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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
Roaring of The War
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ユニオンハウス

ユニオンハウスチュートリアル回


次回更新は、9月12日 0時更新です!

「…ねぇ?ソウル?」


「…」


「本当にここなの?」


「…ここのはずだ」


 ソウル達は、ネーバーク王国の王都にあるウォンデットギルドで、アイテム化した盗賊の首を渡した後、購入した土地へとやってきたが、その場所は森と言っていい程に木々や雑草が生い茂っており、近くに見える木造の廃屋は、完全に緑に浸食されていた。


「…森ですね」


「開拓失敗した場所みたいだね」


「これを整地しなきゃいけないのか…お?」


 ソウルが森に一歩近づくと、目の前にウィンドウが表示された。


「「この場所を整地しますか?費用100000オカーネン」って書かれてあるウィンドウが表示された」


「YESボタン即なう!」


「あいよ」


 ティカルに同意して、ソウルは目の前のウィンドウに表示されたYESボタンを押すと、徐々に木々や雑草等が淡い光を出しながら消えて行き、整地された土地が広がって行った。


「おお!」


「お手軽ね!」


「ゲーム万歳だ」


「安心しました…あれを一つずつやって行かなきゃいけないのかと思いました」


 ソウル達は、整地された土地が広がって行く光景を見て、感嘆の声や安堵する声を上げた。


「さて、家は何処に立てようかな?」


「マスター?お待ちください」


「どうした?」


 ソウルが、整地された土地に入ろうと一歩踏み出そうとしたが、マギアが止めた。


「このままだと私達が入れないので、土地の設定にある「サポートNPCの召喚・行動を禁止する」のチェックを外してください」


「それは何処にある?」


「UIを開いてフレンド設定からユニオンのタブを開きます。そして下にスクロールして行くと[ユニオンハウス・土地の設定]という項目がありますので、その横にある歯車マークを押せば各種設定が出来ます」


