カジノ
完成しました!おたのしみくだしゃあい!
次回更新は10月17日 0時更新です!
「お~!如何にもカジノって所だね!」
「楽しみです!」
「どんな物があるのかしら?」
「定番ならカードとかスロットとかルーレットだけど、ここはゲーム世界だから何か変った物があるんじゃないか?」
「そうですね。いろいろあるので十分に楽しめる筈ですよ」
「ほぉ、じゃあ早速行こうか。最初はカジノコインを購入するぞ」
アークライトにあるカジノにやってきたソウル達は、カジノの豪華さに目を輝かせながら中へ入って行き、ロビーにある受付で、カジノコインを購入した。
「皆、聞いてくれ。これから賭け事をするんだが、今から言う秘策を心に刻んでおいてくれ」
全員がカジノコインを購入した後、ソウルが仲間達に向かって警告する様に話しかけた。
「賭け事はお金を使った遊びだ。「何かの目的の為に」や「お金を増やそう」と思って「遊び」から「本気の金稼ぎ」になってしまうと、結果的に地獄を見る羽目になる。だから「遊ぶ」という事を忘れないでくれ」
「それが秘策なの?」
「ああ、俺にギャンブルを教えてくれた先生が言っていた事だ。さっき言った事を守れば女神が微笑んでくれるらしいぞ」
「…その先生って勝ってるの?」
「…いや、負けてたな」
「ダメじゃん!」
「いや、逆だ。敗北し…経験者からのだから説得力あるだろ?」
「敗北者って最初言ったわね?ソウルはその先生の事が嫌いなの?」
「う~ん…好きか嫌いかで言えば好きな方かな?面白い人だし。ただ、だらしなくてすぐお金をせびって来る所は首を横に振らざるを負えないけど…」
ソウルが、その人の事を思い出して渋い顔をしながら言うと、仲間達はソウルが言う人がどんな人間なのかが簡単に理解できた。
「分かりました!私も言われた事を忘れずに遊びます!」
「そうね、遊びましょう」
「何をやってみようかな?」
「最初は低レートに設定されたの物をお勧めします」
「低レート?あれかしら?」
仲間達は、それぞれ目についた場所に向かって行き、ソウルとマギアは真っ直ぐテキサスホールデムが出来るテーブルに向かって行った。
-アークライト・カジノ・ポーカー場-
「すげぇ!まじかよ!」
顔以外の全身に黒いタイツを身に着け、頭部と背中に悪魔の様な角と翼を付けた何かのコスプレ男が、勝利に驚く声を上げた。
「500ベット」
「お…俺はレイズだ!」
「私もレイズよ!」
「レイズだ!」
「レイズ!」
ソウルが、左手で500と書かれたピンク色のカジノコインを出すと、レイズと言った他のプレイヤー達は必死な表情をしながら、前にレイズと言ったプレイヤーの倍額のカジノコインを出し、最後のプレイヤーが前のプレイヤーと同じ額のカジノコインを出した。
「ストレートフラッシュ。そちらのお客様の勝利です」
ディーラーが、テーブルの中心に置いてある4枚のカード後に1枚のカードを置き、プレイヤー達が最初に配られた2枚の手札を公開させると、ある者はワンペアまたある者はスリーカードなど役が揃っていたが、ソウルの手札には同じマークの3と5があり、テーブルの中心に置かれた5枚のカードの中には、ソウルが持っているカードと同じマークの4、6、7のカードがあるので、他のプレイヤー達が揃えた役よりも強い役のストレートフラッシュが成立したので勝利した。
「ウソダドンドコドォォォン!」
「はぁ!?」
「ま…負けた…だと…」
「これなら勝てる思ったのにぃ!」
「ファーーーー!」
「もう終わりだぁ…おしまいだぁ…」
ソウルに負けたプレイヤー達は、悲嘆の声を上げながら席を離れて行き、最後に残ったソウルも別のギャンブルをしようと席を立った。
「マスター?次は何をしますか?」
「ブラックジャックをやろうと思う」
「では彼方のテーブルですね」
マギアが南西方向を指さすと、立体ホログラムで21と表示された場所が見えたので、ソウルはその場所に向かった後、テーブルの席に着いた。
「おや?貴方は…」
ソウルがテーブルの席に着いた時、隣の席にいた青年から声を掛けられた。
「あ、オーバーレイさん!お久しぶりです」
「お久しぶりです。彫金やっていますか?あ、スタンドで」
「はい、先日彫金スキルをLv9にしました。ヒット」
「それは上々ですね。Lv9になったのなら新しい技をお教えできるのでお暇な時にお店に来てください」
「分かりました。スタンド」
オーバーレイと会話しながら選択し、同じテーブルにいるプレイヤー達もスタンドと選択すると、ディーラーが手札2枚のカードの内、1枚裏側にしていたカードをめくるとハートの4だったので、ディーラーの手札はクラブの8とハートの4で、合計の数字が12になった。ディーラーの合計数字が16以下の場合はHITしなければいけないので、カードシューから一枚引いて場に出すと、そのカードはスペードのキングだった為、合計の数字が25になり21を超えてしまったバーストなので、プレイヤー側が勝利した。
