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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
Roaring of The War
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ユニオンハウス 3

お楽しみください!今回でユニオンハウスの話は終わりです…多分!


次回更新は9月26日 0時更新です!

「結構いいユニオンハウスじゃない」


「まだ何もありませんがありがとうございます」


 薔薇乙女騎士団の総団長と数人のプレイヤーが、ソウル達のユニオンハウスを見学し終えた後、ユニオンマスターの部屋でルージュが感想を述べると、ソウルは素直に感謝の言葉を述べた。


「それで防犯面はどうなっているの?」


「まだ何もしてないで…」


「それはいけないわ!」


 急に興奮したルージュが、目を輝かせながらソウルに顔を近づけると、ソウルは苦笑いしながら後ろに下がった。


「いや、本当に立てたばかりなので…」


「つまりまだノープランって事ね!そう言う事なら私達に任せて貰えないかしら?」


「えっとそれはいいですけど…費用が…」


「それはこっちで持つわ!」


「え?」


「よし!許可も貰ったし…やるわよ!皆!」


「「「「「「はい!!」」」」」」


「え!?あ!ちょっと!」


 ソウルの制止を聞かず、上機嫌になったルージュは後ろにいたプレイヤー達を連れて、ユニオンマスターの部屋から出て行った。


「総団長には二つの趣味があるんだ~1つは自キャラの強化。そしてもう1つは仕掛けた罠に掛かるプレイヤーを笑う事~」


「…ストレスでも溜まっているのだろうか?」


「リアルで色々あるらしいよ~?何かの板挟み状態なんだって~」


「それは辛そうだな…」


 ホワイトローズの言葉を聞いて、ソウルはルージュ達が出て行った扉を見ながらそう呟いた。





 -ネーバーク王国・ユニオンハウス「Rebellions」・屋上-





「発電装置から直結でもいいんですが、新しく追加した時にいろいろ考えて配線しないといけなくなるので最初から追加する事を考えておけば手間は少なくて済むんですよ」


「なるほど」


 ルージュ達にユニオンハウスの防犯面を任せた後、ソウルはホワイトローズと雑談しながら家具を配置していたが、一人のプレイヤーが電気について聞いて来たので、屋上にある風車発電やバッテリー等を見せた所、配線の仕方に問題があると言ったのでアドバイスを聞きながら配線し直した。


「発電機は最終的にどの位置く事になるのですか?」


「防犯システムやら工作機械とか色々使うから~…風車なら最低でも6台位かな?エクリプスジェネレーターなら畳半分くらいの大きさで大都市を補える発電量だからあれ一つあれば十分なんだけどね」


「…そのエクリプスジェネレーターってどの位しますか?」


「たしか~競売に出品されてた物は130億オカーネンだったような…」


「ひゃ…マジですか!」


「うんマジマジ!バカ高いよねぇ…」


「そんな額どうやって稼げばいいんだ…」


「現実的じゃないからお正月の宝くじで当てるか古い遺跡で見つけるしかないね」


「遺跡で見つかるんですか?」


「うん。超低確率で見つかるらしいよ?それが宝箱の中からなのか普通に置いてあるのかは分からないけどね」


「探す価値はありそうですね」


「そうだね~見つけたら億万長者だね!多分今売ったら300位行くんじゃないかな?さっき言った額は2年前の金額だったし」


「300億…ロマンですね」


「ロマンだね~」


 男性プレイヤーとソウルは、ロマンに心躍らせていると、ルージュがユニオンマスターの部屋に入って来たのが見えた。


「ちょっと!ゲーミングチキン!電気はどうなったの!?電気が無いとこっちの作業できないんだけど!?」


「(この人ゲーミングチキンって名前なんだ…)」


「今終わりましたー」


「終わったなら早く報告しなさいって言ってるでしょ!もう!」


 ゲーミングチキンにプンスカと怒りながら、ルージュは部屋から出た後、来た道を引き返して行った。


「ゲーミングチキンと言うお名前だったんですね…」


「あ、そう言えば自己紹介していませんでしたね。じゃあ、改めてしますか。(わたくし)の名前はゲーミングチキンと申します。薔薇乙女騎士団で主に電気関係を担当しています。以後よろしくお願い申します」