「あーこれか…よしチェックを外したぞ」


「はい、確かに」


 ソウルは、マギアに言われた通りにウィンドウを操作し、要求されたチェックをを外した。


「《もう行っていいわん?》」


「飛び回るのよう!」


 整地された土地に入れるようになると、ティーと銀牙は全速力で土地に入り、駆け回り始めた。


「俺達も行こう」


 ソウルの言葉に、仲間達は頷いた後、整地された土地の中に入って行った。





 -ネーバーク王国・「Rebellions」所有土地・ユニオンハウス建設予定地-




「それでどうやって立てるんだ?」


「視界の右端にある小さいウィンドウに建物の形や木の形等のアイコンがあるのが分かりますか?」


「ああ、あるな」


「それらが建築のアイコンなので立てたい場所に近づいた後アイコンを押してください」


「分かった。で~どこら辺に立てる?」


「中心でいいんじゃない?」


「中心か…」


 右端に表示されたウィンドウに座標軸があり、ソウルはのその座標軸を頼りにして中心に向かった後、家のアイコンを押した。


「お~!色々あるんだな」


「様々な建築様式のプリセットもありますが一から作る事も可能です」


「最初はプリセット使おうと思う。改築出来るよな?」


「可能です」


「よしよし」


 改築が出来る事を確認したソウルは、ウィンドウの中に映る家を選んでいると、横で見ていたアップルが要望を言って来た。


「西洋のお城みたいな奴がいいわ!千葉にあるアレなランドの奴!」


「アップルちゃん?流石に千葉のランドはまずいんじゃない?」


「分かってるわ。それに似ている奴の事を言っているの」


「似ている奴…似ている奴か……」


 ソウルが、表示された家のプリセットを横にスライドさせていくと、アップルの要望に近い家を見つけた。


「これなんか良いんじゃないか?」


「似ているけど…もうこれ砦じゃん!」


「部屋数すごく多そうですね」


「いいじゃない!これなら攻め込まれても十分に耐えてくれそうだわ」


 ソウル達が見ている家は、土地の全てを使った堅牢な砦を思わせる様な家で、その砦を囲む様に高い外壁がセットになっている物だった。


「これでいいか?」


「僕はそれで問題ないよ」


「大丈夫です」


「楽しみね」


 仲間達が同意したのを確認した後、ソウルはウィンドウの右下にある[設置する]のボタンを押すと、土地の中に青い光で出来た堅牢な砦の様な家が建築されて行った。


「おー!」


「こういう風になるのね」


「ちょっと幻想的ですね」


「うんうん」


「マスター、このまま建設してしまうと入り口が森の中になってしまうので変更をお願いします」


「分かった」


 マギアに言われた通り、ウィンドウを操作して建物の向きを変えた後、購入のボタンを押すと所持オカーネンのほぼ全てと引き換えに、堅牢な砦の様な家が建築されて行った。


「わぁ~すごいです!」


「幻想的な風景から一気に西洋な雰囲気になったね」


「日当たりのいい部屋は何処かしら?」


 アップルが、周りを見渡しながら言うと、マギアが部屋の説明をしてきた。


「これからメンバーの皆様には、ご希望の部屋を選んで購入していただきます。場所によっては広い、狭いなどの差異もございますので、十分に検討の上でご購入ください」


「分かったわ」


「エントリー!!」


「あ!ずるいです!」


 マギアの説明を聞いて、仲間達は我先にと急ぎながら家の中に入って行った。ソウルは、そんな仲間達を見送っていたが、ふと疑問が浮かんだのでマギアに視線を向けた。


「あれ?もしかして俺も払うのか?」


「いえ、マスターはこの土地と家の持ち主なので払わずに自由に使えます」


「そうか。じゃあ選ばなくてもいいんだな?」


「というよりも最初からマスターの部屋はあります」


「え?何処に?」


「最上階にあるユニオンマスターの部屋です」


「ほ~じゃあ行ってみるか」


「案内します」


「《一緒に行くわん!》」


「ちょっと~!私を置いて行くなんてあり得ないのよう!」


 遊んでいたティーと銀牙が、ソウルの所に戻った後、マギアの案内でユニオンマスターの部屋に向かって行った。





 -ユニオンハウス「Rebellions」・ユニオンマスターの部屋-





「ここがユニオンマスターの部屋か!広いな!」


 マギアの案内で、ユニオンマスターの部屋にたどり着くと、ソウルは開口一番で部屋の広さに驚いた声を出した。


「部屋が広いのは戦闘を考慮されているからです」


「その理由は聞きたくなかった…」


「マスターの場合は97%の確率で起こりえる未来ですね」


「生々しい数字を言うな!…泣くぞ?」


 ソウルは、必ず訪れる未来を想像して、目尻に涙粒を浮かべた。


「ではマスター、色々家具を設置してみましょう。右端のウィンドウにあるタンスのアイコンを押してください」


「これか?分かった」


 ソウルは、マギアに言われた通り、タンスの形をしているアイコンを押すと、ウィンドウに様々な家具が一覧表示された。


「家具の中に書斎机があるのでそれを選択してください」


「書斎机…書斎机…これだな」


 一覧表示された中を探して、書斎机を押すと、目の前にXYZ軸線が付いた半透明な書斎机が現れた。


「移動させる場合は左手で掴むと移動させる事が出来ます。そして設置する時は右人差し指で家具を2回タップすれば設置できます」


「なるほど」


 ソウルは、左手で半透明な書斎机を掴み、窓際に移動した後に向きを調節して、右人差し指で2回タップした。


「できた」


「はい。それで問題ありません」


「手の届かない場所に設置する時はどうするんだ?」


「手の届かない場所に設置したい場合は、選んだ家具が目の前に出現した後、左人差し指で1回タップすれば左手の動作で移動させる事が出来ます。設置する時は人差し指と中指を二回曲げてください」


「ふむ、実際にやってみるか」


 ソウルは、ウィンドウ内の家具の一覧から、シャンデリアを選択して出現させた後、左人差し指で1回タップし、試しに左手を捻ってみると、シャンデリアも左手の動きに連動する様に右回転した。


「お?おー!」


「マスター?設置する時の注意点なのですが、ちゃんと接続してない状態で設置してしまうと、落下してしまいますのでご注意ください」


「その判断はどうするんだ?」


「選択した半透明状態の家具は青色をしていますが、接続部分が正しく繋がれた状態になると緑色になります。また、赤色になるとその場所には設置できないという事です」


「色で判断するという事だな?」


「はい」


 マギアの説明に納得して頷いたソウルは、上を見ながらシャンデリアを移動させ、緑色になったのを確認した後、人差し指と中指を2回曲げて設置した。


「ねーねー!ご主人?私もお部屋が欲しいのよう!」


「《寝床がほしいわん!》」


「寝床はいいけど部屋?」


 家具設置のチュートリアルを終えたソウルに、ティーと銀牙が要求を言って来た。


「マスター、家具一覧の中に小人の扉という物があるので設置してみてください」


「小人の扉?……これか」


 一覧表示の中から、小人の扉と命名された小さな両開きの扉を選択してみると、ティーの身長と同じくらいの扉が現れた。


「その扉が小人用の部屋になります」


「そうなんだ」


 マギアの説明に納得した後、書斎机を置いた近くに小人の扉を設置した。


「わーいなのよう!」


 小人の扉を設置すると、ティーは大喜びして、扉の中に入って行った。


「銀牙は何処に寝床置く?」


 扉の中に入って行ったティーを見送った後、ソウルは銀牙に寝床を何処の置くのかと尋ねると、銀牙は窓から日の光が当たっている場所に移動して、その場所の床を右前足で2回軽く叩いた。


「《ここがいいわん!》」


「はいはいっと」


 ウィンドウの中にペット関連のタブがあり、ソウルはそのタブを押して表示を切り替えると、様々な種族の家具が表示された。


「これがいいな」


 表示された家具の中から、犬用のふかふかしてそうな四角いベッドを選択して、10000オカーネンで購入した後、銀牙が指定した場所に設置した。


「《ふかふかだわん!》」


 銀牙は、設置されたベッドの上に乗り、その場で回りながらベッドの臭いを嗅いだ後、体をコテンと寝転ばせ、スヤァ…っと眠り始めた。


「快適そうでなによりだな」


「ですね」


 眠った銀牙を見ながら、ほんわかとしていると、チャット欄でティカルに呼ばれた。


「[ソウル?ちょっといい?中庭で作りたい物があるんだけど来てもらえるかな?]」


「[あいよ~今行く]」


 チャットで返事した後、ソウルとマギアは中庭に向かって行った。

全部遠隔操作でいいやんと思うかもしれませんが、遠隔操作は調整するのが難しいのです。



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― 新着の感想 ―
[一言] 更新乙! ソウルもついに一国一城の主か~!! (マギアが自分用の隠し部屋とか作りそうだな)
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