「そういえばローラさんはお元気ですか?スプリット、ダブルダウン、ダブルダウン」
ソウルは500と書かれたカジノコインを四角い枠の中に1枚出し、配られたガードがスペードのクイーンとダイヤのキングだったのでスプリットを選択して左右に分けた。そして、左のカードにダブルダウンを選択し、右のカードにもダブルダウンと選択して、同額の掛け金を追加した後、左右のカードに1枚ずつ横向きのカードが配られ、左はスペードのクイーンとダイヤのジャックで20、右はダイヤのキングとハートのクイーンで20になった。
「元気ですよ。それにもう少し頑張ればで全て返済できる程にもなりましたし。ヒットで……あ!」
「おお!もうですか!?それはすごいですね!」
「…ええ、最初は失敗する事も多かったですが今ではベテランと言っていい程に育ってくれました。なので休暇の日に1日中カジノに居ても安心して任せられるのですよ」
「え?任せられるって言ってもお店に女の子1人ですよね?大丈夫なのですか?」
「彼女が誰の娘なのか考えれば答えを言わなくても分かりますね?」
オーバーレイの言葉に、ソウルは増えたカジノコインを積み重ねながら頷いたが、ローラの親について一つ思い当たる事があったので、興味本位で尋ねてみた。
「あの溺愛ぶりから考えるともしかして監視に来ていますか?」
「ええ、毎日来てますよ…そしてフェリさんに連れ戻されていますね」
「それは…大変ですね?」
「ええ、物凄く迷惑ですよ!私がカジノにいるのはあの男から受けるストレスを発散する為ですし、それにあの男が監視に来るせいでお客様達から苦情が来るしで散々ですよ!あの男は一体何なんですか!?筋肉ダルマまじざけんな!俺から好きなひ…」
「(あ!やっべ!地雷踏んだ!)」
オーバーレイが、アインに対する怒りの言葉が止まらくなると、ソウルは興味本位で聞いた事を後悔した。
-アークライト・カジノ・ヨーロピアンルーレットテーブルー
「マスター…私は「いやぁオーバーレイさんは強敵でしたね」と発言します」
「強敵というか強烈だったな…まさか3時間も聞く羽目になるとはな…」
「一通り言った後に疲れたと言って帰って行きましたが…もし疲れていなかったと思うと…」
「マギア、オーバーレイさんの前でアインさんの事を話すのは禁止にしておこう」
「そうですね。私の禁則事項に追加しておきます」
怒れるオーバーレイから解放されたソウルとマギアは、精神的に疲弊してしまい、ブラックジャックを続ける事がきつくなってしまったので、気分を変える為にヨーロピアンルーレットが出来るテーブルに移動してきた。
「そう言えば皆さんはどうしているのでしょうか?連絡ありましたか?」
「何の連絡もないから夢中で遊んでいるんじゃないのか?」
マギアが、仲間達が何をしているのか気になったので、何か連絡は無いですか?と尋ねてきたが、ソウルは500のカジノコインを12のスポットに置きながら、何の連絡も来てないと首を横に振った。
「それならいいんですが…」
「何かあるのか?」
ウィールの中に入れられた白い球が、数回バウンドした後に12のポケットに落ちると、500のカジノコインが36倍になって帰ってきた。
「先ほどマップで皆さんの居場所を確認してみたのですが…アップルさんの反応がありません」
「ん?反応がない?トイレ落ちとかじゃないのか?」
「ログインはしているようです」
「どういう事だ?」
苦笑いしたディーラーが、ウィールを時計回りに回転させてブレイズユアベットと言うと、ソウルは33スポット、黒カラー、3rd12、サードコラム、ODD、ハイナンバーのスポットにカジノコインを全て使って賭け、ディーラーが白い球を反時計回りで投入した。
「分かりません。先ほどチャットを使って連絡してみましたが…」
「応答は無い?」
「はい…」
「何かの事件に巻き込まれたのか?それとも…」
ディーラーが、ノーモアベットと言って賭けを締め切ると、ディーラーとソウルとマギアの3人は、ウィールの中の白い球を注視すると、白い球は徐々に勢いを無くして行き、数字と数字の間にある仕切りに数回弾かれた後、33のポケットに入った。
「一度集合して探すしかないな」
「そうですね。今ティカルさんとマナリアさんを呼びま…」
「お客様?少し宜しいでしょうか?」
マギアが、二人を呼ぼうとした時、高価なスーツを着た男性がソウルに話しかけた後、黒のスーツを着たがたいの良い男達が、ソウル達を囲む様に立った。
「何でしょうか?」
「貴方イカサマしましたね?」