「ユニオン「Rebellions」のソウルです。こちらこそよろしくお願いします」


 社会人の様に互いにお辞儀をしながら自己紹介を済ませると、今まで何処に居たのか分からなかったホワイトローズがソウルに近づいてきた。


「あれ~?私がトイレでソワカしている内に終わっちゃった~?」


「そう言う報告はしなくていい…ていうかトイレ落ちしてたのか?気が付かなかった」


「何も言わずに落ちたしね~」


「ホワイトローズさん?そういうのは余りよろしくないんじゃないかな?女性はそう言う事普段言わないでしょ?」


 ゲーミングチキンが、ホワイトローズに向かって苦言を言うと、ホワイトローズは(わざ)とらしく笑い、ゲーミングチキンの目を見つめた。


「私が言うのもなんだけど~それは女の子に夢見過ぎだよ~」


「え?」


「普通に汚い言葉もつかうし下ネタも平気でいうよ~?」


「…そうなの?ガチで?」


 ゲーミングチキンは、確かめる様にソウルに視線を向けると、ソウルは深く頷いた。


「そんな…女性は皆そう言う事言わないし品性があると思ってた…」


「その幻想をぶち壊す!いや、したぜ~!」


 ガックリと項垂れるゲーミングチキンに、ホワイトローズは右手を上に掲げて勝鬨を上げると、ソウルはゲーミングチキンの方に手を置いた。


「大丈夫ですよ!そういった女性も多分何処かに居ますから!諦めちゃいけません!ネバーギブアップ!もっと心を熱くさせましょうよ!」


「なんかその励ましかた修○みたいだね~」


「黙れ!もしこれでゲーミングチキンさんが女性に対する不信感を持ったら孤独死する可能性が大きくなるんだぞ!それにそのストレスで禿げ散らかしてもみろ!ますますそれが濃厚になるだろうが!」


「え!?ハゲ!?孤独死!?」


「ソウル?適当言ってるでしょ~?」


 ホワイトローズが、にやけ顔をしなから問うと、ソウルは意味深に視線を動かし、数拍置いて真実を口にした。


「バレたか…」


「ちくしょう!バカにされた!うわーーーん!女の子に幻想を抱いたっていいじゃないかーーー!」


 二人に馬鹿にされたゲーミングチキンは、泣き出しながら何処かに走り去って行った。


「ソウルのせいで泣いちゃったじゃん!酷いやつだな~」


「いや、今時あんな人がいるとは…って!お前も人の事言えねぇだろうが!ふざけた事言うのはこの口か?」


 ソウルは若干キレながら、ホワイトローズの両頬を引っ張り伸ばした。


「あ!ヒョウル?ひまたいひぃんからひょうこくひゃきてなひゃにわでひゃってにりょうひひゅくってひゅるまってるやひゅがいりゅってひょうこくがひたけどいいにょ?」


「…なんて?」


 ソウルは、ホワイトローズの両頬から手を離して聞き直すと、ホワイトローズは両頬をマッサージしながらさっき言った言葉を正しく言い直した。


「あ、ソウル?今隊員から報告が来て中庭で勝手に料理作って振舞ってる奴がいるけどいいの?」


「んーまぁ良いけど、ちゃんと後片付けし…」


「それとアップルさんが凄く興味ありそうに見てるって報告もあるけど?」


「それはいけない!早く止めなければ!」


 ホワイトローズが言った「アップル」と「料理」という言葉に、ソウルは慌てて中庭に向かって行った。





 -ネーバーク王国・ユニオンハウス「Rebellions」・中庭-





「へぇそうやって切るのね?やってみわ」


「ストップだ!アップル!それ以上料理をするのは駄目だ!」


「あ!ソウル何するのよ!それ返しなさい!」


 中庭にやってきたソウルは、料理を作ろうとしているアップルを止めた後、目の前にあった材料や器材を胸に抱えは走り出すと、奪われたアップルは、ソウルを追いかけて行った。


「わぁ…ソウルさんが今まで見た事無い表情をしながら必死に逃げてる…」


「そりゃあ止めて逃げますよ。あの鍋を見れば…」


 マナリアと一緒に飲み物を飲んでいたKUNIMOが、キャンプ等で使うバーベキューコンロの上に乗せられた鍋を見ながら言った。その鍋から紫色の煙が上がり、時折人の手の形をした何かが這い出ようとするが、上手く縁を掴めない為に鍋の中に戻ると言うのを繰り返していた。


