あれ?俺全年齢設定にしてた筈だが…」


「マスター?現在マスターの設定は18禁設定になっています」


「んあ!?いつの間に!?」


「私が18禁のゲームを作るのに必要だったので設定を変えました」


「ファ!?」


 マギアの発言に、ソウルは目を大きくさせながら驚いた。


「あら?18禁設定なの?じゃあ頑張らなくちゃいけないですわ」


 配られた5枚のカードを確認したマイが、10000のプレートを1枚ベットした後、舐める様な視線をソウルに向けてきた。


「落ちたら設定戻さないと…レイズ」


「待ってください!マスター!もう少し!もう少しで完成するんです!」


 配られたカードを左手で確認したソウルは、マギアを無視して、マイがベットした倍額のカジノコインをを出した。


「2枚チェンジですわ」


「1枚チェンジだ」


 互いに5枚ある手札からカード選んで交換した。


「ベッドよ」


「俺はレイズだ」


 マイが10000をベッドして、ソウルがレイズを選択すると、マイの眉間が一瞬だけピクリと動いた。


「あら?レイズ?よっぽど手札がいいのね?レイズしますわ」


「レイズだ」


 更にソウルが、レイズを選択して掛け金を上げると、マイの表情が真剣な表情になった。


「…レイズですわ」


「コール」


「手札を公開してください」


 マイが更に掛け金を倍にして、ソウルがマイと同じ額のカジノコインを出すと、ディーラーが手札を公開するように指示を出し、二人はその指示に従って手札を公開した。


「マイ様がフラッシュ。ソウル様がロイヤルストレートフラッシュですので、ソウル様の勝利です」


「はぁぁぁぁ!?ロイヤルストレートフラッシュ!?あり得ないわ!?」


「ここは「なってるやろがい」と言っておきますね」


「ふざけ…はぁ!?ハァ!?」


 信じられないと騒ぎ立てるマイを無視して、ソウルはディーラーからカジノコインを受け取った後、タンジールに視線を向けた。


「次の勝負は?」


「ぐぬぬ…まさかマイも敗れるとは…おい!お前ら?ソウルがイカサマしてたの見たか?」


 悔しがるタンジールは、周りの黒スーツの男達に聞いてみたが、首を縦に振る者は居なかった。


「じっと見てたけど怪しい所は何もありませんでした…」


「俺も同じです」


「おかしい所は無かった」


「しゃぶりたいと思ってます」


「そうか…ん?なんか最後変な事言わなかったか?」


 黒スーツ達の報告を聞いて、違和感を感じたタンジールは聞き返したが、黒スーツの男達は首を傾けた。


「…まぁいいか。ソウル!次の勝負だ!次は、このカジノにて最強…な男と勝負だ」


「次はどんな面白ネームの男が出てくるのだろうか?」


「おや?マスター?楽しみになってますね?」


「…やや」


 ソウルがそう言った後、タンジールの後に続いて、最後の勝負場へと向かって行った。





 -アークライト・裏カジノ・ライアーダイス-





「最後の勝負はライアーダイスだ!」


「ライアーダイス?」


「俺が考えたギャンブルだ!」


「ルールは?」


「それは開始前にディーラーから説明されるからよく聞いてくれ」


「分かった」


「おい!パガードを呼べ!」


「畏まりました」


 タンジールの後に付いて行くと、六角形のテーブルが置いてある場所に着き、ソウルがテーブルの上に視線を向けてみると、席と同じ数の3インチリボルバーが置かれていた。


「あれは本物か?」


「いいえ、あのリボルバーは精巧に作られたモデルガンですね」


「モデルガン?かなり良くできてるな?部屋に飾っておきたい逸品だ」


「欲しかったら30000カジノコインと交換できるぜ?」


「そうなのか?じゃあ、終わったら交換しよう」


「マスター?お三じ堂の高級お菓子引換券も忘れずにお願いしますね」


 ソウルはマギアに頷いて答えると、有名なロボットアニメの敵側のコスプレをした男が、ソウル達がいるテーブルに近づいてきた。


「呼んだか?ボス?」


「お?来たな!高性能オジサン(モンスタースペック)!パガード!」


「絶対馬鹿にしてるだろ?」


「そんなことは無い!」


 タンジールは、自信満々で答えると、パガードは(ああ、こいつの本気はどこかおかしいんだな)と内心で考え、残念な人を見る目でタンジールを見つめた。


「ソウル!こいつが来たからには今まで通りにはいかないぞ!絶対イカサマを見破ってやるからな!クックックッ…ハッハッハッ…ハーッハッハッハ!!」


「ソウルです。対戦よろしくお願いします。そのコスプレはあの小隊アニメのですか?」


「パガードです。そうです!彼はかっこいいのでよく彼のコスプレをしているんです」


「なるほど」


「じゃあさっそく始めま…」


「「「待った!(つのですわ!)」」」