「は?していませんが?」
「いや、どう考えてもあり得ないでしょう?こんなの」
高級なスーツを着た男は、テーブルを指さしながら言ったが、ソウルは男の言い分に失笑した。
「実際にあり得ていますが?それに俺がイカサマしたという証拠はあるのですか?あるなら出してください。そこまで言うんですからあるのですよね?」
「てめぇ…いい加減にしろよ!」
ソウルがテーブルを見ながら言うと、ソウルの後ろに立っていた黒スーツの男が怒りを露わにして拳を振り上げたが、高級なスーツを着た男が黒スーツの男を手で制して止めた。
「おや?証拠がないのにイカサマしたと言って来たのですか?普通にギャンブルして勝った相手に暴力を行使すると?」
「申し訳ございません。そいつは入ったばかりの新人でして教育が不十分でした。拳を上げた事は謝罪いたします」
高級なスーツを着た男が、深く頭をさせげ謝罪すると、ソウルはその謝罪に対して鼻で笑った。
「で?俺をどうしたいんだ?イカサマした証拠はないんだろ?」
「はい、なのでお客様には特別な場所で私共が用意したギャンブラーと対戦してもらいます」
「へぇ~…いいけど見返りは?」
「は?」
高級なスーツを着た男は、予想していなかった言葉を聞いて、頭に疑問符を浮かべた。
「いや、言われた通りにしても俺にメリットは無いだろ?」
「従えばお客様の無実が証明できるのですよ?」
「おいおい!俺は何もしてないのに、そっちが勝手にイカサマしただろと決めつけてきて、今度は無実を証明できる?…ふざけてんのか?それともこのカジノでは、普通に遊んでいる人に身勝手な因縁付けて、追い出すのが普通なのか?…まぁ別に俺はそれでもいいぞ?ただその場合は、カジノにとって致命的な噂が立つと思うけどな?」
「い…いえ、決してそのような事はありません」
「はぁ…じゃあこうしよう。俺はあんたらが言った通りにギャンブラーと戦ってやるよ。だが、俺がイカサマしたと証明できなかった場合は、その特別な場所で稼いだカジノコインとこの場で稼いだカジノコインを足した合計を500倍にした金額を払ってもらう。逆に証明した場合、さっき言った合計を5000倍にしたオカーネンを支払ってやる。どうだ?」
「は?5000倍?そちらこそふざけているのですか?」
「いたって大まじめだが?もし払えなかったら、奴隷でも娼夫にでも何でもすればいいだろ?で?どうする?俺の言った条件を飲むか、致命的な噂が立つか…あんたが決めろ」
高級なスーツを着た男は、険しい顔で考えていたが、突然フッと笑った。
「カジノの運営で頭が一杯だったから、自分がギャンブラーだという事を忘れていたな…いいでしょう。その話乗りますよ」
「本気ですかボス!?」
「考え直してください!」
黒スーツの男達は異を唱えたが、高級なスーツを着た男は首を横に振って否定した。
「うるせぇ!こんな挑発されて黙っていられるか!しかも相手は堂々とハイリスクで勝負しろと言って来てるんだぞ?この話に乗らなきゃギャンブラーじゃ…いや!男じゃねぇだろ!」
「ボス…」
高級なスーツを着た男は、目の奥で闘志を燃やしながら言うと、黒スーツの男達は「すごい男だ…」という様な目で見つめた。
「では、先ほどマスターが言われた条件が書かれてある契約書にサインしてください」
マギアが1枚の契約書を出すと、高級なスーツを着た男は何の迷いも無く署名し、ソウルもその契約書に名前を書いた。
「これで後には引けなくなったぞ?…そう言えば名前は?」
「ソウルだ」
「俺はタンジールだ。よし、ソウル!俺についてきな!」
タンジールは、ソウル達と黒スーツの男達を連れて、特別な場所に向かって行った。
ソウルが言った先生は、「お?久しぶりだね!総くん!早速だけどお金貸してくれない?」と出合い頭に言ってくるドが付く程の人です。
全身黒タイツ男は、とある有名漫画に出てきたマイナーキャラのコスプレをしております。知ってる人いるかなぁ?
ブラウザで遊べる無料のカジノゲームとかあるらしいですよ?
ブラックジャックが置いてあるエリアから「は?」という声が多く聞こえてきます。
ゲームでブラックジャックをやった事ある人は、必ず「は?」と言った事があるはず!
Q地雷を踏んでしまったら?
A逃げられないなら耐えるしかない
ルーレットは、カジノコインをルーレット専用のコインに変えて賭けるのですが、ゲームなのでカジノコインのまま遊べます。
ルーレットの白いボールには正式名称はあるのでしょうか?
高級スーツの男「そうはならんやろ…」
ソウル「なっとるやろがい!」
感度5000倍ではなく金額5000倍です。
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