「もう手遅れだって事にソウルさんは知らないんですね…」


「…悲しい事です」


「あ、捕まってしましましたね」


「ソウルさんの運命は如何に」


 二人で軽い実況をしていると、慌てたティカルがソウルの所に走って来るのが見えた。


「やられた!テロだ!」


「…ふ~ん…あ?テロ!?どういう事だ!?」


「実際見て貰った方がはやい!付いて来て!はやく!」


 慌てたティカルの声がマナリア達にも聞こえると、マナリアもソウル達ぼ後を追って行った。





 -ネーバーク王国・ユニオンハウス「Rebellions」・住居通路-





「テロって言ってたけど…壊された所とかないな?」


「そういったテロじゃない…もっとこう…ふざけやがって!的なものだよ…」


 今一要領を得ないソウルは、首を傾げた。


「だから連れて来たんだ…実際に見てもらうために…」


 ティカルが、神妙な面持ちで行った後、一つの部屋の前にたどり着いた。


「ここを開けて中を見て欲しい…」


「ここって誰か使ってる部屋なのか?」


 ソウルは、仲間達に確認を取ってみると、仲間達は首を横に振り否定したので、空き部屋だという事が分かった。


「空き部屋なら何も問題な…んじゃこりゃ!?」


 そう言いながら部屋の扉を開けたソウルは、部屋の中を見ると目を大きくさせて驚いた。


「仏像だらけじゃねぇか!」


 部屋の中には、同じ形の仏像がぎっちりと規則だたしく置かれていた。


「やられたよ…あいつらはこれをする為に僕たちのユニオンハウスに来たんだ…」


「え?嘘だろ?…まさか!?」


 ソウルは、隣の部屋の扉を開けて中を確認してみると、先程の部屋と同じく仏像が隙間なくかつ規則正しく置かれていた。


「なんだよこれは…」


「ソウル!こっちもやられているわ!」


「こっちの部屋もです!」


「おいまさか…全部の部屋をやられたのか!?」


 アップルとマナリアも協力して、部屋を確認してみると、全ての部屋が仏像で埋め尽くされていた。


「おや?皆さんどうしました?」


「マギア!やられた!仏像テロだ!」


「仏像テロ?…うわぁ…」


 ソウル達がいる通路にマギアが通りかかると、マギアは部屋の中を見て、どん引く声を出した。


「どうすんだよこれ…」


 目の前にある仏像をどうすればいいのかと考えていると、中庭から女性の声が聞こえて来た。


「バレたわ!全員撤収!急いで!」


「っく!まだ全部おいてないのに勘のいい奴め!」


「犯人はあいつ等か!」


 ソウルが、腰のホルスターから銃を抜いて中庭に行こうとしたが、ティカルがそれを止めた。


「待ってソウル!今はこの急いで仏像を処分しないと!ユニオンハウスの耐久がゴリゴリ減って行ってる!」


「嘘だろ!?どんだけ重いんだこの仏像は!?」


「あ、ならば仏像は地下に作った作業室にお願いします。大型の溶炉を設置したのでその中に入れてください」


「そんな部屋がいつの間に…」


「水脈を掘る機械を製作する為に私が用意しました」


「まじか!ナイスだマギア!…あいつら後で覚えておけよ?」


 中庭で、撤収作業をしている薔薇乙女騎士団とヴァルハラの2つのユニオンに向かって言った後、ソウルは仲間達と一緒に、部屋に置かれた仏像の撤去を始めた。


ゲーミングチキンは、リアルでは男だけしかいませんでした。小学校時代は違いますが、中高大は男子校で終息した職場も男だけしかいません。なので変に幻想を抱いてしまったのです。


仏像テロ…私もやられた事あります。

ちなみに仏像を溶かすと「金属20」「石材40」になります。ユニオンハウスを修繕する際に資材が必要になるのでそういった面から見たら悪くはないです。ただ大きいですし置いても何の効果も無いですが。


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誤字脱字報告 アザマス!

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新乙 仏像テロwww せめて複数ある仏像の内、一つだけ置いたらバフ効果でもあればな~
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