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Wonderful Planet ~弱体化されまくった銃使いで頑張ります!~ Ver1.0  作者: ハーメルンホイッスル
カドゥケウス
235/329

ギガントグラトニー討伐作戦 -Main match 2-

新年あけましておめでとうございます!


特別編に「年末ガチャ」を掲載しましたので、そちらも良かったらよろしくお願いします。


次回更新は1月18日 0時予定です!(作者の都合で遅れる可能性があります)

「「「「【ビックシールド】」」」」


 KUNIMO達がスキルを発動すると、海人機の腕に全身を覆える程の巨大な盾が半透明で出現し、こちらに突進してくる無数の敵を盾で受け止めた。


「これは…イワシ…の群れですか?」


「≪堅骨イワシっていう魚っすね。その名の通り堅い魚みたいっすけど、その堅さゆえに歯ごたえがあって美味しいらしいそうっす≫」


「≪美味しいかどうかなんて今はどうでもいいわよ!口を動かすより手を動かしなさい!きりがないわ!≫」


 KUNIMO達に突撃して来たのは、殆どが堅骨イワシという動物だったが、その群れの中に別の種類の魚が混じっているのが見えた。


「群れの中に別の魚が居ますね?」


「あれは「マイン魚」と言われているモンスターです。頭に付いている触角から洗脳光を出し、その光を浴びた魚等を操って攻撃してきます」


「≪ならあれを叩けば!≫」


「はい。マイン魚を叩けば堅骨イワシは逃げ出すでしょう」


「≪なら!≫」


「リアンナ!待ちなさい!」


 KUNIMOの制止を聞かずに、1機の海人機が飛び出す様に出てマイン魚に剣を振り下ろしたが、堅骨イワシの群れがマイン魚を守る様に周りを泳いだ為、その剣がマイン魚に届くことは無かった。


「≪こんのぉぉぉぉぉ!≫」


「リアンナ!リウェイ!後ろに下がりなさい!」


「≪え?≫」


「≪きゃぁぁぁぁぁ!≫」


 飛び出した海人機に乗るリアンナとリウェイが、振り下ろした剣を無理やり通そうとしていたが、右から別の魚群が突撃して来ると、二人が乗る海人機を一瞬の内に残骸へと変えた。


「≪二人がやられたっす!≫」


「≪嘘だろ!あんな一瞬でやられるのかよ!≫」


「落ち着いてください!グレヨン機はサブタンクからアタッカーに変更です!」


「≪了解っす≫」


「≪分かりました!≫」


「各自散開!魚群に気を付けながら攻撃です!」


「≪ローズ2了解っす!≫」


「≪ローズ4了解≫」


「≪ローズ5了解です!≫」


「≪ローズ6了解しました≫」


 KUNIMO言葉に従い、仲間達は自由に回避できるほど間隔を空けて離れた後、マイン魚に向かって攻撃を仕掛けて行った。


「≪クソ!このアンコウ小さすぎて当たらない!≫」


「≪やべぇ!≫」


「≪どうすりゃいいんだ!?≫


「皆さん!落ち着きなさい!私がタウントを使うのでその間に攻撃を!」


 暫くの間、ヒット&アウェイで攻撃を仕掛けたが、堅骨イワシの魚群の壁は厚く更にマイン魚は小型だった為、思う様に攻撃が当たらず、仲間達は阿鼻叫喚に似た声を上げたが、KUNIMOだけが冷静で仲間達に指示を出した後、スキルを使って自身に敵のヘイトを集中させた。


「全力回避行動」


「お任せします」


 ヘイトを集めた事で、無数の敵がこちらに向かって来ると、KUNIMOは海人機の操縦をヒフミに全て任せ、下手にボタンを押さない握り方で操縦桿を固く握った。


「ノーマルモードでは処理速度が追い付かないと判断し、高度演算処理モードに移行します」


 しばらく魚群の突撃を回避していたが、余りの多さに対応できず、機体にダメージ入る事があった為、ヒフミがKUNIMOに向かって報告した後、両腕が無数の機械の触手に分かれていき、その機械の触手で海人機を操縦し、四方八方から突撃してくる魚群を回避し続けた。


「≪急げ皆!≫」


「≪分かってる!≫」


 無線から、仲間達が急ぐ声が聞こえて来たが、今のKUNIMOには仲間達がどう動いているのか確認する事は出来ず、不安な気持ちになったが、それでも仲間達ならやってくれると信じた。


「≪これで終わりだぁぁぁ!≫」


「≪…やった!やりましたよ!KUNIMOさん!≫」


「…お見事です皆さん」


 仲間達の声が聞こえた後に魚群の攻撃がピタリと止まると、KUNIMOは深呼吸して心を落ち着かせ、仲間達を称賛した。


「≪おーい!大丈夫ー?≫」


「≪あ、隊長!遅いっすよ!魚共は俺達が…≫」


 無線からホワイトローズの声が聞こえ、視界にもこちらに向かって来ている姿が見えると、ローズ2が嬉々とした声で言いながら、ホワイトローズ達に近づいて行った時、突然ローズ2の海人機が爆発四散しした。その突然の事に、KUNIMO達は理解できず、ただ唖然と残骸になったローズ2の機体を見つめた。