 三段笑いをしているタンジールを無視して、ソウルとパガードは互いに自己紹介して対戦を始めようとしたが、そこに待ったをかける3人がいた。


「俺達も参加するぜ!」


「このまま負けたままでは名折れですわ」


「はじめまして、カルポスです!」


 待ったをかけた3人は、ソウルが対戦した鉄錆とマイの2人と、眠そうな目をしたおじいさんだった。


「どうしますか?」


「俺は別にいいですよ?4対1でも」


「お!話が分かるね!」


「今度は負けませんしイカサマも見破ってお持ち帰りしてやりますわ!」


「Zzz…はっ!」


 リベンジを誓う鉄錆とマイは、意気揚々な態度で席に座り、カルポスもふらつきながら席に座ると、パガードとソウルも席に着いた。


「始める前にライアーダイスのルールを説明します。最初に皆さんには50000のカジノコインを賭けて貰います。賭けて貰いましたら、皆様の席にある銃に弾を1発装填して貰います。あ、弾と言っても空砲なので安心してください。装填し終えた後、ディーラーの私が1つのダイスを振ります。そして、ダイスの目が決まったならディーラーの私を12時として、時計回りの順番でゲームが進みます。ここまでで質問はありますか?」


 ディーラーの質問に、テーブルに着いた全員は首を横に振って答えた。


「質問はない様なので説明を続けます。自分の順番が来たらアップまたはダウンの選択をしてもらいます。アップを選択した場合、配られた5枚カードの中から、ダイスの目以上の数字のカードを裏側で1~3枚まで場に出してください。ダウンの場合は、ダイスの目以下の数字のカードですが、選択とは違うカードを出しても大丈夫です。場にカードを出したら10000以上のカジノコインを置き、他のプレイヤーからライアーと宣言されなければ、次のプレイヤーの番になります。言われてしまった場合は、場に出したカードを表側にして公開し、選択した通りダイスの目以上のカードだった場合、ライアーと宣言したプレイヤーは場に出されたカードが2枚以上ある場合、その分の弾を装填してシリンダーを回転させた後、こめかみに銃口を向けて1度だけ引き金を引きます。場に出されたカードが1枚だった場合はそのまま引き金を引いてもらいます」


「場に出されたカードが1枚ならそのままで、2枚なら弾を1発追加し、3枚なら2発追加するという事だな?」


「その通りです。引き金を引いて空砲が鳴らなかった場合セーフになります。逆に選択とは違ったカードだった場合、アップダウンを選択したプレイヤーは自分が出したカードの枚数分装填しなければいけません。最初の1発+カードの枚数ですね」


「弾を入れる場所は何処でもいいのか?」


「はい。間隔を開けて装填してもいいですし、開けずに装填しても大丈夫です」


「なるほど」


「それでもし空砲が鳴ってしまった場合は、失格となってしまい次のゲームまで参加できませんのでよくお考え下さい」


「分かった」


「配られたカードを全て出し切れば勝利となり、賭けられたカジノコインを総取り出来るのですが、ライアーを宣言しないのが3回続いた場合、ディーラーから1枚カードが配られるので注意してください。1巡目が終わったらダイスの振り直しになります。質問はございますか?」


「今のところはない」


「畏まりました。何か疑問に思われたことがございましたら、ご遠慮なくお尋ねください。それでは開始します」


 ディーラーが、開始の宣言をして弾を渡して行くと、プレイヤー達は銃のシリンダーに渡された弾を装填した。


 3カウントは、ソウルが(嫌がらせで)考えたお酒なので、リアルには無いお酒(多分)です。

実際に作ろうとしても、私には金銭的余裕が無いので美味しいかは分かりませんのでイメージで書きましたが、もし試した方がいらっしゃったら味の感想をお願いします!


ヘッズアップとは1対1で戦う事を意味します。


18禁設定は(同意があれば)色々できます。具体的にどんな事…ですか?…色々です!!


ライアーダイスは作者が考えたゲームなので、ガバガバな所があるかもしれませんが、許してつかーさい!


今回でカジノ編終わらせようとしたけど、時間が足りなかったよ…次回で終わせようと思います!


モチベ維持に評価お願いします!

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誤字脱字報告 ア・ザーマスン

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― 新着の感想 ―
更新乙 マギア完成したら遊ばせろ~ (この子、好きにしすぎな気がする) 変則ロシアンルーレットかな? ロ ロ ロ ロシアン・ルーレットをBGMにやって欲しい
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