「≪え?どういう…≫」


 無線からそんな声が聞こえた時、先程のローズ2と同じくローズ6の機体が爆発四散した。


「ヒフミ!何が起きているのです!?」


「分かりません!レーダーには何の反応もありません!!」


「≪雷系のスキル使って!機体になんか透明な物が巻き付いてる!≫


 ホワイトローズの声に反応して、KUNIMO達は海人機に装備されている剣を抜き、上に掲げてスキルを使った。


「「「【ライトニングレイジ】」」」


 上に掲げた剣に雷がエンチャントされると、その雷で周囲に電流が流れ、海人機に巻き付いていたと思われる生物を感電させた。


「これは!」


「≪うわ!こんなのが巻き付いてたのか…ステルスするウツボとかこの世界の海はどうなってんだ?≫」


 海人機に巻き付いていた生物を引きはがし、よく観察してみると、その生物はウツボに似た生物だった。ただそのウツボは奇妙な体をしていて、膨らんでいる所が一定間隔であり、体の長さもも1m以上はあった。


「≪ぼろぼろだね~一旦帰って修理と補給してきな~≫」


「いえ、まだやれま…」


「≪その意気込みは買うけどそのままの状態で戦っても足手纏(あしでまと)いにしかならないよ。やれるというなら急いで補給してきな~≫」


「っく…行ってきます…」


 KUNIMOは、ホワイトローズの言う事に反論できず、悔しさで奥歯を噛みしめた後、指示に従い機体をプロテウスがある方向に向けた。


 その時だった…。


「≪敵の反応確認!大量です!≫」


「≪おいでなさった!≫」


「隊長!」


「≪いいからさっさといってきな~≫」


「ですが!」


「≪邪魔だ!行け!≫」


「ご武運を…」


 KUNIMO達は一緒に戦おうとしたが、ホワイトローズに邪魔だと言われしまった為、KUNIMO達は、渋々プロテウスへと向かい、ホワイトローズ達は敵がいる方向に向かって行った。





 -プロテウス海域・ギガントグラトニー戦場-





「≪ごめん!抑えきれなかったよ…≫」


 無線からホワイトローズの声が聞こえ、ソウルは敵がいる方向を指さした。


「あれはなんだ?」


「≪堅骨イワシの群れだね。マイン魚っていうアンコウのモンスターに操られてる。それにあの群れの中にはステルスするウツボがいるから気を付けてね~≫」


「≪ステルスするウツボですか?…それって「モーレイマインイール」というモンスターではないでしょうか?爆発はしますか?≫」


「≪うん、する~。それでKUNIMO達がボロボロになってた≫」


「≪では、間違いないですね。「モーレイマインイール」と言うモンスターは体を透明にして獲物に近づき、巻き付いた後に爆発するモンスターです。ただ巻き付かれて爆発するのに時間が掛かるので、落ち着いて対処すれば何の問題もありません≫」


「巻き付いて爆発するってどこぞのチェーン兵器かよ…」


「≪チェーン兵器?…え~っと確か、公国の青い機体が持っていた武器でしたっけ?≫」


「お?よく知ってるな。ご両親の教育か?」


「≪教育…と言うかお姉ちゃんが普通にリビングで見てたのでそれを覚えていただけです≫」


「なるほど」


 マナリアの言った事に納得していると、マギアの声がコクピット内に響いた。


「≪接敵まで30秒!≫」


「ギガントグラトニーのヘイト対象機以外、全機あの魚群に魚雷を撃ち込め!少しでも数を減らすんだ!タイミングは合わせなくていい!撃ちまくれ!」


「「「「「「「「≪了解≫」」」」」」」」


 ソウルとアップルが乗っているコクピット内に、仲間達の了解する声が無線から聞こえた後、その数十秒後に放たれた魚雷が爆発する音が伝わってきた。


「≪ギガントグラトニーから攻撃が来ます!≫」


「回避行動を取りつつ魚群に攻撃!」


「≪これは忙しい!≫」


「≪スリルがあっていいじゃない!≫」


「≪あんたら!口動かすより手足を動かしな!≫」


「≪すいやせん姉さん!≫」


「≪姉さん言うな!≫」


 ソウルの指示に、ハピネスカラー隊から慌ただしい声が聞こえて来たが、ハピネスカラーが一喝する様に言うと、素直に謝罪する声が聞こえて来て、ソウルとアップルはそのやり取りに頬を緩めた。


「いけそうね」


「ああ、そうだな。…ただこれ以上何も出ない…って事は無いんだろうな…」


「そうね、ソウルが絡んでいる物ね。でもそんなのいつもの事じゃない?」


「その言葉に悲しんでいいのか喜んでいいのか分からないな…」


「そんなの大胆不敵に笑っておけばいいのよ!そうすれば敵は怯むし味方の士気が上がるから」


「…そうだな…そうしよう!」


 アップルの言葉に従い、ソウルは不敵な笑みを浮かべた。

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